『異種族玩具店(アダルトショップ)の店主はインキュバス』   作:微糖コーヒー

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第4話:夢の店舗開店と、有能すぎる「小さなデバッガー」

 

 

 

 「……よし、内装は完璧だ」

 

 アンパルの歓楽街の一角。俺は新しく構えた店舗『ドリーム・ツールズ(夢の道具屋)』のカウンターで満足げに頷いた。

 

 魔法回路を組み込んだショーケースには、最新の『マジカル・エクステンション』や『低反発スライム・オナホ』が美しく並んでいる。

 

 だが、店を経営し、研究を加速させ、さらに夜の街へレビュー(実戦)に出かけるには、俺一人では手が足りない。

 

 特に、魔道具の「安全性試験」と、俺自身の溜まりに溜まった「魔力(精液)の定期排出」を任せられる、口の堅いパートナーが必要だった。

 

 そこで雇ったのが、彼女だ。

 

 「ゼクス様、棚卸しと魔石の充填、終わりましたよ。あと、新作の『三連反転バイブ』ですけど、第4術式の振動周期がハーフリングの感覚だと少しノイズに感じます。修正案、出しておきますね」

 

 テキパキと書類を整理するのは、ハーフリングの女性、リリ。

 

 栗色の癖毛をポニーテールにし、エプロン姿で脚立を上り下りする彼女は、見た目こそ十代前半の幼さを残しているが、実はハーフリング特有の「手先の器用さ」と、前職の「魔道具ギルド事務員」としての冷徹なまでの事務処理能力を併せ持つ、超有能な逸材だ。

 

 「助かるよ、リリ。……で、例の件はどうだ?」

 

 俺が声を潜めると、リリは手に持っていたバインダーを「パチン」と閉じ、無表情のまま俺を見上げた。

 

 「……『デバッグ』ですね。承知しています。それが私の契約項目の一つですから」

 

 デバッグ作業:インキュバスの魔力排出(実務)

 

 閉店後。店の奥にある、防音魔法を完備した「特殊研究室」にて。

 

 リリは慣れた手つきで服を脱ぎ、俺が開発した最新の『全身刺激用・多機能マジカル・スーツ』を身に纏う。

 

 「さあ、ゼクス様。今日は……ハーフリングの『鋭敏な五感』を使った、耐性テストの日ですよね?」

 

 「ああ。俺のインキュバスとしての魔力が、道具(デバイス)を介してどれだけ相手に『純粋な快感』として伝達されるか。そのロス率を測定したい」

 

 俺はリリをベッドに誘い、彼女の小さな体に手をかける。

 

 ハーフリングという種族は、総じて感覚が鋭い。少しの刺激でも過剰に反応するため、デバッガーとしては最高峰だ。

 

 「んっ……あぁ、これ……魔力回路が、直接脳を……叩いて、くる……っ!」

 

 「リリ、そのまま。俺が直接流し込む魔力と、道具による物理振動。どちらがより『意識を飛ばせるか』を比較する」

 

 俺はリリの柔らかな身体を抱き寄せ、インキュバスの本能を解放する。

 

 彼女は俺の「性欲発散用」としての役割を、淡々と、しかし情熱的にこなしていく。

 

 絶頂の最中でも、彼女は魔力測定器の数値をチラリと確認し、「……っ! 今の波形……最高、です……記録……して……!」と喘ぐ。

 

 「……お前、本当に仕事熱心だな」

 

 「当然です……。ゼクス様の『道具』で、世界中の、男女が……救われるんですから。そのための、検体になるのは……私の誇り、です……あぁぁぁぁっ!」

 

 ハーフリング特有の、小さくも起伏の激しい体躯が、俺の腕の中で激しく震える。

 

 インキュバスの重厚な一撃を受け止めるたび、リリの瞳は快楽で潤み、同時に「開発者への尊敬」という名の熱を帯びていく。

 

 翌朝:冷徹な秘書の顔

 

 「おはようございます、ゼクス様。昨夜のデータに基づき、第2回路のバイパスを強化しました。これで『マジカル・ちんぽ』の連射性能は20%向上します」

 

 昨夜、あれほど激しく鳴いていたのが嘘のように、朝のリリは完璧な秘書の顔に戻っていた。

 

 俺のマグカップに熱いコーヒーを注ぎながら、彼女は淡々と続ける。

 

 「それと、ゼクス様の昨夜の射出量ですが、平均より15%多かったです。ストレスが溜まっているようですので、今夜も『デバッグ』が必要ですね。……あ、スケジュールは空けておきましたから」

 

 「……お前、もしかして楽しんでないか?」

 

 「何のことでしょう。私はただ、店主のコンディション管理をしているだけです。……それとも、ハーフリングの私では、サキュバス嬢に比べて物足りませんか?」

 

 ふっと、リリが少しだけ寂しげに、そして挑発的に首を傾げる。

 

 その瞳の奥には、事務的な契約を超えた、深い独占欲が見え隠れしていた。

 

 「……いや、お前が一番だ。少なくとも、俺の『こだわり』を理解してくれるのはお前しかいない」

 

 「……なら、いいんです。さあ、今日は『人魚族向け・完全防水モデル』の試作日ですよ。早く作業場へ」

 

 有能なハーフリングの秘書に尻を叩かれながら、俺は苦笑する。

 

 どうやら、この店を大きくし、世界中の風俗を制覇する道のりには、彼女の「厳しいデバッグ」が欠かせないものになりそうだ。

 

 




 ステータス更新:リリ

 種族: ハーフリング

 役割: 店員兼、主任デバッガー兼、ゼクスの「魔力処理」担当。

 性格: クールで有能。だがゼクスに対しては非常に執着心が強く、彼が他の種族(サキュバス等)を熱心に研究しすぎると、デバッグと称して激しいお返し(逆レイプ気味の奉仕)を要求することがある。

 能力: 『精密操作』。魔道具の細かな調整に関しては、ゼクス以上の精度を誇る。
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