俺達はクエストの達成報酬を受け取りにギルドへやってきていた。
「みんな、残念ながらちょっと報酬少なっちゃったわ。」
アクアが申し訳なさそうに言った。
「えっ?なんでそんなことになったんだ?」
サトウは聞いた。
「壊した檻の修繕費を払えって...」
「はぁ?それはあのカツラギが悪いだろ!」
サトウは怒っていた。
「あの人の名前はミツルギなのですが...」
まともなめぐみんはしっかりと魔剣の人の名前を覚えていた。
「なら修繕費をあいつからもらおうぜ。けど俺の勝利報酬は使わないぞ。」
「なんで先輩は1度言うことを聞いてもらう事を選んだんだ?」
「魔王討伐の時に役立ちそうだからな。」
「そうよ!私達は魔王討伐を目指んだから仲間は多いほうがいいわね!」
まあ俺はまだ先に他の事を解決するつもりだが。
「そう!だから俺達は魔王討伐を目指す!そこの所を知っててもらいたい。」
サトウはそういった
「ええ!私の名を世界に広げましょう!」
まともなめぐみん...もとい、まとみんはそう答え、
「私も魔王を倒すことは悲願でもあるからな。全力で協力しよう!」
ダクネスはしっかりと答えた!
「俺達は元から同じ気持ちだったさ!なあめぐみん!」
「そうです!爆裂魔法の強さを全世界に発信するのです!」
「先輩達はホントテンションが高いな...」
軽くサトウから引かれてしまった。
「そこで俺は提案がある!近くにいる魔王軍幹部を狩らないか?」
「そんなに簡単に出来るのか?」
サトウは疑問に言った。
「結構厳しいと思うぞ。長い間魔王軍幹部の顔ぶれは変わってないからな。ついには討伐隊すら編成されなくなったらしい。」
ダクネスは言ったが...そうだった。俺達がどんどん倒してるから感覚がおかしくなってる。
「大丈夫だ。爆裂魔法があれば全部何とかなる。」
本当に強すぎますよ。このチート。
「ええ!私の爆裂魔法は誰にも止めることはできない!」
「じゃあその幹部が住む城に行こうぜ。」
俺達はあの廃城に辿り着いた。
「なあタカハシ先輩、
「ああ。めぐみん、あの城撃ち抜け。」
「了解...」
何で海賊漫画の会話知ってんだよ
「エクスプロージョン!」
めぐみんは爆裂魔法を撃った。その瞬間城は閃光に包まれたが...
「まだ残ってるな。よし、もう一度だ!」
「エクスプロージョン!」
「まだまだ残ってるな...連発だ!」
「エクスプロージョン、エクスプロージョン、エクスプロージョン、エクスプロージョン、エクスプロージョン!」
あの城は崖ごと崩れ落ちた。
「よし、倒せたな。」
「み、認めませんよ!こんな勝ち方!」
まとみんがそんな事を言ってきた。
「おいおい、どこが問題なんだ?」
「いや、幹部の討伐ってのはみんなで協力して、ぎりぎりの勝負を制するって感じに決まってるじゃないですか!」
めぐみんは呆れて
「この男がそんな真っ当に戦うわけないじゃないですか。みんなが無事で良かったってことじゃ駄目ですか?」
「まあ、めぐみんは理想が高すぎたんだ。そうだろサトウ」
ダクネスはサトウに共感を求め言った。
「まあ皆が無事で何よりだな。さあ!報酬を受け取って宴会するぞ!」
「「「「「おお!」」」」」
俺達はギルドに戻ると大歓迎を受けていた。
正式な報酬は明日になるようだ。
これで宿暮らしからおさらば出来そうだ。
次の日...
俺達は報酬をもらいにやってきたのだが
なんだかサトウが揉めていた。
...すっごく嫌な予感がする。
「おい、サトウ。どうしたんだ?」
「やべぇよ!このはままだと借金が出来てしまう!」
またかよ!なんで?誰かが裏で糸を引いてるの?
