私の文章力が稚拙ですし、内容も内容なので賛否両論あるかと思いますが、今後ともご贔屓にしていただけると幸いです。
また☆10評価してくださった、海老好き さん、本当にありがとうございます。
お気に入りに入れてくださってる皆様にも大感謝です。
それでは本日のお話になります。楽しんでいただけたら嬉しいです。
「実技総合成績出ました!」
1位 爆豪 勝己 VILLAN 86 Rescue 0
2位 緑谷 出久 VILLAN 0 Rescue 85
3位 麗日 お茶子 VILLAN 30 Rescue 45
4位 切島 鋭児郎 VILLAN 39 Rescue 35
5位 塩崎 茨 VILLAN 36 Rescue 32
6位 拳藤 一佳 VILLAN 25 Rescue 40
7位 飯田 天哉 VILLAN 52 Rescue 9
8位 鉄哲 徹鐡 VILLAN 49 Rescue 10
9位 常闇 踏影 VILLAN 47 Rescue 10
10位 泡瀬 洋雪 VILLAN 50 Rescue 6
「救助P0で1位とはねえ...」
「仮想ヴィランは標的を捕捉し近寄ってくる。後半、他が鈍っていく中派手な“個性”で寄せ付け迎撃し続けた。タフネスの賜物だな。」
「対照的に敵P0で2位。」
「
「思わずYEAH!って言っちゃったからなー。」
「しかし自身の衝撃で甚大な負傷...まるで発現したての幼児だ。」
「妙な奴だよ。あそこ以外は典型的な不合格者だった。」
「細えことはいいんだよ!俺はあいつを気に入ったんだよ!」
「イヤ、貴様ハ案内デノレスポンスガ嬉カッタダケダロウ。」
「YEAH!って言っちゃったしなー」
(ふん...ったくわいわいと...)
合格通知開封の翌日、夜8:00
連絡が来て海浜公園へ
「オールマイト!」
「誰ソレ!」
「オールマイト!?」
「うっそ!?どこ!?」
「リピートアフタミー!『人違いでした!』」
「人違いでした!」
先週の新聞記事には、多古場海浜公園が人しれず綺麗になっていた、という記事が一面に出ていた。そこでデートスポットとして紹介されていたため、今日もカップルが少し離れたところにいた。
「合格おめでとう。言っておくが私は審査、やってないよ。君、そういうの気にするだろ。」
「お気遣い、ありがとうございます。
...ワン・フォー・オール...一振り、一蹴りで体が壊れました。僕にはてんで扱えない。」
「それは仕方ない。突如尻尾の生えた人間に『芸を見せて』と言っても操ることすらままならんって話だよ。」
「って
「いや、想定外だったんだけどね...。マァでも結果オーライ...!結果オールマイトさ!!
今はまだ100か0・・・。だが“調整”出来るようになれば、体に見合った出力で扱えるようになるよ。
君の身体は“器”はできているんだ。あとは出力自体を調整しながら、100%の発動に少しでも近づけるように特訓していく。
個性伸ばしの逆なのさ。本来は出せる出力の上限を伸ばしていくのが個性伸ばし。だが君の場合は上限に近づけていく...。そういうイメージをするといい。
そうすれば、“こう”やっていつでも欲しい力を取り出せる。」
オールマイトは変身し、落ちていた缶を握りしめながら言った。
「待ってアレ...オールマイト!?いつのまに!?」
「やっべ。行くぞ!緑谷少年!!」
(聖火の如く...譲渡した火はまだ火種。これから多くの雨風に晒され大きくなっていく。そしてこっちはゆっくり衰え消え入り、役目を終えるのさ!!)
「んん....!シブイね!」
「お茶子ー!引子さんに聞いたんやけどなー。出久君も合格したって!!
