特典「威圧」で行く実力至上主義の教室   作:ソーダ123

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清隆とゲームセンター

7月1日、クラスポイントが発表された。

我がクラスは90ポイント、0とは雲泥の差だ。

しかも、ちゃんとポイントが振り込まれている。

原作では、須藤が暴力事件を起こして支給が遅れていたはずなのだが、この世界線では須藤を早めに強制したおかげでCクラスのターゲットにはならなかったのだろう。

 

最近は清隆とずっと一緒にいるせいで半同棲みたいになっているので、交互に自炊をして食費は浮いているが、ポイントが底を尽きそうだった。

9000ポイントはありがたすぎる。

これで清隆とあの場所へ行こう。

 

 

⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯

 

 

休みの日、俺たちはいつもと変わらずゲームをしていた。

そこで、俺はある場所に清隆を誘った。

 

「清隆、大きいゲームをしに行かないか?」

 

「大きいゲーム?」

 

「そうだよ、ゲームセンターだよ」

 

「ゲームセンター……確かに行ったことがないな」

 

「だよな?行ってみようや」

 

「そうだな、楽しみだ。」

 

俺たちはケヤキモールのゲーセンへと足を運んだ。

 

 

「どうだ清隆。ここがゲームセンターだ」

 

「なんというか……騒々しいな」

 

「それもゲーセンの醍醐味だから。夏のセミの鳴き声みたいなもん」

 

「そういうものなのか。しかし、ここで何をするんだ?」

 

「そうやな、まずはUFOキャッチャーとかしようぜ」

 

「UFOキャッチャー?未確認飛行物体を捕まえるのか?」

 

「まあ見てなって」

 

俺はUFOキャッチャーの台へ向かうと、ポイントを支払った。

 

「このぬいぐるみ、お前も知ってるだろ?お前が良くス〇ブラで使ってるキャラだよ」

 

「!そうだな。これは欲しい」

 

物欲のない清隆でも、これは欲しいようだ。

 

「このボタンを押して、操作して狙うんだよ」

 

アームがぬいぐるみをがっしり掴むが、上昇する間に落ちてしまう。

 

「?今ので取れないのか?特に問題は無いように見えたが」

 

「清隆、これはそういうもんなんだよ。取れそうで取れない、金を吸い取る悪魔の機械なんだ」

 

「そうなのか、怖いな」

 

「怖いんだよ」

 

「俺もやってみていいか?」

 

「一発で取れたらいいな」

 

清隆もポイントを払い挑戦する。

狙いは良かったが、アームの力が足りずに落ちてしまった。

 

「これはどう考えても取れないぞ」

 

「取るコツとかあるらしいんだけどねえ」

 

それを聞いた清隆は、周りを見渡して、UFOキャッチャーをしている人を眺め始めた。

獲得する所を見つけた清隆は、もう一度ポイントを支払い挑戦した。

 

「もうコツは理解した。重心が大切だ」

 

そう言うと、ぬいぐるみの甲羅の方を掴み、持ち上げた。

あっさりと投入口に入り、獲得することができた。

 

あれ?こういうのって確率なんじゃなかったっけ?

まあ、清隆だしそういうもんか。

 

清隆はぬいぐるみを抱きしめて嬉しそうにしている。

部屋に飾るのだろう。

 

「清隆、次はあれをやるよ」

 

「なんだあれは、座ってやるのか?」

 

「お前が好きなレースゲームのでかい版だよ」

 

「そうなのか、やってみたいな。最近はお前には全然勝てていないからな。ここでリベンジをしようと思う」

 

「おう、やろう」

 

実は俺はこれをやったことがないのだが、清隆も未経験だし良い勝負が出来るだろう。

 

「負けた方今日の昼食奢りな!」

 

「ああ、ステーキを楽しみにしておくぞ」

 

それ高いやつじゃないか……

負けなければどうということはないのだが。

 

レースがスタートした。

勝負は拮抗している。

楽しいのだろうか、清隆の表情が緩んでる気がする。

 

勝負は俺が負けた。

ただでさえポイントがないのに、ひどい仕打ちだ。

ゲームも買ってやってるってのに。

 

とりあえず次に向かうとしよう

 

「あ、面白いやつ見つけた」

 

「なんだこれは」

 

「パンチングマシーンだよ。パンチ力を測るやつ」

 

これは少し楽しみにしていた。

清隆の力を測れるいいチャンスだ。

 

「まずは俺からやってみる」

 

構えて……

 

バシーン!!!

