ポケモンゲットができない! 作:ういあ
窓の隙間から侵入したであろうカナブンを捉えることができない。正確にいえばティシュで包んで逃がそうとしているが、恐怖で足が竦んで約20分格闘してました。最終的に親を呼んで対処…ふっ、なんとも哀れな
蟲に嫌悪感を抱かないものだけが石を投げなさい……
3回目のループ
それは絶望が押し寄せた。ある生命体が虐殺を繰り返しているとのニュースを見て、その場所に降り立っていた私は逃げようと画策した。しかし、それは神のいたずらでその生命体がハンバーガー片手にポテトを頬張っている私の前に顕現した。
それは私に手をかざして、見ているだけでも禍々しいエネルギーを放出しようとしていた。しかし、サイレンも鳴って人々は全員逃げ出しているのに悠々と落ち着いてハンバーガーを齧っていた私に困惑していたのだろう。
どうしよう
私の付近にはいないだろうと高をくくっていただけで、別に……しかも怖いし、怖っ。なんだあの顔……血管浮き出てるじゃん。
しかし、何もしないわけにもいかない。何故か、食べ終わるまで待ってくれそうな気配と予感がある。しかし、食べ終わった瞬間に塵と化す可能性を想像してしまうと対処せざるを得ない。
んんっ、と咳払いをして話し始めるぞと合図を送る。私の眼前に波動弾と言えばいいのか分からないがそれを突きつけられる。
話したくない、だが覚悟を決めろよ私。
「「……」」
だめだ、無理無理。怖いよぉぉ、
\\\///
なんだ、この人間、、変だ、とても。私を創り上げた研究員共にこれを突きつければ反抗の意思を見せるか、降伏の意を示すかのどちらかだった。末路は同じだ。
だがこいつはどうだ。私の攻撃の意志など無いものとして扱い、あろうことか、ポテトを1つこちらに向けてくるではないか。興味にも似た形容できない感情を持った。
……、私の怒りは霧散した訳でもない。わからないな、今、私の頭を過ぎったそれが。何故、これにそれを?
愛情でもない、ただ私が思ったのは名状しがたい何かだった。
\\\///
酒を片手に酩酊を楽しみながら、この絶望から逃れようとリストカットをしようかと考えてみる。しかし、小心者の私にはそんなこと出来なかった。しかもナイフなんて出してみろ、その瞬間切られるのは私の首ってね!……笑えない。
頭部にある2本の角、首の後ろから背中へ伸びる管、そして太く長い尻尾などを持った生き物は私と同じ速度で、私と同じX軸で、ゆったりと歩いていた。
なんでやろうなぁ
そんな呑気な思考放棄をしてダラダラと歩き出す。畏怖の目が私に突き刺さって、嫌だ。スカートの裾を固く握りしめながら、ギュッと目尻に力を入れた。潤いを取り戻した眼を開き、斜め45度に視線を固定した。お淑やかに歩く余裕もなかったので髪やカバンを上下左右に揺らしながら、人目のつかない場所に移動する。
薄暗い雑木林に身を潜めたあと、カチッカチッと音を鳴らしながらタバコに火をつけた。煙を吐き出したあとなぜついてきたのかを説明してもらう。話せと催促をしているのに中々口を開こうとしない。私を見下すその態度が癪に障る。私は思いっきり吸った後、顔面に狙いを定めて吐き出した。
嫌悪感に満ちた表情を浮かべ、横目で私を流しみる。少し黙ったあと、理解ができないなと言い放った。最初っから喋れんなら喋れよと返すとあいつは口を噤んだが、「……私には理解ができない。」そう言った。
やばいっす、明日返却期限の本を1ミクロンも読んでない。
ちなみに国宝と正欲ですけんね。