ほんでな、引子さんからの提案でな。緑谷さんちに下宿せんかって。部屋は余ってるらしいし、どうする?」
「え!いいの!?行く行く!デク君と一緒や!」
「母ちゃん、その申し出はありがたいかも知れんけど、お茶子も女の子やで?男の子、それも年頃の男の子と一つ屋根の下ってどうなん...?」
「せやかて父ちゃん。夜、頼れる大人が見てくれてるっていうのは大事や。1人で暮らすより、うちらもそっちのが安心やろ。」
「まあそうやけどもなあ....」
「ボクはあっち通うんに一人暮らしすることになるんよ?今から家探して敷金礼金とか準備して家財も買って...って金やってかかるし。それならお言葉に甘えた方がええんやないの?」
「お茶子はお金の心配せんでええ。家賃とか、食費とか...色々相談せんと行かんことはあるけど、それでもあたしは親御さんが見てくれるって環境が大事やと思うんよ。」
「うーん、ほんならしゃーないか...。2対1やし父ちゃんはなんも言えんな...。ただし!不純異性交友はダメやからな!」
「わ、わかっとるよ!遊び行くんやない!ボクは勉強しに行くんや!!」
「(ほんまわかっとるんかこの子は。口元思いっきりニヤけとるやないか。それに父ちゃんもアホやから気づいとらんし。あたしは早いところ孫の顔見たいから好きにしてくれて別にええんやけども)。さてそしたら引子さんにお願いするわ。週末には向こう行けるようお茶子は荷物の準備しとくんやで。」
そして週末。ボクは緑谷さんちに居候すべく、折寺へやってきた。
「デクくーん!入試以来やね!あの時はほんと助けてくれてありがとう!!怖かったよー」
「麗日さんこそ!着地の時ありがとう!それに掛け合ってくれたみたいで...。あ、荷物持つよ!うちまで歩いて10分くらいかかるからね.」
「ん...なんでそれ知って...。あ、荷物ありがとう!でも重いやろ!ボクの個性で軽く浮かせるからちょっと待っといて!」
「わあ、助かるよ!ありがとう!でも別に全然大丈夫!重くないよ!お茶子ちゃんごと持ち上げても余裕!」
「は!?へぇあ!!?な、なななな何言うとるん!デク君!!あ、ああ、そ、そう言えばデク君!こ、“個性”出たんだね!十五歳の発現ってすごい珍しいんじゃない?」
「うん。少なくとも初の事例だって。今はまだ使いこなせないけど、このパワーを絶対ものにするんだ!」
「うん、デク君なら大丈夫だよ。あのパンチ凄かったもん!」
「あ、着いたよ!ここ!ここのマンション!」
「わー!そうそう!見覚えあるよー!あの時、デク君のお家も来たもんね。懐かしいなあ...。」
「あはは...そうだね...。さあ上がって!母さんも待ってるんだよ!今日中に荷解きしちゃおう!」
「デク君のお母さん、綺麗だもんね。久しぶりに会えるの嬉しいなあ。それじゃ、お邪魔します!」
「ふふふ。お茶子ちゃん。今日からはもう住むんだから『ただいま』、でいいんだよ。」
「えへへへへ。それじゃあデクくん!」
「ただいま!!」
「うん、おかえり。お茶子ちゃん!」
デク君のお家に入り、リビングへ行くとあの時と変わらない姿のデク君のお母さんがいた。
「久しぶり!お茶子ちゃん!大きくなって...すごい綺麗になったね。」
「お久しぶりです!引子さんも相変わらずお綺麗で...!」
「ふふふ、ありがとう。
...お母さんね。あの時、諦めちゃって。でもお茶子ちゃんが出久の背中を押してくれて。希望を捨てさせないでくれたおかげで、出久はここまで来れた。本当にありがとう...!ずっとお礼が言いたかったの。」
「わ!わ!そ、そんな気にせんといてください!私もデク君を応援したかったってだけですし!約束守ってくれましたから!!」
「そんなあなただから出久は救われたのかもね。
うん、湿っぽいのは終わり!自分のお家だと思って寛いで良いからね!明日はニソリとか色々回るし早めにご飯食べちゃってゆっくりしましょ!
