明治・大秘密結社時代 〜社畜が転生したら10歳で暗殺組織の幹部(笑)でした。給料未払いは美学に反します!〜   作:だいたい大丈夫

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今回は、朗人と連子が小さな任務をこなしながら、次の大きな仕事へ向かうお話です。
秘密結社だらけの帝都と、相変わらず噛み合わない二人をお楽しみください。


第七話 秘密結社、増えすぎ問題

深夜の帝都

 

ガス灯の光も届かない裏路地にひっそりと佇む、いかにも怪しげな洋館。

その一室で、豪華な革張りの椅子に深く腰掛けた男が、気取った手つきで赤ワインの入ったグラスを傾けていた。

 

男の名前は加藤さん(もちろん仮名)

彼は、秘密結社『密室事件の黒幕』の構成員だ。

 

なんちゅう名前だ。結社の名前で自分たちの手口を全世界に発表しているようなものじゃないか。

 

加藤さん(仮)は、ワイングラスを揺らしながら、一人で悦に入ったように呟き始めた。

 

「ふふふ……我ら秘密結社『密室事件の黒幕』の完璧なる計画。あの忌まわしき男の死を、完全なる密室殺人として偽装してやるわ……。密室のトリックは完璧。警察の無能どもには到底解けまい……! ハハハハハ!」

 

完全に悪役のテンプレだ。

一人語りで自分の計画の完璧さを自画自賛する奴は、大抵の場合、ツメが甘い。

 

「おまわりさーん、アイツです。あそこで一人でブツブツ言ってる痛いおじさんです。密室殺人がどうとか言ってます」

 

ガシャァァァァン!!

 

洋館の立派な窓ガラスが、内側からではなく外側から派手に割れ、凄まじい音を立てて粉々に砕け散った。

 

そこから、笛をピーピーとけたたましく吹き鳴らしながら、十数人の屈強な警官隊が雪崩れ込んできた。

 

「御用だ御用だァ!! 密室殺人を企てる不届き者め! 大人しく縛りにつけい!!」

 

「なんだとおおおお!?」

 

「なぜバレた!? 我が組織の完璧な計画がなぜ! ていうか、貴様ら警察か!? 秘密結社としての矜持はないのか!! 警察を使うなど裏社会のルール違反だろうが!!」

 

裏社会のルール? 知るかそんなもの。

 

密室殺人を企てる秘密結社(笑)なんて、サツに突き出すのが一番コスパが良いんだよ!!

 

俺の任務は「監視」であって「暗殺」でも「戦闘」でもない。

危ない奴を見つけたら警察に通報する。これぞ市民の鑑、そして最高にホワイトな業務の回し方だ。

 

わざわざ自分で手を下してリスクを負う必要などどこにもないのだ。

 

 

 

——また別の日。

 

今度は帝都から少し離れた、木々が鬱蒼と生い茂る山の中にある、ひなびた山小屋だ。

高橋さん(もちろん仮名)という男が、床に置かれた重そうな木箱を、いやらしく、舐め回すように撫で回していた。

 

彼は秘密結社『富士山に毎日登る会』の構成員である。

 

だから名前! 「会」ってなんだよ! 同好会か!

 

「ふふふ……我ら秘密結社『富士山に毎日登る会』は、将来の決起に備えて、政府の裏金をここにたっぷりと貯め込んでいるのだ……。いつか、この強大な資金で日本を……ひひひ……」

 

高橋さん(仮)は、木箱に頬擦りしながら不気味な笑い声を上げる。

 

うーん、これは放っておいても良いのでは?

 

毎日富士山に登るとか、健康意識が高すぎる。現代の登山ブームを先取りしている超優良サークルじゃないか。

 

と言うか、政府の裏金を貯め込んでいるって、やってることただの横領集団じゃねーか。

政府の金を横領する公務員(たぶん)の集まり。ある意味で一番リアルな悪事かもしれない。

 

俺がそんなことを考えていると、突然。

 

バンッ!

