特典「威圧」で行く実力至上主義の教室   作:ソーダ123

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食堂

5月初日から、早くも1週間が経とうとしていた。

 

今日は綾小路と二人で食堂に行くことにした。

須藤はバスケ部の集まりがあるらしい。

俺ら帰宅部組は暇で助かりますわ。

 

俺は日替わり定食を頼み、綾小路は珍しくスペシャル定食を頼んでいた。

 

今日の食堂は特に混んでいたが、俺たちはたまたま空いてる席を見つけ、座ることに成功した。

 

「日替わり定食でパッタイって変わってるよなーこの学校。味噌汁とパッタイってどういう組み合わせだよ」

 

「パッタイ……初めて見たな……美味しいのか?」

 

「いや、俺も食べるのは初めてなんだけど、意外と美味いよ」

 

日替わり定食でタイ料理とかどうなってんだ。

綾小路が知らないのは当然だが俺ですら食べたことないぞ。

もちもちして美味いからアリだけど。

 

2人で黙々と食べていると、後ろから声が聞こえた。

 

「おい!そこのお前ら!Dクラスだろ?底辺は俺らに席譲れよ!不良品と一緒の空間で飯なんか食いたくねえからよ!」

 

「不良品でも飯食うポイントはあるんだな!」

 

ギャハハと笑いながら3人組が話しかけてきた。

 

1人は見た事あるな。Cクラスの小宮だろう。

どうやら俺たちはCクラスのモブに絡まれたみたいだ。

最近はたまに上級生に絡まれてはいたが、同級生に絡まれたのは久しぶりだ。

 

無言で威圧しよう。

 

「「「ひィッ!」」」

 

逃げて行った。

レベル4なのにすぐ逃げるなんて、とんだ雑魚だった。

綾小路はもう慣れたのか、無表情でスペシャル定食のエビフライをかじっている。

 

「Cクラスってやっぱ野蛮だよな」

 

「オレからしてみれば、お前の方が野蛮だ」

 

嘘だろ……綾小路から見てそうなのか。

そういえば、綾小路に威圧って効くのだろうか。

綾小路と友達になった以上、使う機会がないような気がするぞ。

今度同意のもと試してみよう。

 

 

 

 

⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯

 

 

次の日

 

 

昼休みになった。

席を立ち、平田が口を開いた。

 

「参加者を募って勉強会を開こうと思うんだ」

 

「今日の5時からこの教室でテストまでの間、毎日2時間やるつもりだ参加したいと思ったら、いつでも来て欲しいもちろん、途中で抜けても構わない、僕からは以上だ。」

 

平田が勉強会を提案している。

平田はいいやつだから、講師役として協力してあげよう。

俺も頭は良い方だ。

一応、前世では有名な国立大学に通っていた頭脳なのだ。

 

須藤を含めた赤点生徒はすぐに席を立ち、平田の元へ向かった。

赤点組の中で、池と山内の2人だけが平田の下にはいかなかった。

 

あいつら、何やってんだ……

退学したいのか?

 

 

 

 

「お昼、暇?もし良かったら、一緒に食べない?」

 

今日も綾小路と食堂に行こうと考えていると、堀北が話しかけてきた。

 

「堀北さんから誘ってくるなんて珍しいな。なんか裏でもあるんかね?」

 

「別に何も無いわよ。好きな物を奢らせてもらうわ」

 

「だって、綾小路。良かったな。行ってこい」

 

「おい、オレだけにするつもりか」

 

「あなたもよ、石川くん」

 

「はいはい、奢って貰えるって言うんなら、ご好意に甘えさせて貰います」

 

実際裏があるんだよなこれ、原作では勉強会に須藤たちを誘えって頼みだっけ?

 

何食べようかな、と考えながらそのまま3人で食堂へ向かう。

俺たちは高めのスペシャル定食を頼んだ。

綾小路は二日連続スペシャル定食だ。

気に入ったのかな?

ホワイトルームでは揚げ物は食べられなかっただろうし、たんとお食べ。

 

「「いただきます」」

 

俺と綾小路はスペシャル定食を食べ始めた。

堀北がじっとこちらを見てる。

 

「早速だけど、話を聞いて貰えるかしら」

 

ですよね、裏ありますよね。

 

「ん、なに?」

 

「順を追って話すわ」

 

堀北の話を聞くと、次にDクラスがすべきことは、テストで良い点数を取るための対策であり、池と山内が勉強会に参加しない様子だったため、堀北が開く勉強会に参加させるよう説得して欲しいとの事だった。

 

「ということで、協力して貰えるわよね?」

 

「えー、池と山内は別に仲良くないしなあ、須藤に頼んだら?」

 

「須藤くんは赤点組よ、人を誘うことよりやるべき事があるわ」

 

「じゃあ、綾小路、よろしく」

 

「だから、なぜすぐオレに押し付ける」

 

「だって綾小路しか頼れるやついないし」

 

「そうか……というか、お前が頼めば断らないだろう」

 

確かにな、威圧をすればすぐに言うことを聞くだろう。

普段はみんなと仲良くしたいし、怖がられたくないからあまり威圧をしないが、池と山内は原作からあまり好きではなかったし(山内は普通に嫌い)、別に嫌われてもいいから威圧しようかな?

 

「分かったよ、俺がやってみる」

 

「そう?ありがとう」

 

堀北から感謝された、ちょっと嬉しい。

その後、堀北から連絡先を渡された。

何気にこれが初めて交換した女子との連絡先だ。

綾小路もだろう、顔が喜んでる気がする。

 

「綾小路、まずはお前から頼んでみてくれん?」

 

「なんでだ、お前が頼めば一発だろう」

 

「いやさ、綾小路のコミュニケーション能力も成長させようと思って」

 

「それは暗にオレのコミュニケーション能力が低いと言ってないか……」

 

「ま、まあこれから上げていこ?」

 

綾小路がちょっと悲しそうな顔してる。

事実だし、しょうがない。

綾小路にも友達が増えて欲しいのだ。

俺も人のこと言えないって?

うん、そうだね。

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