辺境の惑星でリアル弾幕ごっこ   作:わさびの食べ方にうるさい人

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ストーリーテラー(作者)からの、ささやかな休息タイムです。


静寂は終わる

8日目。

反応炉起動シーケンス。

残り7日。

 

夜明け。

拠点。

 

霊夢。

壁修理。

 

禰豆子。

石材運搬。

 

魔理沙。

タレット修理。

 

……カンッ

……ギィッ

……ガコッ

 

周囲には大量の死体。

だが、気にかけている暇はない。

 

3人の影だけが動く。

工具の音だけが響く。

誰も止まらない。

 

徹夜。

全員。

限界寸前。

目の下には濃い隈。

腕は鉛のように重い。

だが手だけは動き続ける。

 

「……眠……」

 

「寝たら死ぬぜ……」

 

「……ん」

 

それだけで会話は終わる。

喋る体力すら惜しい。

反応炉が動き始めてから、世界が変わった。

平穏な日などなくなった。

 

 

昼。

太陽が高く昇る。

ようやく。

外壁修復完了。

 

タレット群。

半数ほど復旧。

 

魔理沙、床へ座り込む。

 

「半分……」

 

額から汗が落ちる。

 

「半分だけだぜ……」

 

疲労と悔しさが混じった声。

 

「十分よ……」

「今は生きてるだけで十分」

 

「それもそうか……」

 

魔理沙。

乾いた笑いを漏らす。

 

霊夢。

壁にもたれたまま。

目を閉じる。

数秒。

十秒。

二十秒。

そのまま寝かける。

 

「おい寝るな」

 

「……起きてる」

 

だが目は閉じたまま。

 

「完全に寝てるだろ」

 

「起きてるってば……」

 

言葉が途中で消える。

首が傾く。

 

「霊夢」

 

「……はっ」

 

飛び起きる。

魔理沙と禰豆子。

少しだけ笑う。

本当に少しだけ。

 

その時。

空。

光。

流れる。

 

一本。

二本。

三本。

 

青白い線が空を横切る。

流れ星。

大量。

昼間だというのに。

肉眼で見える。

 

「……メカノイドか」

 

「……多すぎでしょ」

 

軌道上から投下される機械兵器。

流星の正体。

さらに一筋。

空を横切る。

 

……ゴォォ……

 

低い唸りが響く。

禰豆子、じっと空を見る。

目を細める。

 

「……まだ落ちる」

 

「勘弁してくれっての……」

 

魔理沙が頭を抱える。

誰も笑わない。

 

反応炉起動後。

明らかに降下ポッドの数が増えている。

敵は集まっている。

確実に。

どこかで。

 

この日の襲撃はない。

だが。

誰も安心していない。

 

三人。

交代で睡眠。

交代で見張り。

 

霊夢。

チャージライフルを抱えたまま眠る。

 

魔理沙。

工具を持ったまま壁際でうとうとする。

まるで武器のように。

眠っていても修理の夢を見ているのかもしれない。

 

禰豆子。

一人。

外を見る。

 

風が吹く。

遠くで金属音。

何かが落ちた音。

あるいは気のせい。

 

空。

また流れ星。

 

……ゴォォ……

 

一筋。

さらにもう一筋。

今度はさっきより近い。

禰豆子の瞳がわずかに揺れる。

 

遠くの地平線。

黒い点。

煙。

ほんのわずか。

 

禰豆子、小さく呟く。

 

「……来る」

 

その言葉を証明するように。

遠くの闇の中で。

赤い光が一つ。

静かに点灯した。

 

 




Rim World最大の敵は世界の悪意(ストーリーテラー)です。
この世界では作者が霊夢達の最大の敵です。
ベルセルクのゴッドハンドに近い存在ですね。
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