ポケモンゲットができない!   作:あいう

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あっっっつ、


25

 

去り際、手を握りつぶされた。鬱血しているのではないかと勘違いしてしまいそうな程、赤黒かった。

いぃったいよぉぉー!と惨めな叫びを心の中で繰り返す。空中で叫んだら、明日には怪奇現象として語り継がれるだろう。ポケモンの声と勘違いするものもいるだろうが、男らしい声だ。間違えるやつはそうそういない。

 

言っていなかったが、私は今、ミュウツーの力で宙を舞っていた。足をぶらぶらとしながら退屈を殺そうとしていた。

 

「なぁ……もっとマシな運び方ないの?蜘蛛の糸をぐるぐる巻きにしたようにしか、みえないんだが」

「……仕方がなかった。」

「なっっっにが仕方がないだよ。お前が上手く浮かばせられないからだろ。……ん…に……伝説の癖に!……まてまて……待ってくれぇぇぇ!」

 

急降下した。自分の体とお別れの挨拶を済ませ、覚悟を決めた。しかし、ギュゥィンと体が引き上げられ、オェッと喘ぎ声をだした、辛いと、ごめんと、そーりーと、謝った。

 

更に下に落とされた。

 

叫び声が聞こえた。自分自身から発せられた声だと気がつくのに、数秒かかった。申し訳ないと、許してくれと、my batと、言って九死に一生を得た。

 

人の心がないと罵ることもできた。いや、罵った。バカと、能無しがと、伝説の癖に心のステータスはコイキングだと、……etc

 

が、‪‪私はMではないので、わざわざ不利になるようなことはいわない。……はずだった。いや、言わなかった。ただ、忘れていたことがあった。それは、そう、ミュウツーは、エスパータイプであることだ。

 

「死にたいようだな……」

 

意識を失う前に聞いたのは、そんな死刑宣告だった。

 

 

 

次に意識が覚醒した時、インクと紙の匂い……嗅ぎなれた匂いがあることからここが、探偵事務所の中だと推測し、それは真実だった。段々と聴力が戻ってくる。耳をすませば、マチエールのドタバタと飯の用意をしていることがわかった。私の分もあるかなと思い、目を薄らとあけ、テーブルを確認すると、眼前の先にはハンサムがこちらを見ているではないか。目を瞑ればよかったのに、瞑ることができなかった。そしてそのまま、目が合ってしまう。

 

「「……」」

 

ハンサムは見なかったことにしてくれた。私もこのまま目を瞑ってしまおうかと思っていた。早速行動に移した時、

 

「ねぇ、2人してなにやってるの?」

 

もう1人を忘れていた。そこで私はミスをした。ピクリと体が恐怖を感じ、固まってしまった。50%ぐらいの嫌疑だったのに、これで100%になってしまったのだろう。私は……瞼を無理やり、手でこじ開けられた。

 

「……こんにちは、マチエール。いい天気だね」

「外、土砂降りだけど……」

「HAHAHA……ハハッ……ハァー、ダルすぎだろォ!」

「……それにしてもさ、お酒の飲みすぎで倒れたとか、やめてよね、あの人にも迷惑をかけちゃったし……」

そう言って彼女は、寝転んでいては見えなかったが、椅子に座っている大人の女性を指さした。

 

それはあまりに魅惑的だった、だから直ぐに正体がわかった。ニャルラトさんかとも、思ったが違うだろう。こいつは……ミュウツーだ。何故かはわからない。ただ、容姿に拘っていた彼奴が不細工な顔に、容姿にするとは思わなかった。それの真反対にすると思っていた。だから、こいつがミュウツーであると確信があった。

 

「それはそれは……ありがとうございます……名前は?」

「私は……そうだな……Mだ。」

「……………………………………は?」

 

もっとマシな嘘をつけよ、バカなのか?馬鹿だ……莫迦なんだな、お前は!

 

 

ごほっ、あれ、息が、あれ、あれ、あれあれ……意識が……

 

 

 

 

 





やべ、ミスった。冷房を入れようとしたら、間違って暖房入れちゃった……どうしよ

主人公に名前付けた方がいい?

  • はい
  • いいえ
  • しらねぇよ!
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