俺はあることを思い出し、アクアを呼んだ。
「何か用?タカハシ。」
「キースダンジョンについてきてくれないか?俺は隠し通路を発見したんだよ。」
「いいけれど、私はアンデッドを呼んじゃう体質なのよ。一人で行った方が...」
そこではない。キールを浄化することが目的なのだから。
「あのダンジョンはキールと言う大魔法使いが作った。つまり...」
「リッチーになっている可能性があると。」
感のいいアクアは嫌いじゃない...
「その通りだ。」
早速、俺達はダンジョンへ向かった。
俺達は前回と同じようにキールに会い浄化し、帰った。
違いはアクアが調子に乗らなかったことくらいだ。
俺達はその後、またキールダンジョンへ向かうこととなる。
俺達は謎の仮面のクエストをうけ、キールダンジョンに来ていた。
「早速入るぞ。」
「「「「そうですね。」」」」
めぐみん以外がそう答えた。
「私を置いていくのですか?」
「その馬鹿力を生かして前衛でもすんのか?」
俺は皮肉を言ったらガチギレされた。
「ていうか俺一人でもいけると思うぞ。別にバレなければ良いんだろう。」
「いや、流石にパーティーメンバー1人を危険にさらすわけには行かない!」
サトウはそんな事を言っているが...
「大丈夫だ。俺一人なら多分ほとんど逃げ切れる。」
「信じたぞ。」
サトウ達の期待には応えるしかない!
「応!」
俺は早速人形達にバレずに、バニルに出会うことが出来た。
「おっと、侵入者か...よくぞここまで来たな冒険者よ!吾輩がかの魔王軍幹部にして、地獄の公爵!見通す悪魔バニルである!」
バニルはハイテンションで自己紹介をした。
「知ってた。」
「知っていた?何わけの分からんことを...フハハハッ、フハハハハハハ!なるほど、貴様はとんでもないことに巻き込まれたようだな!」
もう見通されたようだ。
「だが、まだ全貌は理解していないようだな。」
ん?全貌?
「それで倒されてくれるのか?」
「まあ、仕方無い。魔王軍幹部をやめておいたほうが良いからな。」
その後俺達は魔王達を欺くため、悪感情を手に入れるため、演技をすることとなった。
俺はダンジョンからバニルから逃げるように出てきた。
「フハハハ!そこの逃げ足だけは速い冒険者よ!さっさと...」
「セイクリッド・エクソシズム!」
...ここらへんは元の世界のアクアと変わりないな
「まさか、この私が...」
そんな事を言っているが仮面は逃げて無事である。
「やったのか?」
ダクネスはそんなフラグを言った。
「残念!無事でした!そこの毎晩隠れて」
「ウワァァァア」
ダクネスは突っ込んていった。
「その毎晩していることに関して詳し...」
...めぐみんから殺気を感じた
「冗談です。」
「おっと、自己紹介がまだだったな。吾輩の名はバニル!地獄の公爵にして、魔王軍幹部!見通す悪魔である!」
サトウは神妙な顔つきで言った。
「なるほど、だからダクネスの秘密が分かったのか...」
「そういうことだ。そこの自分を隠し続けている男よ。本心は早めに見せるのが吉と出た!」
サトウは動揺しながら
「そんなわけねぇよ?!」
まとみんはそんなサトウを見て、
「サトウは動揺しすぎです。そんな悪魔の戯言なんかに...」
「おっと、貴様はこのパーティーにいていいか悩んでいるようだな!大丈夫である。ほかのパーティーメンバーはそう思っていないぞ。」
結構まとみんは動揺した。
「何言ってるのですか?!まあそう思ってたのは事実ですが...」
結構このパーティーは悩みを抱えてたのかもな...
「もう撃っちゃっていいですか?」
めぐみんはそんな事を言い始めた。
「むっ?お前はネタ種...何でもないのである。なので爆裂魔法は...」
「エクスプロージョン」
バニルは、何とか避けたが...
