白洲姉とセイアの予知夢
3章決行してほしい票とアズサイチャイチャ票が多いので決行した上でアズサとイチャイチャさせます。じゃ、巡航ミサイルさん準備よろしくお願いします()
あと今更気づいたのですが、本編最終話にて、ゴルゴンダとデカコルマニーがゴッチャゴチャでそういうコッタしか言わないはずのデカコルマニーがペラペラ喋ってることになっちゃってますね……ということであの場にはゴルゴンダとデカコルマニー両者共にいたと言う形に修正しておきました。
退院した日から1週間位が経った。
ティーパーティーの仕事……と言うより、私は特殊な『サンクトゥス派のトップが雇用してる人』みたいな扱いらしく、リエさんの護衛とか書類仕事の手伝いとか……まあそういうのが多かった。一応ティーパーティーの所属って扱いにはなるみたい。ティーパーティーの制服とかじゃなくて、いつもの服だけどね。
当然めちゃくちゃ忙しいんだけど、まあ少なくともアリウスにいた時よりは確実にマシ。
でも最近アズサに会えてなくて正直悲しい。姉離れするべきと言いつつ妹離れ出来ないシスコンは何とかしたい。したいけどアズサが可愛すぎるから多分数年は直らないと思う。
「そう言えば、妹さんとは会えました?」
「まだ……会いたい…………」
「レン…………」
私とリエは学年が違えど年が同じな事やセイアの補佐として似た立ち位置にいること、一緒に仕事をする関係で話すときはそれなりに砕けて話すようになった。あと、リエが私のことを気に入っているというのもあるのかもしれない。
まあそれでも、なんかリエさんは敬語がデフォで育った人らしく、誰にも敬語だけど……言ってる内容とかは普通だから多分いい人なんだと思う。
笑顔が怖い瞬間は多いけどね。私に向けたあの微笑みはなんだったのかと聞きたくなるレベルでね。
「では、明日の放課後に補習授業部の視察をお願いします」
「え?いいの?」
「いいですよ。妹さんが大切だから、今ここにいるのでしょう?家族を大切にするのも仕事のうちです」
「ありがとうリエ先輩……!貴方は神です……!」
「大げさですよ」
そう感激しながらも、私は手を動かす。なんでこんな感激してるのかってそりゃずっと一緒にいたアズサと会える頻度がアリウスから急激に減ってるなかでこんな事言ってくれるなんて、もう神。リエ先輩は最高。
「よし、今日は頑張ろう!」
「ふふっ……頑張ってくださいね」
そしてその日はアズサブーストがかかったからなのか早めに仕事を終え、私は寮に戻た。明日はアズサに会いに行ける!もしかしたらワクワクして眠れないかもしれない。が、私は未だ寮のふっかふかのベッドにダイブしてから10秒も意識を保てた試しがない。
私は夕食や風呂、明日の支度等々やるべき事を早々に終わらせてた。そして今日という今日こそ布団の力に負けぬように気合を入れてベッドに飛び込n………
「……すぅ…………」
…………しかし、残念ながら私は飛び込んだ瞬間からの記憶はなく、気づけばセイアと始めてあったような所に来ていた。
これは確実に、予知夢の世界だ。と言うことは多分セイアもいる。
「やっと来てくれたじゃないか……待ちわびたよ。レン」
「…………待ちわびるってほどじゃなくない?」
私がそう答えているとすぐに、私の視界に別の人が映った。朧気ながら覚えているが確かあの人は先生だったかな。多分……少なくとも私が首を掴んだあの不届き者ではないはず。
「……君は!」
「あ、先生」
「無事で良かった」
「それは私のセリフ。正直助かると思ってなかったし」
私は先生にそう言うけど、先生は心底私の心配をしていたと言うような表情だった。私としては、私と先生の関わりはそんなないからアズサの方を心配してほしかったけど、多分普通に私の退院した後とかは知らなかったから心配してたのかもね。
「と言うか、なんで私は予知夢にいられるのさ。不思議な力なんて……」
「もしかして、君にはかつての呪いの残穢があるのかもしれないね」
「残穢?……」
「あぁ……或いは君本来の神秘の力か……」
「どういう事?……」
そう言えば、私は呪いと言う私の今までの片割れは死んでいる以上呪いの力なんてないはずだ。もしかしたら呪いの力が残っているのかもしれない。
「まあ、不思議な力がないと君はここに来てないのだよ」
「あっそうなんだ」
そうなると先生にも不思議な力が……と思ったけど、多分『君は』とセイアが言っていた辺り、多分ないのかもしれない。なら余計なんで先生が来たのか気になるけど、多分情報が足りてないし詮索しても意味はなさそう。
「というか……先生とゆっくりお話できるのってこれが始めてなのかな?……」
「そうだね」
「じゃあ改めまして自己紹介でも。私は白洲レン。本当はセイア直属のお手伝いさんだけど今は一時的に代理の子のお手伝いさんをやってる。シスコン。よろしくね」
「よろし……ちょっっちょっと待って????シスコン?」
先生は何か酷く驚いているがすぐに何故かは分からなかった。けど普通シスコンとは自分で言わないよね、と気付いた。
