超いろはノート!〜寄せ書き増量版〜   作:お否さま

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察しが悪い彩葉。

みなさんは超かぐ見納めに行きますか?
それとも今週のイベントに参加しますか?


この家にはある種の住人が住んでいた可能性があります

「これでかぐやちゃん御殿が出来上がったとさ、とっぴんぱらりのぷう」

「思った1段か2段上くらいに地球に慣れ親しんでるな、この外来生物……」

 

引越しと荷解きを終えて、ようやくひと息。

かぐやと私は部屋を見渡すと、高校生と生後2ヶ月くらいが住むにしては広く高級感漂う空間が出来上がっていた。

マンションで1部屋の中に2階ありだなんて、富裕層の代名詞みたいなものだろう。その上、大きな窓と開放的なロフトが日光を呼び込んで、新居ということもあってキラキラとした空間を作り出している。まぁ荷解きしたせいでかぐやが持ってきた謎インテリアが侵食してだいぶカオスな空間ではあるが。テレビ周りごたつきすぎでしょ、夢を叶えてきそうな鼻の長い動物が横たわってるし。上からもよくわかんない生物が垂れ下がってる。

キッチン周りもカウンター越しに周りが見える仕様で、何より広々と使えるのが、とてもありがたい。今まで手を出せなかった料理を作ってくれたりするのかな……、あ、今のなし。かぐやの料理が待ちきれないみたいになってるし。うん、大丈夫。

いやそれしても、本当に凄いな……。いまでもこんなとこに住んでて果たして正気を保てるかと己の理性に冷水をかけられ続けている。え、わたし大丈夫か?家計簿で目回さない???うぐ、想像したら胃痛ががが。

 

「いろはどうしたの?人間に持ち上げられた野生のフェネックみたいな顔して」

「どういう顔なのそれ、ねぇほんとに地球に馴染みすぎじゃない?地球歴10年以上の私ですら知らないんだけど??」

「そりゃもう、インターネットはかぐやの遊び場ですから〜♪それより見ていろは!そなえつけの家具結構おっきくない!?ヤバすぎなんですけど〜!」

 

かぐやの軽口でようやく周りを見渡す余裕ができた。

視界に入ったテーブルは、言われてみれば確かに食卓テーブルとして作られたものとして見ても結構大きい。

テレビの前に設置されたローテーブルなんかも雑誌を3冊開いて横並びにしてもなお余りそうな程だ。

なにより、その近くにあるソファなんてフカフカそうだし、私とかぐやが縦並びで座れそうなほどの奥行と、7人くらいは横に並べそうなほど……ん?

横長のソファだよね、私の眼球がおかしくなければ。だって、すぐ傍に縦長のソファあるもんね?

確かに疲れ気味だったし、実際熱も出ちゃってたけど。んん???......はは、幻覚かな。しかし何度見返しても、小さい頃から両目とも視力2.0(なおここ数年は含めないものとする)の彩葉'sアイはちいさな異変を見逃さなかった。小さなというかサイズ的には目に余るけど。どう見ても、自分とかぐやが並んで縦に座れる横長のソファがあった。お風呂上がりに髪とか乾かすのに丁度よさそうな。

 

oh......。

 

しかしながらアイだけではなく彩葉'sブレインは努力の証。思考を止めずにここまで生活費と学費を綿密にやりくりしてきた脳内CPUが火を吹く。

 

「かぐや」

「どしたのいろは……えなんか、顔しぶっっっっ!!!

高校生の頃は有名な探偵だったけど、最近は三十路の辛さに音を上げ始めた探偵ばりに顔が渋い!どしたのまだ体調悪い??」

「あのソファ大きいと思わない?」

「え、あうん、まぁ……でもでもそんなの今どーだっていーじゃん彩葉の方が心配だよー!」

「私思ったことがあるんだよね、綿密に推理していけば可能性はひとつだったんだ。だからここからは私の推理になってしまうんだけど……」

「い、いろは……?嫌な予感するけどなに?」

「この家にはクソでかい力士が「待っていろは待ってほんとに、待って。お願いだからやすんで」

 

いつものコミカルなかぐやじゃなくて、いつになく真剣な止められ方をしたのだった。うん、最近かぐやに見せてもらった動画に影響された自覚はあるな……。

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