全てはホロメンのために   作:夜桜透

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28話投稿です。
なんとか書き上げられました!
今回はS君が大暴れします。
それではどうぞ。


28話 意地

 

ホロライブプロダクション控え室

 

フェス・エキスポが終了した数日後、S君は次の仕事に取り掛かっていた。フェス・エキスポが終わって早々だが、明日はさくらみこの生誕祭を控えており、みことS君は、その最終確認を行っていた。

 

S君「曲順はこの通りでいいんですよね」

 

みこ「うん、これでオッケーだよ。それで、すいちゃんと歌った後にグッズの告知をして、最後に新曲を披露して終わりにするよ」

 

S君「はい。その後は、新曲のMVをプレミアム公開ですね。こちらはもう公開予約をしておけば大丈夫になってます」

 

みこ「わかったにぇ。ありがと!」

 

S君「いえいえ、あとは配信班に任せておけば大丈夫ですね。それにしても、今回のライブは例年とは雰囲気が少し違っていますね」

 

みこ「うん。最近は未確認の騒ぎで皆暗くなってるから、元気になるライブにしたくてね。すいちゃんと歌う曲も、元気が出るのを選んだんだよ!」

 

S君「そうですか。なら、ライブを見た人はきっと元気が出ますよ!」

 

みこ「うんうん!そのために頑張るにぇ!」

 

ライブやMVの確認をしつつ、今回のライブのコンセプトについて、雑談を交えながら話すS君とみこ。そしてS君は、みことすいせいについて話をし始めた。

 

 

S君「しかし、みこさんはすいせいさんとはやっぱり仲がいいですよね」

 

みこ「仲がいい!?オイオイS君、すいちゃんとはビジネスだって前から言ってるにぇ」ムスー

 

すいせいとの仲を言及されると、ふくれっ面になるみこ。

 

S君「あはは、ではそういうことにしておきますね」

 

みこ「むうぅぅぅぅぅぅ!!」

 

S君(miCometてぇてぇだな)

 

みこは怒っているようにも見えるが、どこか満更でもなさそうな雰囲気をS君は感じ、ほのぼのとした気持ちになった。

 

S君「そういえば、今回のグッズも直筆サインは書くんですか?」

 

みこ「うん、書くよ〜。ただ、ありがたいことに買ってくれる人が毎年多くて、全員分書くのは無理だから、先着順になっちゃうね。本当は35P全員に渡したいんだけどね」

 

みこは、ホロライブ内でもファン数が多い方だ。サイン入りグッズを準備しようとすると、途方もない数になってしまい、みこに重大な負担がかかってしまう。サインを印刷という手段もあるが、それでは機械的すぎるということで、みこは直筆でサインを書き、心を込めてファンに贈れるようにしている。

 

S君「そうですか。戦争が起きそうですね」

 

みこ「あ〜そこは35Pには我慢してもろて」苦笑

 

S君(そういう俺も先着は欲しいんだよな。それまでに仕事を終わらせないと)

 

S君は自身も35Pであるため、直筆サイン入りグッズを密かに狙っているのだった。

 

みこ「あっ、そういえばS君。近いうち夜空いてる?」

 

S君「えっ、空いてますけど、何かありました?」

 

みこ「うん、実はね、スバちゃんとフブさんとモンハン配信やろって話をしてて、この前空き時間に練習をしたんだけど…」

 

 

 

 

 

──────回想──────

 

 

 

 

みこ「んじゃ!歴戦王レ・ダウ討伐するぞー!!!」

 

スバル・フブキ「おーー!!!」

 

みこの掛け声に、スバルとフブキが元気よく答える。

 

 

 

クエストスタート!

