ポケモンゲットができない! 作:あいう
あっっっつ、
去り際、手を握りつぶされた。鬱血しているのではないかと勘違いしてしまいそうな程、赤黒かった。
いぃったいよぉぉー!と惨めな叫びを心の中で繰り返す。空中で叫んだら、明日には怪奇現象として語り継がれるだろう。ポケモンの声と勘違いするものもいるだろうが、男らしい声だ。間違えるやつはそうそういない。
言っていなかったが、私は今、ミュウツーの力で宙を舞っていた。足をぶらぶらとしながら退屈を殺そうとしていた。
「なぁ……もっとマシな運び方ないの?蜘蛛の糸をぐるぐる巻きにしたようにしか、みえないんだが」
「……仕方がなかった。」
「なっっっにが仕方がないだよ。お前が上手く浮かばせられないからだろ。……ん…に……伝説の癖に!……まてまて……待ってくれぇぇぇ!」
急降下した。自分の体とお別れの挨拶を済ませ、覚悟を決めた。しかし、ギュゥィンと体が引き上げられ、オェッと喘ぎ声をだした、辛いと、ごめんと、そーりーと、謝った。
更に下に落とされた。
叫び声が聞こえた。自分自身から発せられた声だと気がつくのに、数秒かかった。申し訳ないと、許してくれと、my batと、言って九死に一生を得た。
人の心がないと罵ることもできた。いや、罵った。バカと、能無しがと、伝説の癖に心のステータスはコイキングだと、……etc
が、私はMではないので、わざわざ不利になるようなことはいわない。……はずだった。いや、言わなかった。ただ、忘れていたことがあった。それは、そう、ミュウツーは、エスパータイプであることだ。
「死にたいようだな……」
意識を失う前に聞いたのは、そんな死刑宣告だった。
次に意識が覚醒した時、インクと紙の匂い……嗅ぎなれた匂いがあることからここが、探偵事務所の中だと推測し、それは真実だった。段々と聴力が戻ってくる。耳をすませば、マチエールのドタバタと飯の用意をしていることがわかった。私の分もあるかなと思い、目を薄らとあけ、テーブルを確認すると、眼前の先にはハンサムがこちらを見ているではないか。目を瞑ればよかったのに、瞑ることができなかった。そしてそのまま、目が合ってしまう。
「「……」」
ハンサムは見なかったことにしてくれた。私もこのまま目を瞑ってしまおうかと思っていた。早速行動に移した時、
「ねぇ、2人してなにやってるの?」
もう1人を忘れていた。そこで私はミスをした。ピクリと体が恐怖を感じ、固まってしまった。50%ぐらいの嫌疑だったのに、これで100%になってしまったのだろう。私は……瞼を無理やり、手でこじ開けられた。
「……こんにちは、マチエール。いい天気だね」
「外、土砂降りだけど……」
「HAHAHA……ハハッ……ハァー、ダルすぎだろォ!」
「……それにしてもさ、お酒の飲みすぎで倒れたとか、やめてよね、あの人にも迷惑をかけちゃったし……」
そう言って彼女は、寝転んでいては見えなかったが、椅子に座っている大人の女性を指さした。
それはあまりに魅惑的だった、だから直ぐに正体がわかった。ニャルラトさんかとも、思ったが違うだろう。こいつは……ミュウツーだ。何故かはわからない。ただ、容姿に拘っていた彼奴が不細工な顔に、容姿にするとは思わなかった。それの真反対にすると思っていた。だから、こいつがミュウツーであると確信があった。
「それはそれは……ありがとうございます……名前は?」
「私は……そうだな……Mだ。」
「……………………………………は?」
もっとマシな嘘をつけよ、バカなのか?馬鹿だ……莫迦なんだな、お前は!
ごほっ、あれ、息が、あれ、あれ、あれあれ……意識が……
やべ、ミスった。冷房を入れようとしたら、間違って暖房入れちゃった……どうしよ
主人公に名前付けた方がいい?
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はい
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いいえ
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しらねぇよ!