「何でだよ?!俺らに心当たりはないぞ!」
「あの城の崖が崩れたとき、道まで岩が落ちたらしいんだよ!さらに貨物もあったらしくて!それで差し引きは借金1000万だよ!」
「ほんとすいません...」
これは本当に俺のせいだ。
「まあ今回は仕方なかったから許すさ。これからはもっと働いてもらうぞ!」
俺達はほとんどの貯金を使い、残りは半分の500万エリス程となった。まだ普通に暮らしてても返せそうだから安心だ。
「とりあえず返せそうな額で良かったじゃないか...」
本当にサトウには助けられている。
「マジてありがとう、サトウ。絶対に恩は返すからな...」
俺はウィズの店にやってきていた。
やはりあの屋敷でなくては落ち着かない。
「こんにちは、タカハシさん。何か必要なんですか?」
「ああ、何か安い屋敷はないか?」
ウィズは考えながら
「そういうものは不動産屋に聞いたらいいのではないのでしょうか?」
「訳あり物件でもいいから!聞くだけ聞いてみてくれないか!」
「まあ聞いてみますね。」
「じゃあついでに何かいい魔道具は無いか?」
「それならこれはどうですか?」
そう言ってウィズはポーションを取り出した。
「このポーションは魔力をすべて使うことで魔法の威力がその分上がるんですよ〜
まあ、使い切りですけどね...」
「それはめぐみんには絶対に紹介しないでください。」
他に何かないかな?
「これは?」
「一時的に魔力が大きく増えるポーションです!その代わりに1週間程魔力不足になりますが...」
ぎり使えるか怪しい物が出てきた。まあ持っておいて損はないだろう
「これって日持ちしますか?」
「1年くらいは持つと思いますよ」
「買います」
俺はいい買い物をして帰った。
多くのクエストをやりながら借金を返していたら冬になった。
「ウィズ〜、不動産屋の人に聞いてくれたか?」
「はい、聞いてみましたよタカハシさん。なんでも幽霊屋敷があるそうで、冒険者に売ろうと考えていたそうです。」
「それで?その値段は?」
「ベルディアを倒したあなた方なら冒険話をしてくれるなら無償で良いと...」
まじか?上手くいきすぎて怖いくらいだ。
「早速サトウに聞いてくる!」
「って事があったんだよ。」
俺は経緯をサトウに話した。
「まあ本当にありがたい話だな。早速話をつけてこよう!」
その後、不動産屋と正式に契約を交わし、俺達の家となった。
「よし、部屋割りを決めるぞ!」
サトウは早速部屋の数を確認し...
「1部屋足りないな。」
そうか、確かに俺達は暮らす人数が前と比べ2人多くて、前使ってなかった1部屋を使っても足りないのか...
「なら2人だけ一緒に暮らさないとなわけだな。」
「カズマ、私達2人で良いんじゃないですか?」
俺は少し考え、結論を出した
「...嫌だ」
「?!なっ何故ですか?」
「男ってのはな、プライベートな時間が必要なんだよ。なあサトウ?」
「まあ先輩の言う通りなんだが...別にめぐみがいるから良いんじゃねえの?」
「...お前ら俺達をなんだと思ってんの?」
「「「「恋人」」」」
「別にそんなんじゃねぇから!まだ付き合ってねぇよ!」
確かにそんなふうに見えてたのかもしれんが...
「いや、同じ宿で何ヶ月も暮らしててそれは無いだろ。」
...ごもっともだが
「まあ、私は別にいつ付き合っても良いですけど。」
「お前は話をこじらせるな!」
「まあ、あなた達が一番仲良さそうだしいいじゃないの?」
アクアはそう言っているが男として、いざという時引きこもる時のためにプライベート空間は確保しておきたい!
俺はサトウに命乞いをした。
「頼むよ!サトウ〜!」
サトウは俺に微笑み、言った。
「俺の為に犠牲になってくれ。」
「お前、絶対に許さねぇからな!」
俺はめぐみんに拘束されながら、俺とめぐみんの持ち物が運び込まれるのを見ることしか出来なかった。
「今は2人きりですね」
めぐみんは夜にそんな事を呟いた。
「まあ、あの下りが無かったらもっと良い感じだったがな。」
「あれはカズマが悪いんです。」
めぐみんは怒り気味に言った。
「マジで俺がめぐみんに告白したら、付き合ってくれる?」
「良いですよ。」
マジか...
