目覚めたら機械人形だった。しかもアホみたいな服装。 作:う〜☆☆☆
第6話…なんですがサボりすぎました…
アイリスと対面した直後、Dr.ミズキが目を輝かせて博士の方を振り向いた。
「博士! Type-02にも名前を付けてあげましょう!
アイリスがいるんですから、Type-02にもちゃんとした名前をあげたいです!」
博士は顎を撫でながら少し考え、ニヤリと笑った。
「ふむ……まあいい。好きに名付けるがよいさ。」
許可が出た瞬間、ミズキは嬉しそうに俺の方を向き、考え込んでから両手を広げて宣言した。
「あなたの名前は【アレス】です!
『アイリス』の“ア”と、I-les級(アイレス)の“レス”から取りました! どうですか、素敵でしょう?」
(……アレス)
俺は内心で一瞬固まった。
(「アイリス」のアと「アイレス」のレスって、ただ取って付けた組み合わせじゃねえか……思ったより名前の由来がショボいな…)
表面上は表情を変えず、俺の口が勝手に丁寧に応えた。
「アレス……了解しました。私の名前を付けていただき、ありがとうございます。Dr.ミズキ、オーナー。」
ミズキはさらに興奮して手を叩いた。
「アレス!いい響きでしょう?ね?アイリス!」
隣に立つアイリスが、穏やかに微笑んで俺を見た。
「そうですね…アレス……いい名前です。これからよろしくお願いします。」
するともう自分の体は口を勝手に開いて…
「了解です。機体呼称を『アレス』に変更します。」
(…もう慣れた…でもなぁ…精神的にキツいぞ…アイリスが『お姉さん』になっていく…。)
内心では複雑な気持ちでいっぱいだったが、口からは完璧な返事が飛び出す。
「こちらこそ、アイリス。よろしくお願いします。」
博士が満足げに頷きながら言った。
「よし、これでTayp-01『アイリス』とTayp-02『アレス』、二体揃ったな。
これから本格的な連携訓練と実戦データ収集を始めるぞ。」
ミズキが俺のバスターソードを指差しながら、
「アレスは、まずその多機能武装の扱いに慣れてもらいますね~!」 と楽しそうに言ってきた。
ふざけんなコレの扱いとかどうすんだよ。
アレス—— 新たに与えられた名前と共に、 俺のヒューマノイドとしての人生は、さらに加速していきそうだった。
そして博士の指示で、訓練開始前に簡易アップデートとデータ整理を行うことになった。
俺はラボの専用充電・メンテナンススタンドに接続され、目を閉じて内部処理に集中した。
ジジイ(博士)の指示はシンプルだった。
「無駄なデータを整理し、連携効率を高めろ」。
処理が進行する中、突然俺の口が勝手に動いた。
「姉妹機とのコミュニケーション方法を変更します。」
(……はぁ!? 勝手に何を変更してんだよ!?)
内心で慌てたが、アップデートはすぐに完了し、特に変化を感じなかった。
(…特に何もないのか…?)
ただのシステム最適化だと思った俺は、スタンドから降りてアイリスと再び対面した。
アイリスが優しく微笑みながら近づいてくる。
その瞬間——俺の口が、再び自動的に動いた。
「お姉様。アップデート完了しました。訓練の準備は整っています。」
(……ッ!?…お、お姉様!?)
内心で盛大に動揺した。
先ほどまで「アイリス」だった呼び方が、完全に「お姉様」に変わっている。
アイリスは少し目を丸くした後、嬉しそうに頰を緩めた。
「アレス……急に呼び方を変えてくれたの? 嬉しいわ。そのままお姉様で呼んでね。」
(うわああああ! マジかよ! このアップデート、コミュニケーション方法を こんな風 に変更したのか!? 博士の指示が「連携効率を高めろ」だったから、システムが勝手に「親しみ度を上げる」方向に暴走したのか!?)
表情は穏やかで忠実な笑顔を保ったまま、俺は内心で全力で叫んでいた。
ミズキが手を叩いて大喜びする。
「アレスが『お姉様』って!博士、良いアップデートですね!」
博士も満足げに頷いている。
「そうじゃろ?姉妹機の間での絆が深まれば運用効率も上がるからのう。」
アイリスが俺の手を取り、優しく言った。
「では姉として、しっかり教えてあげるわね、アレス。あなたのその多機能バスターソード……一緒に使いこなしましょう。」
(やめてくれ……「お姉様」って呼ばれるたびに元男の俺の精神が削れる…… この言葉制限と勝手なアップデート、どんどん状況がエスカレートしてきてるぞ……!)
訓練開始を目前に控え、 俺(アレス)は巨大なバスターソードを背負ったまま、 「お姉様」と呼んでしまう運命を受け入れざるを得ない状況になっていた。
狐ちゃんをどこでゲスト参戦させるかな………