が、訂正する気は原子レベルで存在しない。
「うん」
「シスコンって普通自分で言わないよね????」
「言わないね。普通は。でも私は自他共に認める稀代のシスコンだから」
「つ、強い……!」
先生は驚いた様子でそう言う。ちょっと引いてるかもしれないけど引いてても私のシスコンは隠しようがないし嘘言うよりはましだと思うから自己紹介にシスコンはこれから組み込んでいくつもりだよ。
「さて……先生に私から伝えたいのは、私のこれからの行動指針が変わったということかな」
「えっ?どういう事?」
「捻じ曲げる実例がここにいるからね。未来が僅かにでも曲げられる可能性に賭する友人を眺めるほど冷酷な人間ではないよ」
「えっ私!?」
「何より君がどういうわけか死ぬ運命を捻じ曲げたからね。未確認生物の実物を見せられたようなものだよ。信じるしかないだろう」
なんか、私が運命を変えた凄い人みたいになってるけどそこはちょっと違うと思う。私はとりあえず意地っ張りだっただけ。それに……後悔したくなかったから……かな。
「運命が変わるとか、変わらないとか、正直運次第だと思ってるからどうなろうと私はいい。でも、後悔はしたくない。やらなくて悔いるぐらいなら死力を尽くして意地通して死ねるならその方がいいに決まってる」
「その通りだよ」
「ふふふ……先生とは気が合いそうだね……!」
私はそう悪そうな笑みを浮かべ、セイアの方を見る。セイア、残念ながら私と先生という意地っ張り達が勝利してるから未来は変えられるんだよ……!
「君は先生の味方か……まあ思想は自由だ。けれどあくまで君は私直属のお手伝いさんだからね」
「そこは弁えてる。弁えた上で先生の考えは好きだし応援してるよ」
「そうかい……」
セイアは僅かに塩気た感じで言う。セイアから私への接し方を考えると多分これは演技だから、私はイジることにした。折角
「先生気をつけて。あんな儚いオーラ出しときながらわんぱくフォックスだから」
「そうかそうかつまり君はそんなやつだったんだな」
「そんな儚いキャラ守りたいの?」
「印象が大事なのは君も理解しているはずだがね」
「私はシスコンでいいの。セイアはわんぱくフォックス。これで先生は忘れないね」
「それは半分蔑称の意味合いもあるんじゃないのかい?」
「き、気の所為だよー」
「仲良しなんだね」
先生のそのひと言で、私とセイアのじゃれ合いに完全に先生を置いてけぼりにしてしまっていた事に気付いた。セイアと話すのが楽しくて、つい忘れてしまった。
「うん、セイアはまあ……こういう予知夢の世界で出会った数少ない気軽に話せる人だからね」
「そうだね……私は君の人生まで見せられたからね。会って日はそう経っていないだろうが、私の中では親愛なる友だよ」
「?……」
先生はキョトンとしているが、人生の映画館については話すべきなのかは分からなかった。まあでも、死後どうなるかとか、別に知る必要もないだろう。それに、この話は夢で語る内容にしては余りに情報量が多いからね。
「まあ色々あったんだよ」
「そっか……」
「あ、そう言えば先生はエデン条約のキーパーソンって認識であってるよね?」
「そう……なのかな?」
「まあそうだね。君の認識で間違いないと私は思うよ」
「折角ならある程度ここで情報交換しておいた方がいいんじゃないかな?……私は作戦変わってるかもしれないけど動向とかやり口を知ってるし、セイアの予知があれば先生は色々動かしやすいでしょ?」
私は死の淵から帰ってきたけど、次にセイアが『世界が壊れるー!』って言ってる出来事が起きるエデン条約が起きるんだよね。絶望的な状況から生還して世界滅びる予知が観測されてるとか私は運がいいのか悪いのか……
まあそこはいい。私は天才とは言えないが頭の方には自信があるから、多少なりとも滅びを回避する一助になると思う。セイアがちょっと諦めた感じから『なんか頑張ってみようかな』という感じになり始めているなら、すぐにでも動き出したほうがいいだろう。
「確かにそうだね」
「だがそれ程先生が長くいられるか……」
「交換できるだけ、ね。とりあえず私からの情報は先生に電話するなり立場使って先生のとこ行けばいいとして……セイアの予知を優先的に聞きたい。私も高頻度では行けないし」
「まさか君が仕切るなんてね……いや、悪いと言うつもりはない。まず私からの情報だね」
そこからセイアの予知の内容を聞いたけど、正直情報として使えるかどうかは分からなかった。だって黒い光みたいなのがどうのこうのは……ちょっと分からないかな。私でもそれは知らない。
「ということだよ」
「そっか……じゃあ私からの情報ね」
そういう私はアリウスの動向とそのシステムについて話した。敵の数、目的、兵器の詳細からやり方、組織の構造から要注意人物まで……まあ寝返ったなりに情報はめちゃくちゃバラした。アズサはトリニティの味方だから最早アリウスは敵となっており、こういう所は私は冷酷だなと思った。
「そうだったのか……」
