どうも皆さんこんにちは、カズマです。
今日もめぐみんと夕ご飯を作っています。
何だか最近アクアがふてぶてしい態度を取るようになりました。
少しイラッとしましたが、元の世界のアクアを思い出すと不思議と許せてきます。
「何だかんだこの屋敷との付き合いも長くなりましたね。」
「まあ、もうこの世界に来て、半年くらいになるからな。」
とりあえず、俺達は魔王を倒す使命を持ちながら、サトウ達を助けて暮らしている。
「あいつらには心配かけさせてるかもしれないがな。」
「アクアは見守ってくれてるんでしょうけど、ダクネスが心配ですね。クリスとかに迷惑をかけていなければいいのですが...」
そんな風に元の世界の事に思いを馳せていると...
「「「「えぇーーー?!」」」」
そんな絶叫が聞こえてきた。
「一体どうしたのでしょうか...」
「まあ、俺らも向かうか。」
俺らは料理を中断し、リビングへと向かった。
リビングに着いたらゆんゆんは周りから質問攻めにあっていた。
「どういう事?!私、何もわかんないんですけど!ここで知力のステータスの差が出てるの?!」
アクアはそんな事を言っていた。
大丈夫。それに気付ける時点で駄女神よりかはマシだ。
「私も意味が分かりませんよ!ゆんゆんは一体どうしちゃったのですか?!説明してください!」
「そうだぞ、あの男の何処がよいというのだ。」
その2人の言葉を聞いて、サトウは
「おい!何でそんなに俺を貶めるんだよ!俺にだって良いところあるだろ!」
…
「ああ、サトウは、優しいところがいいところだよな!あとは、お金持ちだ!」
その言葉を聞いたサトウは
「先輩ってたまに酷いイジリするよな...」
そう言いながら、サトウはしょんぼりして、騒ぐことをやめた。
俺は周りからクズを見る目にさらされた。
「おい、俺はただサトウに今までの鬱憤を晴らそうとこの事を話したんじゃないぞ。ゆんゆんの理由を聞くために皆を黙らせたんだ。だからそんな目で俺を見るなよ!」
「そ、そうですよね、タカハシさんがそんな酷いことするわけ無いですよね、信じますよ。友達ですし。」
ゆんゆんはそんな事を言ってきたが
「それって絶対信じてないじゃないか!本当だって!ほら、早く何でこんな状況になったのか教えろよ!」
そうしたらまとみんとダクネスは、はっとしたように聞いた。
「ゆんゆん、なんであんな事を口走ったか説明してください。」
「そうだぞ。話が飛躍しすぎだ。」
そうしたらゆんゆんは、理由を説明し始めた。
要約するとこうだ。
『紅魔の里が魔王軍に攻められて、崩壊するかも。
そこら辺のぱっとしない男掴まて、その子を使って魔王を倒してちょ。』
かなり語弊が生まれそうだが、まあ、そんな所だ。
何度聞いてもおかしなストーリーだよな。
さらに8割ほど嘘だから洒落にならない。
その説明を聞いて、俺とサトウの事を見られた。
「おい、俺達は魔王軍幹部を倒したパーティーのリーダーと頭脳だぞ。決してぱっとしない男ではないぞ。」
「先輩の言う通り...ってそれだと」
『俺とゆんゆんの子作りがなくなるかもしれないのか...』
という小言が聞こえた。
「まあ、確かに何処かぱっとしない所もあったかもな!じゃあゆんゆん、早速...」
そんな事を口走ったサトウを横目に、手紙を読んでいたまとみんは言った。
「最後に『【紅魔族英雄伝 第一章】著者:あるえ』とあるのですが...」
その言葉を聞いて俺は、
「まあ、ゆんゆん、間違いは誰にだってあるさ。これからは起こらないようにすればいいだけで...」
その後、俺以外の言葉も続いた。
「そうよ、別に今回の間違いはまだ何もなかったじゃない。」
「そうですよ。あなたはこの幸運に感謝すべきです。これからは騙されないようにしっかり確認して下さいね。」
「ああ、流石にその発言を言うことは恥ずかしかったかもしれないが、街中じゃなくて良かったじゃないか。」
「まあ、今回は私の男に言い寄らなかった分、許しますよ。二度としないようにしてくださいね。」
最後にサトウが、
「まあ、何だ、頑張れよ!」
その慰めの言葉を聞いたゆんゆんは叫んだ。
「もう!あるえのバカァァァァ!」
その後、アクアが読み始めると...
