特典「威圧」で行く実力至上主義の教室   作:ソーダ123

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舎弟(仮)

入学式を終えた後、俺は綾小路とコンビニに行くことにした。

 

「綾小路、知ってる?このコンビニの名前の由来って当時の営業時間が朝7時から夜11時だったからなんだって」

 

「そうなのか、知らなかった」

 

という綾小路以外は誰でも知ってそうな雑学を話しながらコンビニに入った。

 

そうすると、堀北と鉢合わせた。

 

「……またしても嫌な偶然ね」

 

「別に仲良く買い物しようってんじゃないしそのくらい良いじゃないか」

 

「まあそうね」

 

「ところで、名前はなんて言うんです?」

 

「人に名前を聞く時は、まず自分からというものでは無いかしら?」

 

「その名前を聞く機会を自分で逃したのがあんたでしょ?」

 

そう、堀北は自己紹介の場に居なかったのだ。

 

「私は馴れ合いたくなかっただけよ、あなたの名前なんて知りたくもないわ」

 

「そうですか……」

 

「あなたの後ろで無関係そうな顔をしてる人も同じよ」

 

「一応言っとくけど、俺は石川で後ろの男は綾小路ね」

 

「ああそう、興味無いわ」

 

初期のこいつ前世から思ってたがやっぱうざいな…

 

どうしようか……

せや!良いこと思いついた!こいつは常時軽く威圧したろ!そしたら話しかけてこんやろ!

レベル2でいいかな?

 

おりゃ!

 

「じゃあ」

 

「え、ええ」

 

あんまり実感できんけど、怖がってるだろうし、これで楽になるだろう。成長したら(綾小路が成長させたら)解除しよう。

今は綾小路との買物を楽しむのだ

 

「綾小路、なんか珍しそうな顔して色々見てるな」

 

「ああ、あまりコンビニに来たことがなかったんだ」

 

「そんなやつもいるんだな、山奥で育ったん?」

 

まあ山奥の施設だろうから間違ってないと思うが。

 

「いや、家が厳しかっただけだ」

 

「そうなのか、じゃあ、これから楽しめることが沢山あるな!」

 

「そうだな」

 

綾小路、嬉しそう。

かわいい。

 

そうしてると無料商品を見つけた。

 

「なあ。これ、どういうことだろうな?」

 

と、綾小路が言う。

 

「散財するやつが多いんじゃないの?ポイントだと金銭感覚もなくなるだろうし」

 

という無難な回答を置いておくことにした。

 

 

「っせえな、ちょっと待てよ!今探してんだよ!」

 

唐突に大きな声が聞こえてきた。

おそらく、学生証が無くて揉めてる須藤だろう。

 

原作だと綾小路が払って事なきを得るのだが、それは優しすぎるだろう。

須藤には反省してもらうべきなのだ。

ということで、威圧して話しかけて場を収めることにした。

レベルは4だ。

 

おりゃ!

 

「なあ須藤、ちょっと落ち着けよ。」

 

須藤は俺の威圧を感じ取ったのかすぐに振り返る。

 

「あ、ああ石川だっけか?学生証を忘れたんだよ……」

 

「じゃあここはとりあえず帰った方がいいんじゃないか?」

 

威圧をかけながら話す。

 

「そ、そうするわ、悪かったな」

 

「周りにも謝った方がいいんじゃないか?」

 

「そ、そうだな、迷惑かけてすまなかった!」

 

よし!これで一件落着だ!

あ、須藤泣きそうな顔してる……ちょっと可哀想だし買ってやるか……

飴と鞭が大事って聞いたし良いだろ!

 

「まあ、須藤、謝れたことだしここは俺が払うよ」

 

「ありがとう……ここはお前の世話になることとするぜ」

 

須藤もこれで反省しないかなー

須藤が良い奴になるのは分かっているので、これからに期待だ。

 

「お前、凄かったな」

 

「お、綾小路、見てたんだな」

 

「お前よく言う事聞かせられたな、どうやったんだ?」

 

「まあ、威圧ってやつ?」

 

「お、おう凄いな」

 

別に威圧は威圧なので嘘をつく必要はないのだ。

堀北がドン引きと恐怖を含んだ目でこっちを見ているが気にしないこととする。

 

コンビニの前で話していると、須藤が来て、腰を下ろした。

 

「まさか、ここで食べるのか?」

 

と、綾小路が聞く。

 

「当たり前だろ。ここで食うのが世間一般の常識だ」

 

やめてくれ、綾小路は常識がないから鵜呑みにしてしまうんだ。

須藤のせいで綾小路は握力60になったんだぞ。

俺も綾小路を少しは唆す気ではあるが。

 

堀北に品位どうこう言われるはずだったのだが、どうやら注意はしてこないようだ。

 

 

「おい、おまえら1年か?そこは俺らの場所だぞ?」

 

綾小路と須藤と話していたら、上級生に絡まれてしまった。

あ、そういえばこの人達、システムをちょっと教えてくれる優しい先輩たちだ

 

「んだお前ら。ここは俺が先に使ってんだよ。邪魔だから失せろ」

 

そこまでその位置使いたいか……?

 

「聞いたか?失せろだってよ。こりゃまた随分と生意気な1年が入ってきたもんだ」

 

それに須藤が言い返し、それにまた上級生が言い返しているのを見ていると

 

「おい、そこのお前もこいつの仲間か?ずいぶんと気弱そうなやつだぜ、こんなやつとつるんでるなんてお前もその程度のやつなんだなあ」

 

俺もディスられた。

上級生は少し怖いが、暴力とかカツアゲは禁止されてるからされないだろう。

 

「おい、そこのお前その手に持ってるやつよこせよ、さっきコンビニで買ったやつだろう?俺ら最近金欠なんだよ」

 

された……

俺って学校に訴える度胸すらないと思われてるな……

まあ前世ではそうだったんだけど。

 

てか、須藤が「こいつら終わったわ」みたいな顔してる、2回威圧しただけなのにそんな感じなのか。

 

とりあえず威圧するか……

 

こいつら救えない感じするし、使ったことないレベル5使ってみるか?

 

やってみよう。

 

おりゃ!

 

「これは僕のなんであげませんよ」

 

 

「「「」」」

 

 

……

 

 

あれ、動かなくなった

なんか涙が出てるような……

 

「あのー?」

 

「「「ッ」」」

 

「帰って貰えますか?」

 

ダッダッダッ

 

脱兎のように逃げて言った……

 

「須藤、大丈夫?」

 

須藤は俯いている。

こいつの威圧はとっくに解除したはずなのだが……

振り返ると綾小路がドン引きしてる……

ホワイトルームでは威圧は習わなかったのか?

 

須藤が顔を上げ、驚きの一言を放った。

 

「石川!お前について行かせてくれ!」

 

「え、えぇ、俺に?」

 

「お前以外に誰がいるんだよ!言葉と気配だけであいつらを追い払う!お前以外に出来るやついねえよ!」

 

須藤が俺に迫ってきた。

困ったように綾小路の方を振り返ると、無表情で頷いている姿が見えた。

 

「お、おう分かった。俺についてこい」

 

「まじか!これからよろしくな!」

 

須藤のでかい手で俺の前に差し出された

 

「ああ、よろしく」

 

俺はその手を2回りほど小さい俺の手で握った

 

 

 

石川に舎弟(仮)が1人増えた!

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