「最後に……私の予想になるから忘れてもいいけど、多分アリウスを支配するマダムの目的は条約の破談でも転覆でもない」
「どういう事?」
「あれは人は自分の為に生きるのが当たり前って思ってる典型的クズだから、多分欲しいものがあるんだと思う。姫って生徒を囲い込んでるのも何かあるのかも」
「まさか……」
先生はそういう人にどこか心当たりがあるみたいだ。
「何か心当たりが?」
「うん」
ここからは先生のターン。先生からはゲマトリアの話について聞かせてもらい、生徒から搾取するという点においては同じ、ということを聞いた。
因みに私の呪いが首掴んだのも、首のないゲマトリアの一員だったとか……私達の人生の映画館で観てたのはぼやけてたから分からなかったけど、そいつの持ってる額縁が話していたらしい。なら額縁ニキと首無しニキは見かけたら殺そう。少なくとも生かしとく通りはない。
「成る程ね……つまり全ての元凶はあのババァって可能性高いってことだね。それでも、アリウスの怨嗟はまた別でちゃんとあるからね」
「そうか……」
「まあ、ここまで分かってても私は、私はそこまで変えられないんだけどね〜」
私はわざとらしく先生の方を見ながら少しだけにやにやと悪童のような笑みを浮かべた。先生、わかるよね?みたいな顔で、私はそう言う。
「生憎私も意識不明の重体でね」
「……私が根回ししたほうがいいかな」
「お願い。私もできる限りの事はする」
「分かった」
そう話していると次第に先生の姿が薄れ始める。どうやら、もう時間らしい。詰め込める情報はこれが限界っぽいね。
「先生は時間みたいだ」
「そっか。じゃあ、お互い悔いのないように最善を尽くそう。あ、一応連絡先渡しとくね。サンクトゥス派に繋がってるけど『レンを呼んで』って言ったら多分私が変わるから」
「分かった。またね」
私は先生が去るギリギリまで情報を与えて見送った。先生は最も権力がある中でゲヘナトリニティどちらでもない中立の立ち位置にいる。私は政治力は欠片もないからできることと言っても実動部隊として動くかもしれないし、リエさんの指示に従わなきゃいけないのと護衛しなきゃいけないから調印式当日がどう動けるかも分からない。
今は先生の行動を信じよう。
「相変わらず君は諦めが悪いね」
「当たり前じゃん。折角アズサと楽しい高校生活謳歌できると思ったら滅びますとか、巫山戯るんじゃないって話」
「君の妹とよく似ているね……いや、この姉にしてあの妹と言うべきなのかな」
「えっ……アズサと会ったことあるの?」
私は始めてセイアとアズサが面識ある事を知った。まあトリニティにでもいれば面識も……と思ったけど、セイアはその時期は寝込んでる筈……あれ?じゃあいつ会ったんだ?
「あるとも。ヘイロー破壊爆弾を持って、ね」
「えっ?……」
じゃあセイアが死んだ(って事になった)のはアズサが襲撃してヘイローを破壊しようとしたから?その作戦の指示者は……恐らくあのマダムだね。サオリって線も無くはないけど、作戦の大元はマダムのはずだから。つまりマダムは私の可愛いアズサを人殺しにしようとした、と……ふむふむ、成る程成る程…………
「…………あのババァぶっ殺す!!!!」
「相変わらずだね……」
「地獄の片道チケットを送ってやらないとね……!」
はい、あのババァは生きて帰さない。まああれ多分死なないけど。アズサを傷つけたに十分当たるドブカスだから生かす理由がないね。とりあえずミンチにするのは確定。ハンバーグにしてやろう。
セイアはどこか意向返しをしてやったというような様子だったが、私はあの赤おばさんにマジギレしてたから正直それは割とどうでもよかった。
「でも、君の慧眼には毎回驚かされるよ。予知夢も何もないのに君は人の本質や意図を見抜く力はずば抜けている」
「まあ……顔色伺ったり何考えてるか読めたら何かと有利だったからね」
ストリートチルドレン時代はその辺が分からないとかなり苦労したものだ。この人は騙しそう。この人は悪い人じゃないけど目的があるから危険。そういうのを見抜けないと適切に対処できないし、子供の身でお金稼ぐなら余計ね。
「正しく経験の差……というべきなのだろうね」
「まあ私も人をおちょくるのは好きだし、それをやる為にはそれができないと」
「……それは君の悪癖だよ……」
そうセイアは呆れるけど、私には関係ない。たまにおちょくるのは能力を持て余した遊びであって直せるものじゃないから、私は直す気はない。直したら鈍る気がする。
「それじゃあ、君もそろそろ時間かな」
「なんか仕事の話みたいになっちゃってごめんね」
「気にしなくていいさ。友と語らう事ができる時間こそが尊いのだからね」
そう話した先はもう覚えてない。気付けば、窓から朝日が差し込んでおり私は現実に引き戻されていた。
アズサとは次回イチャイチャしてもらう予定です。
いやー意外と執筆間に合うもんなんですね……一応週一で月曜日に投稿する方向で頑張ってますが次は間に合うか分かりません……頑張ります。