結果を先に申しますが…今年は更に忙しくなりそうなのです……。
更新ペースを落とす気はあまりありませんが内容に…というか文章力の向上が止まってしまうかも……。
でも!ひとまずは戻ってきた自分によくやったと声を掛けてこれからも頑張ります。はい。
前置きはこれくらいにして久々の本編(∩´。•ω•)⊃ドゾー
見送りに来てくれたパルスィをはじめとするさとり、こいし、勇儀の世話になった面々から各々の鼻向けの言葉を掛けられた俺は例の渦へと向かった。
「さてどうなる事やら……」
紅魔館というものがどういうところなのか大方の見当しかついていない事も大きな心配事ながら目下の心配事は渦そのものだった。
地霊殿へ向かう唯一の道があの渦であるという事は別に良いのだが、問題は地霊殿から外へ向かうにあたって移動座標が固定出来ないらしい。それを聞いたときにはパルスィに何か手はないものかと色々と訪ねてみたものの全て無理な事と切り捨てられてしまった。つまり、今目の前にあるこの渦を通ってしまえば紅魔館周辺の何処かしらには移動できるがどこに移動するかはわからないと言うことだった。どこぞのテレポートのように石の中にいる。などと言うことはないらしいが化物の巣窟の目の前にでも出てしまったどうするのだろうか、普通に死ぬ気しかしない。
「考えても仕方ないか、先のことはその時になってから考えましょうかね。」
本当のサバイバルならこの思考は
言うまでもないが戦闘に関しては反射神経と瞬時の判断能力が求められる、今ここで考えていてもあまり意味はない。
湖の真上とかは勘弁してくれよと思いながら何度目かの不快な上昇感を得つつ紅魔館へと飛んだ。
飛んだはずなのに着地の衝撃もなく地面に普通に立っているという何ともやり切れない状況になった事は些細なこととして。
移動した先は森の中だった。
山とは違う自然特有の空気の良さ、それなりに高さのある樹木、樹木を抜ける風。そして、やや遠くに見える紅い外観をした館。
「なるほど…あれが紅魔館……本当に紅いな……」
見えるといってもなかなかに距離がある。二キロ弱といったところだろうか。
それほど遠くはないが念のため急ごう、この森がどこまで続いているのか判らない上にここで日が暮れられては命の危険性があるからな。とそこまで考えてから走り出す。本気ではなくジョギング程度の軽い走りだ。
「森の中だからか空気が美味いし、涼しくて凄くいい感じだな。」
何時木陰から獣が飛び出してきてもいいように注意をしつつもどこか気の抜けたようにして一定のペースを保つ。
感じるのは森の持つ冷感。陽の強くあたる夏でも木のある公園が涼しいように森はいつでも地面に影を落としている為にとてもひんやりとしているのだ。気温的な恩恵は別に世界が違っていても変わらないのようだが走っていると違う部分は見えてきた。
シダ類の群生はともかくとして巨木につるが何本となく巻きついているもの、花の咲いている枯れ木。光の反射で色の見え方の変わる葉を持つ植物を始めとして見たことのないものが多くあった。そんな植物に目を奪われているうちにいつの間にか気温が酷く下がっている事に気がつく。
走って数分経過した時には特に感じなかった違和感が十数分で強烈なものとなって現れた。
「これは……森がひんやりしてるで済まされる問題じゃないな……」
幸いジンベエの下にアンダーシャツの様なものを着ているから息が白くなる程度で済んでいる。薄い割に高機能な地霊殿の洋服には本当に感服する。
ありがたみを感じるのは一瞬に抑えて脚を動かす速度を上げると急に視界が開け、思わず目をつぶる程の眩しさに慣れてくるとそこには湖が、海だと言われれば信じてしまいそうなほど大きな湖があった。もっともそれなりに霧が掛かっていて湖の対岸はよく見えないが。
「アンタがこの寒さの原因なのか? 妖精さんよ」
柄を握るのに不自由がないように指を動かしながら少し遠い位置にいる羽の生えた妖精に話しかけた。
緑色の髪を黄色いリボンで短いサイドアップにしている少女はそこに地面があるかのように片足でくるりと振り返り、人懐こそうな笑顔を向けてくる。
「残念、これは私じゃないのでした。チルノちゃんが凄く元気なせいなんだよ」