「凄いことは無しって言ってたじゃないか?」
「凄いことってのはそんなことだったんですか?違うでしょう。カズマがイメージしてた凄いことはセッ」
「ちょっ、言わせないぞ!分かってるよ。」
この娘は何を言っちゃおうとしたのか。
「まあ、俺はめぐみんのことが...ヒィ」
やべーもんが見えた
「なんですか!?そんな声出して」
「めぐみん...後ろ」
「えっ...キャー!」
「たっ、ターンアンデッド!」
少しは減ったがなかなか減らない。
めぐみんは俺に言った
「トイレに行きたくなっちゃいました。」
「なんでこのタイミング何だよ!」
「怖いのを見てチビりそうになっちゃったんですよ!」
まあそんな言い争っても意味はない。
俺達はトイレに走っていた。
そこには俺のドッペルゲンガーが...
「「「ギャー!」」」
「「何だよサトウ(先輩)か」」
「あれ?めぐみん?」
めぐみんは股を閉じながら言った
「今のでかなり漏れそうになっちゃいました。早くトイレを...」
「いやめぐみんが先に入ってるから。」
サトウは無慈悲な一言を言い放つ!
「お願いです!漏れそうなんです!」
めぐみんはトイレに向かって叫んだ。
「めぐみも漏れそうなんですか?!そんなに急かされたら出るもんも出ません!」
「俺が先客なんだが」
サトウはそう言った。
「めぐみん、諦めて外でしたらどうだ?」
俺は提案をした
「乙女に何提案しちゃってるんですか?!」
「大丈夫。俺の国には連れションという文化があったから。」
「おかしい!流石におかしいですよ!」
「なあ、それって同性どうしのやつ...」
「お前余計なこと言うなよ!安全な解決策を閃いたのに!めぐみん!行くぞ!」
俺はめぐみんの手を引っ張り、外に出た。
結局外ですることにした。外に出た途端悲鳴が聞こえたが気の所為だろう。
「絶対に見ないでくださいね...」
めぐみんは草むらの中で言った。
「大丈夫だよ。俺にそんな趣味はないから。」
...気まずい
「カズマ、なんか話振ってください。気まずいです。」
そうだな...
「めぐみんは髪でも伸ばしてるのか?」
「そうですよ。出来る女は努力するのです。」
まじか、結構タイプの話を気にしてくれてるんだな。これからはめぐみんがタイプってはっきり言おう。
「俺はどんなめぐみんでも好きだと思うぞ。」
「カズマ...」
俺はなんだか急に冷静になった。
「...なんで小便してる時にこんな会話してるんだ?」
「私だって他のタイミングで言ってほしかったですよ!」
めぐみんは草むらから出ながら言った。
「...ごめんなさい。」
ちなみに後日あの叫び声はサトウ達だと分かった。
おまけ
サトウカズマの異世界日記
異世界生活1日目
俺は魔法使いとして、冒険は幕を明けた。
と、思っていた。まさかの初日はバイト三昧。
何とか装備を整えることは出来た。明日は早速クエストへ行こう!
異世界生活2日目
俺はアクアと共にジャイアントトードを狩った。アクアが意味もなくカエルを殴りに行って食べられたり、いろいろあった。
そのくせ報酬はそこまで。
まさかこの世界がここまで生きにくいとは思わなかった。
異世界生活3日目
俺のパーティーに高橋達が入ってきた。比喩とかでもなくどちらとも高橋だ。カズマとめぐみ。あの2人組は楽しそうで羨ましくなった。それにしても同じ宿で寝泊まりしている。2人は恋人か何かだろうか?リア充爆発しろ!
異世界生活4日目
俺のパーティーにダクネスが入った。硬い前衛職として頑張ってくれるそうだ!これでバランスのよいパーティーになった。
俺は今日はクエストに行かないことにした。
俺が街をぶらぶらしていたらサトウとめぐみの2人組がデートしていた。なんだか楽しそうだ。俺も恋愛したい。
続く...
屋敷の部屋の数が分からなかったため俺の欲望のままの数にしました。
今回は切りが良いのでここでおしまいというとこで。
次回はこっちの世界のカズマさんがサキュバスの店に行くところからスタートです。