お茶子ちゃん和食好きだって言うから、メインで作ったよ!」
「わああああああ!ありがとうございます!!デク君!ご飯だって!食べよ!!!」
「美味しかったー!お腹いっぱい!」
「遠慮せずいっぱい食べて大丈夫だからね。さて、お風呂!お茶子ちゃん、1番で入っちゃって良いからね。」
「あ、そしたら引子さん!先入ってください!それにデク君とどうしても行きたいところがあって...」
「あ、もしかして海浜公園!多古場の!」
「そうそう!デク君が綺麗にしたって言ってたし...!夜の海辺って行ってみたいなって。」
「良いよ、いこっか。そしたら、母さん、あんまり遅くならないように帰ってくるよ。」
「お風呂は入らないで待ってるから、ゆっくりしてきてね。2人で積もる話もあるだろうし。でも、暗いからね!気をつけて行ってらっしゃい。」
10年ぶりの多古場海浜公園はあの時よりも綺麗な砂浜で。ボクの大好きな星空もよく見えていた。
「わー!ほんとだ!すごい綺麗!それに星空もめっちゃよく見える...!昼間の遊んだ記憶しかないけど...夜は夜で静かで、波の音が心地良い場所だね。」
「ゴミがなければ、やっぱりここは景観がすごく良いね。行政もこれを機に清掃に力を入れるって言ってたし。デートスポットとしても力を入れてPRしていくみたい」
「(デ、デートスポット....!ってこれボク達も側から見たらカップルだと思われるんじゃ...!ボ、ボクとデク君がデート....!えへへへへ。あ、でもデク君はどう思ってるんだろう....)ねえ....デ、デク君はさ....」
ん?っと言いながらこちらに顔を向けるデク君
ひああああああああああやっぱ無理。聞けないよお!頭がフットーしそう!!
「あ、ええと!自分がやりました!みたいなのって言わないの?多分みてる人だっていると思うし...。」
「ああ、良いんだよ。別に。トレーニングにもなったしさ。それに余計なお世話は、ヒーローの本質!だから僕にはそれで十分だよ。お茶子ちゃんが知ってくれてるしね。」
そう言いながらはにかんだデク君の顔にボクは見惚れて。
心臓がおかしくなりそうなくらい速い。
どうして。
だってボクは元男だし、女の子の方が好きだったはず...。だからこれは恋とかそう言うのじゃない。
だから、なんで。
『私は良いと思うんやけどね』
胸の中から聞こえた気がする。
「お茶子ちゃん?」
気がつくと心配そうな顔でデクくんが覗き込んでいた。
「ん...あ!うん!大丈夫大丈夫!ちょっとボーっしてただけだよ!」
「そっか。今日は引っ越しで疲れてるだろうし。帰ろっか。」
「え...でもせっかく来て。まだちょっとしか歩いてないし、星も見てないよ?それに荷物も自分で少しは浮かせてたし、こっち来てからはデク君が持ってくれとったし...」
「身体は大丈夫でも、新しいところだからさ。自分が思ってるより、多分きっと疲れてるんだ。それに...また一緒にこよう!星もゆっくり見にさ。季節で星座だって変わるしね。」
「ありがとう、デク君。そしたら今日は帰ろっか。それで“約束”。またボクをここに連れてきてね...」
「うん!約束だね!ふふふ、新しい約束だねお茶子ちゃんとの。」
ボクはどうしたんだろうか。
頬が。
胸が。
身体が熱くなって、熱を持ってしまって。おさまらなくて。
この気持ちはなんだろう。ワカラナイ。でも、怖くない。
そんな気がする。
──────────春。
「2人とも!ハンカチはもった!?ティッシュは!?」
「大丈夫!持ったよ!」
「ボクも大丈夫です!ありますよー!」
「あ!写真撮らせて!麗日さんちにも見せてあげなきゃ!」
デク君と並んで記念写真を撮る。
引子さんそれあとで私にも送って.....!
そんなこんなでギリギリになってしまったので、ドアに手をかけて出発しようとする。
「2人とも.....超....カッコいいよ。」
僕たちは少し照れ臭くて、顔を見合わせた。
「「............!行ってきます!」」
──────────それは高校生活の始まり!
「1-A...1-A...!広いね...結構遠いや。」
「あ、あったよ!デク君!ドアもバリアフリーかな...でっかいや。」
「かっちゃんやあのメガネの人みたいな怖い人がいないとありがたいかな...(2トップ!!)」
「机に足をかけるな!雄英の先輩方や机の製作者方に申し訳ないと思わないか!?」
「思わねーよ!てめーどこ中だよ端役が!」
「ボ...俺は私立聡明中学校出身、飯田天哉だ。」
「聡明〜〜〜〜!?くそエリートじゃねえか!ぶっ殺し甲斐がありそだな!」
「ブッコロシガイ!?君酷いな!本当にヒーロー志望か!?って君たちは...。
俺は私立聡明中学の」
「あ....!聞いてたよ!えっと...僕緑谷!こっちの娘が麗日お茶子ちゃん。よろしく飯田君...」
「緑谷君...君は....あの実技試験の
(僕も気づいていなかったんだけど...)
