この平行世界の王女に悪友を!
ということで俺達は王都にやって来たのだが⋯
「サトウパーティーの方々ですね。王女様が冒険話を聞いてみたいと⋯」
門番の人からそう告げられた。
「マジかよ!先輩、王女様だぞ!」
「さらに年下だ」
「本当か?!仲良くなった暁にはお兄ちゃんと呼んでもらいたいものだ」
これサトウが長居することになるかもしれない⋯アイリスと関わる俺のメリットが⋯
サトウカズマに電流走る。
神器を回収しないと危なくないか?
アイリスの危険はほっとけない!
さらにダクネスの結婚式も潰したから時間に余裕ができるはず。
やはり⋯アイリスと出会うべきか⋯
「よし、この話受けよう」
「カズマ?!何言ってるんですか?!さっき魔王討伐に向かうと決意したばっかりじゃないですか!」
「なぁ、めぐみん、ちょっとこい」
俺はめぐみんにしか聞こえない声で話しかける。
「考えてみろ。アイリスに入れ替わりの神器が付いてると危険かもしれないじゃないか。銀髪盗賊団の出番というわけだ」
「確かにそうなのですが⋯⋯確かに下っ端を見捨てるのは団長としては良くないですね」
そういえばめぐみんはよくアイリスと遊んでたんだよな。
下っ端呼びは怖いので辞めてほしいが。
「だろ?ということでさっさと王女が待つ所に⋯⋯」
「ちょっと待たないか」
俺はダクネスに捕まってしまった。
「おいおい、どうしたんだダクネス。俺達はもう会うと決めたんだ。何も口出しは⋯」
「その服装で行くつもりか?」
⋯⋯。
「あの⋯何か服を貸してくださらないでしょうか?」
「⋯⋯。」
俺達は別荘に行くと俺はしっかりとした服装を着ることができた。
ダスティネス家って凄い。
「なあ、先輩は前の世界で王女様と会ったがことあるのか?」
「あるさ。関係性は義理の妹だ」
「義理の妹?!なんでそんな状況に?!羨ましい!」
「謁見した時に気に入られてお持ち帰りされたんだ」
「カズマ?今の言葉だと誤解を招きますよ?」
めぐみんはそう言いながら着替えを終えてやってきた。
「合ってるだろ?実際にお持ち帰りされたじゃん」
「そのままだと性的な意味に聞こえるんですよ!サトウ、この男は王女とは妹でそれ以上の関係になってません」
「義理の妹なのは事実なのか⋯」
そうサトウは口を漏らした。
「まあどうせサトウもそんな関係になれるよ」
「サトウー!もう着替えたか?!」
ダクネスにそう言われて俺達は男子更衣室を後にした。
⋯⋯なんでめぐみんは居たんだよ。
その後、さっそくアイリスとの対面の時が来た。
「義妹か⋯俺は義理の妹が欲しかったんだ!」
「親に離婚してと頼むくらいな」
⋯⋯。
「サトウ?嘘よね?私そんな酷い子には見えな⋯」
「すいません。本当にすいません!」
サトウは土下座した。
「落ち着くんだサトウ。ここはまだ廊下だ。アイリス様との謁見も近いんだぞ。後私はそれでいいと思う!」
「良いのか?!バラした俺が言うのも何だけど良いのか?!」
やはりこの世界のダクネスも変人なのか?!
「ありがとうダクネス⋯今までパーティ内で薄いキャラだと思っててごめんな?」
「おい、お前は今までそう考えてたのか?」
「⋯⋯」
「はあ⋯お前と言うやつは⋯」
そう言いながらダクネスは廊下を進む。
「ほら、サトウも行こうぜ?」
「何で俺はバラした張本人から慰められなきゃならないんだ⋯」
ということでアイリスとの初対面。
ダクネスは俺達の紹介を始めた。
「この者たちは私の冒険者仲間であり、友人であるサトウカズマとその一行です。さあ、5人とも自己紹介を」
「お初にお目にかかります。私はアークプリーストのアクアと申します。以後お見知りおきを」
凄い完璧だ。
⋯俺はめぐみんの方を見る。
めぐみんは俺の目から逸らした。
「俺の名前はサトウカズマと言います。数多の魔王軍幹部と戦ったパーティーのリーダーとは私のことです」
「我が名はめぐみん!紅魔族随一の魔法使いにして爆裂魔法をも操る者!以後よろしくお願いします」
後残ったのは俺とめぐみんだけとなった。
めぐみんは一歩前に出て⋯
「我が名はたかはしめぐみ!世界最強の魔法使いにして爆裂魔法のみを操る者!そしてこの男が⋯」
めぐみんは俺を指指す。
「私の恋人です。勝手に手出ししないでくださいね?」
その言葉が発せられた時沈黙が走った。
「何言っちゃってるの?貴族とか王族が俺に手を出すわけないじゃないか?」
「そうだ。めぐみといったか?ダスティネス卿、この者をつまみ出せ」
「ちょっと待ってくれないか。たしかに今は不敬な発言をしたがそれはめぐみんがカズマを愛してるからで⋯」
「そうですよ!ホントすいません!」
俺達はそう言ってやんとか許しを得ることができた。
「さあ、さっさと冒険話をして立ち去れ」
そうクレアから言われてサトウは冒険話をポツポツと話始めた。
「王女様はなるほどと言っている」
クレアはそう言ってアイリスの気持ちを伝えた。
あれ?!反応悪いな!
