辺境の惑星でリアル弾幕ごっこ   作:わさびの食べ方にうるさい人

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地球帰還に向けて物語は加速します。


見えてきた帰還

地殻深部スキャナー。

 

……ウィン……カチッ

 

再び停止する。

魔理沙、端末を見る。

一拍。

 

「……今度は当たりだ」

 

「もうプラスチールは充分掘ったわよ」

 

魔理沙、首を振る。

 

「ウラン鉱脈」

 

モニターの地図。

表示された位置。

拠点から離れている。

 

「遠いわね」

 

「ああ」

「深部ドリルマシンを移設する必要がある」

 

深部ドリルマシン。

巨大。

重量級。

簡単には動かせない。

 

「……(運ぶ)」

 

「緊急時にすぐ戻れるのは禰豆子だけだ」

 

「確かに、私じゃ往復だけで時間食うわね」

 

「だから採掘は任せる」

 

禰豆子、うなずく。

 

「……(行く)」

 

深部ドリルマシンとコンテナ。

春になって雪が消えたとはいえ、

ぬかるんだ地面は重い。

それでも禰豆子は軽々と運ぶ。

 

「ほんと力あるわね……」

 

「それを一人で運べる時点で十分おかしい」

 

 

研究室。

魔理沙、新しい設計図を見る。

重機関銃。

その隣――

チャージライフル。

 

「……そろそろ限界だな」

「海賊もメカノイドも硬くなってきた」

「重機関銃じゃ止め切れない」

 

ユサール戦の傷跡。

砕けた壁。

歪んだ装甲片。

 

「だから次を作る」

 

設計図に描かれる新武器。

複数の加速器。

大型冷却機構。

連続照射機構。

 

「チャージライフルの応用だ」

「ビームマシンガン」

 

「名前そのままね」

 

「分かりやすいだろ?」

 

禰豆子が採掘へ行ったことで、

拠点の仕事が空く。

霊夢、腕まくりする。

 

「じゃあ今日は私がやるわよ」

 

調理場。

霊夢、料理中。

 

……ジュウウ……

 

鍋。

肉。

保存食。

そして――

大量の塩。

 

「寒い地方なんだから味濃い方がいいのよ」

 

食卓。

魔理沙、一口食べる。

止まる。

 

「……濃い」

 

「え?」

 

「いや濃いだろこれ」

 

「普通よ普通」

 

「塩味しかしねぇ」

 

禰豆子はいない。

つまり第三者判定がない。

 

「文句あるなら食べなくていいわよ?」

 

「食うけど」

 

もう一口。

 

「……やっぱ濃い」

 

「失礼ねぇ」

 

 

夕方。

拠点の外。

 

……ゴゴゴ……

 

深部ドリルマシンが停止する。

採掘地点。

最後のウラン鉱石をコンテナへ放り込む。

 

「……(終わり)」

 

拠点。

禰豆子がウランコンテナを運び込む。

魔理沙、端末を確認。

数値を見る。

 

「……十分だ」

 

小さく息を吐く。

 

「これで核物質エンジンが作れる」

 

「やっとって感じね」

 

「……(長かった)」

 

 

翌日。

調理場。

禰豆子が料理している。

 

……ジュウウ……

 

適切な塩加減。

正常な味付け。

魔理沙、一口食べる。

止まる。

 

「……うまい」

 

「何よその間」

 

「いや、味覚が戻ったなって」

 

「失礼ねぇ!?」

 

魔理沙、内心。

少し安心する。

 

拠点外。

巨大な構造物。

宇宙船。

以前より明らかに形になっている。

スチールフレーム。

プラスチール補強材。

配線。

内部骨組み。

 

霊夢、見上げる。

 

「……大きくなったわね」

 

「骨組みはほぼ終わりだ」

 

魔理沙、端末を開く。

設計リスト。

未完成項目。

 

「残る主要パーツは四つ」

 

画面を指す。

 

船殻センサー束

コンピュータコア

耐圧冬眠カプセル

反応炉

 

「……まだ結構あるわね」

 

「いや」

 

少し笑う。

 

「ここまで来れば、もう見えてる」

 

別画面。

核物質エンジン設計図。

複雑な構造。

巨大な推進器。

 

「JTドライブだけじゃ宇宙には出られない」

「こいつが必要だ」

 

「……(危険そう)」

 

「危険だぞ」

 

「だからウランが必要だった」

 

 

研究室。

魔理沙、新しい資料を並べる。

 

「次は船殻センサー束からだな」

 

「何する装置なの?」

 

「宇宙空間で“見る”ための装置だ」

「何も見えないまま飛んだら死ぬ」

 

「なるほど」

 

 

夜。

研究室の灯り。

魔理沙が一人、

設計図を見続けている。

窓の外。

建造中の宇宙船。

月明かりに照らされる。

 

魔理沙、小さく呟く。

 

「……帰れるかもな」

 

 

「冬を越えた」

「敵も越えた」

「資源も集まり始めた」

「そして今――」

「帰還計画は、ついに現実になり始めていた」

 




3人の料理スキルは魔理沙4<霊夢9<禰豆子12(火付き)です。
Rim Worldでは料理スキルが低い人物が料理をすると、食中毒を起こす確率が高くなります。
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