特典「威圧」で行く実力至上主義の教室   作:ソーダ123

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威圧デート

 

夏休み開始から数日がたち、俺はケヤキモールに出向いていた。

 

「やっほーご主人様。待った?」

 

「ちょっとだけね」

 

「そこは今来たとこっていうとこだよ?」

 

「いや、テンプレの会話しても面白くないし」

 

「ところで、桔梗のその服、似合ってるね」

 

「結局テンプレじゃん!」

 

そう、櫛田桔梗と水着を買いに来ていたのである。

女子と水着を買いに来るとか、リア充以外の何者でもないだろう。

しかし、俺と桔梗の関係はその限りでは無い気がするのだが……

 

「じゃあ、行こっか」

 

「その前に……今日もその、してくれるよね?」

 

「分かったよ、はい」

 

「その、もっと強くして欲しいな……」

 

桔梗はレベル4では満足できないようだ。

いつも教室では視界に入る時はレベル4で威圧することを頼まれているから慣れてしまったのだろう。

しかし、レベル5でも長く維持してると結構疲れるのだ。

20分も続けてると頭が痛くなってくる。

 

「分かったけど、後でちょっとだけな」

 

「はい!ご主人様!」

 

満面の笑みで桔梗は言う。

そんなに嬉しいのか……

 

そして俺たちはケヤキモールの仲を歩き始めた。

桔梗はやっぱり人の目を惹くのか、ちらちらとこっちを見てる人が多いような気がする。

しかし、俺がやってるとはいえ、隣で定期的に喘ぐのはやめて欲しい。

顔も赤いし、えっちだ。

 

水着売り場に到着した。

 

正直、俺の水着はどうでもいいな……

桔梗はこんなのいいんじゃない?って提案してくるが、本当にどれでもいい。

 

「じゃあ、これにしようかな」

 

「うん!良いんじゃない?ご主人様にぴったり!」

 

次は肝心の桔梗の水着だ。

 

「こんなのどうかな?」

 

「いいんじゃない?桔梗の明るいイメージに合うと思う」

 

「じゃあこれは?」

 

「大人っぽいのも意外と似合うね」

 

「こっちも良いと思うんだけど、どう思う?」

 

「俺は1個前の方が好みかな」

 

おわかりいただけただろうか。

そう、全て適当に言っているのである。

正直どれを見ても、エロ可愛いな……ぐらいの感想しか出てこない。

桔梗は一応参考にしてるみたいなので、言葉は選びながら言っている。

 

もちろん、今は威圧は解除している。

試着室で水着姿で喘ぐとかそれはもう痴女だろう。

 

桔梗は最初に選んだオレンジのビキニにするみたいだ。

うん、素晴らしい。

 

俺たちはカフェで食事を取ることにした。

ここのサンドウィッチはお手軽で美味しいのだ。

飲み物は何を頼もうか

 

「桔梗はコーヒー飲まないの?」

 

「うん、私コーヒー飲めないんだ」

 

「そうなんだ、人生軽く損してるね」

 

「えー、そうかな?ご主人様は飲めるってことだよね、ブラックも飲めるの?」

 

「いや、飲めない。ホットミルクしか飲まない」

 

「飲めないのね!?」

 

そんな会話をしつつ、届いたサンドウィッチを2人で食べていると、隣の席に2人組が座ってきた。

 

「あれ、櫛田ちゃん?と、石川?」

 

「2人で何してんだよ……もしかして付き合ってるのか!?」

 

池と山内だ。

面倒くさいし、ここは濁しとくか。

「さっきその辺で出会って、そのまま……的な?」

 

「うわーまじかよ!俺も出会えるまでうろうろしてれば良かった!」

 

馬鹿なのだろうか、何もせずにうろうろしてる不審者と一緒に昼食を食べたいとは思わないだろう。

 

「嫌だなー、雄大くん。私たち今日は2人で待ち合わせしてきたんでしょ?」

 

桔梗が爆弾を落としてきた。

 

「え、そうなのか!?って雄大くん!?やっぱりお前ら付き合ってんのか!?」

 

「いや、付き合ってないよ、今日はただ……」

 

あれ?水着を買いに来たって言ったらダメじゃね?

