この最強の爆裂娘と2週目を! 作:四神水晶
今日は銀髪盗賊団として王宮に潜入する日だ。
アリバイについてはめぐみんに任せることとなり、俺は一度アクセルの街に戻るという嘘をつき、めぐみんと共に王宮から出た。
「で?私は盗賊団として連れて行ってくれないんですか?」
「そりゃな。王宮の警備は厳重だから潜伏スキルすら持っていないめぐみんはついてこれないさ」
「そりゃそうなんですけど⋯⋯」
俺達はアクセルでお昼を食べながらそう話していた。
アリバイ作りとして最適だろう。
⋯⋯多分。
ここで話していれば知り合いからの証言も現れる。
「久しぶりにデートしますか」
俺はご飯を吹き出しかけた。
急にぶっ込んでくるからめぐみんは侮れない。
「いいぞ?何処に行きたい?」
「そりゃ⋯⋯」
街のはずれ。
「エクスプロージョン!」
爆裂散歩をしていた。
よくこんなこともあった気がする、
「最近は溜めてたので一気に解放しちゃいました」
「音もデカかったな」
「大満足です」
めぐみんは俺に手を掴んだ。
「次は元の世界のアクアや、ダクネスに見せましょうね?私達の爆裂魔法」
「そうだな。あいつらの驚く顔が予想できる」
そう口約束した俺たちは泊まる宿に行った。
俺は泊まるわけじゃないんだが。
俺は宿の一室を取り、部屋の中に入った。
その後、テレポートで待ち合わせ場所に向かった。
「時間ピッタリだね。助手君」
「待ちましたか?お頭」
「待ってないよ」
俺達は王宮から少し離れた所に集まっていた。
「で?この警備の中、どうやって侵入するのさ」
今回はパーティーが開かれた直後でもなく、警備は厳重だ。
ただ⋯⋯
「俺にまかしてください。お頭」
俺は数多のスキルを使いこなせるのだ。
「狙撃」
俺達は壁をよじ登った。
「ねえ、助手君。あんな凄い人感を出しながら、こんな壁伝いしてるの、ちょっとかっこ悪いと思うんだけど」
「考えてみてくれ。一番安全に王宮に侵入するのはこれしかないだろ?誰かも言ってたじゃん。勝てばよかろうなのだぁぁぁぁ!」
「それって悪役のセリフだよね?」
俺達は王宮に侵入しているとは思えないほど落ち着いていた。
もうすこしでアイリスのいる部屋だ。
「ガラスを割って入るか、正面から扉を開けて入るかどちらがいいと思う?」
「正面からこっそり入ればいいんじゃない?」
「バレるだろ。流石に」
潜伏スキルを使っても音は消せないぞ。
「けど、派手に侵入するよりはよくない?」
言われてみればそんな気がしてきた。
「じゃあそれで行くか」
俺達はアイリスの部屋の目の前まで来れた。
これって警備は大丈夫なのか?