「エクスプロージョン」
その避けた先にも淡々と爆裂魔法を撃ち込まれ、消滅した。
「おっとお客様ではないか。1歩踏み出せないヘタレな男と、初めの1歩すら踏み出せていない男よ。」
まあ、バニルはウィズのお店にいたんですけどね...
「さあ、取引を始めようではないか!」
早速俺はバニルとの商談を始めた。
「まず、ライターの権利はやる。その代わりあの領主の事に関して全て教えろ。」
サトウは『それって、お前のじゃなくて誰かの発明だろ』とかいってきたが気にしない。
「なるほど、太っ腹であるな。ならばオプションでバニルも協力ようではないか!」
「逆に怖いんだが。」
こんなに協力的だと裏に何かあるとかと思ってしまう。
「まずは信頼関係を作るところから始めようではないか。」
すごく怪しいが、約束は果たす性格だから大丈夫だろう。
「なら早く教えてくれ。」
「まず、あの領主が持ってる力を教えよう。あいつは地獄の公爵の一人、辻褄合わせのマクスウェルを飼っている。」
...は?じごくのこうしゃく?
「よく分からんみたいな顔をしているが、マジである。」
「いや、おかしいだろ。あいつにはそんな力はないように見えるのだが。」
あいつにそんな才能があるのか?
「やつは神器の力を使い、使役している。もう契約をしてしまっているので、契約を破棄させるか、一度倒さなければいかん。貴様が考えているように神器を封印した所でマクスは消えん。」
つまりアレか、魔王より強いマクスを倒すか、契約を破棄させなければならない。これはバニルがいないと不可能な気がする。
「まず、マクスを倒す案だがそれはおすすめは出来ない。あいつは魔王と同程度、もしくはそれ以上の力を持っている。」
まあそれはわかる。
「一番安全な案は、貴様がイメージしてる通りである。」
...俺が考えていたのはダクネスの結婚式のことだ。
「...バニル、俺のことは分かってるだろう。」
「フッフハハハ!本当にやるつもりか?!あの!魔王よりも強いかもしれないマクスを倒すつもりか?!」
二度とあんな思いはごめんだ。
...このパーティーに体験させることも。
「先輩?」
サトウは不安そうに俺を見る。
「バニル。最も勝率を上げるにはどうすればいい?」
「爆裂魔法をまともに喰らえばやつもただでは済まないが...街中では撃てないぞ。」
「俺がマクスウェルを引きずり出す。」
「先輩?!」
...危険な賭けだ。運が悪いとこの世界初の死亡となるかもしれない。
「まあ確かにそれが一番勝率が高いと思われるが...」
バニルはそんな事を呟いた。
「先輩、今回は一人でなんとかなったが、次は死ぬかもしれないんだ。最近は命を懸けすぎじゃないか?」
サトウはそんな事を言ってくる。
「俺が一番成功確率が高いんだ。俺でも分かる。俺には潜伏スキルなどの侵入能力や、テレポートが使える。だからその力で...」
「そんなことは分かってる。」
サトウは強めの口調で話し始めた。
「お前は俺らの気持ちを考えたことはあるのか?裁判に掛けらる時も、ダンジョンに一人で潜った時も不安だったんだぞ。特にめぐみにはそんな不安させるなよ。」
「...俺だってそんな事を考えたことはあるさ。それでも、お前らが傷つくことはもっと嫌なんだ。」
多分サトウもそう思うだろう。
...俺なのだから。
「俺だって嫌だよ!俺なんかのために誰かが犠牲になるなんて!」
そうサトウは声を荒げた。
「大丈夫だろ。アクアがいざとなれば蘇生してくれるだろ。」
サトウは恥ずかしそうな顔で
「えっ...アクアってそんな事も出来るのか?」
そっか、知らなかったのか。
「...あいつほどのアークプリーストなら出来ると思うぞ。」
「はっ、恥ずかしい!」
サトウはそんなことを言いながら悶絶していた。
俺はそんな作戦を説明していたら...
