俺はあのアルカンレティアの事件を忘れてしまっていた。
...どちらともアクア、すまん。
そんな事があり、アクアに怒られていると
「まあそんなこと言ってても仕方無い。早く準備していこうぜ!」
と、サトウは言った。
ありがてぇ...これでアクアからの説教から解放される。
俺たちは話し合い、馬車に乗りアルカンレティアに行くこととなった。
ただ、6人乗りの馬車は無かった。
その結果4人乗りの馬車に6人で乗ることとなった。
「私とカズマは1つの席に2人で座ります。あと3席なので一緒に1つの席を使うか、一人馬車の外にいるか選んでください。」
そんな事をめぐみんは言った。
外には人が一人座れるくらいのスペースはある。
「なら俺ら4人で交代しながら座るか。」
何だか申し訳ない気持ちになった。
「俺らもその交代の輪に入れてくれても構わないんだが?」
「2人で1席を使うんだったら、別にいいと思うぞ。それにめぐみが不満げな顔をしているし。」
めぐみんの様子を見たら確かに不満げな顔をしていた。
「別にそんな顔はしてませんよ。まあ、許可されたなら早く席に座りましょう。」
俺が席に座ったら、めぐみんはちょこんとその上に座った。
可愛い。
それにしても、この世界でアクシズ教徒には会ってないから、女神に似て、真面目になってるかもしれない。
「まとみんは最近アクシズ教徒に会ったことはあるか?」
「会ったのですが...結構変人が多かったです。次会えたならまともな人がいいのですが...」
そんな俺たちの会話にダクネスは
「それは厳しいと思うぞ...アクシズ教徒はヤバイ奴が多いって噂だからな。」
俺たちの淡い期待は打ち砕かれた。
「そっか。アクシズ教徒は何処まで行ってもアクシズ教徒なんだな...」
そんな事を喋っていたら...
「そんなに酷いのか?先輩、教えてくれよ。」
「最近は会ってないから。そんなイメージほど酷いとは限らないから。」
そんな事を話し、旅を満喫していたら遠くに土煙が見えた。
走り鷹鳶かもしれない。
念のため準備しておこうかな...
「アクア、そろそろ変わるよ。」
「先輩、いいって。俺が行くよ。」
そうカズマが言ったが...
「外に土煙が見えたんだよ。いざって時に、めぐみんに先制攻撃してもらおうと思ってな。」
「まあ、近づかれたらめぐみは役に立たないからな。」
めぐみんはその言葉に怒り攻撃を仕掛けた。
俺とめぐみんは馬車の屋根の上に乗った。
「ほんとお前は短気だな...」
俺はめぐみんにそう言った。
「紅魔族は喧嘩は買う種族なんですよ。」
それは個人の努力でどうにかならないのだろうか...
「とりあえずは走り鷹鳶を何とかしないとだな。」
確かに走り鷹鳶はこちらに向かって走っていた。
「爆裂魔法でも全ては吹き飛ばせないな。」
「それは1発では、でしょう?ダブルエクスプロージョン!」
めぐみんは同時に爆裂魔法を2発は放った。
「やっぱり1発あたりの威力は下がってるな。」
何もデメリットが無かったら毎回使わせているが、魔力の消費が激しく、効率が悪いためそこまで使っていない。
めぐみんは、『私はこれを極め、自分のみの爆裂魔法を作るのです!』と言っていたが、威力を下げる方向にもシフトしてほしい。
「流石ですね!お客さん。おかげでアダマンタイトを運べるようになりましたよ。」
おっちゃんに感謝されたが俺たちの仲間がアダマンタイトを持っていたからとは言わなかった。
その夜
「アクア、起きろアクア。」
俺はアクアを起こしていた。
「何?タカハシ。私は寝たいのだけれど。」
「アンデッドが湧くかもしれないだろ。もしも倒したことを見られて報酬を貰うことは避けたい。」
あの時は申し訳無かった。
「まあ、私が招くことだから、それで報酬をもらうのは悪いわね。分かったわ。」
俺たちは夜も起きていたのだが...
「それは俺たち護衛がするので大丈夫ですよ。」
護衛の人たちに眠るように諭されていた。
「実はですね...アクアがアンデッドに群がられる体質なので、自分達で責任を持って浄化したいんですよ。」
埒が明かないと思い、正直に言った。
「それでもお客様なんですから。気にしないでください。」
なんてサービス精神豊富なんでしょう。
「俺らはアンデッドに特段強いんで。気にしないでください。その分ほかのモンスターは任せますから。」
「まあ、分かりました。」
護衛の人は渋々了承してくれた。
その後俺達は静かにアンデッドを発見した。
「早速浄化しちゃおうぜ。」
「バレないほうが良いんでしょ?なら小さくいくわね。」
そう言い、アンデッドに近づき、
「ターンアンデッド」
小声でいい、小さな輝きに包まれ、アンデッドは消えた。
「そんなペースだと終わらないだろ。俺も手伝うよ。」
「ありがとね、タカハシ。」
そんなふうに誰にもバレないようにアンデッドを浄化して回った。
次の日の旅は無事に進み、俺達はアルカンレティアに到着した。
その後、情報収集を始めたのだが...
