ついに幻想入り!日常編からうってかわって波乱万丈な物語を憩夜君には歩んでもらいましょうかね~
五幻~突然の幻想入り~
カーテンの隙間から差し込む朝日が暖かいがやはり冬、布団から手を出しただけで寒いのがわかる、俺は急いで出した手を布団に戻した。寝起きなので頭がすっきりしない……今日は何をするんだったか、病院に行き、そして神社に向かわねばならないのは確かだ、何か忘れてることは無いかと思考を巡らせていると目にとまったのは目覚まし時計だった。時間を確認してみると八時を回ったところ、もう起きてもいい頃だろう。
「じっちゃんのとこでも行くかな……。」
じっちゃんは俺の剣術の師匠で、教える事はそろそろ無くなって来たから免許皆伝でいいよ。とか言って隠居生活を満喫し始めた人である。言葉で表すなら何だろうか、破天荒? ラストサムライ? とかそんな言葉が似合う。
免許皆伝(本人談)の身ではありながら、一人ではつまらないので今でもこうして朝起きて時間があるようならじっちゃんの元へ行き、相手になってもらっているのである。
準備をを済ませ、日本刀を背負って師の住んでいる隠れ家へと向かう。
バシィッ!!!
「……ってぇ…」
「まだ甘いな
「相変わらず化けモンみたいな強さだなおい……」
「はっはっは!まだお前のような若造には負けられんよ!!」
「くそっ…! いつか絶対その白髪頭に一発叩き込んでやっからな!!」
「そんな日ははたしてくるのかの~」
「舐めやがって……」
「…………」
「どうしたよじっちゃん?」
「いや、何でもない、今日は何もないのか?一日中相手になってもいいが?」
「病院そろそろ開くや!!行かなきゃ!!じゃあなじっちゃん!!」
「お、おい!怪我でもしたのか? 」
「外傷じゃねぇから安心してくれな!!!」
走りながら答え、俺は急いで病院に行った、後から気づいた事だが走る必要性は一切無かった。余裕もいいところである。何せ開院五分前にはついてしまったのだから。
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「じゃあ何なんだよ……」
愚痴のようになってしまった独り言には理由がある。最近の既視感が気になって病院に行ったのに異常なしの報告をされてしまったのだ。明らかにおかしいだろう、一日あたり二回程度の既視感って!!そう言ったところでどうにかなる問題でもないので仕方なく俺は当初の予定通り神社へと向かったのだが、そこで俺は驚く事になる。何故かと言われればそう、あの巫女さんが居たのだ。今日もでっかいリボンを頭につけて。
「随分と時間にルーズなのね?」
「お前だったのか、あの手紙の主は。時間指定も書かずにおいてよく言うぜ。」
「巫女が神社に人を呼び出すのに時間が必要なのかしら?」
「ごもっとも……」
いらないわけである、自分の家も同然なのだから。というか巫女さんって神社に直接住んでいるものなのだろうか、いや、しかし坊さんは寺に住み込んでるからいいのか、いいのか?
「それにしても何の用だ? 俺に会いたかった、とかじゃないんだろ? 」
「会いたかったのは本当よ? 」
「俺は言葉遊びをしに来たんじゃないんだが…? 」
「わかってるわよ、話があるの、ついてきて頂戴。」
話があると言われてホイホイついて行くのは何となく
広い場所に通され置いてある座布団に座るように促される。
「さて、早速だけどやって欲しいことがあるわ。」
「やって欲しいこと……ねぇ…」
「話があるとは言ったけど説明は後にするわ、少しここで待っててね。」
そういって彼女は
何なんだ……用件も言わずに行っちまうなんて…俺に何を頼みたいのかは知らんがズバッと言やぁいいのに…
俺は煮え切らない思いを紛らわす為に縁側を歩くことにする、普段自然の風景なんて見ないから目に映る木々なんかがとても鮮明に思えた。縁側に座り、風景を楽しんでいると不意に鈴の音が聞こえた気がした。
「気のせいか…?」
チリン
鈴の音が確かに聞こえた、そう思ったときには俺は背中から落ちていくような感覚に襲われ、思わず目を閉じた……
まだ落ちている感覚がやまない……むしろ加速してるんじゃないかと思うほどだ、神社に居てこんなことあるはずがないのだと己を叱咤し、目を開けた。
結論から言おう、俺は感覚通りに背中から落ちていた
「嘘だぁぁぁぁぁ!!!???」
何とか首を捻って周りを確認すると落ちている方向、つまり地面には明かりが
捕まる物も見つからず、これは終わったな……と思った瞬間俺は今までツッコミと恐怖で何とか繫ぎとめていた意識の手綱をそっと離した……
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「どこだここ……」
そんな事を言えるのもあんな事があったのにも関わらず生きていたからである。しかし起きてみれば知らない天井があるわ、体には包帯がこれでもかと巻かれてるわ、全身痛いわ、下着しか着てないわでもう状況が一切わからない。情報収集がしたいところだが動かそうとしようものならどこかしらの骨が悲鳴をあげるために上体を起こす事も出来やしない。唯一分かるとすれば俺は生きている、それだけだ。だがそれで十分な気がする。自分が生きている事を自覚した瞬間安心したのかとてつもない睡魔に襲われ、俺は眠りに落ちていった……
☆――――――――――――――――――――★
家に帰ってくると拾った少年は先ほどよりも穏やかな寝息をたてて眠っていた。水に落ちたのが功を奏したのか命だけは助かったらしい、水に落ちたとは言ったものの水深はあまり無かったために川底に全身を強打したらしく引き上げた時には虫の息だった。特に深い意味はないのだけど目の前で死なれるのは寝覚めが悪いと思い拾った。
どうにも彼は悪運が強いらしい。
「…妬ましい………」
どうでしたでしょうか? 自分で書いていながら紐なしバンジーとか無茶させたかなとか思ったのですが助かったしいいかな、と。
ラストに関して言えば東方が分かる人が見れば誰が主人公を助けたのかは分かるんじゃないですかねww
これからも楽しく書いていきたいと思いますのでよろしくお願いします!!!!
それではまた!( `・ω・)ノシ