それって付き合ってる男女がやるもんじゃね?

 

「ただ、なんだよ?」

 

俺は助けを求めるように桔梗の方を向いた

 

「えーと、雄大くんには私の服の買い物に付き合って貰っただけだよ!男の人の意見も聞きたかったからね」

 

爆弾処理を自分で行ってくれて助かる。

 

「そうか……そういうことなら俺でも誘ってくれたら良かったのによ」

 

「そうだぜ、櫛田ちゃん」

 

「石川だけずりーよなー」

 

「そうだよな、こいつより俺の意見の方が参考になるって」

 

「そうそう、こいつ女子の服のこととか分かんねえって」

 

山内は俺が威圧したことなんてすっかり忘れてるらしい。それとも、あの時のことを何か勘違いしてるのかな?

しかし、この状況を引き起こした桔梗には少し罰を与えたくなってきた。

桔梗の好きな威圧を与えてやろう。

レベル5だ。

 

「んっっ///」

 

「ん?どうした櫛田ちゃん、大丈夫か?」

 

「な、なんでもないから大丈夫」

 

「そうか?顔が赤いぜ?」

 

「大丈夫だからぁっ…///」

 

「汗も出てるぜ?熱でもあるんじゃねえの?」

 

「ほ、ほんとに大丈夫だから!雄大くん!行こ!」

 

「お、おう」

 

桔梗は俺の手を取り店の外へと出ていった。

 

 

「もう!急にするなんてひどいじゃん!」

 

「ごめんごめん、ちょっとやりたくなった」

 

「して欲しいとは言ったけどさ!」

 

怒っているのか喜んでいるのか分からない顔で桔梗は言う。

 

よく考えると、さっきのって、大人のおもちゃのスイッチを入れたり入れなかったりして遊ぶやつみたいだな……

でも、俺は一切性的なことは何もしていないのだ。

やましい事は何もない。

悪いとしたら桔梗だ。

この能力を快感に変換してる時点でおかしいと言わざるを得ない。

 

その後、夏休みで使うであろう色々なものを買いに行ったり、俺の夏服を買ったりした。

桔梗コーディネートだ。いい感じだろう。

 

もう帰るか、と思っていると

 

「ねぇ……ご主人様……今日、私の部屋こない?」

 

という発言が桔梗の口から飛び出してきた。

 

えぇ……何か間違いが起こりそうな気がするのですが。

別に良いんだけどね?

 

「えっと……何するの?」

 

一応聞いてみた。

 

「ご飯作るし……お昼の続きして欲しいなって……」

 

桔梗の手料理は食べてみたい。

威圧ならいくらでもしてやろう。

 

 

そして、桔梗の部屋へと上がった。

 

 

「お邪魔します」

 

「ご主人様どうぞ、お入りください」

 

「そういう感じのノリで行く感じ?」

 

「ダメ?」

 

「ダメじゃないけど、喋りにくいかなって」

 

「分かった。普通に話せばいいんだね、ご主人様」

 

ご主人様呼びは変わらないみたいだ。

 

「そろそろご主人様呼びもやめない?」

 

「ご主人様、それは命令?」

 

「命令だね」

 

「分かったよ、雄大くん」

 

良かった……とりあえずやめてくれたみたいだ。

 

そして桔梗はご飯を作ってくれるらしい。

楽しみに待っていよう。

 

「雄大くん、できたよー!」

 

「おー、麻婆豆腐か」

 

「どう?好き?」

 

「だいぶ好きかな。中華はだいたい好きだね」

 

「口に合うと良いけど……」

 

「うん!めっちゃ美味い!」

 

本心だ、すごく美味しい。

 

「そう?やった!ご主人様のお口に合って良かったよ」

 

あれ?

 

「ご主人様呼びは治らないんか……」

 

「ごめん、うっかりしてた」

 

てへ、と舌を出して頭を叩くジェスチャーをする。

 

かわいい、許す。

 

「それで……食べ終わったら、してくれるよね?」

 

「もちろんいいけど、そんな長くはできないよ?」

 

「うん、全然良いよ!」

 

 

この後めちゃくちゃ威圧した。

桔梗が途中で気絶してしまったのはご愛嬌だ。




これ以上えっちにはしません。
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