【架空コミュ】極月Pが白草月花をプロデュースさせられる話 作:ミーティオル
ダンスレッスン室、プロデューサーと月花が向かい合う。
月花「…………」
*「…………」
月花「……プロデューサー」
*「はい」
月花「そこにガムテープがあるだろう。それで私を縛れ」
*「……丁重に辞退させていただきます。
事件になってしまいます」
月花「…………」
*「……一度切り上げましょう。
体につけたものを外してください」
月花「……わかった」
そういって、月花が体につけていたものを外していく。
――本、鈴、鳴子、風鈴、トレイ、スプーン、フォーク、ビーダマ
*「これだけあって、なぜ一切音も出さずに動けるんです……?」
月花「重心のコントロールは得意でな」
*「素晴らしい能力です。月花さんには暗殺者の素質があると思います」
月花「お前の寝首くらいはこともない」
*「……説得力に満ち満ちてます」
月花「で、プロデューサー。どうすればいい? 考えてみせろ、お前の役目だ」
*「……はい」
*(止まるということに抵抗はあるが、今の月花さんはかなり協力的。
つまり、意図的に手を抜いているという可能性は薄い。
恐らく、これが彼女の素直な状態。
なぜ、止まるということだけができない……?)
*「……月花さん、少し写真を撮っても良いですか?」
月花「SNS用か?
なら写真より動画にしろ。スマホの写真機能では私をとらえることはできん」
*「……なるほど。趣旨とはズレますが、確認の必要がありそうですね」
プロデューサーがカメラを構えてみる。
しかし。
*(どういうことだ!?
う、動きは減っているはずなのに、月花さんにブラーが……!!)
月花「私を撮りたいのならハイスピードカメラを用意することだな」
*「野生動物か何かですか……?」
*(仕方ない、本人の言う通り動画を撮影しよう。
何か手がかりにはなるかもしれない)
その瞬間スマホのライトが。
月花「むっ……。それは、フラッシュではなくライトだろう」
*「申し訳ありません、操作を間違えました……ん?」
月花「……どうした。早くライトを」
*「……止まっている」
月花「何が? 良いから早く……!」
*「止まっています……月花さんの動きが! 完全ではないですが、かなり……!」
月花「ほう。……止まれているのか、私が。
いや、それはいい。いい加減眩すぎる」
*「し、失礼しました、今切りました」
*(……しかし、これは。
改善の糸口になるかもしれない)
月花「それで、何か浮かんだのか?」
*「はい。少し時間をいただくことになりますが……。
――次までに新生『白草月花』強化プランをご用意いたします」
学年 3年生
ランク-「S」
姓名 白草 月花(しらくさ げっか)
歌唱力-S
表現力-S
ダンス力-S
忍耐力-E ←少し希望が見えてきた……!
???-?
学内で唯一のSランクを保有するアイドル。
トップの称号である「オーバートップ」を二度にわたり獲得。
現在は帰国し、極月学園に通学中。
そして、どうやらこのアイドルをプロデュースしなければならないらしい。
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まったくの偶然の発見ではあるが……。
この偶然をどう生かすかに全てがかかっているだろう。
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