たしかギリギリの勝負に興味があったとか言ってたっけ?
「少し⋯⋯俺の話も聞いてくれませんか?」
「は?何で貴様なんかの話を聞く必要がある」
俺はその言葉を無視して話始めた。
「そうそれは俺達がまだまだ未熟だった時の話⋯」
俺は前の世界の話から魔王軍や仲間の名前などを抜いて話始めた。
「と、言うことで俺は爆裂魔法を習得し、過去最強だった敵を打ち倒したのです」
それっぽく話を締めくくった。
「凄いです!他の冒険者は一方的に勝った勝負ばかりなのにその頃はハラハラドキドキした戦いをしていたのですね!⋯と仰せだ」
実際にあの頃は必死だった。
今は無限の爆裂魔法と言うチートがあるから安心だが。
「本当にギリギリの戦いでした。寸分でも違ったら死んでしまったのかもしれません」
実際死んだのだが。
「カズマは立派でしょう!見直しましたが?」
「でも⋯あなたのパーティーメンバーはどうなったの?⋯と仰せだ。私も気になります。そのパーティーの行く末が⋯⋯」
不味い!たしかに言い訳考えてなかった!
「ええっと⋯魔王を倒して世界を救おうと私達は旅を初めたのですよ。ねぇカズマ!あの二人は家でお留守番です!」
それっぽい言い訳をめぐみんはしてくれた。
「そうなんですよ!実際に俺の話には魔王についての話が少なかったでしょう?」
「なるほど⋯⋯貴殿らはわざわざここまで魔王を打ち倒す為にやって来たのか!素晴らしい精神だ!」
クレアはそう言っていた。
あれ?なんかキャラ違わない?
「まあ⋯そんな所ですよ。俺達がこのパーティーに入っているのは可能性を感じたからですかね⋯」
「なるほど!確かにあなた方はもう魔王軍幹部を4名も撃破している!流石ですタカハシ様!」
クレアから様付けされるなんて。
⋯⋯魔王を倒す直前はビビリからの様付けだからノーカンで。
「そうだろう。先輩は凄いんだ」
何というかそこまで褒められると気分が上がってくる。
その後、何事もなく別れの時間がやってきた。
その時、アイリスはレインに口添えすると⋯
「それは⋯⋯さすがにちょっと⋯⋯タカハシ様の予定もあるでしょうし⋯⋯」
「あの⋯⋯皆さんには予定はありますか?」
俺はその質問に即答する。
「無いです」
その時めぐみんは俺を叩いていた。
「いってぇな!何すんだよ!」
「こっちのセリフですよ!何嘘言ってるんですか!」
「別に急ぐ用事じゃないだろ!」
「先輩?そんなこと言っていいのか?」
その様子を見ていたアイリスは寂しそうな顔をしていた。
俺はパーティーメンバー全員に話しかける。
「王女様の顔見ろよ。寂しそうじゃないか」
「確かにそうだけど⋯⋯」
さらに俺はサトウにのみ追撃する。
「ここで行かないと義妹が出来なくなるぞ?」
「よし、俺達に急ぐ用事はない。いいね?」
「サトウ?!一体どうしたというのだ!」
ダクネスはそう言うがこれが理解できるのはめぐみんくらいだろう。
「計りましたねカズマ」
そんなこと言いつつもリーダーがこちらについた俺は負けない。
「王女様、俺達には急ぐ用事はありません」
「ほら?サトウ様もそう言いましたよ?一生のお願いですから!」
そう言ってアイリスはクレアに願う。
「アイリス様がそう言うのでしたら⋯⋯。サトウ殿、少しの間でもこの城に滞在してくれないだろうか?アイリス様が願いは滅多に言わないのだ」
その言葉にサトウは考える素振りさえ出さずに返した。
「喜んで!」
ということで、俺達は短い間の客となり王宮に居候することとなった。
居候してからというものの⋯⋯
「タカハシ様に指導をお願いしたい!」
何故かクレアとレインから教えを乞われていた。
「あなたの戦闘センスには目を見張るものがある!ノルンだけでも魔法の使い方のコツを教えてくれ!」
その戦闘スキルとやらはほとんど回避スキルで避けてるだけだけどな。
「魔法くらいなら別に良いですよ。俺なんかで良ければ」
「ありがとうございます。タカハシ様の工夫を教えてください」
それで早速中庭で教えていたのだが⋯
「さすがにそれはひどくないですか?」
引かれてしまった。
やはりクリエイトウォーターからのフリーズのコンボで息をとめるのは悪かったか。
「初級魔法だとこれくらいしかできないんですよ。便利なので初級魔法も覚えると便利ですよ?」
「確かに私も覚えてみましょうかね⋯⋯」
実際に初級魔法の詠唱不要という所は優秀だ。
どっかの爆裂バカは詠唱無しで爆裂魔法を放てるが。
「混ぜると強力な魔法は多いんですよ。何で俺以外は使わなかったんですかね⋯⋯」