 

と、山小屋の古びた扉が、蝶番が吹き飛ぶんじゃないかという勢いで景気良く開け放たれた。

 

「朗人さーん! お待たせしました! 終わりましたかー!?」

 

底抜けに明るい声とともに現れたのは、俺の担当連絡員、連子だった。

 

「ん? 連子、お前そんな堂々と正面から入ってきて……って」

 

「その背負ってるバカでかい唐草模様の風呂敷包みなんだ!?」

 

絡子は、自分の体の倍はあろうかという、時代劇の泥棒が背負っているような巨大な風呂敷包みを、よっこいしょと背負っていたのだ。

 

「あ、これですか? あそこの裏口に置いてあったお金です! 儲けました!! 時守の活動資金にします!! 私のボーナスです!」

 

「何者だ貴様ら!!!」

 

高橋さん(仮)が、顔を真っ赤にして激怒する。

 

「俺たちの決起資金を!!! 泥棒!!! 誰か警察を呼べ!!!」

 

「秘密結社が警察を呼ぶなああああ!!! プライド持てよ!!!」

 

どいつもこいつも、いざとなったら警察頼みか!

裏社会の住人としてのプライドはどうした!

 

「ってかバカ連子、何勝手にパクってんだよ逃げろおおおおお!!!」

 

俺は梁から飛び降り、重い風呂敷包みを背負ってよろよろしている絡子の襟首を掴み、全速力で山小屋から逃亡する羽目になった。

 

 

 

 

 

 

◇◇

 

 

 

 

 

 

数日後。

 

行き交う人々、馬車、そして物売りの威勢の良い声。活気にあふれた大通りの一角にある茶屋。

 

その店先に置かれた赤い毛氈が敷かれた縁台で、俺と絡子はみたらし団子を頬張っていた。

 

とまあ、こんな感じで下っ端もいいところの【しょぼい任務】を連日こなしまくっている俺だが……

 

1つ言いたい。いや、いくつもある。まずは、この国はいつから【しょうもない目的で秘密結社を組織する風潮】が育っているのか……。流行り病か?

 

「どうしよう」とか「やんごとなきごめんなさい」とか「富士山に毎日登る会」とか。

なんだそのネーミングセンスの崩壊は。

 

秘密結社を作るハードルが下がりすぎている。サークル活動の延長線上で世界征服を企むな。

 

「そして!!!」

 

俺の突然の大声に、隣で団子をモチャモチャと食べていた絡子がビクッと肩を揺らす。

 

「なんで俺は幹部(時の番人)なのに、監視! 尾行!! 警察への通報!! なんだこの下っ端のバイトでできる任務のオンパレードは!!」

 

「特務部隊だろ!? 組織の最高戦力なんだろ!? 戦闘とか暗殺はどうした!? 剣を交えて火花を散らすとか、そういう展開はないのか!!」

 

俺の熱い叫びに対し、絡子は団子をモチャモチャと咀嚼し続け、不思議そうな顔で俺を見上げた。

 

「え? 朗人さん、戦いたいんですか? もしくは人を殺したいんですか?」

 

「……え?」

 

「うわ……引きます。まだ十歳なのに……血に飢えた殺人鬼……。猟奇的すぎてドン引きです……」

 

絡子は、俺を完全に「ヤバい奴」を見る目で見て、縁台の上でスススッと俺から距離を取った。

 

「そうじゃねえ!! そうじゃねえけど、ほら!! あるだろ??」

 

「こういう裏稼業特有の、スタイリッシュでカッコいいアレがよ!! 夜の摩天楼を駆け抜けたりとか、月明かりの下で強敵と剣を交えたりとかさ!! 俺のこの『刻巡刃』が火を吹くような熱いバトルだよ!!」

 

「え? 私がスタイリッシュで可愛いってことですか?」

 

「違う!! ってかお前、最初に会った時のあの無表情でミステリアスなキャラどこいった!?」

 

