辺境の惑星でリアル弾幕ごっこ   作:わさびの食べ方にうるさい人

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現状は、鬼滅の刃で言うと、黒死牟を撃破し、無残が目覚めたところ。JOJOで言うと、ヌケサクが輪切りにされたところ。聖闘士星矢で言うと、教皇の間突入。Zガンダムで言うと、三つ巴の最終決戦直前です。

現状進捗状況の解説はこれで最後です。


最後の休息

原住民。

撤退。

 

霊夢達。

その場から動けない。

 

汗。

血。

腐臭。

煙。

戦場を満たすあらゆる臭い。

身体に染み付いている。

 

肌は泥と血で汚れ。

服は破れ。

耳鳴りが続いている。

さっきまで響いていた銃声や爆発音が消えたことで。

逆に静寂が異様に感じられる。

 

「……終わったか」

 

霊夢。

血の付いた袖で額の汗を拭う。

 

「そう思いたいわね……」

 

禰豆子。

座り込んだまま。

呼吸が重い。

 

……ゴォォォ……

 

その時。

空。

光。

今までとは比べ物にならない。

 

巨大。

眩しい。

地面が照らされる。

 

魔理沙。

空を見上げる。

 

「……あれは」

 

流れ星。

いや。

巨大降下ポッド群。

 

……ゴォォォォォ……

 

大気を裂きながら落下していく。

光の尾を引き。

次々と地平線の彼方へ消えていく。

 

数十。

いや、数百。

数えることすらできない。

やがて。

遠方で巨大な閃光が走る。

 

……ドゴォォォン……

 

衝撃波が遅れて到達する。

地面が震える。

崩れかけた壁から砂が落ちる。

 

三人。

誰も喋らない。

今までで最大規模。

次が最後。

 

反応炉モニター。

表示。

起動シーケンス完了まで。

あと――一日。

たった一日。

しかし。

その一日が果てしなく遠く感じる。

 

魔理沙。

乾いた笑い。

 

「……ほんとに最後っぽいぜ」

 

霊夢。

周囲を見る。

 

無数の死体。

原住民。

海賊。

機械。

 

区別もつかないほど積み重なっている。

かつて拠点だった場所は。

今や巨大な墓場だった。

 

崩壊した壁。

消えたキルゾーン。

全滅したタレット。

もう直せる状態ではない。

 

霊夢。

静かに言う。

 

「……修理やめる」

 

魔理沙。

即答。

 

「だな」

 

禰豆子。

小さく頷く。

 

「……意味ない」

 

もう防衛設備は戻らない。

残された戦力は三人だけ。

 

 

三人。

崩れた小屋へ戻る。

かつては拠点と呼ばれた建物。

今では避難所と呼ぶのも苦しい。

 

屋根には無数の大穴。

壁には無数の弾痕。

外から漂う腐臭。

ハエの群れ。

 

……ブゥゥゥ……

 

最悪の環境。

 

それでも。

誰も気にする余裕がない。

 

霊夢。

壁にもたれて座る。

チャージライフルを抱えたまま。

 

魔理沙。

床へ倒れ込む。

ビームマシンガンを横へ置く。

 

禰豆子。

静かに座る。

ヒートダガーを膝に置く。

 

「……なぁ」

 

「なに?」

 

「明日、生きてると思うか?」

 

少し沈黙。

 

「……分かんない」

 

希望も絶望もない。

 

禰豆子。

小さく呟く。

 

「……生きる」

 

外。

腐臭漂う戦場。

 

遠く。

また雷みたいな音。

巨大ポッド群が落ちた方向から聞こえる。

 

……ゴォン……

 

明日、自分達を殺しに来る軍勢。

だが三人はもう立ち上がらない。

 

武器を抱えたまま目を閉じる。

三人。

最後の休息へ入る。

 

 




次回は15日目の最終日。
霊夢達の運命は如何に?
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