健康管理、大事。
察してっと思うけど更新はマイペースにやるわ。ゴメンネ。
※『銀の福音』戦をこのまま進めると楽勝なので
超強化フラグのヒントその一:魔法少女
「
早朝の鍛錬の後、飯食って、のんびりして、ISスーツに着替えて、砂浜に集まって、天災が出てきた。なんか俺のフラグメントマップを取って変な目で見てた。てか今も真横でジロジロ見られてる。
で、話をシルバリオ・ゴスペルに移る訳だが。俺のISは
「ようはビームとロケットブースターを背負ったISだろ? 軍用と専用の違いってなんだよ?」
「確かに性能は軍用の方が高そうだけど、こっちだって同じISだろ?」
機密情報とか、バラせば監視が付くとか見せながら千冬さんが言っている。せめて事前確認は、ないんですよね。作戦本部みたいなところにいる時点で決まってるようなもんですよねー。
正直、見た限りのシルバリオ・ゴスペルのスペックは俺のISなら性能に追いつくことも追い越すのも容易い。一夏のISは一撃必殺のワンオフを持ってる。
俺単体でも撃破可能だし、一夏にワンチャン賭けてもいい。皆に『譲渡』して数の暴力にするのもいい。
無理に危ない橋を渡る必要もあるまい。フルボッコにしてやる。
「アンタらねぇ。相手はアメリカの新作よ。新作。総合スペックはこっちの何倍も上だし、相手は一対一も一対多もできる相手なのよ。こっちはISのスペックは制限を掛けられてる」
「それにあちらはマッハで移動していますわ。接触そのものが困難なのですのよ。私のISはパッケージを利用して接敵できますわ。そして後は……」
鈴、セッシーの二人が俺らの疑問にお答えする。うむ、こう言われれば何とも言えん。だが、と俺が口にしようとする前に声が響く。とても小さな声。だがはっきりと主張している。
「それなら、問題ありません」
「お前は、確か」
「え、えっと、一年四組……更識簪、です」
おずおずと千冬さんに返答する簪ちゃん。かわいい。皆の視線が集まってビクッてする簪ちゃん。かわいい。俺に視線をむけてくる簪ちゃん。かわいい。頷いて深呼吸する簪ちゃん。かわいい。……うん、何で俺見て頷いんたんだ?
「……別に、私たちは、全員で、戦えばいいんです」
「それは、どういうことだ?」
「私たちには、名御叢、さんがいます」
「俺の
「そうです。私たちは、名御叢さんの『赤龍帝の籠手』で『強化』してもらい、全員で攻撃すればいいん、だと思います」
ヘタった。けど俺が言いたいことは全て言ってくれた。俺はもう満足だ。えっ、簪ちゃんが専用機持ちだけが集まるこの場にいる理由? 二、三年生の整備科が頑張ってくれましたとだけ言っておく。
「なるほどな。名御叢の『赤龍帝の籠手』ことをすっかり忘れていた。よし、更識の提案をそのまま」
「ちょーっと待った!」
人の耳元で騒がないでください。さっきまで人の顔見続けてただけなのに何で今になって騒いどるんだ。
束ちゃん(そう呼べって言われた)起きた? たしかここで紅椿の機能、展開装甲を教えられるんだよね。でももう出番ないよ。こっちも命かかってるからね。安全第一でやらせてもらうよ。
「束。もうお前の出番はない。帰れ」
「ちーちゃんはそういうけど! 大切なことを言い忘れたんだよ。何と箒ちゃんのISには
「神器?」
そうきたか。この展開は予想外だった。まさか『神器』を発現するんじゃなくて、ISに組み込んでくるか。俺のISと『赤龍帝の籠手』の併用から思いついたのかもしれない。
「ンフフッ、説明しよう!