 

 

 

レ・ダウ「グオオオオオオ!!!」

 

 

みこ「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」

 

スバル「ホワアアアアアアアア!!」

 

フブキ「いやっ、ちょっ、待ってぇぇぇぇ!!」

 

 

 

 

 

クエスト失敗…

 

 

 

──────回想終了──────

 

 

 

みこ「ということで上手くいかなくて…。S君、モンハン上手だって話だから配信の引率してほしくて…」

 

みこの話から、歴戦王レ・ダウに三人で挑んだものの、久しぶりすぎたのと、みこスバがモンハンの操作を間違えまくったことで、ボコボコにされてしまったとのこと。しかも、ただボコボコにされるだけで、撮れ高になるような場面もなく、配信ではとても見せられないような有様だったという。

 

S君「あーなるほど…」

 

S君(また配信のお願いかぁ…。う〜ん、上司に確認かなぁ)

 

S君「とりあえず、上司に聞いてみますね」

 

みこ「うん、お願いね」

 

その会話を最後に、生誕祭の打ち合わせを終え、S君はオフィスへと戻った。

 

 

 

 

 

その後、オフィスにて。

 

上司「ゲーム配信の手伝いかぁ。まぁ何回か配信に参加したことあるし、大丈夫だろ。いいぞ、社長にも伝えておくよ。炎上を招くようなことは気をつけるようにな」

 

S君「はい。ありがとうございます」

 

S君(さて、許可も取れたし、どう手伝うか考えなきゃな。あと、みこさんに連絡入れておかないと)

 

上司から許可をもらい、どう手伝いをするか考え始めるS君。配信に参加する際、主役はホロメンであることを忘れてはいけない。主役を立てつつ、サポートに徹しなければならない。万が一、主役を食ってしまうようなことがあれば、炎上を招くことになってしまう。それだけは避けなければと考えていた。

 

その後、S君はみこに連絡を入れ、4人の都合がつく日を決め、2日後にモンハン配信を行うことが決まった。

 

 

 

 

2日後

 

 

S君(今日はみこさん達とモンハンの日だ。遅れないように帰らないと)

 

夜の配信に向け、仕事を必死に捌いていた。

 

葛山「桜木、今日はみこさん達の配信に参加するんだろ?仕事は終わりそうか?」

 

S君「はい、このペースなら間に合います」

 

葛山「そうか、何かあったら言ってくれよ」

 

S君「ありがとうございます」

 

二人がそんな会話をしていると、

 

 

 

ヴィー!ヴィー!ヴィー!

 

突然スタッフ達のスマホからアラート音が鳴り始める。

 

『未確認アラート』

 

これは最近導入されたアプリの機能で、グロンギが出現し、市民からの通報や警察による発見があった場合に、避難警告が発信されるようになっている。

このアラートが鳴ると、グロンギの出現場所や避難区域、最寄りの避難所などが表示されるようになっている。

 

S君「コクッ」

 

葛山「コクッ」

 

S君と葛山は目で会話し、S君はすぐさまオフィスを出ていった。

 

 

 

 

 

 

S君はビルの影に移動し、アークルを出現させ、待機音が鳴る。

 

S君「変身!!」

 

掛け声と共に、S君はクウガへと変身した。

そして、ビートチェイサーを呼び出し、グロンギが出現した場所に向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

東京の街中でビートチェイサーを走らせるクウガ。運転しながら周囲を見渡し、グロンギを探す。

 

クウガ「っ!見つけた!」

 

ようやくグロンギを見つけたクウガ。グロンギのすぐ近くには、地面に座り込み、ガタガタと怯える親子がいた。このままではすぐに殺されてしまうとクウガは思い、グロンギに向けバイクで突っ込んで行った。

 

 

ブオォォォォォォン!!

 

ドゴッ!!

 

????『グオッ!?』

 

 

ビートチェイサーをグロンギにぶつけ、グロンギは吹き飛ばされた。

 

クウガ「早く逃げて!」

 

クウガに逃げろと言われた親子は、すぐに逃げ出した。

 

 

???『ブゴ、ジョブロ!(クソッ、よくも!)』

 

クウガ「こいつは…クラゲ?」

 

クウガの前に立つグロンギの名は、「メ・ゲグラ・ギ」。クラゲの特徴を持ったグロンギである。

 

クウガ(こいつは原作では出てこなかった。たしか、何かの資料には載ってたような…)

 

ゲグラ『ビガラ、クウガバ!ゲゲルンジャラゾグスバ!(きさま、クウガか!ゲゲルの邪魔をするな!)』

 

ゲグラは叫びながらクウガに向かってくる。

 

クウガ(やつがどんな能力をもってるか分からない。慎重に戦わないと…)

 

ゲグラ『オオ!』

 

クウガ「くっ!…ハァ!!」

 

ゲグラのパンチを体を半身に逸らすことで避け、その流れで裏拳をゲグラに放つ。

 

パァン!

