貞操観念逆転世界で100日童貞を守る   作:奈落ナド

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4日目

今日は昼からの講義がある為、家で昼ごはんを食べてから大学へと向かう。

 

「ふぅ…終わりっと」

 

90分の講義を終え、次の講義は一つ開く為どこかで時間を潰そうかと思っていた所、

 

「萩野君、こんにちは!」

「あっ、安藤さん」

 

どうやら一緒の講義に出ていたらしい安藤から声をかけられた。

 

「こんにちは、どうした?」

「萩野君の姿が見えたから声かけちゃった」

「なるほどね」

「萩野君も講義お疲れ様!」

 

2人で会話をしていると、そこに1人の女子が混ざってきた。

 

「ふーん、あんたが萩野??」

「…どなた?」

「あたしは朱莉の友達の「前原ひかり」、よろー」

「萩野真だ」

「ちょっとひかり!いきなりどうしたの!?」

「いやー、この人が朱莉が言ってた男かー」

 

いきなりの登場で場が騒がしくなった。

 

「萩野さ、この後時間ある?」

「まぁ、次の講義一つ後だからそれまでなら」

「じゃあさ、三人でお茶でもしよ」

「…萩野君もいいかな?」

「いいよ、じゃあ行こうか」

 

流れで3人でお茶することになり、大学内のカフェに移動。

 

「改めまして、あたしは前原ひかりね」

 

飲み物を購入しテーブルに座る。

4人掛け席で、前に前原、隣にはちゃっかりと安藤が座った。

 

青髪の肩ぐらいのショートヘアーで少し目つきが鋭い見た目、

可愛いよりはかっこいい系だ。

 

「前原は安藤の友達なんだ」

「そそ、一年の時からの付き合い」

「それで、今日はどうしたの?」

「最近は朱莉が萩野の事ばっかり話ししててさ。やれカッコイイだのお近づきになりたいだの」

「もうひかり!言わないでよ!!」

 

バラされたのに動揺したのか安藤が慌てる。

 

「って事で、朱莉のお気に入りの男とあたしも話をしてみたくなってさ」

「お気に入りって言われるのは光栄だがこそばゆいな」

「萩野君、あんまり本気にしないでね?」

「そう言えば前原はこの前の飲み会いたのか?」

 

以前の飲み会で見た記憶がなかったので尋ねる。

 

「あの日は用事があってあたしは不参加」

「あぁ、通りで」

「その次の日は朱莉が煩くて大変だったよ」

 

何を話していたのか気にはなるが、深く追及しない方が良さそうだろう…

 

「でも萩野本当にカッコいい男だな」

「んっ、そうか?ありがとう」

「こりゃ朱莉が夢中になるわけだ」

 

そう言ってケラケラと前原は笑った。

 

「安藤とは俺ももっと仲良くなりたいと思ってるよ」

「ほんと!?」

「もちろん、せっかくこうやって知り合えたんだからな」

 

俺の言葉に安藤は心から嬉しそうな表情をした。

 

「じゃあこの機会にあたしとも友達になろうよ」

「おっけー、よろしくな」

「って事で連絡先交換しよう」

 

スマホを取り出しライムの交換をする。

また1人女子の連絡先が増えた。

 

「萩野君、ひかりにちょっかい出したらダメだからね!」

「そんな事しないって、何の心配しているのだか」

「あたしとしてはちょっかいかけられても良いんだけど?」

「もう、ひかり!!」

 

こうやって戯れあえる友達がいる事は素直に羨ましいと思う。

 

「そう言えばなんだけど」

「どした??」

「昨日のお昼、食堂にいたよね?」

 

質問され、昨日のことを思い出す。

昨日は桜と一緒にご飯を食べていたんだっけ。

 

「いたな」

「その時一緒に女の子いなかった?」

「いたぞ、その前に少しあってせっかくだしと一緒に昼飯食ってた」

「…その子ってどんな関係?」

 

なにやら安藤が少し深刻そうなトーンで聞いてきた。

 

「どんなって、一年の子で講義が同じでその関係で仲良くなった感じかな」

「ふーん…」

「朱莉顔怖いって」

「ごめんごめん、気になっちゃって」

 

安藤の質問に少しだけ背中に嫌な汗をかいたが、別に悪いことはしていないのだ。堂々としていよう。

 

「ごめんね!空気変にしちゃって!」

「いや、大丈夫だよ」

「朱莉のそう言う所、よくないぞー」

「うぅ、反省します」

 

なにやら空気が良くないので、話題を変える。

 

「それにしても2人とも仲良いな」

「まーね、一応親友だし」

「私が暴走したら、ひかりが止めてくれるんだ」

 

もしあの飲み会に前原もいたら、制御してくれて展開は変わっていたのかもしれないな。

 

「萩野って何処かサークル入ってたりする?」

「あっ、私もそれ気になった!」

「いや、どこにも入ってないな」

「そうなんだ、ちなみにあたしは軽音サークル」

「私は一年の時は色々顔出しだけど今はあんまり行ってないかな」

「へー、軽音か。担当は?」

「ギターボーカル」

「おお、花形じゃん」

「機会があれば見に来てよ」

「まじ?行くわ!」

「女子バンドだから来てくれたらみんなテンション上がると思うよ」

 

ギターを構えて歌う姿を想像する。

かっこいいな…!!

 

「この前の飲み会は不参加だったからさ、あたしも萩野と飲んでみたいな」

「おおー良いぞ」

「…!!私も参加する!」

 

安藤と酒と思うと、一瞬身構えてしまうが静止役の前原がいるなら大丈夫だろう、多分。

 

「じゃあ今度3人で飲みにいこ」

「やったー!!」

「予定合わせて行くか」

 

なりゆきだが、3人で飲むことが決定した。

 

「あっ、そろそろ時間だ」

 

その後も3人で雑談していると休みの時間は終わりに近づいていた。

 

「じゃあ今日はこれで!またね萩野君!」

「あたしも話せてよかったよ」

「俺も、またな」

 

それぞれ別の講義があるのでカフェを出て別れた。

 

 

 

夜家に帰ってしばらくした頃、

 

【朱莉の事、どう思ってる?】

 

連絡先を交換したばかりの前原から何やら意味深なライムが届いた。

 

「これ、どう言う意味だ??」

 

少し考えたが意図がよくわからなかった。

 

【普通に友達と思ってるけど】

【そっか、了解】

 

それだけ返事が来ると、その後は何も無かった。

 

「なんだったんだ??」

 

疑問に思ったが、まぁ大した事では無いだろうと思い思考を打ち切った。

 

本日も無事終了、女子の知り合いは増えたしなんやかんや飲み会も楽しみである。

 

明日はどんな1日になるのか、楽しみだ。

 

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