お兄ちゃん、不安になってきた。
「さあ、お宝は目と鼻の先だよ!」
「そうだな。これでアイリスの安全は守られる⋯⋯」
「助手君はほんとにシスコンだね⋯⋯」
シスコンで何が悪い。
そう思いながら扉を開けた。
「誰だ?ここはアイリスの部屋だぞ」
俺達はそっと扉を閉じた。
「結局これは運命なんだな⋯⋯」
「何ていう顔をしてるのさ!勝負はこれからだよ!」
そうは言われても⋯⋯
「おい、ちょっと待て。誰だよ」
「銀髪盗賊団だ!」
「助手くん?!君は直ぐに居なくなるから君の名前を使いたいんだけど」
「いやですよ。首謀者に思われたくないですし」
「首謀者は助手くんじゃないか!」
おっと。忘れてた。今回は俺が発案者だった。
「⋯⋯で?何しに来たんですか?」
「「お宝を盗みにだよ!」」
「やっぱり悪党じゃねぇか!」
「クソっやられた!」
「助手くんが変なこと言うから」
「お頭も盗みに来たって言ったじゃないですか」
「そりゃ⋯⋯つい⋯⋯」
「あー!もう!」
俺達はサトウから距離を取りながらアイリスの元へと⋯⋯
自動回避スキルで大剣を避けた。
「危ない!」
「よく避けたな。侵入者。私はダスティネス・フォード・ララティーナ。王家の懐刀だ。この先に生きたければ私を倒してゆけ!」
「バインド」
クリスが後ろから拘束した。
何か気づいた顔をした。
「あとで話を聞かせてもらうぞ」
俺はバレていないうちに去ろうと⋯⋯
「貴様もだ」
ハイ。
バインドでバレるとは、そう言った特技があるのだろうか。
アイリスの所に着こうとした時⋯⋯
「待て!アイリスに何かしたら許さないぞ!」
サトウが追ってきていた。
「助手くん、足止めしてよ」
「無理ですよ。サトウは俺に似て臨機応変に対応できるのでコンボが効かないんですよ」
小狡い戦法を使ってきてらネタ切れになってしまったのだ。
「なら無理矢理にでも奪うしかないね」
「そこでいいものが⋯⋯」
そう言って俺は爆弾を取り出した。
〜〜〜
拝啓お元気ですか?カズマです。
今は銀髪盗賊団という盗賊団が王宮に入ってきたので捕まえようと追っています。
そして、彼らはついにアイリスの目の前にたどり着いてしまったのだ。
「アイリス!」
「私も王族の一人。そうやすやすと返しません」
仮面の男は玉を地面に叩きつけた。
「助手くん?まだ?」
「あ、あれ?ふん!」
玉を踏み潰すと煙が広がった。
「ちょっと、助手くん!前が見えないんたけど!」
「俺に任せてください!ぐっ、煙っぽい⋯⋯」
「君のせいじゃないか!」
何なんだ?あの盗賊団。不安になるくらいグダグダだぞ?
「取りあえず俺の手を取って!」
「なんか助手くんの手は取りたくないのだけど⋯⋯」
「そんなこと言ってないで。ほら?」
その後、二人の影はアイリスのそばに行った。
「「スティール!」」
残念ながらアイリスの宝は取られてしまったようだ。
「指輪と首飾りが⋯⋯」
「なんでこれを取っちまうんだよ⋯⋯」
「助手くんはスティールしなくてよかったんじゃない?」
そう話しながら立ち去っていった。
嵐のような盗賊団だったな⋯⋯
俺は手がかりはないかと見回すと、床に光るものが落ちていた。
あ、これは指輪じゃないか。
俺は指輪を拾い、アイリスに近寄った。
「アイリス様!」
やっと白スーツ達が来たよ⋯⋯
「もう盗賊団は逃げたぞ」
っとそうだった。指輪を渡さないと。
俺はアイリスに指輪をつけた。
「「「へ?」」」
何か問題だっただろうか。
「お兄様?さすがにそれは⋯⋯」
「サトウカズマ!」
俺は白スーツに追いかけられた。
一体どうしてなんだ⋯⋯
〜〜〜
俺はクリスと共に神器を持って脱出できた。
「危なかったね。カズマ君」
「これで思い残すこともないですね」
あとはカツラギを回収して魔王を倒すだけである。
もう、ゴールも近づいてきた。
「じゃあね。私はこの神器の処理をしておくから」
「ああ。じゃあな」
俺はクリスに別れを告げ、テレポートで泊まっていた宿に帰った。
宿に着いた頃にはもうめぐみんもぐっすり寝ていた。
夜遅くまで仕事をしている父親の気分だ。
なんとなく頭を撫でると可愛い声を出す。
「いつもおとなしければいいのにな⋯⋯」
俺はめぐみんの頭を撫でながら寝た。
朝起きたら俺はめぐみんと抱き合っていた。
めぐみんからいい匂いがする。そして柔らかい体。毎日これで寝たい。
そう思いながら抱き合っていたらめぐみんと目線があった。
「「⋯⋯⋯」」
その後、何事もなくホテルを後にした。
ヤッてないから。
俺達ヤッてないから!
