特典「威圧」で行く実力至上主義の教室   作:ソーダ123

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上船

 

「うおおお!最高だあああああああ!」

 

豪華客船のデッキで池が叫んでいる。

そう、今日は8月1日。

バカンス(大嘘)が始まる日だ。

 

これから始まる無人島試験を考えると憂鬱になるな……

この暑い中エアコン無しで1週間か……

俺という存在のバタフライエフェクトで無くならないかな……

 

「おい、石川!お前も来てみろよ!」

 

須藤が大きな声で俺を誘う。

俺もデッキに出てみることにしよう。

 

「おー、確かにこれは凄い景色だね」

 

「だろ?まじでこの学校太っ腹だよなー」

 

確かにそうだ、これにどれ程の予算をかけているのだろうか。

 

「さすがに国が運営してるだけあるなって感じだな」

 

 

「雄大くん!良い景色だね!」

 

いつの間に居たのか、後ろから桔梗が話しかけてきた。

 

「そうだね、島に上陸するのが楽しみ」

 

「だよねー!島に着いたら一緒に遊ぼ!」

 

桔梗は今日も元気だ。

しかし近いな。

 

「おい、なんかお前ら、距離近くねえか?」

 

須藤が疑いの目を向けてくる。

 

「えー、そうかなぁ?普通だと思うけど?」

 

「いやいや、絶対ちけえって」

 

「別に雄大くんも困ってないからいいよね?」

 

「そうだけど……まあ近くはあるよね」

 

「えー、離れた方が良い?」

 

「いや、大丈夫。問題は全くないからね」

 

「そうだよね!」

 

桔梗は笑顔を見せる。

 

「おいおい、やっぱお前ら怪しいんじゃねえの?」

 

「いやいやー」

 

そんな会話をしていると、

 

『生徒の皆様にお知らせします、お時間がありましたら、是非デッキにお集まりください、まもなく島が見えてまいります、しばらくの間、非常に意義のある景色をご覧いただけるでしょう』

 

というアナウンスが流れた。

 

これはあれだ、おそらく試験で使う島を観察できる機会だろう。

 

俺は桔梗たちと別れ、清隆の元へ向かう。

 

「おい、清隆、このアナウンスってなんか意味がありそうじゃね?」

 

「そうかもな、一緒にデッキへ見に行こう」

 

俺たちがデッキから眺めていると、数分後その島は姿を現した。

 

おお、あれが試験で使う島か。

思ったより大きいな。

 

俺たちがベストポジションで島を見ていると、俺たちを押しのける横暴な男子生徒たちが現れた。

 

「おい邪魔だ、どけよ不良品ども」

 

そう言いながら清隆の肩を突き飛ばした。

 

こいつは見たことがあるぞ、Aクラスの戸塚だろう。

こいつも前世から嫌いだったんだよな……

葛城の腰巾着というイメージしかないが。

 

「おい、何してんだよ。俺たちが先にここに居ただろ」

 

とりあえず普通に話してみる。

 

「お前らもこの学校の仕組みは理解してるだろ。ここは実力主義の学校だ。Dクラスに人権なんてない。不良品は不良品らしく、大人しくしてろ。こっちはAクラス様なんだよ」

 

こいつうぜぇ……

清隆が本気になればAクラスなんて1年で行けるんだからな?

クラスなんてすぐに入れ替わることが分からないのだろうか。

 

争いを起こしたくなかった俺は、一応軽く威圧しながら話すことにした。

 

「あのさ、クラスの差なんていつひっくり返るか、分からないよね?Aクラスだからって驕らない方が良いと思うよ?それに、クラスで人を差別するとか、人間性まではAクラスじゃないみたいだね」

 

「て、てめえ!不良品のくせになんだよ!」

 

威圧を上げてみる。

 

「だから、そういう所がAクラスに相応しくないって言ってるの」

 

「そ、そうかよ。お前、覚えとけよ!」

 

戸塚達は逃げるようにして去っていった。

俺はまだまだ威圧に頼らないといけないな……

 

「雄大、よく言ったな」

 

「まあな、清隆を突き飛ばされたことだし、こんなもんよ」

 

「ああ、頼もしいな」

 

 

 

近づいていく島を眺めていると、後ろから池たちの声が聞こえた。

 

「決めたぜ春樹。俺……この旅行で櫛田ちゃんに告白する!」

 

「ま、まじかよ。フラれたらすげえ気まずいじゃん。いいのかよ」

 

池が宣言をしている。

本当に告白するのだろうか。

 

近くで海を眺めている桔梗に池は接近し、声をかけた。

 

「そのさ、なんつーかさ。俺たち出会って4ヶ月くらい経つじゃん?だからそろそろ、下の名前で呼んでもいいんじゃないかなって」

 

これは告白なのか?

いや、告白ではないな。

 

「だ……ダメかな?き、桔梗ちゃんって呼んだら」

 

「うーん、桔梗ちゃんはまだ早いかな」

 

「そ、そうですか……」

 

池は肩を落として落ち込んだような顔をしている

 

「代わりになるか分からないけど、私だけ寛治くんって呼ぶのはどうかな?」

 

「か、寛治くん!?良いのかよ、櫛田ちゃん!」

 

「うん!よろしくね!寛治くん」

 

池は喜びの声を上げながら山内の元へ帰って行った。

池……それで良いのかよ……

原作では成功してなかったか?

俺は理由を聞くために桔梗の元へ向かった。

 

「桔梗、なんで池に名前呼びの許可出さなかったんだ?」

 

「その、私のことを名前で呼ぶ男の人は雄大くんだけでいいかなって……」

 

「ダメ……だった?」

 

上目遣いで桔梗は聞いてくる。

 

「いや、ダメじゃないダメじゃない。なんなら嬉しいよ」

 

「そう?それなら良かった!」

 

桔梗は俺のことをだいぶ良く思っているようだ。

俺と桔梗の関係なんて、デートしたり、水着買いに行ったり、手料理を作ってもらったりしたくらいなのだが。

あれ、結構深い関係かもしれないな。

 

 

俺は島を眺めている清隆の元へ戻る

 

「どうだ清隆、何か成果はあったか?」

 

「どうかな、少なくとも、ペンションは見えない」

 

「そうか。そういえば、堀北は?」

 

「さあ?部屋で休んでるんじゃないか?」

 

この世界線でも堀北は体調を崩しているのだろうか。

 

そうこうしている間に、船が島に着いた。

 

地獄の試験の始まりだ。




一気に書きすぎたせいでモチベが減ってきた……
モチベのためにも出来れば評価お願いします。

ヒロインどうする?

  • 櫛田のまま
  • 櫛田は櫛田枠でそれ以外
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