「最近ただの強欲なアホの子じゃねえか! 金と食い物のことしか考えてないだろ!」

 

俺に痛いところを突かれた絡子は、一瞬ハッとした顔をした後、スッと表情を消し、死んだ魚のような目つきを作った。

 

「……何を言っているのですか四番。私は時守の崇高なる連絡員。任務において無駄な表情など見せはしません。私は常に闇に生きる女……」

 

「戻した気になってもだめだからな!!」

 

「団子のみたらしのタレ、口の横にべっとりついてるからな! 台無しだよ! アホの子が背伸びしてるようにしか見えないぞ! しかもその団子、俺の奢りだからな!! 給料払わないくせによく奢ってもらえるな!!」

 

しかし、そんな俺たちの痴話喧嘩(?)を、通りすがりの人々はなぜかヒソヒソと微笑ましく見ているのだった。

 

「あらあら、あの二人は初々しいわね〜」

 

「年の離れた姉弟かしら? よくあそこで二人で食べたり、くっついたり(ケンカしてるの)を見るわねえ。微笑ましいこと」

 

「うむ。男の方は学習院の制服を着ているな」

 

重々しく、そして小言じみた声が降ってきた。

 

振り返ると、立派な髭を蓄えた、いかにも頑固そうな初老の男性――小言の多いおじいさんが、眉間に深いシワを寄せて立っていた。

 

明治時代の一般的な道徳観を煮詰めたような、歩く説教マシーンといった風貌だ。

 

「いささか品位に欠けるが……年ごろの男女が公衆の面前で痴話喧嘩などと……けしからん! 日本の道徳の乱れだ!」

 

おじいさんは、杖をドスンと地面に突き、ズンズンと俺たちに歩み寄ってきた。

 

「おい君! 国家の将来を担う若者が、真昼間から茶屋の店先でそのようにたるんでいてどうする! 節度をわきまえ給え!!」

 

「あ、す……すいません」

 

この時代は普通に、そこら辺の赤の他人が教育的指導でガチ注意してくるんだよな…………。昭和のガンコ親父のプロトタイプだよ。

 

現代なら「ほっといてくれ」で済むが、この時代はそうはいかない。

 

地域社会の目が厳しく、目上の者からの説教は絶対的なものとして受け入れなければならない空気が蔓延しているのだ。

 

「それに、そこの女!」

 

「学習院に通うような高貴な身分の男には、三歩下がって従うのが常識だろう! 女だてらに大口を開けて、口の周りをベトベトにして団子を食うとは、恥を知れ恥を!」

 

「…………す、すいません」

 

いつもは俺に対して口八丁手八丁で言い返してくる強気の絡子だが、見ず知らずの老人からのガチの説教には耐性がなかったらしい。

 

シュンと下を向き、持っていた団子を背中に隠して小さくなってしまった。

 

「ふんっ! まったく最近の若者は、西洋かぶれで礼儀というものを忘れておる! 日本の伝統ある淑女の振る舞いを一から学び直せ!」

 

こいつはポンコツで、強欲で、字も読めないアホの子だけど、俺の連絡員だ。

見ず知らずの説教ジジイに、一方的に怒鳴られ続ける筋合いはない。

 

立ち上がり、絡子を庇うようにおじいさんの前に出た。

 

「お言葉ですが……」

 

「ん? なんだ若造。口答えするか!」

 

「彼女が俺の横で団子を食べるのは、私が【許している】のです」

 

「なっ……」

 

「彼女は我が家の客人。拝原(はいはら)の家の事に、一般人が無闇に口を出すことではないと思いますが?」

 

俺は、自分が学習院に通う「華族の末裔」であるという最強のカードを、ここで躊躇なく切った。

 

この時代、身分制度はまだ色濃く残っている。

華族というステータスは、一般市民にとっては絶対的な権威なのだ。

 

「は……拝原家? ……華族の……!?」

 

「こ、これはとんだ失礼をいたしました!! 大変申し訳ございません!!」

 