王宮に帰ってら大事件になっていたらしい。
1つ、銀髪盗賊団が王宮で暴れたこと
2つ、推定神器が奪われてしまった
3つ、サトウがアイリスにプロポーズまがいのことをしたらしい。
「で?サトウは何をやらかしたんだ?」
「アイリス様に指輪を上げた」
サトウはそう返した。
なんだ⋯⋯そのくらい普通に俺もしたことある。
「王女様に指輪をつけたらしい」
そこまでか⋯⋯
「それはお前が悪い」
「なんで!?」
まだこの頃は指輪の意味も知らなかったんだっけ。
「そういうには詳しい貴方達が話したらどうですか?」
「私は嫌だぞ。このような男にアイリス様はやれん」
「私も直接言うのはちょっと⋯⋯」
「私の立場は弱いので⋯⋯」
三者三様な言い訳をした。
「ダクネスが話してくれるさ」
「おーい」
「お?噂をすれば」
「タカハシカズマはいるか?!」
どう考えても呼ばれてるのは俺ですね。
「忘れたとは言わせないぞ。私の親友も来ている」
呼ばれたのは盗賊団のことですね。
そして、窓にない部屋の中には縛り付けられたクリスがいた。
帰りたい。
「か、カズマくん!ダクネスを説得して⋯⋯イタタタ!」
ダクネスはロープを引っ張り縛りをキツくする。
「さあ、カズマ。言い訳はあるか?」
「あ、そう言えば急ぎの用事が⋯⋯」
ダクネスに肩を掴まれる。
「何処に行くんだ?」
「お、お前から避難する準備だ」
俺は頭への衝撃を感じた後、気絶した。
目が覚めたら簀巻きにされていた。
「おい、俺にそういう性癖はないぞ」
「そういう意味じゃない。ふざけていないで早く理由を話せ」
「カズマくんが!」
「クリスは黙っていろ」
クリスは口を閉じた。
「話をしよう」
俺はなぜアイリスから首飾りを取ったのか解説した。
「そう。俺の本来の計画はあの神器なのだからな」
「なら私を頼ればよかったじゃないか」
「そりゃ⋯⋯ダクネスには迷惑かけたくないよ」
「クリスの言う通りだ。ダクネスは今でも大変そうだしな。特にサトウのせいで」
ただ、ダクネスの表情は変わらなかった。
「で?言い訳は以上か?」
アイアンクローの構えだった。
「やめろこの筋肉ゴリラ⋯⋯痛い痛い!すいませんでした!」
「ダクネス!落ち着いて!ほら?ひっひっふー⋯⋯ちょ、頭が割れちゃう!」
俺達は二人まとめてアイアンクローに処された。
その後、矛先はアイリスの件でやらかしたサトウにも向いた。
遠くから聞こえてきた
その後、俺は本格的にカツラギを探すことにした。
これに関してはアクアをギルドに連れていけばなんとかなるだろう。
俺はギルドに入って早速呼び出そうとしたが⋯⋯
「アクア様?!と、タカハシカズマ?!」
カツラギは俺をみるなりそう叫んだ。探す手間は省けた。
「久しぶりだな。カツラギ」
「ミツルギだ!⋯⋯で?一体何用なのですか?アクア様」
「それは⋯⋯私はカズマに連れてこられただけなのよ!」
そんなに堂々と言わないでほしい。
早速、本題に入った。
「おい、決闘の条件は覚えてるよな」
前に決闘した時の報酬、『一度だけ何でも言うことを聞かせる権利』を使う日が来たのだ。
「おい、俺と魔王討伐しろよ」
「「「はぁぁぁーーー?!」」」
取り巻き含めたカツラギ達はそう叫ぶのだった。
おい、投稿しろよ。(自戒の念)