特典「威圧」で行く実力至上主義の教室   作:ソーダ123

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無人島試験……破滅

 

朝の点呼を終えた俺たちは、自由行動へと移った。

 

俺は一応平田の指示に従って働き、疲れたので休憩していた。

 

 

「何だよおまえら!」

 

 

突然池の怒った声がキャンプ地に響き渡った。

 

Cクラスの2人の男子生徒が挑発をしに来たらしい。

池はまんまと挑発に乗っている。

 

「いやー随分と質素な生活してんだなDクラスは。さすが不良品クラス」

 

ポテチを頬張りながら2人は話す。

ポテチいいなー

 

とりあえず池を止めようと思って俺が近づくと、2人は俺を見て少しびくっとしたが、すぐに挑発を続け始めた。

 

「朝は何食ったんだ?草か?それとも虫か?ほら、スナック菓子でも食えよ」

 

そう言ってポテチを1枚取り出すと、それを詰め寄ってきた池の元に放り投げ、俺はそれをキャッチした。

 

バリバリ

 

「ありがとう。これ美味しいね」

 

「お、おう。不良品どもに恵んでやったんだよ」

 

「もう1枚くんない?」

 

「あぁ?お前らにやるもんなんてもうねーよ」

 

「え、池の分無いの?」

 

「お前やめとけって……」

 

池から止められた。

なぜだ、俺は挑発を受け流してるだけなのに。

池もポテチ欲しくないの?

 

「しょうがねーな。あと1枚だけだぞ?」

 

そう言いながら、池の足元に放り投げ、それを俺はキャッチする。

 

「はい、池」

 

「あ、ありがとな」

 

2人は肩透かしを食らったような顔で話す。

 

「ま、まあ良いとして、龍園さんからの伝言だ。夏休みを満喫したかったら今すぐ浜辺に来いってよ」

 

2人はそう言うとすぐ帰って行った。

 

「お前……なんかすげえな」

 

「ポテチくれる優しい人たちだったね」

 

俺は威圧の力を手に入れたことにより、精神的余裕を得ているのだ。

今回の試験では暴力は致命的だし、何も恐れることはない。

 

「なあ、聞いた?夏休みを満喫させてくれるらしいよ?」

 

「いや、そんなの罠に決まってるだろ」

 

「まあ、俺は行かないけどね」

 

原作通り、堀北と清隆がCクラスの様子を見に行くらしい。

俺は雑魚にはイキれるが、龍園はお断りだ。

 

 

⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯

 

 

そろそろ始めようかな。

 

そう思った俺は、桔梗を呼んだ。

 

「なあ、桔梗。これから重要なことするんだけど、一緒に来てくれる?」

 

「うん!良いよ?何すればいいの?」

 

俺は桔梗にカメラを渡す。

 

「撮るべき時に、動画を撮っておいて」

 

そう言って俺たちは、Aクラスのスポットの方へ向かった。

Aクラスのスポットの周りの森をウロウロすること1時間。

 

ついに、ターゲットを見つけた。

 

桔梗を離れさせ、アイコンタクトを取りカメラを起動させる。

 

「おいおい!なんでこんなとこに不良品がいるんだ?」

 

そう、船で絡んできた戸塚たち3人組である。

 

「船のときはなんかこいつにビビったけどよ、よく見たらてんで大したことねえじゃねえか!」

 

「なあ、不良品、ここはAクラスのスポットの近くだぜ?目障りだから早く帰れよ」

 

Aクラスたちに煽りまくられる。

 

俺の反撃の番だ。

 

戸塚以外の2人を威圧し、硬直させる。

 

 

「なあ、戸塚、お前がリーダーなんだろ?」

 

 

「は?お前、な、な、何言ってんだよ!?ち、ちげえよ!」

 

こいつ分かりやすすぎるだろ。

 

「お前の間抜けな顔見たら一発で分かったよ。不良品に気づかれるとか、Aクラスの中にも不良品が紛れてたみたいだね」

 

「て、てめえ!」

 

「お前がリーダーだってのがバレたのが葛城に伝わったら、お前の評価はどうなるんだろうな。いや、そもそもお前なんか評価されてないか。不良品に見破られるくらいだもんね」

 

「こ、この野郎!言わせておけばぁ!黙れ不良品!」

 

戸塚は梅干しのように顔を真っ赤にしている。

 