「無理よ。そんな事。」
アクアがそんな事を言い出した。
「えー?お前が頼りだったんだが。」
「そんな事しちゃったらエリスが困っちゃうのよ。」
すっげえ正論を言われた。
「いや、でもな俺の知り合いに自称女神のアークプリーストがいて、そいつに蘇生されまくったんだよな...」
「へぇ?どんな人なのかしら。」
結構、興味津々に聞いてきた
「あいつはいつも人を見下してて、酒を飲んでて、宗教が自分じゃなくて世界が悪いとか言うやつで...まあ面白いやつだったよ。借金を作るけど。」
そんな事を言ったらすこしアクアは焦りながら
「へ、へぇー。そんな女神がいたんですね〜」
...あれ?
「もしかしてアクアってそんな時期があったのか?」
「絶対にパーティーには話さないでね。」
そっか。素は変わってないのかもな。
「なら蘇生してくれよ。蘇生してくれないならこの事をバラすぞ」
アクアは承認してくれた。
話の分かるアクアは嫌いじゃない...
てか好きです!
俺は早速エリス様の教会に入った。
貴族の屋敷に潜入するんだ。
仲間はいたほうがいい。
『エリス様にお聞きしたいことがあります。ある知り合いのアークプリーストがエリスの胸はパッド入りと...』
『違います』
俺はその言葉の冷たさに血の気が抜けたが成功した。
『冗談です。すいません。本題がありまして、ある貴族が悪魔を飼っていると...』
『分かりました。今すぐ潰しに行きます。』
...ヤバい、そうじゃない。
『エリス様、そんな単純な話じゃないです。後でクリスとして、カフェに来てください。』
『分かったよ。カズマ君...って?!なんでそれを』
俺はエリス教会を後にした。
俺はコーヒーを啜りつつクリスを待った。
扉からガチャリと音が鳴り、俺の前にクリスは座った。
「ずいぶんお早いですね。義賊様。」
「君は何処まで知ってるの?」
おっと、警戒されている。
「俺は別に企みを壊そうとしてるわけじゃないですよ。
俺は転生者なんです。別に話してしまってもいいでしょう。」
クリスはそんな俺を見て諦め、義賊や女神の活動について説明してくれた。
そんな説明が終わり、本題に入った
「悪魔を飼ってる貴族とは?」
クリスはそんな事を淡々と言い始めた。怖い
「ちょっと待ってください。順序を追って話しましょう。」
俺は今わかってることを話した。
神器の事、悪魔の事、そして、
...ちなみに俺自身の事は信じてもらえませんでした。
「作戦は大きく分けて2つ。神器を回収すること、悪魔を払うこと。クリスは戦闘向きでは無いだろうから神器を回収することを頼む。」
「仕方無いなぁ。今回は助手くんに手柄を分けてやろう!」
クリスは元の世界の呼び方が気に入ったようだ。
そんなこんなで作戦を練り、全ての準備を終えた俺は早速寝ようと部屋へ向かおうとしたら...
「すこし俺と話さないか?」
サトウからお誘いがあった。
「まあいいが、何の話だ?」
サトウは少し口ごもりながら言った。
「先輩に話したい話なんだ。」
俺は先輩に俺のことを打ち明けようとしている。
そう。そのこととは、自分を隠していることだ。
...はっきり言って自分の性格はいいとは言えない。
どちらかと言ったら悪いほうだろう。
もしかしたら、先輩よりも
「なんだよ?話って?」
先輩はそんなことを言った。
「俺、先輩達に隠してることがあったんだ。」
先輩は不思議そうな顔を浮かべた。
「隠してることとは?犯罪スレスレなら前のパーティーメンバーがやらかしまくってるから手助けくらいならできるぞ。」
一体前のパーティーはどんなだったのだろうか。
「俺はそんな大層な問題じゃないんだ。俺って性格悪いんだよ。」
俺がそう言ったら、先輩は優しい顔で言った
「何言ってんだよ。俺が裁判にかけられた時も、クエストの時も、助けてくれたじゃないか。それにお前が性格悪いなら俺はどうなるんだよ。ダストもいい勝負してるし。」
そんなふうにおちゃらけながら言った。
