魔法少女ノ幻想記   作:脳を焼かれた二次初心者

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焼かれた人「出番です」
???「え?」
焼かれた人「出演ではないですが」
???「………え?」


第10話

ーーー1ヶ月後、ガルアーク王国王都近郊、岩の家ーーー

side ハルト

ハルト「駄目です」

セリア「…」

シェリー「やっぱりそうですよねー」

ハルト「はい…分かっていたんですか?」

シェリー「フルフェイスが主流じゃないと聞いて薄々分かってました!」

シェリー「文字通りお蔵入りですねー、お願いできますか?」

ハルト「はい。『保管(ストレージ)』」

セリア「…ごめん、止めたんだけど…」

ハルト「大丈夫です先生、ありがとうございます」

ハルト「シェリーの参加は俺も考えていたので」

 

ミリアは(記憶では)マーゴ、ナノカともに初日以外は食堂でしか会えていない

声は変えることができ、服装もおそらく違う。勇者の前で日本語を話すわけにもいかない

顔以外の要素を知る人物が居たほうがいいのは確かだ

 

ハルト「シェリーはナノカさんと個人的に話したことはありますか?」

シェリー「ナノカさんですかー、マーゴさんとならエマさんと一緒に図書室で…なるほど!」

シェリー「…すみません、ないですね!」

ハルト「…そうですか」

 

とはいえリーゼロッテに頼めることでもない

素性の知れない人物を二人、心情的にも難しいだろう

 

ハルト「それに、見られるのは…」

 

また指名手配騒ぎにする気はないが、顔を見られるのは危ない

それにナノカだった場合、シェリーを連れても結局顔での判別になる

リスクを考えるならやはり俺一人で向かう方が…

 

シェリー「そうですよ、目撃者が居なければいいんです!」

 

ーーーーーーーーーーーー

side シェリー

ハルト「…消すのは無しですよ?」

シェリー「そんな物騒なことじゃありませんよ」

シェリー「ハルトさんは、姿を消した私が力いっぱいで殴ってきて無傷で居れますか?」

ハルト「…なるほど」

ハルト「少なくとも初見では、厳しいですね」

シェリー「はい!なので…」

 

これはきっと、怪物である(人間でない)私にしかできないこと

 

シェリー「精霊術で透明になって、ついていきます!」

 

魔術も精霊術も武器もいらない

 

シェリー「何かあったらぶん殴れば大丈夫です!」

 

この世界でもきっと、人は殴れば死ぬのだから

 

シェリー「服汚しちゃったらごめんなさい!」

 

勇者のお披露目会に乱入する賊なら、活かすのは数人(基本殺していい)でしょうしね!

 

ハルト「…その時は先に助けを呼んでください」

ハルト「当日までに念話を教えますので」

 

ーーーーーーーーーーーー

side セリア

セリア「…」

念話ってあの時のよね

じゃなくって

 

二人とも息ぴったり、すごい

でもなくって

 

二人ともなんでこんなに躊躇いがないの!?

ミハル達は強く言えなさそう、ラティーファとアイシアも強く止めはしないし…

エマ…はむしろ乗り気になりそうね…ハンナかミリアが居てくれたら…

…止めてたのかしら?

……止まることを期待してる?

………止めるべき、なのかしら

 

シェリー「おー、念話ってすごいですね!」

シェリー「記録どころか記憶にも残らない密談は初めてです!」

ハルト「密談…いえ、確かにそうではあるんですが…」

 

…生徒の自主性を重んじる?

……ううん、今は先生じゃない。でも止めたいとは、思ってない

 

シェリー「…」ジー

ハルト「…どうしました?」

シェリー「空を飛べて、透明になれて、この念話…」

ハルト「…」

シェリー「時間を止めたりタイムスリップしたり、記憶を書き換えたりもできます?」

ハルト「いえ流石にそこまでは…」

ハルト「…」

 

…じゃあなんで?