ボクも気づいてなかったけど。と言うかやっぱりボク達が最後だったかあ。
「あ、私麗日お茶子です!仲良くしてね!飯田君」
「お友達ごっこしたいなら他所へ行け。」
足元から声がかかった。
足元ぉ!!?
「ここは...ヒーロー科だぞ。」
((((なんか!!!いるぅうう!!!))))
「ハイ。静かになるまでに8秒かかりました。時間は有限。君たちは合理性に欠くね。
担任の相澤消太だ。よろしくね。
早速だが、体育着きてグラウンドに出ろ。」
「「「「個性把握...テストォ!?」」」」
え!?いきなり!?だって入学式とか...そう言うので初日って終わるもんじゃないの!?
「あ、あの!入学式は!?ガイダンスは!?」
「ヒーローになるならそんな優良な行事出る時間ないよ。雄英は“自由”な校風が売り文句。そしてそれは“先生側”もまた然り。なんせプロヒーローでもあるしな、俺たちは。
ソフトボール投げ、立ち幅跳び、50m走、持久走、握力、反復横跳び、状態起こし、長座体前屈。
中学の頃からやってるだろ?“個性”禁止の体力テスト。」
ボクはそんなに運動得意って訳じゃないから数字は平均的なものばっかだった。個性を使えばまた違ったんだろうけど...そういえばなんで、あんな画一的なテストをしてたんだろ。普段公共の場所で“個性”の使用は禁止されている。それでも例えばデク君のお母さんがスマホを道で落として、“個性”で引き寄せて拾っても違法にはならない。厳密にはルール違反だけどそんなことで誰も咎めないし、みんな仕事で使ってる人がほとんど。馬鹿正直に“無個性”でいる人なんていないのに。
「国は未だ画一的な記録をとって平均を作り続けてる。合理的じゃない。このご時世、平均なんて意味がないにも関わらずな。まぁ文部科学省の怠慢だよ。
爆豪!中学の時ソフトボール投げ何mだった。」
「67m」
「じゃあ個性を使ってやってみろ。円からでなけりゃ何したっていい。早よ。」
「へえ...面白そうじゃねえか。んじゃまあ。
死ねェ!!!!!」
............え?死ね?爆豪くん今死ねって言った?
と言うか彼あんなんになっちゃってんの!?
かっちゃんだよね!?えー!?怖....
でも個性使えるのは面白そう。ちょっとワクワクしてきたかも。
「705.2m。まずは己の『最大限」を知る。それがヒーローの素地を形成する合理的手段。
どうだ麗日。これがヒーロー科だ。入学式だのガイダンスだの....やってる暇なんてないだろ?」
「はい!“個性”使えるなんてさすがヒーロー科ですね!!
周りもうなづいている。
やっぱりヒーロー科ってすご
「面白そうね。お前ら、ヒーローになるための3年間。そんな腹づもりでいるのかい?」
「よし。トータル成績最下位のものは見込み無し、と判断して除籍処分としよう。」
はあああああああ!?除籍!!!?せっかくここに入ったのに!!?冗談はないやろ!
「生徒の如何は先生の自由。
ようこそ、これが雄英高校ヒーロー科だ。」
「最下位除籍って...!入学初日ですよ!?いや、初日じゃなくても理不尽すぎる!」
せや!!デク君はまだ個性のコントロールが効かない。ほぼ無個性で太刀打ちするようなものやんか...!
圧倒的に不利やし、ここでデク君が脱落なんてどうしたって嫌や!!
「自然災害...大事故...身勝手な敵...いつどこからくるのかわからない厄災...災害...。日本は理不尽に塗れている。
そういう理不尽を覆していくのがヒーロー。
放課後マックで談笑したいのならお生憎様。ここから3年間雄英は全力で君達に苦難を与え続ける。
“Plus Ultra”さ
全力で乗り越えて、来い。」
〜〜〜〜〜やったる!やるしかないやん!!もう!!!