「この街に戻って来てしまった...」
そう、俺は実感した。
アクシズ教の勧誘が止まらないからだ。
アクシズ教徒の勧誘は凄まじく、良心につけ込むものが多い。
...もう崩壊したほうが良いんじゃないか
「すいません、水質の汚染の原因を調べてるんですけど...」
「ああ、そのことね。多分私は邪悪なるエリス教徒だと思うの。」
アクシズ教徒は平常運転だ。
「そうですか。ほかの方にも聞いてみますね。」
そう言って去ろうとしたら
「私と一緒にエリス教徒に天罰を与えませんか?」
...そんな事に関わりたくない
「今は街で情報収集してるんです。あと、俺にはその犯人の目星がついているのですよ。」
「へぇ?その犯人とは?」
そうアクシズ教徒は反応した。
「魔王軍です。アクシズ教団を恐れ、破壊工作をしたのです!」
アクシズ教徒はその言葉を聞き
「確かにあり得ますね。決定的な証拠を得たら連絡してください。協力します。」
珍しく協力的だなと思っていたら...
「魔王軍を打ち倒したとするならアクシズ教徒も増えるかも...」
不純な理由だった。
俺達は宿屋に戻り、情報共有をした。
「なかなか手がかりが見つからないわね。」
ほとんどの情報がアクシズ教徒によるものであり、エリス教徒の評判を下げるものだった。
ほんとエリス教徒は訴えたほうがいいと思う。
...もしかしたら、訴えたあとも続いてるのかもしれない。
「俺は源泉を確認したほうがいいと思う。」
俺はわかる限りの要因を話すことにした。
「源泉が汚染されてるんじゃないか?そうすれば街全体の温泉が汚染された説明が付くだろ。」
「そうだな、たしか私が聞いた時は管理人の様子が変なのだそうだ。何か裏があるかもしれない。」
多分ハンスに食われたんだろうな...早く気づけなくてすいませんでした。管理人さん。
「まあ、今日はこのくらいにして明日調べようぜ。」
そうサトウは言った。
俺たちの部屋割は俺とサトウの2人部屋と俺ら以外の4人部屋だ。
めぐみんは抗議したが、念のためお金は大切にしようという意見が多く、俺とめぐみんの部屋を準備することはなかった。
「なあ、サトウ。アクシズ教徒はどうだった。」
そんな事をふとサトウに聞いてみた。
「ヤバかったよ。まさかここまでだとは思わなかった。アクアのことも知ってるからな。」
この世界のアクアはまともだからギャップが凄いのか...
「まあ、アレでもアクアの事を信じてるからな。助けてやろうぜ。」
「そうだな。俺もアクアを信じてるし。」
サトウはそんな事を言った。
「まじか...お前はアクシズ教徒だったのか。」
「あいつらと同じにしないでくれ。」
「先輩って、何処から来たんだ?」
...急に変なことを聞いてきた。
「日本からだよ。当たり前だろ。」
「アクアはお前のことを知らないと言ってたぞ。」
不味い。まさかアクアが転生者をしっかりと覚えてるとは思わなかった。
「...ちょうどアクアが非番の時だったのかもな。」
その言葉にサトウは
「ふーん?」
と言葉を落とした。
「だってそこ以外だったら何処から来るっていうんだよ。俺は日本の事をしっかり知ってるだろ。」
「いや、もしかしたら転生者の一族なのかなって。」
確かにそんなやつがいた気がする。
「そうだとしても日本の事をここまで知らないだろ。」
「だから妙だと感じてたんだけどな...スッキリしたわ。」
サトウはそんな事を言った。
...正直に言っても良かったのかもしれないが、まだこのパーティーにいたいという気持ちが、俺に言わせなかった。
どうも皆さん作者です。
ちょっと投稿頻度が下がったのには理由が2つありまして...
なかなかストーリーを決めれなかったんですよ。
あと、プロローグだけだとどう考えても量が少なすぎだとね。
関係ないのですが、このすば3期のopを見てたらカズマはめぐみんをお姫様抱っこしてたんだなって感じました。
俺の知ってるエピソードはカズマがされてることしか知らなかったので。
まるでメインヒロインみたいでした。