「これは前半と後半で書いてる人が違うわね。」
つまり前半は本当だったのかもしれない。
ちなみに前半部分は、
『紅魔の里が魔王軍に攻められて崩壊するかも。』
の部分である。
ちなみに紅魔族らしく、逼迫しているように書かれている。
「まずいよ!紅魔の里には友達...?がいるし!」
言い切れる人が居なかったんだな。
「俺も行くよ。友達の故郷の危機だしな。」
「私はカズマに付いていきますよ。」
そんな俺達を見て、サトウは、
「まあ、先輩達が行くなら俺らも行こう!」
その言葉により、皆で向かうことになった。
その後は、夕ご飯の準備を終わらせ、ゆんゆんと共に食べ、
明日に出発することになった。
次の日の朝
俺達は俺が覚えていた、アルカンレティアから向かうこととなったのだが...
「少しウィズの所に寄っていっていいか?」
俺はその事を提案した。
「何でだ?別に用事はないだろ?」
サトウはそう言ったが
「バニルに占ってもらったら安心だろ。」
前、バニルからの助言なしにアルカンレティアに行ったら酷い目にあったから今回はしっかりと対策していこう。
「あとアクア、お前はゆんゆんと遊んでな。」
「なんで私だけ除け者にされるのよ!」
そう言ったがゆんゆんが
「えっと、私と一緒は嫌ですよね...すいません」
「え?!違うのよ、ゆんゆんがイヤじゃなくて」
そんな二人組を置いて、ウィズの所へとやってきていた。
「おっと、貴様は吾輩の助言を聞かず後悔しておる男と、本心を見せたら思った以上に嫌われた男ではないか。占いに来たのだろう。順番にこの部屋に来るのだ。」
そうバニルに言われた。
「私達には何もないのでしょうか...」
めぐみん達はそうなことを言ったが
「貴様らにはそこまで重要なことはないのでな。」
とバニルは答えた。
俺らにはあるのか...
そう思っていると
「じゃあ俺から行くよ。先輩。」
そう言ってサトウは先に部屋へと向かっていった。
その後、サトウは少し考えながら帰ってきた。
「どんな内容だったんだ?」
「めぐみんのことだった。」
ああ、前の世界では爆裂魔法の事を言われたんだったな。
「じゃあ俺もバニルの所に行ってくるよ。」
そこでは、バニルは静かに俺が来るのを待っていた。
「何だかすごく神妙な趣があるな。お前らしくない。」
そんな軽口を言ったら、バニルは笑うことなく言った。
「何故こんな事をしているかというと、実はこの世界の危機なのだ。」
...おいおいおい
「何も心当たりがないんだが。」
「とりあえず吾輩から言えることは、めぐみから目を離さないことである。」
「めぐみんに何が起こるのか?!」
不安な気持ちで聞くと...
「いざという時は直ぐにここまで来て吾輩を連れて行くといい。テレポートを使ってな。」
明らかにいつもでは考えれないような反応が返ってきた。
「サトウにもこの事を話したのか?」
俺はその事が気になったが...
「いや、吾輩がサトウに言ったのは別のことである。」
なら一体何を話したのだろうか。
「とりあえず、貴様は昔買ったポーションを肌見放さす持ち続けるのが吉と出た。」
昔買ったポーション...屋敷を飼う直前に買ったやつか。
「ありがとな。バニル。」
その言葉を聞いたバニルは少し笑みを浮かべ、言った。
「吾輩からしても、未来のお得意様を大切にしたいというわけだ。」
まあ、俺が居ないとずっと赤字かもしれないからな...