「デクくん、頑張ろうね...!」
第一種目50m走
ボクは服と靴を“個性”『無重力』で軽くした。
結果は中学7:28→7:15と少し早くなっとった。
デク君は普通に走って5.42→4.15。
いや、速いな!?個性使った爆豪君とほぼ変わらんやん!身体能力やっぱ凄まじいなあ...10年間、ボクとの約束のために3650日鍛え続けた男はやっぱ違うんやね。
第二種目 握力
ボクは中学28kg→33kg。ちょっと上がってて嬉しい。個性でのブーストはないけどこう言うのがあると少し気持ちも上がる。
デク君は89kg→105kg....人間なん....?
ちなみに最高値は“個性”で万力を生成した八百万さん。1000kg越えやったらしいんだけど、それ握力なん....?
純粋な握力は障子君の540kg。“個性”で複製した腕で握ってた。
第三種目 立ち幅跳び
これはボクもいい結果を出して中学170cm→10m!
吐くギリギリまで跳んだからちょっと気持ち悪いけど、まだ平気。
デク君は365cm→457cm。
....コレ前世やったら中3の時点で世界記録やわ。*1
前々から思っとったけど、この世界身体能力がおかしい気がする...。もう大分前世思い出せんけど、こんなんやなかったと思う。流石に。
第4種目反復横跳びも終え、第5種目ボール投げ!
ボールに“個性”を付与すれば...!解除しない限り着地しない!
「せい!」
この場合結果はどうなるんだろう...って思ったら測定器は∞だった。コレ着地しないからそう言う扱いになるんだ!すご!!
そしてデク君の番。
爆豪君が“無個性”と騒いでる。
幼馴染なのにそう言う話しないんかな...デク君だって今超パワーがあるはず...。ここまでは使っていないけど、リカバリーガールに治してもらえることを考えたら後半種目でそろそろ使ってくる気がする。
「125m」
普通に良い記録...だけどデク君の反応を見るに個性を使おうとしていたと思う。
けど発動しなかった。
なんで...?と思ってると先生は『個性を消した』と言った。
デク君曰く。
『視ただけで人の“個性”を抹消する“個性”。抹消ヒーロー、イレイザーヘッド』
すごい個性...!そんなヒーローがいたなんて...。
でもなんで...デク君の個性を消したんだろう。
「見たとこ...“個性”を制御できないんだろ?また
また、誰かに助けてもらう...。私もリカバリーガールに治して貰えば良いって思ってた。多分デク君も。
先生はそれに気づいて、ただ個性を使うだけじゃ成長しない。コントロールを身につけろと言うことを言いたかったんだろう。
......ボクもその点じゃ失格なんだろうな...
最近のボクは少しフワフワしてたのかもしれない。少し、戒めよう。
「お前にそんなつもりはなくても。周りはそうせざるをえなくなるって話だ。
昔
同じ蛮勇でも...お前のは1人を助けて木偶の坊になるだけ。緑谷出久。今のお前じゃヒーローにはなれないよ。
個性は戻した。ボール投げは2回だ...さっさと済ませな。ああ、それと。一回も個性を使わないまま、テストを終えれば除籍だ。その点頭に入れておけ。」
(ここで性懲りなく玉砕覚悟の全力か、はたまた萎縮して使わないか。
どっちに転んでも見込みはない)
「彼が心配?ボクはね全っ然」
え?ダレキミ。
心配かってそりゃ心配に決まってるじゃん。
でもボクはデク君を、緑谷出久を信じてるから。
この程度なら乗り越えてくれるよね?
私のヒーロー?
「見込み」
見込み
「ゼロ...」
しかないでしょ!
(──────相澤先生の言うとおりだ。だからまだ...!撃たない...!貯めろ!!
これまで通りじゃヒーローなんて夢のまた夢だ!
だから僕は人より何倍も頑張らないと...ダメなんだ!
コレまでだってそうだろう!?
回数試行ができないなら、工夫するんだ!!!!)
「今」
(僕にできることを!!!)
『SMASH』
デク君の指先だけが腫れ上がる。
爆風に乗りボールは遥か彼方で飛んでいった。
記録は
──────2127m
(力任せの一振りじゃなく、指先のみ力を集中させたのか....!)
「先生......!まだ...動けます!!」
「こいつ.........!」
さすがデク君!ここ1番で決めてきた!
前みたいに腕一本持っていったんじゃない!
最小限の負傷で最大限の力を!