 

裏拳がゲグラの右顔面に決まり、大きく仰け反る。そしてクウガは続けてゲグラに拳を叩き込み、右ストレートがゲグラを捉え、ゲグラは吹き飛ばされる。

 

ゲグラ『グゥッ。ビガラァ!(きさまぁ!)』

 

ゲグラが怒りの咆哮を上げると、ゲグラの体が帯電し始めた。

 

クウガ(っ!なんだあれは)

 

クウガ(直接攻撃したらヤバそうだ)

 

クウガはマイティフォームで戦うのを危険と判断し、ビートチェイサーのもとへ行き、ハンドルを引き抜いた。

 

※ビートチェイサーのハンドルは、引き抜くことで警棒として使用することが可能。

 

 

クウガ「超変身!!」

 

掛け声とともに、クウガはマイティフォームからドラゴンフォームへと姿を変えた。そして、手に持った警棒型ハンドルがドラゴンロッドへと変化する。

 

クウガ「行くぞ!」

 

ドラゴンロッドを構え、ゲグラに攻撃を仕掛けていく。しかし、

 

バコン!バコン!

 

ビリッ!ビリッ!

 

攻撃する度に、クウガの手に電気が流れてくる。

 

クウガ(クソッ!武器で攻撃しても電気が…!!)

 

ゲグラ『ガァ!!』

 

クウガ「グゥッ!ガァァァァァァァ!!」

 

ドラゴンロッドから流れてきた電気に気を取られ、ゲグラがクウガの首を掴む。その瞬間、ゲグラから直接電気が流れ込み、クウガは電撃に襲われた。

 

クウガ(まっ、マズイ!!)

 

クウガ「くっ、だぁ!!」

 

クウガはドラゴンロッドをゲグラの腹に打ち込み、何とか拘束を脱した。

 

ゲグラ『グッ、グゥゥ!!』

 

ゲグラは痛みに悶え、地面に倒れ込んでいる。

 

クウガ(これで決めきるしかない!!)

 

ビリッ!

 

クウガ(ん?)

 

これ以上戦いを長引かせたくないクウガは、スプラッシュドラゴンを決めようとするが、その瞬間、アークルと自身の腕から金色の稲妻が発生するのを感じた。

 

クウガ(これって!)

 

ゲグラ『ボ、ボソグ!ボソギデジャス!(こ、殺す!殺してやる!)』

 

クウガ(はっ、今は気にしているときじゃない!)

 

クウガ「ハァァァァァァ!!」

 

自身から発せられる稲妻を気にしている間に、ゲグラは起き上がろうとしていた。クウガはそれに気づき、すぐさまゲグラにスプラッシュドラゴンを叩き込んだ。

 

ゲグラ『ガッ!』

 

クウガ「くっ、くぅぅぅぅぅぅぅ!」

 

ドラゴンロッドが触れた部分から電気が流れてくるが、クウガは封印エネルギーを流し込むため、痛みに耐える。

そして数秒経ったところで、クウガがドラゴンロッドでゲグラを突き放し、封印の文字からエネルギーがゲドルードに流れ込み、ゲグラは爆散した。

 

クウガ「はぁ、はぁ、きっつぅ」

 

クウガは座り込み、未だにピリピリと痛む手を見る。そして、少し待ったところで痛みが引き、クウガはホロライブプロダクションに向けて、ビートチェイサーを走らせた。そして帰る途中、クウガは自身から発せられた金色の稲妻について考えていた。

 

 

クウガ(アークルや腕から出た電気…。あれってそういうことだよな…)

 

 

クウガ(いよいよか…)

 

 

 

 

 

 

 

ホロライブプロダクションオフィス

 

 

S君「すいません。戻りました」

 

葛山「桜木!大丈夫だったか?」

 

オフィスに戻ってきたS君に、葛山がすぐ出迎え、怪我等がないか確認してくる。

 