「しかし、お前みたいなやつがいるって葛城派閥はとんだお荷物を抱えてるんだね。いや、無能なお前が仕えてる葛城はさらに無能なのかな?だって、お前をリーダーにするぐらいだもんね」

 

葛城を馬鹿にされたことで堪忍袋の緒が切れたのか、戸塚は俺に殴りかかってきた。

 

本来なら、まだ理性のある2人が止めるのだろうが、俺が威圧して硬直させているため止めることはできない。

 

戸塚は俺の右頬を殴った。

 

「おい、そんなものか?無能な葛城の部下は殴ることすらまともにできないんだね」

 

俺は戸塚に聞こえるくらいの声量でそう言う。

 

「この野郎!!ぶっ殺してやる!!!!」

 

戸塚はさっきと同じ右頬を強く殴った。

 

俺はわざとらしくないように吹っ飛ぶ。

 

「なあ戸塚、お前今、殴ったよな?暴力行為をしたクラスは、即失格だよ?」

 

我に返ったのか、真っ赤だった戸塚の顔が真っ青になる。

 

そして落ち着くとすぐ、ニヤリと笑いこう言った。

 

「やっぱりお前は不良品だな!証拠がねえだろうが!」

 

勝ち誇った顔をして言い放つ。

 

「いや、悪いけど証拠ならあるよ。あっちを見ろ」

 

俺は離れて動画を撮っている桔梗の方を指さす。

すると、戸塚は再度顔が真っ青になる。

 

俺は威圧を込めて話す。

 

「なあ、戸塚、これが葛城にバレたらどうなるだろうね?お前のせいでクラスのポイントは0ポイントだよ?」

 

戸塚は顔面蒼白で何も言えないようだ。

 

「ちょっとお願い聞いてくれるかな?」

 

戸塚は力なく頷く。

 

「これは脅迫ではなく、お願いだよ。でも、できれば聞いて欲しいなあ」

 

戸塚への威圧を弱める。

 

「な、何をすれば良いんだy……ですか?」

 

「とりあえず、君たちの鞄に、できるだけの物資を詰めて持ってきてくれるかな?」

 

「言わなくても分かると思うけど、誰かにバレたり、言ったりしたらどうなるかな?」

 

「分かったら行ってきて」

 

戸塚たちはとぼとぼAクラスの拠点へ帰って行った。

 

 

「ねえ、ご主人様。今のぞくぞくしちゃった」

 

桔梗は恍惚とした表情でこちらを見てくる。

しかも、ご主人様呼びに戻ってる。

 

「いやしかし、これでAクラスは終わりだな」

 

一応話を逸らす。

 

「今みたいなの……今度やって?」

 

桔梗は話を戻してきた。

 

「今のって、どんな感じ?」

 

「言葉と一緒に……みたいな」

 

桔梗にも新しくやりたいことができたらしい。

もしかしてこれって言葉責めか?

 

 

戸塚たちが帰ってきた。

 

「よし、じゃあ俺に着いてきて。あと一応、動画撮っとこっか」

 

「……動画?」

 

俺は桔梗にカメラを起動してもらう。

 

「復唱してね?」

 

「私たちは、脅迫されていません。自分たちの意思で物資を渡しています。はい」

 

 

「「「私たちは、脅迫されていません。自分たちの意思で物資を渡しています……」」」

 

 

動画撮影を終了させる。

 

「じゃあ、行こっか」

 

戸塚たちを引き連れて、Dクラスの拠点に戻る。

 

「じゃあ、とりあえずリュック出して、ここで待っててね」

 

リュックの中身を取り出して、テントの中に入れる。

 

「もうDクラスの場所は分かるよね?じゃあ、もう1回行こうか」

 

戸塚たちは絶望した顔をする。

 

「あれ?行かないの?」

 

「行かせていただきます……」

 

「いってらっしゃーい」

 

俺は戸塚たちに3回同じことをさせた。

Aクラスの物資は半分以上回収できただろう。

これ以上はバレそうだ。

 

「じゃあ、本部に報告するからもう帰っていいよ」

 

「え、話が違……」

 

「え?1回でも報告しないって言ったっけ?」

 

「あ…………」

 

「あと、問い詰められても自分たちが物資を運んだって言わないでね」

 

戸塚たちの顔が死んでしまった。

 