真君って俺か? 振られた得意分野を話したくなるのはオタクの性分だ。
「
「へぇ~」
知らなかったんだ、束ちゃん。納得する束ちゃんは置いておく。何か真面目そうな顔をしている皆が気になる。一夏たちの反応に神経を尖らせる。どんな反応するかが怖いわ。
「種類はかなりある。皆が見たことがあるモノで、俺の
『赤龍帝の籠手』には、もう慣れたのか普段通りの反応だった。
「話しを戻すぞ。
兵頭一誠って奴を知っていれば、まあ、ロクな人生にならないことは誰だって分かる。退屈が嫌いってやつにはお勧めするけど。四六時中、堕天使や悪魔に殺されるかも分からない人生を望むって奴は相当狂ってると思うぜ。
今度は黙りっぱなしの皆に向かって話を進める。
「そして
に負けず劣らず様々だ」
「……何と、まあ、壮大な話を聞かされたな」
いち早くショックから覚めたのは千冬さん。まだ呆然としてるところを見ると、やっぱり話すのはダメだったかなと思う。
「ねえ、ねえ! 真君! 真君はどうやってさっきの話を聞いたの!? というかどうやって
空気を読まない天災のおかげで俺は
「俺の場合は
まだ実際に会ったことは無いけど、
「へぇ~、
「本当にビックリしてる?」
「してるしてる! いやー、今日はいい日だなぁー!!」
束ちゃんから凄く嬉しい、ということだけは良く伝わった。そして未だに専用機持ち組と千冬さんは情報処理しきれてないみたいだ。まだ呆然としてる。まあ、色々とショッキングな情報も多々含まれてるから仕方ない。
「ほれ、大丈夫か! 一夏!!」
「あ、ああ。大丈夫だ。何て言うか。真輝、お前大丈夫なのか?」
「? 大丈夫だけど。俺は元々使えてたし。後は
「
「
「そうなのか。なんか凄いんだな。
「正直ISも十分凄いとは思うけどな」
「確かに」
そういって笑い合う。一夏は持ち前の明るさで俺の事情を彼なりに理解したようだ。俺は何か頼むわけでもなく、皆が理解してくれるだろうと思って話した。一夏もISという下地があったからこそ、
ただ女の子たちがどう思うか。そこは少しばかり気になるところではある。
「ねえ、真輝?」
「どうした。シャルロット」
最初に話しかけてきたのはシャルロット。なぜか悲壮を思わせる顔で俺に話しかける。俺の話から何か感じるところがあったのだろう。
「真輝はどうやって、その
「どうやって? 最初から出せたぞ」
「そう、なんだ」
「? ん?」
「それで姉さん。神器は一体何を入れているんだ?」
用は済んだと言わんばかりにそそくさと離れていくシャルロット。なんからしくないな。もっと穏やかに聞いてくると思っていたが、今回は随分と険しさを感じさせる雰囲気だ。
俺とシャルロットの話が終わったのを見計らって箒ちゃんが束に話しかける。束は困ったような表情をして答える。
「いや~、実はね。私にもわからないんだ。真輝君に聞く前に完成させちゃったから、見せることもできないんだよ。取り出せない訳でもないんだけど、私でも流石に時間がかかっちゃうよ」
「な、なるほど。それではどうしたら神器が判明するのだろう?」
「確りと神器の存在を理解しているんだ。その神器を強くイメージしながら力を込めれば出せるようになるぞ」
「そういうものか。感謝するぞ、真輝」
「まあ、神器に関してはこの世界で一番詳しいからな」
何であんまり詳しい事情は聞かないでくれると嬉しいなー。無理だな。いつ質問攻めにされもいいように覚悟と説明の練習だけはしておこう。
「真輝、学園に帰ったら詳しく話をさせてもらうぞ」
「ヒエー」
覚悟が一瞬で消えた。怖い。いや、まだ準備中だし。帰ってからゆっくりやればいい。覚悟には時間がかかるのだ。
「それで、真輝の神器で全員を強くして殴り込みか。千冬姉」
「織斑先生と呼べ。そうだな。当初は一夏に託すつもりだったが、有利を捨てて戦ってやるつもりもないな。真輝。神器を出して溜め始めろ。時間がかかるのだったな」
「一回につき十秒必要です。全員分を加味すれば、七分、420秒下さい」
「よし、それでは始めるとしよう。総員、砂浜で準備を開始しろ! 真輝の神器で『強化』が済み次第、『銀の福音』を叩く!」
「「「「「「「ハイ(了解)!」」」」」」」
「サーイエッサー!」
「お前は応えんで良い!」
「えぇー、私も混ざりたーい!」
元凶じゃなけりゃ混ぜたんだがな。それにしても、何でコイツ(天災)はこんなに余裕綽々なんだ? こっちは多勢で『銀の福音』を追い詰められるのに。
彼女は準備を始めようと移動を開始している皆の間をするりと抜けてくる。差し出した掌の上でISの量子変換を使って表れた結晶体。にこやかな笑顔で結晶体を俺の目の前に掲げる。
「ねぇ、ねぇ。真くん」
「それはもしかしてISコア?」
「そうだよ。もしかしたら君なら使いこなせるんじゃないかって思ってね。『禁手』、見せてね。楽しみにしてるから」
ますます分からん。俺に別の神器を渡してまで、何をしたいんだ? 束ちゃんから渡された宝石のような結晶体、ISコアはそのまま俺のISに吸い込まれた。特に何かが変わった感じはしないが。
「これの名前は私もよく分からないんだよ。というか、ISコアに使われてる神器そのものが、どんな能力を秘めた物なのかさえよく分かんない」
「じゃあ、今まで神器がどんなものなのかさえ知らずにISコアに変えていたのか」
「その通り! いやー、不思議なエネルギーを発しているモノだってことは理解してたんだけど、まさかISコアに使えるモノの多くが神器を備えてたなんて知らなかったよ」
背筋がうすら寒い感じと話し方から察するに、コイツ抜き取りやがった! 神器を、何らかの手段を用いて、取り出しやがった! しかもモノの多くがって言ったか?
神器以外にもコアにしてるのか? 魔剣とか聖剣なんかを素材にしてISコアを作れたりするもんなのか? それとも他にあるのか。もっと悍ましい何かが。
「それじゃあ、私は箒ちゃんに紅椿の機能を色々と教えてくるね! 今度束さんに色々と教えてねぇー!」
そう言って箒ちゃんにタックルかます勢いで去っていく。はぁー、戦闘前だけどつっかれた。