な24話です。
それでは本編(∩´。•ω•)⊃ドゾー
夕食を終えてから
お前はいいのかと聞いたがやることがあるから先に行ってくれという事だった。
「そういや
風呂となると気分が
「やる事って風呂に突撃する事じゃないだろうな……」
脱衣場で服を脱いでいる時に少し前の記憶が
『裸の付き合いをしに来ました』そんな事をいつもの無表情で言っているさとりが目に浮かぶ。
まぁ、同じ手は二度も食わんけどな。サードアイが何とかするだろうがもし突っ込んできたら石鹸か洗面桶でも投げつけてやろうか。
「あれ……アイツの行動まるっきりオッサンじゃないか……? 」
そう言う俺の行動は女子そのものだと言うことは考えなかったが余計な思考を巡らせている内に服は脱ぎ終わり、一応の用心と倫理観の二つの理由でタオルを持って風呂場へと向かった。
その後ゆっくり風呂に浸かり、身体を洗うところまで来たもののさとりの襲撃もといセクハラ行為は無く、完全に油断をしてしまい心に大きな隙が出来てしまった。
「っと熱ぃ……ふぅ……あー染みるねぇ……」
年寄りのような独り言に同調するように真横から声がした。
「んーあったかいー……」
あんまりにも驚いたのでバシャリとあがった水しぶきが声の主にかかるのも気にせずに思い切り後ずさった。
「こ、ここここいし!? いつからここに? 」
俺が急に動いた反動で大量の水を頭からかぶったこいしはふるふると頭を振ってある程度水を払ってから首をかしげた。
「ふぇ? あ、ほんとだーいつの間にお風呂入ってたんだろー?」
無意識で行動するというのは本当のようで本人には全く記憶がないと来た。
しかしいつものような鬼気迫るような敵意を感じない。まるで
それを不思議に思いながらも話しかける。
「それはいいや、いつもみたいに俺を敵視しないのか? 」
あれだけの敵意を向けられた者ならば至極真っ当な疑問をこいしは何を冗談を、といった様子で軽く返答してくる。
「今は私と一緒にいるんだからおにぃさんがおねぇちゃんに寄っていく心配ないでしょー? それなら私も安心できるというものだよー」
「そ…そうか、ならこの風呂に入っている間に少し離さないか? 」
突然な態度の変化に未だついていけないがこいしとしては俺に姉を取られるのではないかというのが心配でありその心配がない状況なら敵意も
「いいよー、何話そっか? 」
この仮定が正しいとすれば今こそ仲良くなるチャンスではなかろうか、さとりを取る取らないは別問題としても俺の信用を得られればあの態度も少しは柔らかくなるかもしれない。ここが正念場だ。
「そうだな……時にお前の事はどう呼べばいい? 今まで一度も名前読んだことなかったよな」
「んー? こいしでいいよー?
「確かにな、じゃあこいし」
「なぁにー? 」
ここまで話してやっと気がついた、こいしのサードアイが機能していない事に。
この場合機能していないというのは前回のさとりのように隠すところを隠していないという事である。
相手を刺激することないように極めて自然に注意を促す。
「タオルとか巻かないのか? 」
「ありゃ、そだね、おにぃさんいるんだもんね」
人並みの倫理観は持ち合わせていてくれた事に安堵したが、タオルを巻きに戻る際には特に隠さずに移動していた。なお努めて見ないようにはした。
こいしが戻り、湯に浸かったあたりで今度は向こうから質問が飛んできた。
「次は私の番ねー? おにぃさんはどうして妖夢にそっくりなのー? 」
「妖夢? あぁ俺に似てるって言う奴か、会った事なんて無いし接点も無いはずなんだけどな。どうして似てるのかって言われてもよく判らん。」
それは気になってはいる、妖夢とやらは幻想郷にいる事は確実だからその内会えるだろうが何となくそこに全てがあるような気はするのだ。俺が選ばれた理由も何もかも。
「そうなんだー、じゃあもう一個」
「どうぞ? 」
「おねぇちゃんのこと好き? 」
導火線に火の着いた爆弾をそのまま手渡されたような錯覚をした。
地雷を踏まないように最大限注意しても向こうから爆弾を放ってくるなら意味がない。
「いや好きとかそういうのじゃ……」
「じゃあ嫌いなの? 」
けいや は 2コめ の ばくだん を わたされた !
