俺達は馬車に乗り、アクセルの街に帰ることとなった。
「忘れ物はないな!じゃあ出発するぞ!」
そうサトウが言って、帰還への一歩を踏み出した。
その後、アクシデントも無く、早めにアクセルへと戻ってきた。
その後、俺はアクアから呼び出され、カフェへとやってきていた。
アクアは初めにこんな事を言ってきた。
「ねぇ、あなたって何者なの?」
...流石にばれるか。
「...何か妙なことでもあったか?」
「あなたから神の力を感じたのよ。確かに水の女神の力だったわ。」
確か神力というやつか。
「私から神力が減ってはいなかった。なら他の水の女神が、あなたに力を与えたってことかしらね。」
いい線を言ってるが少し違う。
「大方通りだ。俺は水の女神であるアクアから祝福を受け、この世界にやってきた。つまり、俺はこの世界の住民じゃないんだ。」
その言葉を聞いて、アクアは驚きながら言った。
「それはかなり禁忌に近いことを起こしてるわね...」
何故そんな気にしてるのだろうか?
「別に異世界転生とか、やってたじゃないか。今更すぎないか?」
「いや、それとは次元が違うわ。その2つは大枠としては同じ世界なの。同一人物がいる世界に飛ばされるなんてことは前代未聞よ。」
なるほど、俺達は平行世界に転移したこと、過去の自分と接触したのが問題なのだ。
「これが提示された生き返る方法なんてすけどね。」
「それって、体が無くなったってことかしら?けれどそんな特例を許されるのは...」
やはりこの世界のアクアは感がいい。
「そう。俺は魔王を打ち倒した勇者なんだ。」
その言葉を聞いて、アクアは言った。
「全然そんな気がしないのだけれど」
「お前失礼すぎないか?俺は勇者なんだが。」
「まあ、この世界と同じように
実際にそうなのだが...
「あいつが役に立ったのは生き返るときくらいだ。借金も作るし、酒癖も悪いし、大変だったよ。」
その言葉を聞いて、アクアは言いにくそうに言った。
「そんな私を見て、愛想尽かした?」
「全然。あいつは何だかんだいい奴だもんな...」
あいつは社会を知らない子供みたいな所がある。
良く言えば純粋なんだろう。
「けど、この世界には私は連れてきてないじゃない。」
「それはめぐみんが心の底から1番大切だからだよ。その次はアクア、ダクネス、アイリスが続くと思う。」
アクアはそんな事をいう俺を見て、驚いていた。
「え?だって借金作って、酒癖が悪い人なんて傍にいたくないじゃない。」
「俺だって何度あいつを捨ててやろうか考えたことがあるか...けど、あいつはやっぱし俺のパーティには不可欠なんだよ。」
あいつは宴会と、トイレ掃除担当だ。
「そうだったのね...きっと私も楽しかったと思うわ。」
少しだけ貯めて言った。
「絶対に迎えに行ってあげてね。」
「それにしてもカズマがこの世界に送られてきた理由は何なのかしら?」
アクアは意味深なことを言い始めた。
「え?俺は魔王を倒してこいって言われたんだけど。」
「けれど、確実に魔王は倒される運命って言ってたらしいじゃない。神は理由もなしに転生はさせないわよ。」
そんな事を言われても...
「そういえば、任務も言われたな。」
「それよ!多分それにヒントがあるわ!」
俺は過去の記憶をなんとか思い出し...
「義賊の活動を手伝うこと、あとは
何があるのだろうか
「多分その2つが使命ね。強いて言うなら2つ目のサトウを大切にするって意味が気になるのだけど...」
それって何かお世辞みたいなものじゃなかったのか...ん?
「なあ、今気づいたんだが、エリス様が言ってたのは
言葉狩りのようになって申し訳ないが、そのくらいしか気になる点はない。
「確かにそうね。あと、カズマ達が来てないと魔王軍幹部とか、デストロイヤー...とか、倒せるかが怪しかったわ。そこら辺が倒されなかったのかしら?」
爆裂魔法がないこのパーティーでどのようにしてデストロイヤーを倒すのかイメージができない。
「そう考えたら、俺って世界救ってんだなって。」
その時、アクアは静かになった。
「なんだよ?調子乗ってるって言いたいのか?」
「いいえ、そんな事じゃなくて...カズマは知ってると思うけど、デストロイヤーが生まれた要因は私なの。」
気にしてたのかな?
「ああ、知ってるよ。」
「私は
そんな事は言い過ぎだ。
「それは自責しすぎだ。それはあの馬鹿な転生者が悪いだろ。」
「いや、私も監督責任が...」
この調子だと平行線だ。
「面倒くさいな...だったらその奪った命以上に人を救えばいいじゃないか。魔王軍幹部を倒したり、デストロイヤーを壊したりして、そのたびに未来の多くの人を救ってるんだ。絶対に魔王も倒すから!そうしたら気は済むか?」
その言葉を聞いた時、少し喜んだ顔をしたが、少ししたらうつむきながら言った。
「そんな私情にパーティーを巻き込んでいいのかしら...」
こいつは多分気を使いすぎなのだろう。
「お前ってのはパーティーを迷惑かけてはいけない場所だと思ってるな?全然そんなことはないと思うぞ。俺だって迷惑かけたことあるし。」
俺は前のパーティーの事を考えながら言った。
「でも、嫌われるのが怖いわ。」
そんな泣き言を言うアクアを珍しく思いながら言った。
「パーティーってのはな、劣ってる部分を皆で補いない合う所なんだよ。別に少しくらいは迷惑かけても良いんじゃないか?」
まあ、あの世界のアクアは迷惑かけすぎだったが。
「そんな気にするんだったらすぐサトウに会って確認するんだな!」
そう言ったら、
「分かったわ。ありがとね、カズマ。」
そう笑顔で言いながらアクアは笑顔で去っていった。
俺は上手くアクアを元気付けることはできたのだろうか...
俺はそんな事を考えがらコーヒーを口につけていたら...
「やあ、助手くん、久しぶりだね。」
クリスがやってきた。
「少し隣いいかい?」
俺は冗談で言った。
「ナンパですか?俺にはめぐみんっていう彼女がいるので...」
「違うよ!あの力のことだよ!」
「本当に平行世界からやってきたんだ...」
俺は失礼なことを言うクリスに言った。
「なんて信じてくれなかったんですか!」
「普通平行世界から転生する人は居ないので...」
確かにアクアは禁忌と言っていた。
「まあ、とりあえずあの力は多分、平行世界のアクアの力です。」
そう言ったら
「わかってますよ。だれど、多用しないでくださいね。」
「何かデメリットでもあるんですか?」
クリスは言いにくそうに言った。
「このまま行くとアクアさんは神力を消費し過ぎで神じゃなくなります。」
そっか。無茶してくれてたんだな...
「アクアさんのために死なないようにしてくださいね。」
「善処します。」
そんな会話をしていたら日が沈み始めた。
その時、お開きすることとなった。
「じゃあ。お頭、またな。」
「またね。助手くん!」
その後俺は屋敷に帰ろうと、歩みを始めた。
その後、帰ってらめぐみんにしばかれるということをまだ、俺は知らない。
次回はエピローグです。