『異種族玩具店(アダルトショップ)の店主はインキュバス』   作:微糖コーヒー

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レビュアー回です


第7話:実戦投入! 魔道具とサキュバス嬢の相乗効果(シナジー)

 

 

 

 ある日の昼下がり。酒場『食い道楽』の定位置には、いつものように賢者タイムで魂が抜けかけたスタンク、ゼル、カニロウの姿があった。

 

 「……なあ。昨日のサキュバス店『夢の入り口』での検証……正直、俺は歴史の転換点に立ち会った気がするよ」

 

「ああ、俺もだスタンク。エルフの伝統的な交わりが、あんな『機械的(マジカル)』なアプローチで凌駕されるなんて……」

 

 彼らの前には、ゼクスが「デバッグ」を依頼した最新の魔道具たちが、戦い終えた勇者の剣のように転がっていた。

 

 【本日のレビュー:サキュバス店『夢の入り口』】

 

 【検証アイテム】

 

 マジカル・エクステンション(可変式魔法義装)

 

 ドリーム・ブレス(非貫通型吸引式刺激装置)

 

 スタンク(人間):評価 9点

 

 「最高だった。サキュバス嬢ってのは魔力吸収のプロだが、こいつの『高周波振動』に当てられると、吸収するのを忘れて先にイっちまうんだ。嬢が『待って、それ以上は魂が抜ける!』って泣き叫ぶのを見るのは、男として至高の愉悦だったな。ただ、魔力消費が激しすぎて、最後の方は俺自身の体力が持たなかったのがマイナス1点だ」

 

 ゼル(エルフ):評価 7点

 

 「性能は文句ない。特に『吸引モード』の気圧変化は、魔法で再現しようとすると精密な制御がいるんだが、こいつはボタン一つでやってのける。ただ……エルフとしては、もう少し『風情』が欲しいね。あまりにも効率的にイかされすぎて、事後の余韻を楽しむ前に脳が真っ白になっちまう。まさに『快楽の暴力』だよ」

 

 カニロウ(トカゲ男):評価 10点

 

 「最高だ。我々トカゲ族の鱗の隙間を、あの極薄のスライム・シリコンが完璧に埋めてくれた。サキュバス嬢も『トカゲ族のゴツゴツ感が、こんなにしっとりするなんて……!』と大絶賛だ。おまけに『二本化モード』を起動した時の彼女の驚き顔といったら! あの道具は、種族の壁を超える架け橋だよ」

 

 【嬢側からのレビュー:サキュバス・ミィ嬢】

 

 「最初は『道具なんて、あたしたちへの侮辱?』って思ってたけど、前言撤回。あの店主さん(ゼクス)、変態だけど天才だわ。あの吸い付きと振動のリズム、指や舌じゃ絶対に出せない周波数なの。昨夜だけで3回も『向こう側』が見えたわ。……ねえ、あの道具、店に置いていってくれない? お礼に、今夜はタダでいいから!」

 

 総評:道具と肉体の融合

 

 「結局、道具(ハード)とテクニック(ソフト)の組み合わせが最強ってことだな」とスタンクが結論づける。

 

 「だろ? だから言ったんだ。道具は代用品じゃない。快楽を『拡張(ブースト)』するための強化パーツなんだよ」

 

 俺──ゼクスは、彼らのレビューを熱心にメモ帳に書き写した。

 

「……なるほど。エルフには『風情モード(ゆらぎ振動)』の実装が必要か。カニロウ、トカゲ族向けには『鱗保護用高粘度ローター』を標準装備しよう」

 

 「おいゼクス、また新機能のアイデアか? お前のせいで俺たちの財布と腰がボロボロだよ」

 

 「安心しろスタンク。次は、サキュバス嬢たちが自腹で買いたがるような『セルフケア用モデル』を開発して、店からバックリ金を回収してやるからな」

 

 俺はリリが用意した「次の開発計画書」を開いた。

 

 そこには、サキュバスたちの職域を奪いかねない、恐るべき**「完全自動・ドリーム体験ポッド」**の構想が描かれていた。

 

 「さあ、レビュアーズ。次のデバッグは……ちょっと『魂』を削ってもらうことになるぜ?」

 

 

 (ゼクスの飽くなき「レビュー」への情熱は、夜の街の経済を狂わせ始めていた)

 

 




 売上: レビュアーズへのバック(紹介料)を差し引いても、金貨30枚の利益。

 知名度: 歓楽街のサキュバスたちの間で「ドリーム・ツールズの店主と寝れば、新しい世界が見える」という噂が定着。
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