かわいそうだが、殴ってしまったものはしょうがない。

 

 

 

俺は本部に行き、動画とともにAクラスの暴力行為を報告した。

 

Aクラスは失格となった。

 

「この場合、Aクラスのリーダー報告ってどうなるんですか?」

 

「失格となる直前のリーダーを当てることになるな」

 

「分かりました。ありがとうございます」

 

AクラスとCクラスのあの契約を考えると……

考えるだけで恐ろしいな。

葛城派閥は今回の一発で終わりそうだ。

 

 

 

今回の俺のAクラスへの計画はこうだった。

 

①殴ってきた場合

 

それを撮影し、Aクラスの物資を脅して回収したあとで報告する。

 

②殴ってこなかった場合

 

3人組を威圧して拉致し、点呼不在で約マイナス150ポイント。また、スポット占有解除。(奪えたら奪う)

そして、最終日に戸塚以外をリタイアさせてマイナス60ポイント。

戸塚のキーカードを使ってBクラスと取引する。

 

しかし、①で収まって良かった。

②だと目立ったりするかもしれないし、色々面倒だったからね。

 

 

________________________

 

 

 

「石川くん!物資が大量に増えてるんだけど、何か知ってる?」

 

平田がそう聞いてきた。

当たり前だ、急に物資が2倍近く増えているのだから。

 

「えーと、Aクラスが俺への暴力行為で失格になったから、交渉してもらってきた」

 

「あーAクラス……ってええ!?Aクラスが失格!?」

 

そりゃ驚くよな

 

「それは本当のことなのかい?」

 

「うん、暴力を振るわれそうだっから、桔梗に動画を撮ってもらってたんだ」

 

「そうなのだね……暴力行為って、石川くんは大丈夫だったのかい?」

 

「いやー痛かったよお……まあ慣れてるからいいけど」

 

嘘だ。

清隆の拳に比べたら猫パンチみたいなもんだ。

 

「慣れてる……そうなんだね。教えてくれてありがとう」

 

「全然大丈夫。それにこれで、食料の心配はなくなったね」

 

「そうだね。想定外のこと過ぎて、混乱してるよ……それと、このことってみんなに報告して良いのかい?」

 

「うーん、俺のことは濁して伝えといて。Aクラスが暴力行為をして失格になったからその物資が分け与えられた……的な。一応、俺が個人的に交渉してもらった物だから、学校に確認はしないでね?」

 

そして、Dクラスは平田からAクラスが失格になったことと、そのおかげで物資が増えたことを説明された。

 

Dクラスの面々は、突然の棚ぼたに驚きと歓喜の声を上げている。

 

 

「おい雄大、お前がやったのか」

 

「うん、凄いでしょ?」

 

「まさか、Aクラスを丸々潰すとはな……しかも物資まで回収して」

 

「やろうと思ったら清隆もできたでしょ?」

 

「どうかな……分からない」

 

「俺もやる時はやるって感じよ」

 

「それより、どうしてオレを頼らなかった?」

 

「いや、清隆目立ちたくないんでしょ?Aクラスに目付けられるとか嫌でしょ」

 

「そうだが……頼れる時は頼れよ?」

 

「もしかして頼って欲しかった感じ?」

 

「そういう訳ではない」

 

清隆、素直じゃないな。

かわいいやつだ。

 

「それより、龍園どうだった?」

 

「ポイントを使って豪遊していた。おそらく、全員リタイアするつもりだろう」

 

「じゃあ、後で伊吹威圧してリーダー聞いとくね。たぶん龍園だろうけど。戸塚からAクラスとCクラスが契約してるの聞いたし」

 

「そうなのか、じゃあ確定だろうな」

 

「まあ、一応やっとくね」

 

「なあ清隆、Bクラスも尋問した方が良いかな?正直、Bクラスとは良い関係を築きたいんだよな」

 

Bクラスはみんな良い奴だし、威圧したくない。

原作のリーダーは白波っていう女子だったと思うが、どうなのだろうか。

 

「そうだな、バレなければ良いんじゃないか?」

 

清隆鬼畜だね。

 

「うーん、とりあえず、明日清隆と一緒にスパイしに行こっか。清隆は頼って欲しいみたいだし」

 

「オレは断じてそんなことを言ってないぞ」

 

「はいはい、分かりました」

 

Bクラスのことは行ってから考えるとしよう。

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