「おっと、ただ絶対に他の人には話さないでくれ。」
そう言ったが何故か分からない。
「今まではそこまで重大なことを予言していなかったから良かったが、これほどまでの運命を変えるのは流石に神々を騙しきれん。なので、貴様のみである条件に他の悪魔の力を借りている。もしも他の人に教えたら吾輩達が消滅すると思え。」
なにそれ怖っ!
「分かったよ。」
「ならばよろしく頼むぞ。」
俺はバニルがいる部屋を後にした。
その後、俺達はアルカンレティアから、紅魔の里に歩いて向かうこととなった。
俺は必死に反対したが、それでも多数決で決まった。
「なんでお前らはそんな急いでるんだよ。」
「逆に何で先輩はそんな落ち着いてるんだよ。友人の故郷の危機なんだろ。」
そうか。あいつらは紅魔の里が本当に危機だと感じているのか。
「そういえばそうだったな。」
「そういえばって...」
そうゆんゆんは口に零した。
「いや、違うんだよ。紅魔の里までの道のりが険しいから、テレポート屋でもないかなと...」
「流石に紅魔の里までのテレポート屋はないと思うのだが...」
ダクネスはそう言った。
...紅魔の里に着いたら登録しておこう。
「まあ、私達がついているので大丈夫ですよ。」
「ありがとな。まとみん。」
紅魔の里までの道のりでは、2つの障壁がある。
安楽少女とオークだ。
精神衛生上良くない面子が揃っているが、何とかなるだろうか...
そう思っていると、遠くに少女が見えた。
「た、大変!道端に傷ついてる少女がいるわ!」
そうゆんゆんは言った。
「まて、多分アレは安楽少女だ。」
「安楽少女って、あの?たち悪いモンスターだな。」
「本当にそうだよ。」
俺はあいつの本性を知っている。
「とりあえず、私は助けに行くわね。」
そう言ってアクアは安楽少女の方に駆け寄っていった。
何であいつは変な奴に優しいのだろうか?
他の仲間も寄っていったが、俺は少し遠くで様子を見ていた。
「カズマは行かないのですか?」
前言撤回。俺とめぐみんは様子を見ていた。
「あいつの本性を知ってるとつい笑っちゃうかもしれないと思ったからな。」
その言葉を聞いためぐみんは疑いながら言った。
「本当にそうだったのですか?私は見てないので分からないのですが...」
「今回は俺と一緒に来てもらって証人になってもらうぞ。」
「別にいいですよ。白黒はっきりさせたいと思ってましたし。」
そんな事があり、俺達はサトウ達に合流したあと、言った。
「「安楽少女の様子を見てきますね。」」
そう言って離れようとしたら...
サトウ達に手を掴まれた。
「おい、お前らは安楽少女を狩ろうとしてるだろ。」
ちっ、バレたか。
「何か問題でも?あいつはモンスターなんだ。しっかりととどめを刺さないと他の人に害が出る。」
「先輩は鬼だな。」
失礼なことを言い出したサトウに言った。
「俺らに付いてくるか?」
「ああ、良いやつだったら殺すなよ。」
その後、俺達は安楽少女の近くまでやって来たのだが...
「潜伏」
潜伏スキルを発動しながら近づいた結果、安楽少女の声が聞こえてきた。
「今日も人間を食うことができなかったな。あの女の肉付きはよく見えたんだがな。何が悪かったかな?」
その言葉を聞いた仲間達は蔑んだ目をし始めた。
「次はどうすっかな?コロス、ノ?ゴメン、ナサイ、ワタシガ、モン、スター、ダカラ……。ツギ、ウマレ、カワッタラ、ニンゲンニ…違うか?ツギ、ウマレカワッタラ、トモダチニ…良いな!コレ!次はコレでイチコロっしょ!」
...
