【架空コミュ】極月Pが白草月花をプロデュースさせられる話 作:ミーティオル
*「おはようございます、月花さん」
月花「来たか、プロデューサー。ふむ……」
*「……どうかしましたか?」
月花「ここのところの私をお前はどう評価する?」
*「どう――そうですね。
今までにない挑戦ではあるはずですが、精力的に挑んでおられるなと。
駆け出しのプロデューサーの話など本来はもっと抵抗があっていいはずですし」
月花「私に対しての理解は深まったか?」
*「り、理解ですか? ……そうですね。
まだ、理解と形容できるレベルまで達していないとは思いますが……。
しかし、少しずつ知っていることが増えてきたかなと。
出会う以前に比べて、少しずつ『白草月花』という人間が見えてきたとは思います」
月花「ほほう。それは喜ばしい。
プロデューサー、お前に渡すものがある」
*「……はぁ。なんでしょう」
月花が机にCDを差し出す。
*「……CD? 題名も何も無いようですが」
月花「ブランクディスクだ。
そこにはまだ何も入っていない」
*「というと、なにかこれから入れるということですか?」
月花「そうだ。
――これからプロデューサー、お前が中身を入れる」
*「………………はい?」
月花「すでに学園に申請は出した。
新生『白草月花』を生誕させるにあたり、その象徴が必要だろう?」
*「そ、それは……そうですが。
『CRESCENT』で新曲は……」
月花「規約には新曲の持ち込みを禁じる内容はない。
ならば、何も問題はない」
*「い、いえ……。そういうことではなく。
『白草月花』というブランドの曲を、『CRESCENT』で?」
月花「なにか問題か?
MVについても話を進めているが……」
*「MVもですか!?」
月花「あぁ。だからプロデューサー。
後はお前がどういったものを作るか決めろ」
*「…………。
もっとふさわしい専門家にご依頼されたほうが」
月花「『白草月花』の専門家だろう、プロデューサーは?」
*「プロデューサーは――。
プロデューサーは、はい。担当アイドルの専門家であるべきですね」
月花「わかればいい。
新たな『白草月花』。その門出を飾る曲。
私は楽しみに待っているぞ、プロデューサー?」
*(……どうしたものか)
-中間試験前-
月花「さて――」
*「……どうかしましたか?」
月花「担当アイドルがこれから中間試験に挑む、というわけだが。
……なにか言うことはあるか?」
*「そうですね。
現状戦える状態にはある。心配する事はあまりありません。
ただ、あえていうのであれば――」
*「自分の番が終わったからと言って審査員の席に座らないでくださいね」
月花「……ダメか?」
*「はい」
月花「しかし、審査員に意見を求められたら」
*「求められても」
月花「そうか」
*「はい」
月花「……まぁ、いい。
ならば、とっとと終わらせてここに戻るだけのことだ。
私のパフォーマンスをそこで見定めろ、プロデューサー」
-中間試験後-
*「お疲れ様でした、月花さん。
試験の結果が早速来ているのでお伝えいたしますが――」
月花「合格か?」
*「はい。合格です。
最高の結果だったと言えるかなと」
月花「そうか。
新生『白草月花』としては?」
*「ふにゃふにゃです。
羽化したての蝶が無理やり飛んでいるのを見ているようでした」
月花「……まぁ、蛹から出ているだけ良いとするか。
やはり、今しばらくは納得の行くものではなさそうだな。
私の翅がしっかりと伸びるその時まで――。
当然付き合ってもらうぞ、プロデューサー?」