東方夜光録『ヤコウロク』   作:◆◇夢幻水晶◇◆

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今回はラブコメ仕様でございますですよ!!!(ゲス顔

パルスィから始まるってきっと珍しいんだと思うんですけどきっとやりきれると信じております!!

それではどうぞごゆっくり~!


六幻~緑色の瞳を持つ少女~  

目が覚めて分かったことは首だけなら動かしても痛くない事と、辺りを見回すと暗い事だ。暗さにおいては周りのものが何とか見えるか見えないかくらいだったが、時計が目に入ったので時間の確認をしようと文字盤を見て驚いた。

 

 

寅の刻(とらのこく)……? 」

 

 

時計の文字盤が違っていた、数字ではなく十二支で表されていたのだ、幸いにも数字の文字盤と読み方が大して変わらないことは知っていたので今が深夜二時くらいなのだという事は把握出来た。俺の驚きはそんなことに留まらなかった、隣を見てみると少し離れたところにもう一式の布団が敷いてあり、そこには金髪の女の子が眠っていたのだ。

 

 

「一体何がどうしてこうなった!? 」

 

 

え? 何ですか? 俺何かやらかしちゃったのかな…? 隣に寝てるのはどう考えても日本人じゃないよね? 

色々焦ったが俺自身が何かしてしまったという線はなさそうだ。腕一本満足に動かせそうに無いこの体では何も出来ないからだ、しかしどうしたものか…生きていたのは確かだがここはどこなのだろうか、今までいた世界とは思えないから死後の世界か何かなのだろうか。疑問は募るが自分一人で考えても分からないことだらけだ、俺は思考するのはほどほどにして次起きた時に隣で穏やかな寝息を立てている少女に詳しく話を聞こうと思い二度目の眠りに落ちた。

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

「ん、起きたの? 」

 

 

寝起き一番に聞こえてきたのはそんな言葉だった。鈴を転がしたような聞き飽きないであろうそんな声だった。起きた瞬間に女の子に話しかけられるって何かいいな……とか思ったがそんな事はどうでもいい、どうでもよくないが今はどうでもいい。

 

 

「おはよう、早速で悪いんだが聞きたいことが沢山あるんだ。いいか? 」

 

 

「私に答えられる事なら基本何でも答えてあげるわ。どうぞ? 」

 

 

「一つ、君は何者だ? 二つ、俺は生きているのか? 三つ、ここはどこだ? 四つ、俺が服を着てないのは何故だ? 」

 

 

「質問が抽象的ね……まぁいいわ、教えてあげる、私はパルスィ、水橋(みずはし)パルスィよ。」

 

 

「……明らかに日本人の名前じゃないな、外人か? 」

 

 

「訳の分からない言葉を使わないでよね、私は妖怪の類、橋姫(はしひめ)のパルスィよ。私の知らない言葉を使えるからって頭が良いつもりなの? 妬ましいわね……」

 

 

「妖怪だ? 冗談だろ? それと妬むこたぁねぇだろ…… 」

 

 

「その言い方は…貴方は外の世界から来たのかしら? どうりで貴方からは霊力も妖力も感じないと思った。」

 

 

頭が痛くなってきた……見た目は可愛いのに言ってることが完全に電波だ…妖怪? 霊力? 言ってることが本当なら俺はとんでもないところに来てしまったことになる。が、そこまで俺も馬鹿じゃない。そんなものは現実にはないし、いない。だから俺は自然にかつ苦笑を浮かべながらこう返す。

 

 

「馬鹿言ってないで本当の事言おうぜ? 」

 

 

「……はぁ…ここまで物分かりが悪いものなのね…外の人間って…いいわ、見せてあげるわよ。」

 

 

そういうと彼女は目を閉じ、その直後にカッと目を見開いた、すると彼女の持つ緑色の目は不思議な光りを灯し彼女の周りには周りが淡く緑に輝く白い弾が数個浮いていた。

 

 

「なるほどね……」

 

 

納得せざるを得なかった、これを見せられただけなら何かマジックの技程度にしか思わなかっただろう、しかし彼女が目を開くその瞬間闘気のようなものが見えたのだ、比喩でも感覚でもなんでもなく見えたのだ。

 

 

「理解してもらえた? 」

 

 

「あぁ、よくわかった。分かったところで次の質問だ。」

 

 

「もっと驚くかと思ったのに…肝が据わってるのね、妬ましい……。貴方が生きてるか、だっけ? 生きてるわよ、自分の体見れば分かるでしょ? 」

 

 

「ふむ、で、ここはどこだ?」

 

 

「私の家よ。」

 

 

「俺が聞きたいのはそういうことじゃな事じゃなくてだな……。」

 

 

「あぁ、そういう事? ここは『幻想郷』よ。全てに意味があり、全てが繋がってる世界。」

 

 

「幻想郷……?それがこの世界の名前か、いい名前だな、願いが何でも叶うのか?」

 

 

「そんなにいいものでもないわ、欲しけりゃ力ずくが基本の世界よ。ある程度のルールはあるから弱くてもやり方次第では強い奴にも勝てるけどね。」

 

 

「ありがとな、大体分かった。」

 

 

「これでわかったの? 理解力はそれなりにあるみたいね……妬ましいわ……」

 

 

「そうやって事ある毎に妬むの止めないか? 少し気になる。」

 

 

「橋姫の性分よ、ほっといて。それよりお腹空いてたりするんじゃない? 何か作るから待っててね。」

 

 

そういってこの部屋から出て行こうとする背中に俺は忘れかけてた最後の疑問をぶつける。

 

 

「なぁ、俺は何で最低限の服しか着てないんだ?」

 

 

 

クスッと小悪魔の様な笑みを浮かべて彼女は言った。

 

 

 

 

 

 

 

「私が脱がせたからに決まってるじゃない。」

 

 

 

不覚にもドキッっとしてしまった、恥ずかしさを抑えるために口に手を当てようとしたが動かせなかったので頭を布団にうずめてため息混じりに呟いた…。

 

 

「反則だろ……」

 




主人公全身骨折れちゃってるのでもうちょっとラブコメ続きます、全身折れてて病院行かないとかどんな体してるんでしょうね……
そんなことよりどうでしたでしょうか??癒されました? 


次も頑張って作りますよ~っと!!それじゃまた次回~
( `・ω・)ノシ
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