S君「はい。ちょっと手こずりましたけど、何とか倒しました。怪我も特にありません」

 

葛山「そうか、ならよかった。周りには上手く誤魔化しておいたから安心しろ。どうする?少し休むか?」

 

S君「じゃあちょっとだけ、今日は配信もあるので」

 

葛山「そうだよな。なら、いくつか俺に回せ。代わりにやっとくよ」

 

S君「すみません。ありがとうございます」

 

二人でコソコソと話し、葛山がS君の仕事をいくつか受け持ってくれることになり、S君は少し休んだ後、すぐに仕事に戻るのだった。

 

 

 

 

 

その夜

20時50分 S君宅

 

S君(なっ、何とか間に合った…危ねぇ)

 

S君はスタッフとしての仕事を片付け、何とかモンハン配信に間に合わせることができた。

しかし、S君の表情はゲッソリしている。S君は非常に疲れていたのだ。仕事に加え、今日はグロンギとの戦闘もあり、かなり体力を消耗していた。

 

S君(疲れた…。でも、配信は頑張らないと)

 

何とか気を保ち、この後すぐに始まる配信に備えるのだった?

 

 

 

そして21時になり、モンハン配信が始まった。

 

みこ「あーあー、にゃっはろ〜。エリート巫女アイドル、さくらっみ〜こ〜」

 

みこ「こんばんは〜!」

 

スバル・フブキ「こんばんは〜」

 

みこ「はーい!今日は、久々のモンハンワイルズをやって、いきまーす!!」

 

スバル・フブキ「イエーイ!」

 

みこ「まずは自己紹介からお願いしまーす!まずは、スバちゃん!その後フブさん!」

 

スバル「チワーッス!ホロライブ2期生!大空スバール!」

 

フブキ「はーい皆さん、こんばんきーつね!白上ですぅ!ハイフレンズー!」

 

みこ「さらに!今日は、我がホロライブのスタッフ、S君がお手伝いに来てくれてまーす!S君はモンハンワイルズをプレイしてて、ランクもカンストしているそうです」

 

みこがS君を紹介すると同時に、配信画面にS君のイラストが表示される。

ちなみにS君はみこの配信画面を見ながらモンハンをプレイする。

 

S君「あっ、どうも…。皆さんお久しぶりです。桜木ことS君です。今日はよろしくお願いします。ランクカンストはただチマチマとやってただけなので、プロハンではありません。ご承知おきいただけると助かります」

 

〈おー、Sばあ〉

 

〈久しぶりやな〉

 

〈カンスト勢か、楽しみやで〉

 

みこに紹介され、S君が挨拶するが、慣れていないのと疲れでぎこちない挨拶になってしまった。

 

みこ(元気ないにぇ…)

 

スバル(えっ、これ疲れてね?)

 

フブキ(今回はほどほどにして終わりにした方がいいかな〜)

 

疲れを含んだぎこちない挨拶を聞き、三人はS君が疲れていることを察する。そして、あまり無理をさせないようにしようと各々が考え、そのまま続行することにした。

 

 

みこ「えー、では!今回のモンハンは、歴戦王モンスを倒しに行きたいと思います!」

 

スバル「っしゃあ!やってやるぜ!」

 

フブキ「頑張ろ〜ね〜!」

 

S君「足手まといにならないように頑張ります」

 

みこ「それでは〜、まずはそれぞれなんの武器を使うか教えてください!ちなみにみこちゃんは双剣です!」

 

フブキ「白上はスラアクを使うよ〜」

 

スバル「俺は片手剣で行くぜぇ!」

 

S君「あっ、今回はスバルさんと同じでサブ武器の片手剣を使います。普段は太刀を使ってます。今回はお手伝いとサポートなので片手剣です。」

 

今回S君はメイン武器の太刀を担いでは来なかった。太刀で参加した場合、プロハンではなくとも、三人にとってのクエストの難易度が下がってしまい、練習にならなくなってしまう。そのぶん、片手剣なら慣れていない自身の練習にもなるし、広域回復も使えて、三人のサポートができるという考えだった。

 

みこ「ありがとうございま〜す。ほんでは〜、さっそくクエストに行きましょー!最初は歴戦王レ・ダウだにぇ!」

 

 

スバル・フブキ「おー!!」

 

S君「おっ、お〜」

 

三人の威勢のいい声と、S君の力の抜けた声とともにクエストが始まった。

 

 

 

クエストスタート!