「男だったら恋人にとかな!いや、それだと生まれ変わらせる為に殺すかもな...いいバランスを考え...」
俺は仲間を置いて、とどめを刺そうと安楽少女の目の前に出た。
「アノ、イマノハ、ナカッタコトニ…モシ、イカシテクレレバ、コイビトニ…」
「流暢に喋ってただろうが!クソが!」
俺は躊躇いなくトドメを刺した。
「俺、人間不信になりそう。」
そうサトウは喋っていた。
「いや、アレはモンスターだから。人間はそんなに酷い性格ではないはず...」
あれ?そう言い切れなくなってきた。
「大丈夫ですよ。カズマは前の街での事を思い出して言い切れなくなってきたんですよね。」
「本当に先輩は前の街で何があったの?」
そんな事を言われたが、この街であったこととほとんど同じだった気がする。
「大したことは無かったよ。なんて言い切れなかったのかは、冤罪で捕まりそうになった時に誰も助けてくれなかったからだな。」
デストロイヤーを倒したのにな...
「酷いな。」
「別に完全に冤罪というわけではなかったのですが...」
面倒くさい事言いやがって。
「結果的には無罪だったじゃねえか。」
「先輩って命の危機が何度もあったんだな。」
まあ、それ以上の危機が近くまで迫ってるわけだが。
「俺って運がいいはずなんだけどな...」
その後、歩き続け夜になった。
「じゃあ、俺は見張っておくから。」
「先輩一人は厳しいだろ?俺も起きてるよ。」
そうサトウは言ったが...
「やばくなったらすぐ呼ぶから大丈夫だよ。」
「いや、念のため誰か監視をつけたほうがいいだろ。」
「大丈夫だって。俺はよく徹夜していたからな。」
そう言ったらサトウは、
「別に俺だってしてたからな。一緒に徹夜しようぜ?」
めぐみんとの時間が欲しかっただけなのだが...確かにサトウと一緒に徹夜するのは楽しそうだな。
「いいぞ。だが寝るなよ。」
「もちろん!」
俺は先輩と一緒に監視をしていたのだが...
「先輩ったら、もう寝やがって。」
最近、先輩の生活習慣が良かったためだろうか?
「少しくらいは寝かしてやるか...」
そう言いながら一人で見張っていたらめぐみんが起きてきた。
「どうしたんだ?めぐみん、トイレか?」
「紅魔族はトイレに行きません。」
「今更バレバレな嘘をつくなよ。」
「フフッ、そうですね。」
そう言い、めぐみんは笑った。
アレ?なんか今すごくラブコメっぽい?!
「で?なんでこっちに来たんだ?」
「なんか、サトウが一人で見張っていたので。」
「まあ、先輩が寝ちまったからな。」
ほんとにこんな時に寝やがって。
おかげでめぐみんと2人きりじゃないか。
「そうですか、なら少し一緒に居てくれませんか?」
え?俺にモテ期がやってきたのか?!そういえばゆんゆんから子供が欲しいと言われたり、春がやってきたか?!
「き、急にどうしたんだよ。」
そう聞いたらめぐみんからは思いがけない返しが返ってきた。
「不安なんですよ。いつか私がこのパーティーから抜けさせられないか。」
...?
「なんでそんな考えになってるんだよ。何かやらかしたのか?」
「いえ、あの、私って性格がよくないじゃないですか。」
あー、確かにゆんゆんに酷い目に合わしてる気がする。
「そうだな。」
「普通は否定からはいると思うのですが...」
「別に俺の方が性格は悪いだろ。なら捨てられるのなら俺の方が先だと思うぞ。」
その言葉を聞いためぐみんはすこしキョトンとして、言った。
「まあ、そうですね。」
「おい。」
流石に否定して欲しかった。
ん?けど否定したらめぐみんの方が性格が悪いってことになるわけで...
「けど、別にサトウの事は嫌いじゃないですよ?」
そこは好きって言ってくれよ...
「まあ、それで構わないが...」
「私はサトウの事を捨てたりはしないので...」
そう言いながら俺の目の方を向いてきた。
「絶対に私のことを捨てないで下さいね。」
何を言ってるのだろうか。
「当たり前だろ。俺がそんな無情なやつだと思ってたのか?」
「いや、その回答を聞きたかっただけかもしれません。」
うーん、わからん。
「じゃあ、私は寝ますね。」
そう言い残し、めぐみんは去っていった。
って先輩を起こさないと。
その後、先輩は謝罪をし、俺達は2人で日の出を見た。