まあアズサ姉はあそこで戦う必要あんまなかったんですけどね(人の心)
因みにあそこで呪いをアホみたいに使わずに安静にしていた状態で救護騎士団に引き渡されていたらもうちょい延命出来てました(更なる人の心)
まあ最終的には助からない想定ですが(人の心とかないんか)
凄まじくお待たせしました。暫くはアズサ姉がこのあと生存してたらifです。
⚠この作品では白洲姉は死亡している世界線を正史としていますのでそこはご理解の上でお読みください
私が病院に寝かされて一週間が経った。
一週間程……そう、つまりあの時私は死んだと思ったけど、死ななかった。これは果たして今回ばかりは運が良かった何なのか……まさかアズサといたいから魂が戻れたとか?そんなまさかね。
一応、ガンの摘出はされたらしい。どうやら私が始めの2日丸々ぐっすりだった内に終わらせてしまったらしい。どんな事をしたのかまでは、知らない。摘出された、としか言われてないし。
因みに羽根の変色はガンの初期症状だったらしいね。それを知ってたアズサの友が手配してくれていたみたい。それに関しては本当に感謝しかないね。
まあそんなこんなで一週間は寝たきりでとんでもなく暇だった。その辺に置いてあった聖書を暗記するレベルで読んでしまったし、点滴に書いてある内容も覚えてしまった。
私は
整備を怠ったわけではないけれど、シリンダー部に関してはどうしても血が落ちきらずに錆びてしまっていたから直してくれるとはありがたい。
そう言えば、アズサにはまだ会えてない。と言うかそもそも私が生きてるって話が届いてるのかどうか……恐らくアリウスの事がバレて身柄を抑えられているのかもね……まあどちらにしろ私の大切なアズサに傷付ける野蛮人ではないだろう。少なくとも、先生やアズサの友人みたいな『私から見てお人好しな人達』はアズサを守ってくれるはず。
そう思いながら、私はぼんやりと中庭を眺めていた。トリニティはお金があるからか、こんなバカでかい中庭管理し切れるのか疑いたくなるほど広かった。それに草木は整然としているが死角になるところも多くて、闇取引とかできそうな場所だなぁ、と変な事を考えていた。
すると草木の合間に金色の何か動くものが見えた。よく目を凝らしてみると、夢でよく話した友人の顔が見えた。どうやら向こうは既にこっちに気づいているらしく、
『こっちへきたまえ』
と、セイアはこっらに向けて手話でそう言った。なんで態々手話で来るように言ったのか……行こうと思えば私を招いたり部屋に突入とかできると思うけど、なんでだろう?
そんな疑問を解決したくなったのもあって、私はベッドから降りて立ち上がる。本で読んだ所だと手術後は普通リハビリっていうのが必要なこともあるみたいだけど、私は元が酷かったせいなのか寧ろ前よりも余裕で動ける気がする。
そんな予感に身を任せ、窓から飛び降りた。
ストン……
翼も上手く使って落下速度を減速させて芝の上に着地をするが、アリウスにいた時より着地が楽にできた。まあアリウスの建物から落ちる時より低い3階だから仕方ないけど、普通足の力とかは寝たきりで衰えてる筈……って思ったけど前も寝たきりだったからか肺がまともに動く分すごい楽だ。血を吐く恐れがないのはなんとも素晴らしいことだ。
そして私はセイアの見えたところまで走る。流石に息は上がるけど、風切り音もしない。とても静かで、胸一杯に空気で満たされるのはとても心地よかった。
「やぁ、体調はどうかな?」
「随分回復したよ。いや、回復と言うか強くなってる」
「それは本来あるべき姿に戻っただけだよ」
「と言うか、セイアの方こそ大丈夫なの?」
「大丈夫だとも。少なくとも以前の君よりはね」
思ったよりセイアってお転婆フォックスなのかもしれない。あと全然関係ないけど、やっぱりこの中庭は維持が大変そうだと見るたびに思う。
「そりゃあね……というか、まさか私があんな状態になってから生還できるなんてね」
「それについてだが、後に聞いた話だと救護騎士団の団長が『救護』してくれたそうだよ」
「あぁ……そうだったのか……」
そっか……つまりはあの団長は私を蘇生してくれたんだね……起きた時は余裕で肋骨折れたレベルの痛さしてたけど…………やめよう、多分これ以上は知らないほうがいい。
しかしまさかあの後救護騎士団の団長の救護によって蘇生されるとは思わなかった。あんな走馬灯と言うか『死ぬ前の人生を振り返る瞬間』みたいな事が起きたんだから、流石に助からないものと思ってたけど、生還できるなんてね……
「にしても……私を呼んだのには、ただお話する為に来たわけじゃないよね?」
「勿論だよ」
まあ、そうだよね。気付いたからというだけで、手話で他の人がいない中庭に招かないはず。となると、聞かれたくない話なんだろう。
「やっぱり……それで、何のお話?」
「ふふっ……これを聞いて君は驚かずに済むかな?……」
「何?」
純粋に何を言い出すのか分からなかった。セイアは何を言い出すのか……考えるより前に、セイアは口を開いた。
「君を私の補佐としてサンクトゥス分派の一員となって欲しい」
「はぁ!?!?!?」
何言ってるのセイアは!?私がアリウスだったことなんて多分もう知られてるし、知られていないとて見ず知らずのぽっと出の者を他の分派どころかサンクトゥス分派の人々が許すと……!?