そんな事を頭の中で言われたような気がした。
それでも頭を回転させ、無難な答えを導き出す。
「……嫌いではないです……」
「そっかー」
びくびくしながら返答をしたが幸いにも爆発はしなかったようだ。
「おねぇちゃん可愛いもんねー」
「お前も十分可愛いと思うけどな」
自分はそうではないと暗に言っているような気がして気を配りながら話すのをすっかり忘れて半ば無意識に言ってしまった。
しっかり口にしたのか呟いただけだったのかは判らないがそれは確かにこいしに届いたようで。
「えへへ、私のことも見てくれるんだー?」
「ん? ちゃんと見えてるぞ……? 」
「んー、そゆことじゃないんだけどなぁ…」
今ひとつ理解は出来ないでいたが怒らせてはいないしこいしが少し嬉しそうだったので良しとしようか。
「お前は…お姉ちゃん、さとりのこと好きか? 」
「私? 私は勿論好きだよーもっとも『今は』だけどねー」
『今は』その物言いに少し引っかかるものを感じたが少し前にさとりにされた過去の話を思い出してその引っ掛かりは氷解した。
「逃げるのに賛同しなかったからか」
少しだけ空気が凍った。
それがわかっただけに口を飛び出そうとする言葉に
「おねぇちゃんに聞いたの? 」
「それこそ全部じゃないだろうけど
「へぇ、そうなんだ………信頼されてるんだね……」
「そうだと嬉しいけどな、でも……」
「でも? 」
不味いのはわかってるのだ、このまま進めば彼女の機嫌を損ねるだろうことも。
それなのに聞かれれば答えてしまうし促されれば話してしまう。
「それでよかったんだと思う、もしその時さとりもすぐに逃げることを選んでいたらこいしが逃げ道を探すことも上手く行かなかったかもしれない。」
俺が思っていることを口にするとばしゃと音を立ててこいしが湯から立ち上がった。
「そうだとしても!本当に逃げたかったらお姉ちゃんも私と同じ能力が出てきてたはずなんだよ!?あの時だって最後は逃げる事に賛成してくれたけど最後の最後まで逃げようとはしなかった!」
もう駄目だ、辞めろ、これ以上はいけない。言うな、この場を収めるんだ。
理性はそう
―――――――言え。
心がどこかでそう語りかけてくる。
俺は顔を上げてこいしの顔を
「もっとさ……考えろよ……本人から聞いたわけじゃないから確信持って言える事じゃないけどさ…相手の様子見て気に入ってもらって!信頼っていう二人揃って安全に逃げられる隙を作る為に自分の姉は一番怖い相手に向かって行こうとしたんじゃないかって!考えろよ!」
「―――――――っ…!」
「たった一人の姉だろう……?同じ辛い思いした家族だろう……?考えてやれよ…信じてやれよ…」
あの話を聞いてからずっと考えていた事を一気にぶちまけるとこいしは大粒の涙をポロポロとこぼし始めた。
目元からこぼれた涙は頬を伝い、天井から落ちてくる雫と一緒に湯船へと落ちていく。
「そう…っ…なのかなっ……おねぇちゃんも…私の事考えて…っいてくれたのかな……」
ポロポロ泣くとこは姉妹揃って一緒なのな。
場に合わない不謹慎な事を考えつつも笑顔を向けて言葉を連ねる。
「そうだと思うぜ? 大好きなおねぇちゃん、だろ?」
笑顔を向けた俺に対抗してかこいしは泣き笑いで返してきた。
「うんっ!」
いい笑顔を見せてくれたこいしは何故か無言でこちらに寄ってきて背中を向けて俺のあぐらをかいた足に座った。さとり対策にタオルは巻いてるし、こいしもタオルは巻いているが一体これはどういうことなのか。
「どうして座るのかな……? 」
「今まで泣いたことないから自分がどんな顔してるのかわからなくって……恥ずかしいから……」
背中を預けるのではなくただ足に座っているだけという状態なので肌が触れている、という事はないのだが白い肩だとか細い首筋だとか
「あんま俺に気を許すなよ? 」
「ん…どして……?」
「こいしは可愛いからだよ」
下手に誘惑すれば襲うかもしれないぞというニュアンスは無事に伝わっただろうか、先より少し耳が赤くなったので伝わっていると信じたいものだ。
「好きな人以外にはそういうこと言わない方がいいと思うよ……?」
「思ったことは言うようにしてんだよ」
「嘘ばっかり、無意識じゃないと本当の心話してくれないんだから」
無意識に……?こいしの能力に通じるものを感じて聞き返そうとしたがこいしが急に背中をあずけてきたので恥ずかしさと雑念に邪魔されて叶わなかった。
「お、おい、どうした? 」
「………あぅ…」
こいしは今までになく熱くなった事と長湯が原因で完全に
「ったく! さとりに怒られるの俺なんだからな!!??」
立ち上がる時にやや強めの立ち眩みを感じながらもこいしを抱き抱えて風呂場を後にした。
結局さとりには運んでいる最中に見つかり、水分という慈悲と説教という洗礼を受けて二時間が経過する事となった。
こいし可愛いなぁー(*´∀`*)
東方で好きなキャラが地霊に偏ってる気はするけどそんな事は”気にするな!(魔王様ボイス)”
なんだかんだではじめての挿絵、おっかなびっくりに投稿してみました。
(これしっかり表示されてんのかな……見れかったら連絡ください。P.S見れなかった場合お手数ですが私個人のページまで行って見ていただければ幸いです。)
最後まで読んでいただきありがとうございました!
それではまたお会いしましょう( 。`- ω -´。)ノシ