なんとか書き上げられました!
今回はS君が大暴れします。
それではどうぞ。
ホロライブプロダクション控え室
フェス・エキスポが終了した数日後、S君は次の仕事に取り掛かっていた。フェス・エキスポが終わって早々だが、明日はさくらみこの生誕祭を控えており、みことS君は、その最終確認を行っていた。
S君「曲順はこの通りでいいんですよね」
みこ「うん、これでオッケーだよ。それで、すいちゃんと歌った後にグッズの告知をして、最後に新曲を披露して終わりにするよ」
S君「はい。その後は、新曲のMVをプレミアム公開ですね。こちらはもう公開予約をしておけば大丈夫になってます」
みこ「わかったにぇ。ありがと!」
S君「いえいえ、あとは配信班に任せておけば大丈夫ですね。それにしても、今回のライブは例年とは雰囲気が少し違っていますね」
みこ「うん。最近は未確認の騒ぎで皆暗くなってるから、元気になるライブにしたくてね。すいちゃんと歌う曲も、元気が出るのを選んだんだよ!」
S君「そうですか。なら、ライブを見た人はきっと元気が出ますよ!」
みこ「うんうん!そのために頑張るにぇ!」
ライブやMVの確認をしつつ、今回のライブのコンセプトについて、雑談を交えながら話すS君とみこ。そしてS君は、みことすいせいについて話をし始めた。
S君「しかし、みこさんはすいせいさんとはやっぱり仲がいいですよね」
みこ「仲がいい!?オイオイS君、すいちゃんとはビジネスだって前から言ってるにぇ」ムスー
すいせいとの仲を言及されると、ふくれっ面になるみこ。
S君「あはは、ではそういうことにしておきますね」
みこ「むうぅぅぅぅぅぅ!!」
S君(miCometてぇてぇだな)
みこは怒っているようにも見えるが、どこか満更でもなさそうな雰囲気をS君は感じ、ほのぼのとした気持ちになった。
S君「そういえば、今回のグッズも直筆サインは書くんですか?」
みこ「うん、書くよ〜。ただ、ありがたいことに買ってくれる人が毎年多くて、全員分書くのは無理だから、先着順になっちゃうね。本当は35P全員に渡したいんだけどね」
みこは、ホロライブ内でもファン数が多い方だ。サイン入りグッズを準備しようとすると、途方もない数になってしまい、みこに重大な負担がかかってしまう。サインを印刷という手段もあるが、それでは機械的すぎるということで、みこは直筆でサインを書き、心を込めてファンに贈れるようにしている。
S君「そうですか。戦争が起きそうですね」
みこ「あ〜そこは35Pには我慢してもろて」苦笑
S君(そういう俺も先着は欲しいんだよな。それまでに仕事を終わらせないと)
S君は自身も35Pであるため、直筆サイン入りグッズを密かに狙っているのだった。
みこ「あっ、そういえばS君。近いうち夜空いてる?」
S君「えっ、空いてますけど、何かありました?」
みこ「うん、実はね、スバちゃんとフブさんとモンハン配信やろって話をしてて、この前空き時間に練習をしたんだけど…」
──────回想──────
みこ「んじゃ!歴戦王レ・ダウ討伐するぞー!!!」
スバル・フブキ「おーー!!!」
みこの掛け声に、スバルとフブキが元気よく答える。
クエストスタート!
レ・ダウ「グオオオオオオ!!!」
みこ「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
スバル「ホワアアアアアアアア!!」
フブキ「いやっ、ちょっ、待ってぇぇぇぇ!!」
クエスト失敗…
──────回想終了──────
みこ「ということで上手くいかなくて…。S君、モンハン上手だって話だから配信の引率してほしくて…」
みこの話から、歴戦王レ・ダウに三人で挑んだものの、久しぶりすぎたのと、みこスバがモンハンの操作を間違えまくったことで、ボコボコにされてしまったとのこと。しかも、ただボコボコにされるだけで、撮れ高になるような場面もなく、配信ではとても見せられないような有様だったという。
S君「あーなるほど…」
S君(また配信のお願いかぁ…。う〜ん、上司に確認かなぁ)
S君「とりあえず、上司に聞いてみますね」
みこ「うん、お願いね」
その会話を最後に、生誕祭の打ち合わせを終え、S君はオフィスへと戻った。
その後、オフィスにて。
上司「ゲーム配信の手伝いかぁ。まぁ何回か配信に参加したことあるし、大丈夫だろ。いいぞ、社長にも伝えておくよ。炎上を招くようなことは気をつけるようにな」
S君「はい。ありがとうございます」
S君(さて、許可も取れたし、どう手伝うか考えなきゃな。あと、みこさんに連絡入れておかないと)
上司から許可をもらい、どう手伝いをするか考え始めるS君。配信に参加する際、主役はホロメンであることを忘れてはいけない。主役を立てつつ、サポートに徹しなければならない。万が一、主役を食ってしまうようなことがあれば、炎上を招くことになってしまう。それだけは避けなければと考えていた。
その後、S君はみこに連絡を入れ、4人の都合がつく日を決め、2日後にモンハン配信を行うことが決まった。
2日後
S君(今日はみこさん達とモンハンの日だ。遅れないように帰らないと)
夜の配信に向け、仕事を必死に捌いていた。
葛山「桜木、今日はみこさん達の配信に参加するんだろ?仕事は終わりそうか?」
S君「はい、このペースなら間に合います」
葛山「そうか、何かあったら言ってくれよ」
S君「ありがとうございます」
二人がそんな会話をしていると、
ヴィー!ヴィー!ヴィー!
