「早速俺の作戦を発表する」
俺は早くもサトウ達に話しかけた。
「俺はさっき切り札を思いついた。その技でめぐみんの腕を取り戻す」
俺はそう言って胸を張ると…
「先輩はそんな力を持ってるのか?」
「まあ、自称勇者らしいので本当じゃないですか?そんな強く見えませんが」
「おい、まとみん。それ結構気にしてるから辞めてくれ」
実際俺はそんなに強くはない。
魔法を使うときはめぐみんからの魔力供給がもとになってる。
ドレインタッチで多少はマシだけどな。
「で、お前らは取り戻したあとのトドメを頼みたい」
「トドメ…ですか」
まとみんはそう呟く。
「何だ?まとみん。おまえは紅魔族随一の魔法使いなんだろ?元気出せよ」
「めぐみ…あの子は私なのですか?」
こいつもしかしてめぐみんと自分を比較してるのか?
「うーん…めぐみんであってめぐみんじゃないんじゃないか?だってあいつははじめから爆裂魔法を使ってたぞ?それしか使わないって⋯」
「あと、どう考えても俺と先輩が同じなわけないじゃないか。先輩に魔法使いの才能は無いんだぞ」
「おい、なんでお前らはそこまで俺に効く精神攻撃しまくるんだよ。泣くぞ?」
なんで俺はまとみんを慰めるためにこんな事言われなきゃいけないんだよ…
「けど…立派だと思うぞ?魔王を倒したんだろ?」
「そうだよ。相討ちだったけどな」
「そうなのですか?」
まとみんは怪訝な目で見てくる。
「お前らしくない…俺はそんなことしないと言う自負があるぞ?」
「お前もその時になったら分かるよ…まあ、魔王は俺が倒すんだけどな!」
サトウはその言葉に理解できないといった表情をした。
「ええ…何で魔王を倒すの?」
「そりゃ、元の世界に戻るためだよ」
「ならなんで私達のパーティーにわざわざ入ったんですか?2人で行ってればよかったじゃないですか」
「そりゃ…お前らをほっとけなかったから」
俺はそう言ってすぐ、話をそらすように話しかけた。
「ほら!シルビアを早く止めないとだろ!」
「サトウ、カズマって結局ツンデレですね」
「ああ。めぐみん。先輩は典型的なツンデレだ」
「…おい、聞こえたぞ」
俺達が里についたとき、すでに爆炎は里を焼いていた。
「里が…燃えてる…」
…あるえはそんなことを呟いた。
「先輩、お前が正体語ってる間にこうなったんだから謝ったほうがいいんじゃないか?」
「…このくらいなら1週間もかからずに直ると思う」
「いや、里を見ろよ。ボロボロだぞ?」
「多分カズマの言う通りだと思います…」
「ええ…」
サトウは紅魔族を信じないでほしい。
あいつらは7割くらいは格好良いだけで無意味なことを話してるし。
「で、あいつがシルビアだな」
俺は先に見えるシルビアを見る。
シルビアの左腕から白い肌が見えており、瞳は紅くなっていた。
「あら?やっと来たのね?」
「めぐみんに手を出したこと後悔しろよ?」
シルビアは俺の言葉を笑った。
「何言ってるの?この力さえあれぱ皆殺しよ!」
「俺の切り札、見せてやるよ」
俺はシルビアに向かって走り出した。
「アハハ!なめないでちょうだい!エクスプロージョン!」
俺は爆裂魔法を回避。
進み続ける。
「ここまで寄られたら爆裂魔法は撃てないわね…」
シルビアはそう言ったあと、上級魔法を詠唱した。
「インフェルノ!」
ただ、現れることはなかった。
「「え?」」
俺とシルビアはそう口に漏らした。
あいつ、もしかして爆裂魔法しか使えなくなったんじゃないか?
まさかのめぐみんの腕が呪いの装備だったことが分かった所で…
俺は切り札を切ることにした。
「俺の拳が真っ赤に燃える!勝利を掴めと轟き叫ぶ!」
俺は右手を開き、爆裂魔法とゴットブローの力を込める。
「爆裂!ゴッドフィンガー!」
俺の紅く染まったて手はシルビアの左肩を、捕らえ…
「ヒートエンドだ」
掴み、爆発した。
…俺の右腕ごと。
「いったい腕がぁ!」
「先輩?!何やってるの?!」
俺は何とかめぐみんの腕を取り返したもののまさかの代償で俺の右腕が吹き飛んだ。
「とりあえず計画通りだ!俺は退避する!」
「何ともかっこよくない勇者ですね…」
ちくしょう!何で俺はここまで考えてなかったんだ!
