【架空コミュ】極月Pが白草月花をプロデュースさせられる話   作:ミーティオル

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※月花編は10.5話はございません


第十話

 ブリーフィングルーム。

 

月花「…………ふむ」

 

 机で、あるものを眺める月花。

 すぐにドアが開かれ。

 

*「あれ、月花さん――?

  たしか、今日は引っ越しだったと……」

 

月花「あれはすぐ終わった。

   元々、荷物はホテルに収まる分しかなかったからな」

 

*「そうでしたか。

  僕ももう少し早く終わっていればお手伝いできたのですが」

 

月花「学部寮はホテルのすぐ近くだ。

   ……まぁ、そういうのであれば。

   そうだな、ヘッドライトを運ぶ時にでも手伝ってもらおうか?」

 

*「それは、元々僕の仕事です。

 

  ……ところで、先ほどから見ていらっしゃるそれは」

 

月花「カメラだが?」

 

*「……なんかゴツくないですか?

  レンズが僕の腕より太いですけど」

 

月花「店で一番高いのを買った」

 

*「触るのはやめておきます。

 

  それでその、何があってそのプロ仕様のカメラを……?」

 

月花「写真を撮りたかった」

 

*「撮たかったというのは――」

 

月花「見てみればわかる」

 

 月花がカメラのフォルダを見せてくる。

 

*「これは――」

 

*(……いや。これは、なんだ?)

 

月花「猫を撮った」

 

*「風に飛ぶビニール袋ではなく?」

 

月花「レンズで捉えた時は猫だった。

 

   では、これはどうだ?」

 

*「えっと……」

 

*「赤い服の女――」

 

月花「チューリップを撮った」

 

*「……なるほど。状況は理解しました」

 

月花「どう思う?」

 

*「……そうですね。

  少し――いえ、かなりユニークなセンスかなと」

 

月花「SNSにあげて反応を見てみるとするか」

 

*「恐怖画像を公共にバラまくべきではありません」

 

月花「まったく言いたい放題言う。

 

   ……日常のワンシーンをこの手で止めてみたかったが。

   どうにも上手くいかない。

 

   『コマドリ』とは、なかなか奥深いものだ」

 

*「……そうですね。

  中々一夜にしてならず、とは言えるかもしれません。

  

  月花さんの世界は、広がり続けているのですね」

 

月花「……そうだな。

   だが、この世界は私一人では、立ってはいまい。

   私は、さらなる輝きを知りたい。

 

   私が目指すのは、はるか高みの光景――。

   言ってしまえば、有頂天の外。有頂天外、といったところか」

 

*「有頂天外……」

 

月花「楽しそうだとは、思わないか?

   誰も見たことがない世界を望む、というのは。

 

   きっとそこはどこよりも自由で。

   どこよりも、虹彩に満ちた光景に違いない」

 

*「それはまた――途方もないですね。

  考えるだけで、どっと疲れが来る感じがします。

 

  ですがそれも――。

  月花さんと一緒なら楽しいのでしょうね」

 

月花「……ふっ。

   私は、未だその空の飛び方を知らぬ雛鳥だ。

   プロデューサー、お前にはこの雛鳥を導く使命がある」

 

*「ご存知だとは思いますが、僕も同じ雛鳥プロデューサーです」

 

月花「あぁ、知っている。

   だからこそ、ちょうどいい。だろう?」

 

*「……はぁ。

  何もちょうどよくはないのですが」

 

月花「さぁ、プロデューサー。連れて行け。

 

   ――私を次なるステージへ」

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