どうも皆さんおはようございます、カズマです。
俺は昨日、サトウに見張りをやると言っておきながら寝てしまいました。
すぐ起こしてくれれば良かったのだが、少し寝かしてくれたのだ。
「サトウ、本当に昨日はごめんな?」
「大丈夫ですよ、先輩。あと、いいこともあったし。」
いいこと?いったい何が...
「言わせませんよ。」
そうまとみんは割り込んでいった。
「そっか、2人で何か話していたのか...」
「なんでお前はバレるような行動をしちゃったの?」
「その...恥ずかしかったので」
なんか初心なめぐみんをみるのは初めてな気がする。
「まあ、深く入り込みすぎないようにしておくよ。」
そんな事を話しながら平原を歩いていたのだが...
「っ!オークだ...」
覚悟していたがやはり見るだけで恐怖してしまう。
「オークだって?!じゃあ俺達が倒さなきゃな!」
そう言ってサトウはオークを倒そうと向かっていった。
「よせ!サトウ、戻れ!」
そう言ったがもう遅く...
「クリエイトウォーター、ライトニング!」
この技によって3体のオークを倒したわけなのだが...
「何やっちゃってるの?!やばい、この周辺から早く離れないと...」
「先輩は何を焦ってるんだ?」
「逆に何故サトウはそんなに落ち着いているのですか?!オークに手を出してしまったのですよ?!」
そんなまとみんの言葉を聞いてサトウはやらかしたことを理解した。
「え?結構ヤバい?」
「あの...オークにはメスしかいなくて...だから、他の種族の男を巣に連れて帰って、搾り取るんです。」
ゆんゆんはそう言った。
「へ?」
サトウはそんな腑抜けた声を出した。
ただ、その言葉にはダクネスも反応した。
「なんだと?!もうオスのオークは居ないのか?!」
「ええ。そうなんですよ。まあ、私達にとったら嬉しい事ですけど。」
「そ、そうだな。私は本当に世間知らずなのだな...」
...あれ?なんだか怪しくないか?
「なあ、お前って本当はドMだったりしない?」
「そんなわけないだろう。馬鹿にしているのか?」
ダクネスから淡々と言われた。
「すいませんでした。」
まあ、考えすぎだったよな。
「ってか、本当にやばいじゃないか!早く紅魔の里に行かないと!」
サトウの呼びかけに反応し、俺達は急ぎながら紅魔の里へ向かった。
ただ、そんな努力も虚しくオークたちに見つかってしまった。
「なんで俺も追っかけられてるんだよ!俺はその倒した男じゃねえよ!」
オークはサトウだけでなく、俺も追いかけていた。
「あら?同じ匂いだったから分からなかったわ。まあ、貴方もいい男ね。お姉さんといいことしない?」
「お断りします!俺には彼女が...」
「ほう?私の男に手を出すとはいい度胸ですね。」
そう言ってめぐみんは魔法を唱えた。
「エクスプロージョン!」
その一撃により、多くのオークが吹き飛んだ。
ただ、俺達の近くのオークまでは処理できず...
「頼む!誰か俺の周りでも打てる魔法を!」
その言葉を聞いてまとみんは魔法を唱えた。
「ライトオブセイバー!」
この魔法により、周りのゴブリン達は分が悪いと感じ、帰っていった。
「ふう、やっぱりしっかりとした魔法使いがいると安心だな。」
「カズマ?今、前の私の事を馬鹿にしていませんでしたか?」
「当たり前だろ。雑魚狩りには使えないじゃないか。」
まあ、ちゃんと使い所がわかっていれば強いんだけどな。
「2人とも何話してるんですか。さっさといきますよ。」
そうまとみんに急かされ、俺達は先へと進んだ。
その先に見えてきたのは魔王軍だった。
……。
「なあ、めぐみん。これって爆裂魔法を撃ち込むチャンスじゃないか?」
「私もそう考えていました。」
めぐみんは早速、爆裂魔法を撃ち始めた。
「エクスプロージョン、エクスプロージョン、エクスプロージョン」
「敵襲だ!」
そう言って魔王軍は撤退し始めたが爆裂魔法が止まることはなく...
「フハハハ!私の目が黒いうちは逃げれませんよ!」
そう言ってめぐみんは魔王軍を追いかけ回しながら爆裂魔法を撃っていた。
「退避しろ!」
「俺には彼女が居るんだ!辞めくれ!」
「お前らに人の心はないのか?!」
魔王軍はそんな恨み言を吐きながら逃げていった。
「ふう、久々に連発できてスッキリしました。」
「本当にあなたは何者なんですか?」
まとみんはそんな事を聞いたが、俺達にできる回答はない。
「強いて言うなら、最強の魔法使いですかね。」
「今となっては否定もできないよ...ってお前は」
そこにはブロッコリー達が居た。
「遠く轟く爆発音に、魔王軍遊撃部隊員と共にこんな場所まで来てみれば...。めぐみんとゆんゆんと...誰だ?」
「我が名はたかはしめぐみ!世界最強の爆裂魔法使い!このパーティーと共に魔王を討ち滅ぼす者…!」
その言葉を聞いてブロッコリーは喜びの声を上げた。
「なるほど、君には紅魔族の才能が...爆裂魔法使い?」
「ええ。私は爆裂魔法しか使いません。」
…。
「君たち冒険者に自己紹介をしよう。」
「おい、その言葉を聞いて静かになった理由を聞こうじゃないか。」
「我が名はブロッコリー。紅魔族随一の靴屋のせがれ。アークウィザードにして上級魔法を操るもの…。」
めぐみんの言葉を無視して自己紹介を終えたブロッコリーを見て、俺たちも自己紹介を始めた。
「俺の名はタカハシカズマ。最強の爆裂魔法使いの相棒。冒険者にして爆裂魔法を操る者。」
俺の言葉にサトウの続いた。
「俺の名はサトウカズマ。このパーティーのリーダーにして、数多の魔王軍幹部を打ち取りし者!」
「我が名はアクア。優秀なアークプリーストにして、数多のアンデッドを天に送りし者。」
この後はダクネスの番なのだが...