 

 

 

フブキ「あっ、いたよ!」

 

クエストが始まり、四人はレ・ダウを発見する。

 

スバル「よぉーし、サクッと倒すぜぇ!」

 

みこ「やってやるにぇ!」

 

S君「まずは奇襲からしましょうね。同じタイミングで行きましょう」

 

そして四人はハンターを動かし、奇襲攻撃が出来る位置まで移動する。

 

みこスバフブS君「3・2・1!」

 

レ・ダウ「グオオオオオオ!?」

 

奇襲攻撃が決まり、戦闘が開始される。

 

戦闘開始序盤は、三人はそこそこレ・ダウに攻撃を入れているが、被弾も多い。誰かが被弾する度に、S君が広域化で回復をし、戦闘を続けている。

そしてみこは、相変わらずのPONを発揮し、戦闘中にも関わらず、肉焼きを始めてしまっている。

 

フブキ「みこさーん!!何やってんだオメー!!」

 

みこ「ぶっははははは!間違っちゃったw」

 

スバル「おいふざけんなー!戦えー!!」

 

みこのPONに、フブキとスバルがツッコミを入れ、ギャーギャーと騒いでいる。その間、S君は黙々と回復と攻撃を続けていた。

 

 

レ・ダウ『グオオオオオオ!!!』

 

やがて、レ・ダウは力強い咆哮とともに、怒り状態になる。攻撃は苛烈になり、威力も上がってしまう。そして…

 

レ・ダウ『グオオオオオオ!!』

 

ギュイーン!ズドン!!

 

みこ「ぎやああああああああ!!」

 

レ・ダウから放たれたレールガンにより、みこがワンパンで力尽きてしまう。

 

スバル「みこちー!!!」

 

みこが力尽きたことにスバルが動揺する。その隙に、ヘイトがスバルに向き、レ・ダウが連続で攻撃してくる。S君も回復をかけるが、ダメージが大きくて回復しきれない。

そしてついに…

 

スバル「ホワアアアアアアアア!!」

 

レ・ダウの飛び上がってからの翼の叩きつけを受け、スバルまでもが力尽きてしまった。

 

フブキ「スバルー!!」

 

S君「こっ、これはまずい!」

 

スバルが力尽きてしまい、焦る二人。その後、みことスバルは復帰して戻ってくるが、苦戦は続く。

そしてここで、S君が疲労から操作を誤ってしまい始める。

 

S君「うわっ、ミスった!」

 

さらに歴戦王レ・ダウの攻撃後の地形ダメージを受け、雷属性やられからS君のハンターは気絶状態になってしまった。

 

S君「やっ、ヤバい!!」

 

ギュイーン!ズドン!!

 

スタンしたS君のハンターに、レールガンが放たれ、S君までもが力尽きてしまった。お食事生命保険が発動し、クエストはなんとか失敗にはなっていない。

 

S君「あっ…」

 

みこスバフブ「Sくーん!!」

 

レ・ダウ「グオオオオオオ!!!」

 

S君のハンターを倒したレ・ダウが勝利の咆哮のような雄叫びを上げる。

そして、みこの配信画面に流れてくるコメント欄を見ると。

 

 

 

〈あードンマイ〉

 

〈手伝いなのに乙ってんじゃん〉

 

〈カンスト勢なのにザコw〉

 

〈はぁ、つまんな〉

 

 

 

S君が力尽きたことをリスナーが煽ったり責めたりし始め、コメント欄が荒れ始めていた。

 

みこ(こっこれはマズイよぉ…!!)