「けれど、俺は先輩のおかげでここまでやってこれたんだよ。確かに先輩はクズで性格が悪いけれど、それ以上にお人好しで、優しくて、自分の命も掛けられる。」
先輩は『けなしてるのかほめるのかはっきりしろ!』と言っているが本題はそこではない。
「俺は、このパーティーに相応しくないんじゃないかと思えてきて...俺って今のところめぐみんの下位互換じゃないか。作戦だって先輩の方がうまく立てれるし、命もかける。きっと俺はこんなパーティーメンバーに嫉妬してるのかもな...」
先輩は驚いた顔で言う。
「そんな気にしてたの?!...俺はお前がパーティーにから居なくなるのは嫌だぞ。きっとほかのメンバーもそうだ。それに...」
先輩は過去を懐かしむように言った。
「俺の前のパーティーはな、俺以外は上級職だったんだ。問題児だらけで俺がついていないとだめだと思ってた。でも違ったんだ。あいつらには誰にも負けない長所があった。借金を作る駄目アークプリーストには誰にも負けないアークプリーストの才能があった。敵に突っ込むドMクルセイダーには人類最強の防御力、喧嘩っ早いめぐみんには最強の一撃火力...まあその時は1日1回だったが 。
...俺はそんな誰にも負けないと言える物が無かったんだ。それで俺は少しだけパーティーに居づらいときがあったんだ。」
先輩にも悩んでた時期があったんだな...
「ただ、あいつらはほかのパーティーや王国の勧誘を蹴ったんだ。俺といたいって。それからも見限られるようなことをしても、そばにいてくれたんだ。」
先輩は楽しそうに語っていた。
「お前は正真正銘、仲間なんだ。俺はお前といて楽しいからな。きっとほかのメンバーもそう思ってるだろう。強さなんかよりもそれ以上に俺たちはパーティーメンバー何だ。少なくとも俺は見限ることはない。」
...先輩は優しい。
「ありがとな。少し楽になったわ。俺も少しは素を出そうかな...」
「まあ程々にしておけよ。前のパーティーでそんな事してたら殺された事あったから。」
...本当に前のパーティーはなんなのだろか。
それでも、そんなパーティーをうらやましく感じた。
きっとそのパーティーは家族のように皆で素を出し合える場所だったのだろう。俺もそんなパーティーしたいと思った。
「じゃあな。俺はもう寝るわ。」
「ありがとな。おやすみ。」
先輩は俺の部屋を出ていった。
何だかサトウを元気づけようとしたら言い過ぎたかもしれない。
それでも、元気になってくれてよかった。
確かにこの世界に来て、サトウは何も問題を起こしてなかった。
セクハラやしょうもない軽犯罪もだ。
俺が早めに気づいてやるべきだったな。
そんな事がありつつ、俺たちの部屋に帰ったら...
「カズマ?何処に行ってたのですか?」
めぐみんが布団の上で座り、待っていた。
「サトウの人生相談に乗ってたんだよ。」
「そうでしたか。ほかの女にセクハラしてたら罰を与えるところでした。」
めぐみんはそんな事を言った。
「俺が寝込みを襲うやつなわけないだろ。」
「まあ私は実家で襲われかけた時があったのですが。」
「その時はお前が誘惑して...すいませんでした。」
めぐみんさん、目が怖いです。
「バカなこと言うからですよ。」
俺たちはそんな事を話していたが、俺はあることを質問した。
「お前って俺を捨てようと思ったことあるの?」
「...まあ初めはありましたよ。それはカズマもですし、ノーカンですよ。」
ごもっともだ。
「そう考えたら、魔王を倒せたのは奇跡に近いのかもな。」
「そうですね。私達の力で未来を切り開いたのです!...これからも」
「そうだな。」
俺は決意を固め、寝た
どうも、作者です。
章の名前にはそんな意味があったんですよね...
サトウカズマのリスタート。
確かにこの日からサトウの本当の自分を見せ始めます。
仲間思いで、鬼畜。優しくて、クズ。
そんな人間味溢れる姿を見て、ほかのパーティーメンバーはどう変わるのか。乞うご期待!
ちなみにこの作品のメインヒロインはサトウカズマです。
(大嘘)