「わ、我が名はダスティネス・フォード・ララ...ティーナ...アクセルの街で...」
上手く言えていないようだ。
その様子をブロッコリーは見て、詠唱を始めた。
「ここからは紅魔の里までまだ距離がある。僕達が送ってあげよう。」
そう言ってブロッコリーは俺達を送ってくれた
「テレポート」
その後、俺達の目の前には紅魔の里があった。
ブロッコリー達は『巡回任務があるから』と言って、消えた。
その時はサトウはかっこいいと言っていたが、まとみんの説明を聞いたあと、おもむろに落ち込み始めた。
「はあ、紅魔族はニートでも上級魔法を覚えて言うのに...」
実はまだサトウな上級魔法を獲得できていない。
そのためブロッコリー達を見て虚しく思ったんだろう。
「別にサトウは小回りいいって所があるじゃないか。」
「俺だって派手な技が欲しい。」
気持ちは分かるが...
「まあ、とりあえずは観光でもしてきたらどうだ?」
「先輩は行かないのか?」
「別にいいかな。何度か来たことがあるし。」
その言葉を聞いてまとみんは言った。
「それしては見たことがない顔ですね。」
観光客が少ないからこそ結構顔が覚えられてるかもしれない。
「ちょうど居なかったのかもな。」
そんな事を話しているとゆんゆんはこれからのことを話し始めた。
「私は父さんの所に行ってくるわね。皆はどうするの?」
「俺はめぐみんと一緒にまとみんの家に居候しようかな。」
ついでに飯でも作ってやるか。
「そうですね。私達が荷物も運びましょう。」
そう言って俺達は荷物を手に取った。
「俺達はめぐみんに案内してもらいながら観光してくるよ。」
サトウ達は観光するようだ。
「じゃあ、まとみんの仲間だって証拠をくれ。」
「そうですね...ならこれを持っていってください。」
そう言って俺達は封筒を受け取った。
「なにこれ」
「お金と手紙が入った封筒です。」
なるほど、その手紙の筆跡でわかるってことか。
「じゃあお前らも楽しく観光してこいよ。」
そう言い残し、俺達は散り散りになった。
「ってか、ゆんゆんはボッチにさせちまったな。」
思い返してみると誰もゆんゆんと一緒に行動した人は居なかった。
「まあ、どうせ族長のことですし。」
確か前の時はしょうもない話をして終わった気がする。
そんな事を考えていたらもうまとみんの家に着いたようだ。
平行世界たから豪邸...なんてことはなく変わらぬ家が佇んでいた。
俺はノックするとこめっこがお出迎えをした。
「どうも、こんにちは。」
その後、こめっこは叫んだ。
「お姉ちゃんが男を引っ掛けて返ってた!」
なんでこんな事言われちゃうの?!
今回はおんぶはしていないのに...
「ちょっと話をしようか!」
その後、俺達はゆいゆいとひょいさぶろーの前に正座していた。
「で?めぐみん、そんな偽名を使っても無駄ですよ?」
そうゆいゆいに言われた。
「いえ、正真正銘私はめぐみんじゃないんですよ。」
その言葉を聞いてひょいさぶろーは少し出ると言ったのたが...
「何しに行くんですか?」
「...嘘を発見する魔道具を取りに。」
…まずい。これはどうするか。
そう思ってめぐみんの様子を見ると顔面蒼白になっていた。
その様子を見て俺は隠し通すのは不可能だと思い、今のうちに正直に話すことにした。
「あの...信じてくれるかわからないのですが... 」
そう前置きした俺は平行世界の話を始めた。
その話を聞いた2人は驚いたと同時に過去を懐かしんだ表情をした。
「どうですか?」
「ええ、だいたい流れは分かったわ。」
その言葉を聞いて一安心したが...
「で?この世界に来て進展したの?」
そう聞いてきた。
「まあ、恋人同士になったことくらいですかね。」
そう言ったら、何時からお付き合いを始めたのかを聞かれた。
正直に答えたらめぐみんにこそこそと喋りかけた。
いったい何を話したんですかね...
わかったことはただ一つ。
少しエッチな話だったのだろう。
エッチな話を聞いた彼女は目を紅く光らせていた。