 

みこもコメント欄を見て焦り始め、スバルやフブキの枠でも同様なコメントが流れ、二人も焦っていた。

 

そしてS君はというと…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

S君「…は?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と一言だけ言う。普段のS君なら、なんとか挽回しようと何かしら発言し、穏やかに振る舞う。だがこのときのS君は、仕事や戦闘の疲労から、正常な判断力が欠けてしまっていた。そして…

 

 

 

 

 

 

 

 

ブチッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

S君「皆さん…。ちょっと武器を変えてから行くので、少しの間持ちこたえてください」

 

 

みこ「えっ」

 

フブキ「うっ、うん!」

 

 

そしてS君はメイン武器の太刀装備に変え、戦闘エリアに戻ってきた。

 

S君「皆さん、お待たせしました。皆さんそろそろアイテムが尽きそうですよね。一度、キャンプで補給してきてください」

 

スバル「えぇっ!?確かにそうだけど、S君大丈夫!?」

 

S君「はい、大丈夫です。早く行ってください」

 

みこ「わっ、わかった!」

 

静かな声だが、その声に籠る圧に三人は素直に従い、ファストトラベルでキャンプに戻っていった。

 

S君「さて、ちょっと付き合えよ。レ・ダウ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アイテムを補充し、三人が戦闘エリアに戻ってきた。時間にして2分程の間だった。

 

みこスバフブ「…えっ??」

 

 

三人が目にしたのは、S君に蹂躙されるレ・ダウだった。

 

レ・ダウはS君のハンターに攻撃を仕掛けるも、居合抜刀気刃斬りでカウンターを入れられる。そしてS君は僅かな隙に、赤刃攻撃を入れる。レ・ダウが再度攻撃しようとするが、今度は見切り斬り・旋で躱し、気刃斬りを叩き込む。さらに特殊納刀をし、再度居合抜刀気刃斬りができるようにした。おまけに、傷口ができた際には、すぐさま弱点集中攻撃をいれていた。S君は、それを繰り返し、どんどんダメージを入れていく。レ・ダウも負けじと攻撃してくるが、ことごとく躱し、いなされて、S君は一切ダメージを受けず、一方的に攻撃をしていった。レ・ダウの動きを見切った者にしかできない立ち回りである。

 

みこ「なにこれ…」

 

スバル「これ、ホントに同じゲームか?」

 

フブキ「うわぁ、めっちゃ一方的…」

 

三人はS君の立ち回りを見て、戦闘に加わることを忘れ、若干引いていた。

 

S君「お前、そろそろ怯むよな」

 

ボソッとS君がいった直後、レ・ダウが呻き声を上げて怯み、ダウン状態になった。

 

S君「そこだ」

 

S君がそう言うと、レ・ダウに気刃兜割りを叩き込み、練気解放無双斬りに繋げ、大ダメージを与えた。そこでレ・ダウは体力がゼロになり、討伐された。

 

 

S君「スゥー…」

 

S君「カンスト勢舐めんなよ」

 

 

 

 

 

クエストクリア!!

 

 

 

 

 

 

S君「…はっ!やってしまった!」

 

 

クエストが終了して、S君は少しの間無心だったが、自分がしたことにようやく気づき、焦り始める。

 

みこ「S君…こわっ」

 

スバル「S君て怒るとあんな感じなんだ…」

 

フブキ「まっ、まぁ男の子らしくていいんじゃないかなぁ?アハハ…」

 

普段見ないS君の一面を垣間見て、三人は驚き引くのが止まらなかった。

またコメント欄も、

 

 

 

 

〈馬鹿にしてすいませんでした〉

 

〈煽ってゴメンよ…〉

 

〈S君上手すぎる〉

 

〈プロハンじゃないとか言っときながら、プロハン級じゃないか〉

 

〈凄い!俺も太刀使ってるから参考にする!〉

 

 

 

 

など、引いているコメントもあれば、純粋にS君のプレイを称賛するコメントも見られた。

 

 

S君「あっ、あの!すみません!!出しゃばりすぎました!!」

 

S君(あんなに出しゃばらないようにって思ってたのに…やっちまったぁぁぁ)

 

S君が一人で悶えていると、みこが話しかけてくる。

 

みこ「そんなことないよ〜。S君めっちゃ上手かった!」

 

フブキ「やっぱりS君すごいじゃん!やって正解だよぉ!」

 

スバル「いや〜見てたら一方的で引いたけど、後になってみるとスゲェ気持ちいいプレイだったよ!いいもん見た!」

 

S君「みなさん、ありがとうございます!」

 

 

みこ(ほんと、S君が嫌な思いをしなくてよかった!)