 

記録は140kgだ。

 

清隆に鍛えてもらった成果が出ただろう。

 

「結構良い記録出たな。清隆もやってみてよ」

 

「あまり目立ちたくないんだが……」

 

「周りに誰もいないときにやろうぜ」

 

そして周りに誰もいなくなった。

 

清隆が構える

 

ドガーン!!!!!

 

記録は249kgだ

 

やばすぎやん

 

「これぞ最高傑作って感じだな……」

 

「ああ、初めて測ったが、これは興味深いな」

 

「普通に人死ぬよな?」

 

「恐らくな」

 

「こんな奴に教えられてるの怖くなってきた」

 

「怖くないぞ」

 

こいつが味方で本当に良かった……

龍園さん、ご愁傷さまです。

手加減してくれてて良かったね。

 

次は何しようかと周りを見渡してると、須藤を見つけた。こっちへ走ってくる。

 

「おい、お前ら2人でゲーセン来てんのか?俺も誘えよ!まあ良いけどよ……」

 

「ごめんごめん、バスケで忙しいと思って」

 

「それもそうだな、わりぃ」

 

須藤も良い奴だ。

早めに矯正しておいて良かった。

そのおかげで9000ポイントがあるのだ。

 

「お!パンチングマシーンあんじゃねえか!ちょっとやってみるぜ!」

 

須藤はパンチングマシーンに目を付けたみたいだ。

 

「って!前回の記録249kg!?!?バケモンじゃねえか!?誰がやったんだよ!?お前ら見たか?」

 

俺たちはふるふると首を振る。

 

「まじかよ……敷地内にこんなやつがいんのか……」

 

須藤は衝撃を受けているようだ。

そりゃそうだ、こんなとこに最高傑作がいるなんて思わない。

 

「とりあえずやってみるぜ……」

 

須藤が構える

 

バーン!!!

 

記録は162kgだ。

 

さすがに凄いな、俺より22kgも高い。

 

「凄いな、須藤」

 

「ああ、でも前回のやつを見ると霞むな……」

 

「もしかしたら機械のバグかもしれないよ?」

 

「確かにそうかもな!こんなやつそうそういねえよ!」

 

須藤はなぜ思いつかなかったと言わんばかりに納得している。

 

「じゃあな、石川!綾小路!俺この後ちょっと待ち合わせてるんだ!」

 

須藤は去っていった。

嵐のような男だ。

 

最後に、俺たちは太鼓のゲームをすることにした。

俺は前世で数回やった程度だが、未経験の清隆よりは上手いだろう。

 

2人プレイで3ゲーム出来るな、これは勝負しよう。

 

「清隆、これも勝負だ」

「何か賭けるのか?」

 

「そうだな、強いて言うなら誇りだな」

 

ポイントが無いだけである。

 

「誇り、か」

 

納得している。

 

ポイントを払っていざ勝負だ。

 

ドンドンドンカッカッカッ

 

ん?清隆上手くね?だいぶ負けてる気がするんですけど……

 

第1ゲームは普通に負けた。

 

「なんでお前そんな上手いんだよ、やったことあるのか?」

 

「いや、無いがピアノはやっていた。リズム感には自信があるんだ」

 

「まじか……」

 

うわーこんなとこにもホワイトルームの教育は生きるのかよ。

もう勝ち目ないじゃん。

 

第2ゲームもとりあえず頑張ろ。

 

ドンドンドンカッカッカッ

 

負けた。

無理だ。

 

清隆が上手すぎて見物が何人かいるぞ。

これは負けたら恥ずかしいな。

本気を出そう。

 

第3ゲームスタート

 

ドンドンドンカッカッカッ

 

おりゃおりゃおりゃおりゃ!

とりあえず食らいつけている。

あれ?清隆がちょっとミスしてる。

珍しいな。

 

第3ゲームが終わった。

 

清隆もちょっとミスしてたとはいえボロ負けだ。

 

後ろを振り返ると、見物が1人もいなくなってる。

なんでだ?

 

「お前、威圧が出てるぞ」

 

清隆はそう言った。

 

嘘だろ!?漏れ出てるのか?

必死にやりすぎた!

恐らくレベル4くらいの威圧が出ている。

 

「やべ、なんか恥ずかし」

 

「オレも少し動きが鈍ったぞ」

 

だから何回かミスしてたのか……

 

今度はこんなミスしないように気をつけないと。

 

そして、清隆にステーキを奢らされた。

これは自分への戒めだと考えよう。

 




完全に見切り発車で書いてるから日常回を書くのが楽しい。
威圧が最強すぎるからイベント全スキップして日常回ばっかの作品にしようかな?
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