「逃がさないわ!」
シルビアは残った右腕を伸ばす。
「ライトニング!」
「サンキュー!サトウ!」
サトウの横槍で俺に手は届くことはなかった。
「いいってことよ。シルビアにどうやってとどめを刺すんだ?」
「上級魔法では倒せませんよ?」
「爆裂魔法なら倒せるんだろ?」
俺は隠し持っていてた魔力回復ポーションを取ろうとすると…
「させないわ」
シルビアに追いかけられた。
「なんで俺なんだよ!」
「隠し通せると思ってたのかしら?あなたはこの中で唯一爆裂魔法を使えるのよね?」
あの技を使った時にバレたか。
「ライト・オブ・セイバー!」
まとみんは俺を庇うように魔法を放ったが…
「このくらいなら効かないわ」
シルビアは少したじろいだ後直ぐに俺に攻撃をする。
「ファイヤーボール」
俺は回避スキルを発動するもポーションを飲む隙がない。
「やばい、何とか隙を…」
「私にそのポーションを渡してください!」
まとみんはそう俺に叫んだ。
「何か切り札があるのか?」
「あります。ここで夢を叶えます」
「めぐみん、それって…」
俺は直感的に気づいた。
「頼む!」
俺はまとみんにポーションを投げ渡す。
「何してるのよ。あなたしか私を倒せないのに」
「…。」
こいつはきっと気づいてない。
「まとみんも何処まで行ってもめぐみんだったってことだ」
「それって…」
まとみんから魔法陣が現れる。
「黒より黒く闇より深き漆黒に…」
シルビアは爆裂魔法の詠唱に気づき早くまとみんを倒そうと魔法を放つ。
「リフレクト!」
俺は魔法を反射。
「ゴットブロー!」
俺はシルビアに攻撃するも…
「力が弱ってるわね」
シルビアは少しだけ後ずさっただけだった。
「これで十分だ」
俺はすぐシルビアから離れる。
「穿て!エクスプロージョン!」
シルビアは爆炎に包まれた。
煙が晴れたら何も残らず、クレーターのみがあった。
「カズマ、点数は何点ですか?」
「80点。初めてにしては大したものだ」
「サトウは?!何点だと思います?!」
「俺からすると…120点!」
そんなサトウの甘い採点にまとみんは確かに喜んでいた。
「サトウ〜!大丈夫だった?」
アクアとダクネスはめぐみんを背負いながらやってきた。
「大丈夫だったぞ!俺は右腕吹き飛んだけど」
俺はめぐみんの左腕を掲げた。
「取り戻せた。アクア、何とかつなげ…」
めぐみんの方を見ると腕はもう生えていた。
「あ、あれ?めぐみん?」
「ええと…私は別に腕が、なくても生やせるわよ?」
アクアの言葉に俺は
「嘘だろ?!」
「私も失念してました…今までアクアの回復魔法の技量を軽くしか知りませんでしたが、ここまでとは…」
「ほら、サトウも。セイクリッド・ハイネスヒール」
俺は右腕が生えてきた。
「お前って本当にバランスブレイカーだな…」
「無茶したら駄目よ?まだ治りきってないから」
「それで今の爆裂魔法はめぐみんですね?初めてにしてはなかなかでした。80点くらいです」
「…何でカズマと同じ点数何ですか」
「私達は長い間採点しあってますから。で?何でカズマ呼びなんですか?私だけの呼び名にしたかったのに」
「バレちゃった」
「「え?」」
アクアとめぐみんの声が被る。
「俺が平行世界の人だったこと言っちゃった」
その時アクアは俺をガッチリと掴んだ。
「何言っちゃってるの?カズマさんったら変なこと言っちゃって」
「カズマ?!アクアにもバレてたんですか?!」
俺はアクアに揺さぶられながら…
「アクアは仕方ない。別にもうバレてもいいかなって。ダクネス、俺って平行世界のサトウ何だよね」
「ええ?!」
ダクネスは驚いていた。
「カズマ?!ほんとにバレちゃって良かったの?!」
「別にバレるななんて誰からも言われなかったからな。話さなかったのは頭のおかしい変人に思われたくなかっただけだ」
実際に初対面で女神なのって変人扱いされた人を知ってるしな。
「カズマは何処まで話したんですか?」
「この世界に来た理由まで全部」
「そうだろうと思いました…」
めぐみんはサトウ達に話す
「我が名はめぐみん!世界最強の魔法使いにして、勇者パーティの火力を担う物!これから改めてよろしくお願いします」
「ああ、よろしく。…なんて呼べばいい?」
「ああ、そうだな…頭のおかしい爆裂娘とか?」
「ふざけてるんですか?確かにそう呼ばれてましたが…」
「分かったぞ?爆裂娘」
「これからよろしくね。爆裂娘」
「よろしく頼む。爆裂娘」
「カズマ!もう私の印象が爆裂娘で定着してしまったのですが!」
めぐみんはそう言ってるがまあ仕方ないだろう。
「なら私は師匠と呼ぶことにします」
…は?