 

 

三人がS君を励まし、段々と配信の雰囲気が明るくなってきた。

そしてその後は、いくつかのクエストを回り、S君は当初の予定通り、三人の手伝いに徹して、無事配信が終了した。

 

次の日には、配信が上手くいってよかったことを上司に言われたが、危うく炎上するところだったというところは注意を受けたS君であった。

 

ちなみにだが、その配信後、S君のもとに、多くのメッセージが届いた。

 

〈モンハンキャリーしてなのら〉

 

〈次はぺこーらとも狩りに行くペコ!〉

 

〈今度違うゲームの配信一緒にやろ!〉

 

〈すいません。モンハン配信者の〇〇ですが、今度コラボできませんか?〉

 

 

これらのメッセージを見たS君は…

 

 

S君「すいません…。しばらくはそっとしておいてください」

 

とてもゲンナリとしていたのであった。

 

 

 

 

 

全てはホロメンのために

 

 

 

 

 

 

 

おまけ

 

 

さくらみこ生誕祭後

 

 

S君(ヤバいヤバい!仕事が押しちゃった!!)

 

S君(みこさんの直筆サイン入りグッズ間に合うか!?)

 

S君は仕事が思ったより多く、生誕祭のリアタイができず、グッズ販売直前まで仕事をすることになってしまった。

そして、大急ぎでグッズ販売のページを開こうとしている。

そして、リンクをタップするが…

 

〈現在アクセスが集中しており、繋がりにくくなっております〉

 

S君(嘘だろ!?それはないって!)

 

アクセスができないことに大焦りし、リダイレクトを試みる。今度はアクセスすることができた。そして、サイン入りグッズをタップしようとすると…

 

〈sold out〉

 

売り切れを示す文字が表示され、商品をタップすることができなくなっていた。

 

チーン…

 

無慈悲な売り切れに、S君は真っ白になってしまった。そして、少し時間を置いたところで気を取り戻して、いくつかのグッズを購入するのであった。

 

 

 

 




今回も読んで下さりありがとうございました。
今回はクウガとしての意地、モンハンカンスト勢としての意地をテーマに書きました。また、S君も普通の男というのも書きたいと思っていたので、このような話になりました。今後もこういうのをたまに書けたらなと思います。

また、先日みこちの2ndライブに行ってきたのですが、めっちゃ最高でした!
推しのライブっていいですね!
皆さんの推しは誰ですか?
次回もよろしくお願いいたします。
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総合評価:55/評価:-.--/連載:7話/更新日時:2026年10月30日(金) 17:30 小説情報

仮面ライダーディケイド×ホロライブ×MCU ―世界を繋ぐ仮面の旅人―(作者:十六夜 蓮)(原作:MARVEL)

幾多の英雄が存在する世界――MCU。▼その世界に、本来いるはずのない一人の仮面ライダーがいた。▼名は紫咲蓮。▼世界を渡る力を持つ戦士、仮面ライダーディケイドである。▼ホロライブの仲間たちと日常を送っていた蓮は、S.H.I.E.L.D.とアベンジャーズを巻き込む、地球規模の戦いへ身を投じていく。▼だが、動き始めたのはMARVEL世界の脅威だけではなかった。▼異…


総合評価:57/評価:-.--/連載:40話/更新日時:2026年07月17日(金) 15:57 小説情報

ホロライブ ビルドライバーズ(作者:神楽)(原作:ホロライブ)

今や世界中の人達を虜にする最高のアイドルグループ『ホロライブ』▼そんなホロライブで働く一人の男性スタッフとアイドル達によるちょっと変わった日常生活。▼無印編▼ホロライブの皆から慕われているスタッフリーダー、佐々木玲二。今日も今日とて皆に振り回されながら楽しくガンプラを作ったり馬鹿騒ぎをしていくのであった。▼ホロライブタウン編▼実は人間ではなく伝説の種族、神羅…


総合評価:2172/評価:6.63/連載:361話/更新日時:2026年07月16日(木) 19:57 小説情報


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