「多分そんな事してる暇が無かったのだと思います。普通は初級魔法なんて覚えないので2つを同時に使うと言う発想になりにくかったのでしょう」
なるほどな。確かに馬鹿にされたわ。初級魔法。
「平和な世の中になったらきっと初級魔法を覚える人が増えるのでしょうね」
平和な世の中⋯⋯ね。
あの世界は平和な世の中になったのだろうか。
まあ、どうせ魔物と戦う日々なのだろう。
「魔物がいる限り平和とは言えないのかもしれませんけどね」
「ですが魔王が居なくなったら平和に近づきますよ。私はタカハシ様が魔王を打ち倒す事を願ってます。⋯えっと、アイリス様と結婚して欲しいって意味じゃないです!」
レインはそう言った。
「俺にはアイリス様と結婚する気はありませんよ。めぐみんが居るので」
「まあ、そうですよね⋯」
その時、クレアの怒声が聞こえてきた。
「サトウカズマ!何をアイリス様に教え込んでいる!アイリス様も話を聞くのを辞めてください!」
⋯⋯⋯。
「レインさんは大変ですね」
「本当ですよ。クレアのことも、もしかしたらアイリス様のことも面倒見ないといけないかもしれませんね」
そう考えると常識人ってのは大変だ。
この世界では。
「話を聞く限りタカハシ様も大変だったのでしょう?前のパーティーは」
「そうですね。全員の性能が尖りすぎてたんですよ。性格も」
「貴方は凄いですね。そんな曲者揃いのパーティーを率いるなんて。さらにそれで高難度クエストをしていたのでしょう?」
「まあ、高難度のほうが成功率高かったですけどね」
何度カエルの粘液まみれになったことか。
「何だかんだ愚痴を言い合えたのはあなたが初めてかもしれませんね」
前の世界ではありえなかった会話だよな。
まさかここまで親密になれるとは。
その時、アイリスとサトウはこちらに向かって走ってきた。
「レイン、タカハシ様!あの二人を止めてください!」
「分かっていますよクレア!」
そう言って二人の前に立つと⋯
「クリエイトウォーター、フリーズ!」
覚えたての初級魔法で足を止めた。
すぐアイリスは割ったが。
その間にクレアはアイリスを捕まえた。
「捕まっちゃいました。サトウ様」
「先輩の入れ知恵だな?」
「二人はレインさんに迷惑をかけるんじゃない。今だってクレアのことで忙しいんだぞ」
「私は面倒な奴だと思われてたのか?!」
「だってお前はアイリスのことが⋯⋯」
「あぁぁーー!」
その時、俺の口は無理矢理閉められた。
「アイリスのことが⋯⋯なんだ?」
サトウはそう呟くが⋯⋯
「何もないに決まっている!」
俺がそう言ったら、言及することは辞めた。
その後も2人とクレアの怒声、レインのなだめる声が聞こえてきた。
「この世界でも変わってないですね」
そう俺の隣にいるめぐみんは話しかけてきた。
「そうだな。実際に変わってるのは俺達のパーティーだけだったな」
そこら辺は謎だ。
「まあそれでよかったのではないですか?全員が違ったらややこしくなるでしょうし、同じキャラだったら速攻に怪しまれるでしょうし」
確かに自分に似た人は警戒するな。
「他の人たちも残念な所が治ってたら良かったのに」
「今私の爆裂魔法の所を残念な所と言いましたか?」
「そうとは言ってないじゃないか。爆裂魔法を街の近くで撃ってるところだよ!」
この世界に来てからテレポートで遠くで爆裂魔法を撃つことをできるようになったわけだが昔は街の近くで爆裂魔法を撃つ機会が多かった。
「仕方ないじゃないですか。その頃はテレポートがなかったのですから」
「それはそうなんだけど」
「懐かしいですね。⋯ダクネスは心配しているのかもしれません」
そうだ。俺達には帰る所があるんだ。
「俺はクリスと早めに話してくる」
「そうですね。頑張ってくださいカズマ!」
そうめぐみんに見送られて俺は王宮を後にした。
⋯⋯遅れてしまって本当に申し訳ない。
レインってどう喋るんですか。
あー、後これ書いててカズレイに目覚めたんですよね。
pixivで見たら他のカップリングばっかりだし、レイン自体が少なくて絶望しました。
今の所3番目に好きなカップリングになったかもしれない。
(1位カズめぐ2位カズアク3位カズレイ)
次回は1週間以内に投稿できるように頑張ります。
このすば4期決まったし、タカキも頑張ってたし、俺も頑張らないと!
⋯⋯元ネタ知ってる人います?
あと、アクア様お誕生日おめでとうございます。
一体何歳になったんですか?