最高にかっこいいよ!!*2
「どー言うことだこら!訳を言えデクてめぇ!!」
爆豪君が怒り全開でデク君に襲撃しようとするが、先生が布?のようなもので絡め取って、捕縛した。
「炭素繊維に特殊合金の鋼線を編み込んだ『捕縛武器』だ。...ったく何度も“個性”を使わせるなよ。
俺はドライアイなんだ。」
“個性”すごいのにもったいない!!
その後デク君は痛みに耐えながらも全種目をクリア。
結果発表となる。
流石にデク君のあの記録じゃ最下位はないし、ボクもいくつか大記録を出している。ギリギリ最下位は免れるだろう。
「ちなみに除籍はウソな。君らの最大限を引き出す、合理的虚偽。」
は──────!!!!!??
「あんなの嘘に決まってるじゃない...。ちょっと考えれば分かりますわ。」
いや、八百万さん!あれは絶対!!!本気の目!!!!
デク君は保健室に治療に行くと言うことでボクも付き添いでついていった。
ちなみにデク君は4位。ボクは11位。
ほとんど素の身体能力だけでこの順位なのデク君はやっぱりすごい。*3
「おやおや、あんたたち来たのかい。受かってて良かったよ。緑谷はまた怪我したんだね。それじゃあ患部を出してみんしゃい。」
そしてリカバリーガールが傷口に唇を当てる。
え...治癒ってそうやるんだ。リカバリーガールが若くなくて良かったかもしれない。
「(この娘は....)どっとつかれただろう?私の“個性”は人の治癒能力を活性化させるだけ。治癒ってのは体力がいるんだよ。大きな怪我が続くと体力を消耗しすぎて逆に死ぬから気をつけな。」
「「逆に死ぬ!!!!!」」
「それと2人とも。麗日は医療知識があるし、絶対役に立つ。緑谷もしょっちゅう怪我するんだ。あんた達、火曜と木曜は放課後できるだけ保健室に顔を出しな。現場知識を叩き込んで上げる。」
「「はい!よろしくお願いします!!」」
2人で歩いて帰路についていると
「緑谷君!指は治ったのかい?」
飯田君が声をかけてきた。むー。デク君に友達が増えるのは嬉しいし、飯田君も純粋に心配してくれてるのは分かるんだけど。
なんかモヤモヤする。
「しかし相澤先生にはやられたよ!俺は『これが最高峰!』とか思ってしまった!教師が嘘で鼓舞するとは....」
飯田君、怖い人かなって思ってたけど真面目なだけなんやね。
さっきもデク君を心配して待っててくれたんやろし。
「しかし麗日君は緑谷君のことを“デク”君と呼ぶな。爆豪君も“デク”って呼んでだし。それは蔑称ではないのか?」
「元はかっちゃんが見下して木偶の坊と出久の音読みにかけてデクって言ってたんだ。でも昔お茶子ちゃんから“デク”って頑張れって感じがして好きだって...。だからコレはもう蔑称じゃないんだよ。」
「そうか...。それなら良いんだ。2人とも一緒に帰るのか?駅まで一緒にどうだろうか?」
「「良いよ!よろしくね!飯田君!」」
(──────できないことだらけだし、頑張らなきゃ行けない。けれどオールマイト。友達ができたことくらい“まで”は、喜んでも良いですよね。)
「安心してる暇はないぞ、少年。明日からが...本番だ。」
幼少期に女の子とちゃんと触れ合ったデク君は絶対コミュニケーション能力しっかりあると思うんですよ。
原作も前半はオドオドしてただけで、後半の慣れてきた感じのデクくん割としっかりしてるイメージあるし。
まあ、キザなことはそんな言わないかなと思いながらも、ただただお茶子ちゃんを赤面させていきたいので、今後もデク君には少し男前になっていただきましょう。
次回予告!
「雄英高校ヒーロー科だけに開講される科目、ヒーロー基礎学。」
「デク君!戦闘訓練 一緒に頑張ろう!相手は飯田君と爆豪君のチームだって!」
「え?僕がかっちゃんと戦う?」
「「次回!猛れ!クソナード!」
「デク君が頭にウサ耳をつけるよ!可愛い!!ボクのかっこいいデク君をお楽しみに!」
「「更に向こうへ!
“Plus Ultra”!!」」
「あ、デク君!デク君!せっかく一緒に住んでるんだし、朝のトレーニング、ボクも起こして!」