おじいさんは、先ほどの偉そうな態度はどこへやら、杖を落としそうになりながら何度も深くお辞儀をし、慌てて逃げるように茶屋から去っていった。

 

圧倒的な身分差の暴力。

 

「朗人さん……」

 

絡子が、潤んだ瞳で俺を見上げている。

その目には、いつもの死んだ魚のような光ではなく、頼れる庇護者を見るような、純粋な尊敬と感謝の光が宿っていた。

 

「ふ、ふん。勘違いすんなよ」

 

前世のオタク知識で身につけた古典的ツンデレのテンプレートをなぞるように、少し照れくさそうに顔を背けた。

 

「あんたのためにしたんじゃないんだからね!! ただうるさかったから追い払っただけだ!」

 

「わかりました!! さすが華族様!!」

 

「では、今日のお団子のおかわり3皿分の支払いもお願いします!!」

 

「切り替え早い!! なに感動を金に換算してんだよ!!」

 

こいつの情緒はどうなっているんだ! さっきのシュンとしてたのは嘘か!

 

「ってか、俺の給料よこせ!! まだ一円ももらってねえぞ!! 代金くらいテメエで払え!」

 

「え? ………食べます?」

 

絡子は、手に持った、すでに一口齧られているみたらし団子の串を、スッと俺の顔の前に差し出した。

 

「食べかけのみたらしじゃねえよ!! 現金だよ!! 福沢諭吉(まだいないけど)を出せ!!」

 

やっぱりこいつは、どこまでいっても強欲なポンコツ連絡員だった。

俺の胃痛が治る日は、どうやら永遠に訪れないらしい。

 

 

 

 

 

 

◇◇

 

 

 

 

 

 

数日後の放課後。

 

 

「新しい任務です!」

 

教室の扉が勢いよく開き、絡子が元気いっぱいに飛び込んできた。

 

「喜んでください四番! 朗人さんが待ち望んでいた、ついに『戦闘』がありそうですよ!! 血湧き肉躍るバトルです!」

 

絡子は、なぜかボクシングのシャドーのような動きをしながら、興奮気味に報告してきた。

 

「ん~~……自分から言い出した手前、なんとも言えないが……俺、別に血の気多くないし、戦いたいわけじゃないんだよなあ」

 

確かにこの前、茶屋で「戦闘とか暗殺はどうした!」と息巻いたのは俺だ。

 

だが、あれはあくまで「秘密結社たるもの、もっとスタイリッシュで裏稼業っぽいことをさせろ」という、形から入るタイプの不満だったのだ。

 

本気で命のやり取りをしたいわけじゃない。前世はただのサラリーマンだぞ。平和主義者だ。

 

「そんなこと言って、実は武者震いしてるんでしょう? 静岡の方で、人食い熊が出たそうなので!」

 

「俺はマタギか!! 猟師じゃねえんだよ!!」

 

「なに? 熊と戦うの!? 秘密結社のエリート特務部隊が、なんで害獣駆除の仕事させられてんだよ! 役場に頼め! 猟友会を呼べ!」

 

「役場や猟友会では手に負えないレベルの、凶暴な人食い熊みたいですよ」

 

「ふざけてるの? 俺、この中二病全開の短剣十二本『刻巡刃(こくじゅんじん)』で戦うんだぞ!? リーチ短すぎだろ!! ナイフで熊に勝てるのは、どっかの拳に出てくるモヒカンくらいだ! 熊のワンパンで俺の首飛ぶぞ!!」

 

ツキノワグマでもヒグマでも、人間の力でどうにかなる相手じゃない。

 

「何を言っているんですか??」

 

「え~と、まあ五番の蓮さんなら、熊くらい簡単に倒せますけど。四番は熊も倒せないんですかぁ?」

 

「何だと!」

 

確かに、あのダイナマイト・バディの蓮さんのハグは、俺の背骨を粉砕しかけた。あの怪力なら、熊ともワンチャン相撲が取れるかもしれない。

 