自分じゃないという事を弁明する気もないような跳ねた語尾で緑髪の少女は言った。
「俺は紅魔館に行きたい。この寒さを続けられると湖を抜ける前に凍死しそうだからやめてほしいんだが」
こうして動かず話しているだけでも体温と感覚が持っていかれているのが分かる。早くしなければ相手が女の子だろうと手心を加える事が出来なくなってしまう。油断は禁物だが勇儀ほど強い者がそう多くはいないと信じて心に多少の余裕を持っておく。
「それは大変だ、チルノちゃん呼んできてあげようか? 」
戦闘の心づもりをしていたため内心大きくずっこける。
天然なのか大物なのか、かなり本気で闘志を剥き出しにしたつもりだったんだがな。
「あぁ、なるべく早めに頼む。」
再度片足立ちでくるりと方向を変え、少女は湖の中心方向へと消えていった。
少女がチルノとやらを連れてくるまでの間に軽く準備運動をして過ごそうとしていたが伸脚をしたあたりで霧の中に二人分の人影が見えたので中断。右肩から左に流すように長刀を、左肩から右に流すように短刀を担いで二人と対峙する。
「へぇ、お兄さんがここを通りたい人? 」
緑髪の少女が連れてきたのは女性と形容するには幼いが少女というには語弊が生まれるような言うなれば大人びた少女だった。碧い髪は腰まで長く伸び、妖艶さとあどけなさが同居しているかの様な表情をした彼女は――――――
一発の氷弾を放ってきた。
鞘を背負っていた為に抜刀が間に合わず右に飛ぶとそちらに飛ぶとわかっていたかのような一発が襲い来る。
初弾を避ける際に手をかけていた短刀を振り抜き、二発目を切り払った。
そこまでで碧い髪の少女、チルノといったか。の口から口笛の音を聞いた。
「随分なご挨拶だな……」
「相当できる人だね、お兄さん。悪いけど、八つ当たらせてよ。」
話を聞かないのは幻想郷の住人の特徴なのだろうか、綺麗な顔立ちをしていても即刻喧嘩をふっかけてくるあたりとっても残念だと言いたいところだがこれ以上は雑念になる。俺はチルノから氷の弾幕が放たれると同時に愚痴を脳内からシャットアウトした。
「やっぱこうなるんだよな……っ!!」
長刀を背から引き抜き、飛んでくる数多の氷弾を切り伏せる。
左の短刀で細かく切り返しながら最低限を撃ち落とし、右の長刀で弾幕で身動きがとれなくなる前に大きく斬り払ってその場を移動する。大きくは動かずに体力を使わないようにして長期戦を前提に腕を振るう。
「あ、凄い、思ったより頑張るなぁ。大ちゃん。」
「はーい。」
大ちゃんと呼ばれた緑髪の少女の声は自分の懐から聞こえた。
「っ……!?」
瞬発的に後ろに飛んだが突きこまれた苦無を避けきる事が出来なかった。
ぼたぼたと苦無から滴る血液と、にこりともにやりとも見える横に開かれた口に薄ら寒いものを感じながら長刀を収めて傷口に軽く触れる。
苦無の半分ほどから血に染まっている事からも分かる通り結構な深手だ。
「大ちゃんの苦無でもダメか…これは予想外だな……」
それはこちらのセリフだと強く言いたい。本当に予想外だよ、『
思い切り動けば――――たとえ視認できないほどの速度で動いたとしても風が起こる。チルノの隣にいた状態から懐まで気配もなしに動けるのはソレしかない。
「紅魔館前でこれって……ほんっと…冗談だろ……」
――――――――「『凍符 パーフェクトフリーズ』」
方や湖上に悠然と佇み、方や苦無を片手にゆらりと立ち上がる二人の少女を目の前にして思わず歯を軋ませる。
痛む横腹に更に歯を食いしばり、俺はもう一度長刀を抜いた。
――――――――「あんま手ェ抜けないぜ……『人符 現世斬』」
どうでしたでしょうか、大人チルノ。大ちゃんヤンデレ疑惑。
こいしとキャラ被らない…?とか思ったそこのアナタ。
教えましょう…小説って……作者の趣味が出るものなんですよ…←
それにしても最後憩夜くん『符』使ってない?とか思ったアナタ。
あらすじで弾出せないとか書いてなかった?とか思ったアナタ。
ばっか、お前。なんの為に幻想郷で妖夢を繋がりに選んだと思っ((((殴
最後まで呼んでいただきありがとうございます。
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