【架空コミュ】極月Pが白草月花をプロデュースさせられる話   作:ミーティオル

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第八話&プロデューサーコミュ

-プロデューサーコミュ-

 

 

月花「……ほう。いいところに来た。

   プロデューサー。一つ聞きたいことがある」

 

*「なんでしょうか?」

 

月花「プロデューサーから見て、今の私のアイドルパワーはいくらになる?」

 

*「……アイドルパワー?

  おっしゃっている意味があまり――」

 

月花「細かいことを考える必要はない。

   私というアイドルを見て、浮かぶ数字はどれほどか」

   

*「浮かぶ数字――といわれてましても」

 

*「……5、とか?」

 

月花「アイドルパワー、5……?」

 

*(なんとなく、好きな数字を言ってしまった……)

 

月花「――なるほど。

   状況に応じてアイドルパワーを自在に変化させる。

   

   どうやら、そういう型(タイプ)になっていた、ということか」

 

*「話が一切見えてこないのですが……」

 

月花「感謝するぞ、プロデューサー。

   自分を見るというのはなかなか難しいからな」

 

*「えっ? あ、あぁ。まぁ、助けになれたのなら――」

 

月花「……見てくれの数字はここからはアテにならない、か。

   ふっ、さすがは新境地だ」

 

 月花が去っていく

 

*(……終始、何の話かわからなかった) 

 

 

 

-第八話-

 

 控室でモニターを眺める月花。

 

月花「……ほう」

 

*「……今年は一段と『CRESCENT』のレベルが高いですね。

  会場の熱気がモニターを通じて、この部屋にも伝わってくるようです。

 

  特に全体して、一年生のレベルが非常に高い。

  設備の強化に加えて、新任のトレーナーもベテランばかりでした。

 

  ……学園の方針はしっかりと結果になっているようですね」

 

月花「ふん……。学園の方針、か」

 

*「上級生も、一年生の躍進に呼応するようにレベルが上がっている。

  元々、極月学園の生徒は競争心も高いこともあって、凄まじいですね。

 

  ……全体して、僕が見た『CRESCENT』でも歴代最高の盛り上がりかもしれません」

 

月花「お前が見るに、一年は脅威となりうるか?」

 

*「いえ――。

  たしかに全体してレベルが上がっていることは確かです。

  例年の『CRESCENT』に比べ、技術は一つも二つも抜けている。

 

  しかし、おそらく急激にステージを進めすぎたのだと。

  ハイパフォーマンスではありますが、身体の方が追いついていない。

  表現に対して、体力配分には総じて難がある。

 

  そこを、経験と身体作りが進んでいる上級生に各個撃破されている形でしょう」

 

月花「上出来だ。分析として筋は悪くない」

 

*「一応、本業ですので。

  ただ」

 

 

*「――白草四音だけは別です」

 

 

月花「……ほう」

 

*「要注意人物として、マークはしていましたが……。

  一年生の中でも彼女だけは明確に別格といっていい。

 

  風圧を感じるようなダンスのキレ。ボーカルの圧倒される表現力。

  そして、ビジュアルの苛烈ですらある躍動感。

 

  それだけのハイパフォーマンスでありながら、体力の低下は見られない――。

  予選ブロックでは実力派の三年生をもすべて返り討ちにする躍進ぶり。

  ……正直、ここまでとは思っていませんでした」

 

月花「私は、負けるか?」

 

*「――十分に、可能性はあります」

 

月花「ほう、ずいぶんとハッキリと言うではないか」

 

*「……申し訳ありません、正直に言い過ぎました」

 

月花「構わん。

   可愛げはないが、それでこそプロデューサーというものだ。

 

   それで、私が勝つ確率は?」

 

*「――極めて五分五分に近い、といったところです」

 

月花「五分五分、か。……なるほどな」

 

*「現在、『CRESCENT』全体のテンポが高まり続けています。

  その中でストップ&モーションは、確実に特異点となる。

 

  つまり、最大の強みを発揮できますが――」

 

月花「……失敗すれば、その特異さだけの失望を被る、か」

 

*「はい。

  『CRESCENT』では、明確に月花さんは挑戦者の側となります」

 

月花「……久々だな。

   これだけ肌にヒリつくステージというのも」

 

 月花が、席を立つ。

 

*「――それでも、勝つのは月花さんだと僕は信じています」

 

月花「それは、私がSランクアイドルだから、か?」

 

*「いえ。月花さんが、進み続けるアイドルだからです。

  そこに道があるのであれば、選び続ける。

  走り続ける。『白草月花』とは、そういうアイドルだからです。

 

  ここで打ち止めなどと、月花さんにはきっと一番我慢ならないでしょう?」

 

月花「――あぁ、我慢ならない。

   知っての通り、私の堪え性は赤ん坊よりも高い、程度だからな」

 

*「……レベルの低いことを堂々と言わないでくださいね」

 

*「最初、『白草月花』のプロデューサーとなれと言われた時。

  正直、たまらなく荷が重く感じたものですが――。

 

  毒を喰らわば皿まで、というやつですね。

  このまま毒が回って倒れるか――あるいは、新たな世界を望むことになるか。

  どちらであれ、プロデューサーとして僕は運命を共にする覚悟です。

 

  ――白草月花の進む先を、僕は知りたい」

 

月花「まったく、ついにアイドルを毒扱いか?

 

   ……しかし『運命を共にする』とは。

   ほざいたな、雛鳥プロデューサーの癖して」

 

*「僕は本気です」

 

月花「あぁ、わかっている」

 

 月花が小さく笑う。

 

月花「――では、私は行く。

   しかと見届けろ。この『雛鳥』のアイドルをな」

 

*「はい。しっかりと。

  『雛鳥』のプロデューサーとして、最後まで。

 

  一緒に新しい夢を見ましょう」

 

 

 ――会場へ続く通路に。

   一人、立つ影があった。

 

 

*(あそこにいるのは――)

 

月花「――四音」

 

四音「月花姉さま……」

 

 二人が睨み合う。

 

四音「ふん、その後ろにいるのが例のプロデューサーですか。

   ふふっ、なんとも頼りない顔――」

 

月花「……『白草四音』」

 

四音「なに……?」

 

 月花が、四音に一歩近づく。

 

月花「――勝負だ」

 

四音「……! ふ、ふふふ。いいでしょう。

 

   『白草月花』、あなたにはもううんざりです。

   いい加減、ここで私の手で引導をわたして差し上げます。

   この『CRESCENT』――!」

 

 

月花「――勝つのは私だ!」

四音「――勝つのはボクだ!」

 

 

 

 学年 3年生 

 ランク-「S」

 

 姓名 白草 月花(しらくさ げっか)

 

 歌唱力-S

 表現力-S

 ダンス力-S

 忍耐力-B+  

 求道心-SS  いざ、挑戦へ!!!

 

 学内で唯一のSランクを保有するアイドル。

 トップの称号である「オーバートップ」を二度にわたり獲得。

 ストップ&モーションを携え、新生『白草月花』として『CRESCENT』へ挑む。

 

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――今は、ただ前へ。

 

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