 

 リオ「先生は…俺が貰います」

 セリア「……私を攫って、リオ」

 

…ああ、そっか

 

ハルト「えっと…恐怖を植え付ける暗示…催眠くらいなら、できますね…」

シェリー「洗脳じゃないですかーすごいです!」

シェリー「本当に楽々完全犯罪できるんですね!」

ハルト「…完全犯罪…言われてみれば、そうですね…」

 

私が助けられたから、だから止めたくないんだ

合法じゃない、そこでリオが躊躇っていたなら、私は今ごろきっと……

……それはそれとして

 

セリア「催眠ってどういうこと?リオ、何したの?」

ハルト「えっと、先生。その」

 

叱るのも先生の役目よね

 

 

ーーー数日後、岩の家ーーー

ハルト「行ってきますね、美春さん」

ハルト「次は沙月さんを連れてきますので、待っていてください」

美春「本当に、大丈夫なんですか?」

ハルト「はい、無理はしないので安心してください」

美春「そう…ですか」

ハルト「…それと、なんですが」

美春「どうかしました?」

ハルト「沙月さんと、それから貴久さんと会えた後の話になりますが」

ハルト「大事な、伝えたいことがあります」

ハルト「(伝えたい。でも今はダメだ)」

ハルト「聞いていただけますか?」

ハルト「(今伝えたら、判断に影響を与えてしまう。それはいけない)」

ハルト「(天川春人は死んで、綾瀬美春は生きているのだから)」

美春「…はい」

美春「(…なんの話だろう、最近ハルトさんの夢を見るのと関係あるのかな)」

美春「(やっぱりハルトさんがハルくん…なの?)」

 

亜紀「(春人お兄ちゃんまだ美春お姉ちゃんに伝えてなかったんだー)」

亜紀「(…え?それであれ?本当に?)」

亜紀「(貴久お兄ちゃんには悪いけど私こっち応援しちゃうかなー見るからに両想いだもん)」

亜紀「(それで雅人の方は…)」

 

雅人「ちぇっ、こっそりついていけるなら俺も行きたかったのに」

シェリー「雅人さんは剣の腕は上がりましたが精霊術はそこまでじゃないですかー」

雅人「…ちぇー」

セリア「危ないから、一緒にお留守番、ね?」

雅人「ならなんでシェリーさんはいいんだよー」

シェリー「ばれないからですね!」

雅人「ばれなきゃいいって言うのかよ」

シェリー『いいことを教えましょう』

雅人『なんで日本語?』

シェリー『日本の話をするからです』

シェリー『参考人、容疑者、被疑者、加害者、被告人、これらはどれも犯罪者ではありません』

シェリー『事件が明らかになって、裁判が終わった後で犯罪者です』

雅人『…』

セリア「(何話してるのかしら…)」

シェリー『要するに、ばれなきゃ犯ざ』

亜紀『ストォォォップ』

雅人『わぁっ亜紀姉ちゃんうるさい』

亜紀『雅人の教育に悪いのでそこまで!』

亜紀「セリアさん、2人で話したいのでシェリーさんをお願いします」

セリア「わ、わかったわ」

亜紀『ま、さ、とー?』

雅人『亜紀姉ちゃんが止めなくても最後のは元から知ってたしー、ダメなのはわかるしー』

亜紀『つまりその前までは納得してたってことよね?』

雅人『…それはえっと…その…』

亜紀『…』ハァ

亜紀『(美春お姉ちゃんはきっと今以上に春人お兄ちゃんのことばかり考える)』

亜紀『(雅人はこれだし春人お兄ちゃんは色々抱えてる)』

亜紀『(私がもっとしっかりしないと…)』

 

セリア「シェリー、さっきは何話してたの?」

シェリー「前の世界での制度と扱い、それから法律的な地位の話ですね!」

セリア「…それだけじゃアキはあんなに怒らないと思うけど?」

シェリー「そうですか?でも怒ってそうでしたよ?」

セリア「…そうね」

セリア「(あとでアキから直接聞こうかしら…)」ハァ

 

ハルト「それじゃあ行ってきます」

ハルト「アイシア、みんなをよろしくね」

アイシア「うん」

シェリー「いってきまーす!」

 

ーーーガルアーク王国、社交館、夜会1日目ーーー

ハルト「(シェリーさん…もしかしてあれは…)」

シェリー「(はい、間違いありません!マーゴさんです!)」

ハルト「(…ありがとうございます)」

ハルト「(なぜここに…どう動くべきだろうか)」




???「………出番?」
焼かれた人「予告前、名前が出れば、それ出番」
???「『晩鐘は汝の名を指し示した。』」
焼かれた人「まっt」

リオ&シェリー
現代で経験から死が身近なものという意識を持つ
出力の上げ方を少し間違えると簡単に人が死ぬ
詳細な合計数は不明だがどちらも一線を踏み越えた経験を持つ
原作世界線の未来においても完全に正気を保った状態で踏み越える
自分の中でそれが正しければ世の常識・道理ではブレーキとして利かない
割と息があいそう

次回マーゴ視点ダイジェスト(予定)
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