「なんでそうなるのっ!?」
「単純な話さ。君は人生の中で知性を重んじてきたのだろう?ならうちの分派にぴったりじゃないか」
「……………」
まあ……言いたいことは分かる。私は知識とか頭のほうを重んじてきたし、体力とかは当然ないとして瞬間的な動きもかなり無茶苦茶でアリウスで生き抜く為に死ぬ気でやっただけなんだけどね。だからどちらかと言うと戦闘よりは事務仕事の方がありがたい。
「それにミカを沈めた君の戦闘センスは正義実現委員会は喉から手が出るほど欲しいはずさ。だからその前に、ね」
「でも……私のあの強さって血を使った超火力と稀に攻撃が無効化されるやつがあってこそだよ?」
そう、私は回避ができるとは言え食らうときは食らうし、拳銃じゃ威力は不足してる。だからそこを補う呪いの力だったんだろうし、呪いの力がなければ普通にミカには勝ててない。多分強さだけなら体が元気な状態より呪いがあった頃の方が無法だったよ。
「そうかもしれないが、それを差し引いても戦力としては十分……少なくとも諜報員とするなら君は優秀そうだけどね」
そう……なの?私はあんまり潜入捜査と言うか、偵察には行かない(体が弱くて偵察行けない)人だったし、経験は皆無、いや、幼い頃の多少のイタズラの経験が活きるか?……流石に無理があるか。
「そして何より、君が私の補佐として協力してくれれば君が所属していた所からトリニティへの襲撃の被害が抑えられるかもしれない。それに私の護衛兼お手伝いなら周りも文句はないだろう」
セイアの言葉を聞いて本題から外れた思索から引き戻される。確かに、アリウス分校の動きとかを私は知ってるし、なんとかできるかもしれない……
「そう……かもしれないけど、それをセイアの一存で決められるの?……」
「そこはトリニティ流でうまくやるさ」
「トリニティ流…………」
とどのつまりセイアがなんとかするってことなんだろうね……
「まぁ……流石に少し考える時間が欲しい」
「構わないとも。少なくとも病室なら暇を持て余してる筈だからね」
「…………暇じゃない」
「おや?そうだったかい」
体を元気にする為に休むのだって立派な仕事の一つだ。だから暇人扱いされるのはどこかムッとしたけど、遠回しにツッコまれるだけマシだろう。少なくとも悪い目で見られるよりはマシ。
「そう言えば羽の色は元に戻らないって」
「そうか……まあ、一命だけは取り留めたんだ。私にとってはそれだけでも喜ばしいことだよ」
「まあ……アズサといられるなら翼の色とか関係ないね」
そう、羽根の色なんてアズサと合えるならどうだっていい。お揃いだったらよかったと思ってたけどそもそも翼が汚れた灰色のまま死ぬかもしれなかったから生きてアズサといられるだけで万々歳。いやもっと、万々々々々々歳位は行く。
「相変わらずだね」
「あ・た・り・ま・え☆」(ドヤッ)
「ここまで堂々とシスコンを肯定するなんてね……」
といいセイアはやれやれと言わんばかりの身振りをするけど、シスコンは私は認めるしシスコンであることはよいことだよ。家族愛ってやつ。だからシスコンは譲れないし変えられないよ。というか死後のあの映画館みたいなところでもシスコン消えてなかったし。シスコンは魂レベルまで焼き付いてる。
「……それじゃあ、そろそろ私はお暇させていただこうかな。戻らないとそろそろバレそうだ」
「そっか……じゃあまたね。返事は……セイアの病室に忍び込むから」
「わかったよ。よい返事を期待しているよ、
そう言うとセイアはスタスタと叢へ入りすぐに姿が見えなくなってしまった。レン……か。ちゃんと名前が呼ばれるなんてなんだか不思議な感じがするが、これから私は白洲レンと名乗ることになるんだろう。直にこの悪くない感じも慣れるかもね。
そう言えば、私も短い時間と言えどあの病室から出るとバレて怒られるかも……早く戻ろう。
そうして私は以前よりも軽い体で、窓を蹴って壁を駆けるが如く登り元の部屋の窓枠の上辺を掴み下辺に足をかけた。
ガチャッ……
「…………え?」
「…………」
が、丁度救護騎士団の子がドアを開けて入って来てしまい気の抜けた声が出てしまった。しかも完璧なまでに目が合った。最早逃げも隠れも言い訳も効かない状況だ。しかも、呪いの力顔負けのとんでもオーラがその子から出ている……ように見えた。多分そんな力あるはずないけどもう周りの空気がもう……うん、ヤバい(語彙力消失)
「何してるんですかッッッ!!!!」
「ひっ……」
その凄まじい怒気に、お姉ちゃんだからという理由で人前で泣くことなんてなかった私が久しく目が潤んでしまっていた。
「体は戻っていないんですよッッッ!!!!何考えてるんですかッッッ!!!!」
「あ、あの……その……」
「早くッ!そこのベッドでッ!安静にッ!」
「ご……ごめんなさい……」(泣きかけ)
この日、私はトリニティの救護騎士団が如何なる存在か
でもセイアに返事はしなきゃいけないから次は絶っ対にバレないようにしよう。さっきの失態はバレる失態って意味だから、抜け出すのは少なくとも最低一回はやる。これでも一応反省はしてる方なんだよ?
救護魂を宿した一般救護騎士団員にしばかれてしまいました()
まあ普通に考えて窓から飛び降りてたら誰かしらにバレて通報されるでしょうに……体が人生史上最高に調子がいいから調子乗ってしまったんでしょうね。そのあまりのテンションに銃も忘れて飛び降りてます。
因みに自分のこれからの境遇について白洲姉は抜け落ちてます。その癖アズサの心配はするあたり流石シスコンである。
投稿頻度亀だけどかんそうほしい(カス)
読者の予想!白洲の姉上はセイアの補佐に
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なれ!なってセイアとイチャイチャしろ!
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そんなの断ってアズサとイチャイチャしろ!