「あのボインボインの蓮さんって、武器は銃か何かか!? 大砲か!? それともバズーカか!?」

 

蓮さんが一体どんな重火器を使って戦うのか、興味本位で尋ねた。

 

「いえ! 彼女は、親指大の重い鉄球を『えーい!』って可愛く、いっぱい投げるんですよ!」

 

絡子は、ソフトボールのピッチャーのようなアンダースローのジェスチャーをしながら説明する。

 

「『百弾の恋虎』って異名ですから! 私、前に見せてもらいました!」

 

「鉄球投げんの!? 物理!?」

 

銃でも大砲でもなく、自分の腕力で鉄球を投げる?

しかも「いっぱい投げる」って、どんだけ腕力と持久力があるんだ!

 

「なんでも、彼氏の守人(もりと)さん にちょっかいを出した浮気相手の女がいたみたいで……凄かったですよ〜」

 

「鉄球が顔面にクリーンヒットして、女の人の頭の半分がスイカみたいに吹き飛んで……『あちゃー、やりすぎちゃったわァ』って笑ってました」

 

「やめろ!! 急にスプラッタにするな!! 猟奇的すぎるだろ!!」

 

なんだそのトラウマ必至のグロテスクな描写は!

 

てか、あのエロいボインボインの蓮さん、彼氏(守人)がいたのか……! ワンチャン狙ってたのに!!

 

俺の心の中で、仄かな期待とともに育っていた淡い恋心(下心)が、音を立てて崩れ去った。

 

しかし、頭半分って……嫉妬深すぎるだろ……浮気相手に鉄球フルバーストする女、怖すぎる……。俺があのハグで生き延びたのは奇跡だったんだな。

 

あのグラマラスな肉体の裏には、血も涙もない猟奇殺戮マシーンの顔が隠されていたのだ。

 

「いや、蓮さんがゴリラ……じゃなくてパワフルな猟奇殺戮マシーンなのは分かったけど」

 

「俺はただの十歳児だぞ! 腕力なんてたかが知れてるし、鉄球なんて投げられない! クマとなんて絶対に戦えない!」

 

必死に任務の辞退をアピールする。

 

「ですから、最後まで話を聞いてください。せっかちですねぇ」

 

「人食い熊が出たというのはカモフラージュです」

 

「え?」

 

「猟師に依頼するふりをして、自分に反対する邪魔な人間を山に誘い込み、熊に食わせて『事故』として排除している悪徳役人がいるそうなんです。なので、その詳しい調査と、証拠隠滅を防ぐのが今回の任務です」

 

絡子は、ようやく任務の全貌を明らかにした。

 

「……なんだ。対人任務か。そうでしたか、わかりました。それなら潜入調査でいけそうだ」

 

相手が熊ではなく人間なら、最悪逃げることはできるし、証拠さえ掴めば警察に突き出す(いつもの手口)こともできる。

 

…………でもこれ、調査してたら最悪、山の中で熊と悪徳役人の両方と戦う羽目になりそうだよなあ。フラグビンビンじゃねーか。

 

俺の社畜センサー、そしてゲーマーとしての危機察知能力が、激しく警告音を鳴らしている。

 

山の中で証拠を探している最中に、熊が現れ、さらに悪徳役人が猟銃を構えて現れる。そんな最悪の三つ巴のシチュエーションが目に浮かぶ。

 

俺、本当に十歳で死ぬ(二度目)んじゃないか? 胃が痛てぇ……。

 

俺は、キリキリと痛む胃のあたりを押さえながら、再び深く、深くため息を吐き出した。

 

秘密結社の特務部隊四番、拝原朗人。

休まる暇のないブラックな日々は、まだまだ続くのであった。




ここまで読んでくださりありがとうございます。
朗人と連子の関係も、少しずつ妙な形で馴染んできました。
次回は山と熊と悪徳役人の任務になりそうです。感想をいただけると嬉しいです。
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