辺境の惑星でリアル弾幕ごっこ 作:わさびの食べ方にうるさい人
4日目。
反応炉起動シーケンス。
残り11日。
朝。
拠点。
まだ修理は終わっていない。
キルゾーン。
応急修復状態。
タレット。
依然沈黙。
魔理沙、工具を握ったまま舌打ち。
「まだ直らねぇ……!」
……ヴーッ!!
……ヴーッ!!
霊夢、顔を上げる。
「また!?」
監視モニター。
大量の人影。
原住民。
数。
異常。
「多すぎだろ……」
画面全体を埋める人影。
約80。
槍。
弓。
棍棒。
破城槌。
反応炉の光は
文明圏だけではなく
原始的な部族すら引き寄せていた。
原住民達。
二手に分かれる。
第一集団。
破城槌を持ち、
外壁へ。
第二集団。
キルゾーン方向へ突撃。
「分かれたか」
霊夢、即座に判断。
「キルゾーンは私がやる!」
「一人でか!?」
「そっちは壁壊された後を狙って!」
霊夢。
単独でキルゾーン防衛。
チャージライフル構える。
……ゥィン
原住民達。
狭い通路へ突入。
一人ずつしか通れない。
「来なさい!」
……ギュン!!
先頭の原住民。
胸部貫通。
後方ごと吹き飛ぶ。
だが。
後ろから次。
さらに次。
止まらない。
質ではない。
数で押し潰すつもりだ。
一方。
外壁。
……ドン!!
……ドン!!
破城槌。
壁へ叩き込まれる。
ヒビ。
崩落。
遮蔽物裏。
ビームマシンガンを構える。
禰豆子。
その横。
左腕を押さえながら待機。
「まだ撃つな……」
……バギィッ!!
壁崩壊。
原住民達が雪崩れ込む。
叫び声。
混乱。
密集。
「今だ!!」
……ギュンギュンギュンギュン!!
ビームマシンガン最大掃射。
原住民達。
まとめて焼き切られる。
……ドォン!!
後方まで貫通。
血煙。
一気に崩れる突撃隊。
だが。
数人が突破。
一直線に魔理沙へ向かう。
禰豆子、即反応。
……ダッ!!
原住民へ突撃。
……ドッ!!
槍持ちを蹴り飛ばす。
さらに次。
棍棒を回避。
腹部へ肘打ち。
だが。
左腕が鈍い。
傷が開く。
「……っ」
「無理すんな!」
「……(止める)」
キルゾーン。
死体の山。
霊夢。
なお射撃継続。
……ギュン!!
複数をまとめて撃ち抜く。
その時。
原住民達。
動きが止まる。
周囲を見る。
大量の死体。
崩れた突撃隊。
誰かが叫ぶ。
次の瞬間。
撤退開始。
「逃げた!」
原住民達。
半数以上を失い、
森へ消えていく。
静寂。
辺り一面。
大量の死体。
血。
焼け跡。
霊夢、キルゾーンから出る。
肩で息をする。
「……終わった」
魔理沙、周囲を見る。
「いや」
「まだ終わってねぇ」
その直後。
三人、即座に動き出す。
魔理沙。
破壊されたタレット群へ。
再修理開始。
……キィン……
「まず一基でも復旧させねぇと……」
禰豆子。
壊れた壁へ。
石材運搬。
補修。
左腕から血が滲む。
霊夢。
再びキルゾーン修理。
崩れた遮蔽物。
弾痕。
血塗れの通路。
「休む暇くらい欲しいわね……」
倒れた原住民達。
うめき声。
かすかな呼吸。
まだ息のある者がいる。
「……っ」
「……ぁ……」
腹を押さえる。
脚を失っている。
動けない。
禰豆子。
作業の手を止める。
視線を向ける。
「……」
魔理沙、工具を回しながら呟く。
「このままでも死ぬな……」
少し沈黙。
禰豆子、ゆっくり近づく。
原住民、震える。
だが逃げられない。
「……すぐ終わる」
しゃがむ。
首筋へ口を寄せる。
……ジュッ
原住民。
小さく痙攣。
やがて動かなくなる。
霊夢。
視線を逸らす。
「……仕方ない」
「分かってるぜ……」
それでも。
空気は重い。
禰豆子。
静かに立ち上がる。
口元の血を拭う。
そのまま何も言わず。
再び壁修理へ戻る。
三人には、死者を埋葬する余裕すらなかった。
そして死体だけが増えていく。
Rim Worldの敵はメカノイドを除いて、半数以上を失うと撤退を開始します。