「分かりました。ついに爆裂魔法の良さに気づいたのですね?」
「私は元は爆裂魔法使いになることが夢だったのです!まさかこんな形で覚えられて、師匠もできるなんて!」
まさかの同一人物が師と教え子になるなんて…
「カズマ、妹弟子が出来ましたよ」
「あー、そっか。そうなるか」
「よろしくお願いします!兄さん!」
…こんな野蛮な妹は欲しくない。
「そんなふうに呼ぶなよ…らしくない」
「なら…お兄ちゃん?」
…なんか可愛く思えてきた。
元は妹分だと思ってたからな。こいつにはそんなふうに接しよう。
「別に兄さんでいいよ」
「先輩に犯罪臭がする」
「失礼すぎるだろ。お前も呼んでほしかったのか?」
「いや⋯めぐみんからのお兄ちゃん呼びなんか誰得だよ。俺はもうちょっと優しい妹が欲しい」
「分かるわー。俺もそんな妹が⋯」
⋯アイリスは元気にしてるかな。
「まあ、そんなことよりもこれからどうするかですよ」
「そりゃ魔王を倒すための仲間集めに決まってるだろ」
「先輩に当てはあるのか?」
「しっかりと何時でも行けるようにしてある。まず俺が前回魔王を討伐したパーティーメンバを紹介しよう」
「カズマは自分達のパーティーのみで向かったのではないのか?」
ダクネスはそんなこと聞いてきたが
「俺達が魔王を討伐した要因はアクアの家出何だよね」
⋯⋯。
「あの⋯あっちの私がごめんね?」
「大丈夫。帰ったらまず叱るつもりだから」
アクアを謝らさせてしまった。
この世界線のアクアはまともだから申し訳ない気持ちになる。
「でだ!パーティーメンバーはまず俺達カズマパーティ、ミツルギと取り巻き、ゆんゆんだ」
「へー、結構大所帯だったんだな」
「つまりミツルギとは前の決闘の約束があるし、ゆんゆんは断らないだろうし全て問題はないってことだ」
「さらに私達もいるので簡単に勝てそうですね」
そう!俺達に負けはない!勝った⋯計画通り⋯
「ということでゆんゆんを探して誘うぞ」
俺は早速ゆんゆんを見つけた。
「おーい、ゆんゆん」
「カズマさん!無事でしたか?友達なのに助けに行けなくてすいません!」
「別に大丈夫だよ。それでゆんゆんにお願いがあるんだ」
「な、何ですか?!私にできることなら何でもします!」
今なんでもって言った?
冗談はさておき早速魔王討伐の事について話す。
「お願いだ!魔王を討伐するのについてきてくれ!」
「ええ?!もしかして私パーティーに誘われてます?」
「まあそうとも言えるが⋯」
「ありがとうございます!不束者ですがよろしくお願いします!」
「それだと違う意味になってくるから辞めてくれ。めぐみんに刺される」
流石にそんな事をすることはないと思うが。
刺すとしても女の方だろう。
「へえ?カズマはそう思ってたんですね」
俺は顔を引きつりながら後ろを振り向く。
「めぐみん、何処から聞いてた?」
「違う意味から辞めてくれの所からです」
良かった⋯お決まりの初めから聞いてたってことは無かった。
別に何か隠さないといけないことはなかったが。
「で、カズマさんはどうやって魔王城に行くんてすか?」
「普通に馬車で行く予定」
「紅魔の里なら直通で魔王城の目の前まで行けますよ?」
⋯え?
「私達は魔王城に4年に一度ピクニックに向かうので登録してあるのですよ」
これ前回もショートカットできたんじゃないか⋯
「そ、そうだったのか⋯けど実は俺達には王都に用事があって」
「何ですか?その用事って?私に出来ることなら手伝わさせてください!」
「大丈夫だ。ゆんゆんは紅魔の里で待っててくれ。ミツルギっていう勇者を誘ってくる」
「わ、分かりました⋯友達と旅行してみたかったけど」
少し罪悪感が生まれたがすまん!急いてるんだ。
「じゃあゆんゆん、しばしの別れだ」
「はい。カズマさんもお気をつけて」
「私に任せてください!」
「早速テレポート屋に行かないとな」
俺はゆんゆんと話す前にサトウ達に先にテレポート屋に言っておくように言ってある。
「そうですね。王都に行くのは久しぶりです」
確かにめぐみんはよくアイリスを誘いに行ってたからな。
「この世界線のアイリスは別人だからな。俺達は出会ってないんだ」
「分かってますよ。そんな事」
俺達がそんな事を話しながらテレポート屋に行ってらしっかりと全員いた。
「待ったか?」
「少しな。別に気にしてないよ。さっさと行こうぜ?」
「オッケーサトウ。先に行ってくれ」
サトウは俺とめぐみんを除く全員を魔法陣の上に乗せた。
「テレポート」
サトウ達は先に王都に行った。
「俺らもな」
俺達も魔法陣の上に乗り、
「テレポート」
俺達は王都に向かった。
遅れてしまってすいません。
やる気が萎えてました。
次回からは王都編。
早めに終わらせます。
次回は1週間以内に投稿できるように努力します。
(気づいた時には半月更新してなくてビビった人の図)