辺境の惑星でリアル弾幕ごっこ 作:わさびの食べ方にうるさい人
宇宙船前。
霊夢達。
動かない。
「……どうする?」
「動かない」
「今出たら両方敵になる」
三人。
その場で待機。
前方。
海賊と原住民。
完全乱戦。
……ダダダダッ!!
……ギュォォッ!!
……ギャァァッ!!
ビームグレイザー掃射。
原住民を焼く。
ロケット弾。
地面を吹き飛ばす。
だが。
原住民。
止まらない。
「オオオォォッ!!」
数十人規模で突撃。
海賊へ飛びかかる。
海賊一人。
引き倒される。
そのまま石斧で滅多打ち。
「ぐあぁっ!!」
魔理沙。
顔をしかめる。
「うわぁ……」
別方向。
ショットガン。
至近距離射撃。
原住民数人が吹き飛ぶ。
だが。
後ろからさらに押し寄せる。
海賊達。
徐々に後退。
「数で押されてるわね……」
ビームグレイザー持ち。
掃射。
……ギュォォォッ!!
原住民を焼き払う。
だが。
側面。
原住民が飛びかかる。
……ドゴッ!!
ビームグレイザー落下。
「オオォォッ!!」
一斉に群がる。
海賊。
飲み込まれる。
「っ、退け!!」
「退――」
悲鳴が途切れる。
時間経過。
海賊。
一人。
また一人。
倒れていく。
最後。
ロケットランチャー持ち。
逃げようと振り返る。
……ドスッ!!
背中へ石槍。
倒れる。
静かになる。
「……全滅したぜ」
原住民側も損耗は大きい。
死体の山。
血。
焼け跡。
だが。
まだかなり残っている。
原住民達。
ゆっくり振り向く。
視線。
宇宙船前。
霊夢達。
「……あー」
「そうなるわよね」
原住民。
武器を構える。
「オオオォォォッ!!」
次の標的。
霊夢達へ変わる。
原住民。
宇宙船前へ突撃。
「オオオォォォッ!!」
「まだやるのかよ!!」
魔理沙。
ビームマシンガン構える。
……ギュォォォッ!!
青白い熱線。
先頭集団を薙ぎ払う。
原住民達。
まとめて吹き飛ぶ。
だが。
後続。
さらに前進。
「キリねぇぜ!!」
……ギュォッ!!
……ギュォッ!!
連続掃射。
熱線。
次々焼き払う。
宇宙船前。
死体が積み上がる。
それでも。
数人。
ビームを抜ける。
禰豆子。
前へ。
……ガギッ!!
ヒートダガー。
石槍ごと腕を切断。
返す刃。
首を裂く。
別の原住民。
背後から飛びかかる。
禰豆子。
振り向かない。
……ドゴッ!!
後ろ蹴り。
胸を潰す。
霊夢。
チャージライフル射撃。
……ギュオッ!!
後方集団をまとめて撃ち抜く。
原住民達。
徐々に減っていく。
宇宙船前。
死体。
死体。
死体。
魔理沙。
肩で息をする。
「もう来んなっての……!」
原住民達。
足が止まり始める。
仲間の死体。
積み上がった山。
焼け焦げた地面。
「……」
一人。
叫ぶ。
「オオォォッ!!」
撤退開始。
原住民達。
一斉に後退していく。
「……引いたか」
霊夢。
チャージライフルを下ろす。
「ようやくね……」
禰豆子。
静かに息を吐く。
周囲。
完全な戦場。
原住民。
海賊。
死体が大量に転がる。
夏の熱気。
腐臭。
血。
煙。
全部混ざる。
「……地獄だぜ、これ」
三人。
その場でしばらく動けなかった。
戦闘終了後。
宇宙船前。
死体の山。
その中。
倒れている原住民。
かすかに手を伸ばす。
まだ生きている。
禰豆子。
近寄る。
静かにしゃがみ込む。
「……」
言葉は通じない。
禰豆子。
目を閉じる。
そして――
首筋へ牙を立てる。
……カプッ
しばらくして。
原住民の身体から力が抜ける。
手が地面へ落ちる。
完全に動かなくなる。
「……」
霊夢と魔理沙。
視線を伏せる。
もう何も言わない。
周囲。
腐臭。
血。
熱気。
最悪。
キルゾーン。
完全崩壊。
壁。
ほぼ消失。
床は焼け。
死体が積み重なっている。
三人。
修理開始。
……カンッ
……ギィッ
だが。
腐臭。
さらに悪化。
「っ……!」
魔理沙。
口を押さえる。
その場で膝をつく。
「だめだこれ……」
「吐きそうだぜ……」
霊夢も顔色が悪い。
「頭痛い……」
「臭いきつすぎ……」
腐敗した死体。
熱気。
血。
完全に空気が腐っている。
霊夢。
石材を持ち上げる。
だが。
すぐ手をつく。
「っ……無理……」
腐臭毒。
作業続行困難。
禰豆子だけが動いている。
「禰豆子……平気なのか?」
「……平気」
禰豆子。
一人。
崩れたキルゾーンへ向かう。
……カンッ
……ゴトッ
死体を跨ぎ。
腐臭の中。
黙々と修理を続ける。
霊夢。
壁にもたれながら呟く。
「……ほんと便利な体ね……」
禰豆子。
少しだけ振り返る。
「……便利じゃない」
「……ごめん」
キルゾーン。
腐臭。
熱気。
死体。
禰豆子。
修理の手を止める。
振り返る。
「……休んで」
「だが修理が――」
「……倒れる」
霊夢。
壁にもたれたまま。
目が半分閉じている。
「……ちょっとだけ」
前日からまともに眠っていない。
魔理沙。
苦笑い。
「限界だぜ……」
二人。
ふらつきながら拠点内部へ戻る。
拠点内部。
腐臭。
既に入り込んでいる。
「うわっ……中まで臭ぇ……」
「もうどこ行っても臭いわよ……」
降下奇襲。
そのせいで。
ベッドも半分以上破壊されている。
霊夢。
辛うじて残ったマットへ倒れ込む。
……トサッ
「硬……」
魔理沙。
壁際へ座る。
「寝れりゃ何でもいいぜ……」
腐臭。
汗。
血の臭い。
全部混ざる。
それでも。
二人。
数秒後には眠り始める。
外。
禰豆子。
一人。
崩れたキルゾーンを修理している。
……カンッ
……ゴトッ
夏の日差し。
腐臭。
死体。
それでも。
黙々と作業を続ける。
サングオファージの禰豆子は毒素免疫の遺伝子を持っている為、腐敗臭による健康被害(肺腐敗症)は防げますが、不快感による心情デバフはまでは防げません。