どうこうありましたが今週分はなんとか……短くまとまってしまったんですがね…(笑)
それでは本編どうぞ!!!
十五幻~危険地帯と白狼~
「早すぎるだろう………一体どこ行ったんだよ……」
街の灯りはあるものの視界良好とはいかなく、見えるのはせいぜい目測10m程度で今追っている天狗の翼は黒ときたもんだ。夜に来たのはこれが狙いだったのだと思わざるを得ない、が俺も戦うだけが能じゃない。
「聞こえるぜ……?お前の羽の音……」
―――――――――――――風の音に紛れて翼がはためく音が聞こえる
都会じゃ到底聞き取れないだろうがここは京都に近い町だ、よく聞こえる。
「追いかけっこと
追いかけっこって別に洒落てないとか思ったがまぁいいのだそんなことは、気分だ気分。
跳んで行くうちに段々と景色が変わり、乗り移るものも家の屋根から木の枝へと変わってゆき終いには飛び移る物も無くなり、草原を駆けるまでになった。
「何だ ありゃ?」
見てみると上空に雲が渦巻いていて雲が原因なのか周りには雷が発生しており辺りを仄明るく照らしていた。
そしてそこに向かって飛んでいく人影が一つ。
「あいつあそこに突っ込んでいくのか!? 正気かよ?!」
正気かどうかはさておきあいつを止めなければ俺に未来は無い。何が何でも阻止しなければならないんだが飛ぶのは無理だ………が助け舟とはピンチにこそやってくるもので、
「やっと追いついた~ 」
「パルスィ!? どうしてここがわかったよ? 」
盗聴器の一つでも付けられていたのかと慌てたがそんなこともないようで
「この地獄から出るにはあそこしか道がないのよ、因みにあそこは私の管轄だから許可さえあれば自由に行き来が出来るの!! すごいでしょ!」
「確かに凄いしもうちょい驚いていたいんだが……事が事だあそこまで頼めるか? 」
要はパルスィはこの旧地獄と呼ばれる場所の門番の役割をしているって事だ、道理で強いわけだよ。
「………はいっ! 許可したわよ、後はあそこに向かって跳べばいいわ!」
言われるままに渦巻く雷雲に視線を向けつつ跳んでみると急激なGが体を襲い、まるで上に落ちていくかのような感覚。あれ……こっちに来る時も似たような感じが……って気を失う訳にはいかないんだっ……!
完全に宙に浮いた状態でも何とか体勢を維持しているがいかんせんGが強すぎて少しでも気を抜いたら気絶しそうだ……
もう限界だと感じた瞬間俺は大きく投げ出された。
「おいおい……ここまで違うものなのか…? 」
顔を上げてみるとそこには大自然が広がり、遠くの方には神社……だろうか? 鳥居が見えるな。
周りの景色はいいとしてもここはどこなのだろうかと首を巡らすとどうやら山の中らしかった。
「ん……あれはなんだ? 」
まだ拳程度の大きさでしかみえないが猪のようなものが見える………それがこっちに向かってきてるな…
あれ? まずいんじゃないか?
「GUGYAAAAAAAAA!!!!!!!!」
「鳴き声が猪のそれじゃない!?!?」
横っ飛びに回避しながらついついツッコミを入れてしまった、こんな状況でもツッコミが出るあたり俺は根っからのツッコミ役なのかもしれない。
「かなり大きいな……」
大きさ的には全長2m弱……切れそうではある…か……
「一発やってみますか! 」
肩にかけてる刀を一本引き抜いて無駄なく構えてから一撃だけ叩き込む。
「GYAAA!?!!?」
お、効いてる効いてる、自分よりも体が大きい相手って初めてだけど某狩りゲーのようで少し楽しい。
「あれやってみるか……? 」
二本の刀をそれぞれ左右の腰に回し、黒い腕輪をだす。
敵の正面に陣取り、突進の誘発、同時に自分自身も走り出す。タイミング……3……2……1………
「無双二閃!! 」
手を交差して反対側にある刀を握り、短い方の夜桜剣から先に抜いて追うようにして憩創剣を抜く。
猪の後ろに到達する頃には俺は既に血塗れだったが、すぐに拭うことはせずに四等分された大きな猪に向かって残心。我ながら無茶したものだ、もし斬れなかったらどうなっていただろうか? 間違いなくあの巨体に
「奥義はもっとサイズの小さいやつ相手にだけ使おう………」
血の匂いに誘われてきたのか、または手頃な獲物だと思ったのか、独り言を言い終わる頃には10体程の気配に囲まれていた。
「誰だ貴様は」
木の影から出てきたのは獣の類ではなく、狐の仮面をつけ、全体を白を基調とした服装を
「他人が誰か知りたかったら自分から………だろ? 」
「折角名だけでも聞いてからあの世に送ってやろうかと思ったのに……残念だ。」
なんだと? 俺を殺すって? 出会って早々に何を言っているんだコイツは………とはいえ殺すと言われている以上俺もタダでやられるわけにはいかない。
「おい、戦うのはアンタ一人かい? 」
「お前には周りが見えてないのか? 」
「……ったく…だよなぁ……」
一対多か……少し骨が折れるぞ…まずは全員の実力把握といきますか。
「………はっ!!」
裂帛の気合とともに体に力を込めて走り出し、刀を両方とも収めてから最も遠い敵を目指す。
洗練されているのか周りの奴らの反応は中々に早い、4人が後方待機、2人が遠方待機、2人が俺を追って、2人が迎撃。集団戦に特化してるのか……参ったなぁ。
まず抜刀で繰り出された敵の刀を弾き柄で殴る、出が早い
「退け、力量差くらいはわかるはずだろ? 」
「……………散っ!!!」
この山にはまともに話し合いができる相手はいないらしい……あの
三十分ほど探し回った、結構歩いた。結論から言おう。襲われすぎである。
獣に十二回、狐仮面の集団に五回、天狗に一回、河童に一回
三十分でこれだ、あの天狗見つけるまで俺の身が持つかどうかが心配になってきた。
「ったく……休みくらいくれよな……っ…!」
四、五十……動きは無し……
気配だけで周囲の確認をしていると視界の端で茂みが揺れた。
「誰だ」
「白い髪をした剣士が来たというので妖夢さんかと思いましたが違ったみたいですね。」
出てきたのは仮面こそ付けていないものの服装は狐仮面達と似た白を基調としたもので、赤色がアクセントとして目立っていた、他の狐仮面とは違い刀だけではなく大きな盾を装備していた。
「お前は? 」
「申し遅れました、私
妖夢妖夢って俺の立場ってなんなんだろう……それにしても…また女の子か……
どうでしたかね?次回は椛とあんなことやこんなことを……ふふふ……
はい、本気です。R-15に収まる範囲でキャッキャします。
どうにか紅魔館の話まで持っていきたいのでこんなところで詰まるわけにはいかないのです頑張りますよ!!
それではまた次回~( `・ω・)ノシ