突然スタッフ達のスマホからアラート音が鳴り始める。
『未確認アラート』
これは最近導入されたアプリの機能で、グロンギが出現し、市民からの通報や警察による発見があった場合に、避難警告が発信されるようになっている。
このアラートが鳴ると、グロンギの出現場所や避難区域、最寄りの避難所などが表示されるようになっている。
S君「コクッ」
葛山「コクッ」
S君と葛山は目で会話し、S君はすぐさまオフィスを出ていった。
S君はビルの影に移動し、アークルを出現させ、待機音が鳴る。
S君「変身!!」
掛け声と共に、S君はクウガへと変身した。
そして、ビートチェイサーを呼び出し、グロンギが出現した場所に向かっていった。
東京の街中でビートチェイサーを走らせるクウガ。運転しながら周囲を見渡し、グロンギを探す。
クウガ「っ!見つけた!」
ようやくグロンギを見つけたクウガ。グロンギのすぐ近くには、地面に座り込み、ガタガタと怯える親子がいた。このままではすぐに殺されてしまうとクウガは思い、グロンギに向けバイクで突っ込んで行った。
ブオォォォォォォン!!
ドゴッ!!
????『グオッ!?』
ビートチェイサーをグロンギにぶつけ、グロンギは吹き飛ばされた。
クウガ「早く逃げて!」
クウガに逃げろと言われた親子は、すぐに逃げ出した。
???『ブゴ、ジョブロ!(クソッ、よくも!)』
クウガ「こいつは…クラゲ?」
クウガの前に立つグロンギの名は、「メ・ゲグラ・ギ」。クラゲの特徴を持ったグロンギである。
クウガ(こいつは原作では出てこなかった。たしか、何かの資料には載ってたような…)
ゲグラ『ビガラ、クウガバ!ゲゲルンジャラゾグスバ!(きさま、クウガか!ゲゲルの邪魔をするな!)』
ゲグラは叫びながらクウガに向かってくる。
クウガ(やつがどんな能力をもってるか分からない。慎重に戦わないと…)
ゲグラ『オオ!』
クウガ「くっ!…ハァ!!」
ゲグラのパンチを体を半身に逸らすことで避け、その流れで裏拳をゲグラに放つ。
パァン!
裏拳がゲグラの右顔面に決まり、大きく仰け反る。そしてクウガは続けてゲグラに拳を叩き込み、右ストレートがゲグラを捉え、ゲグラは吹き飛ばされる。
ゲグラ『グゥッ。ビガラァ!(きさまぁ!)』
ゲグラが怒りの咆哮を上げると、ゲグラの体が帯電し始めた。
クウガ(っ!なんだあれは)
クウガ(直接攻撃したらヤバそうだ)
クウガはマイティフォームで戦うのを危険と判断し、ビートチェイサーのもとへ行き、ハンドルを引き抜いた。
※ビートチェイサーのハンドルは、引き抜くことで警棒として使用することが可能。
クウガ「超変身!!」
掛け声とともに、クウガはマイティフォームからドラゴンフォームへと姿を変えた。そして、手に持った警棒型ハンドルがドラゴンロッドへと変化する。
クウガ「行くぞ!」
ドラゴンロッドを構え、ゲグラに攻撃を仕掛けていく。しかし、
バコン!バコン!
ビリッ!ビリッ!
攻撃する度に、クウガの手に電気が流れてくる。
クウガ(クソッ!武器で攻撃しても電気が…!!)
ゲグラ『ガァ!!』
クウガ「グゥッ!ガァァァァァァァ!!」
ドラゴンロッドから流れてきた電気に気を取られ、ゲグラがクウガの首を掴む。その瞬間、ゲグラから直接電気が流れ込み、クウガは電撃に襲われた。
クウガ(まっ、マズイ!!)
クウガ「くっ、だぁ!!」
クウガはドラゴンロッドをゲグラの腹に打ち込み、何とか拘束を脱した。
ゲグラ『グッ、グゥゥ!!』
ゲグラは痛みに悶え、地面に倒れ込んでいる。
クウガ(これで決めきるしかない!!)
ビリッ!
クウガ(ん?)
これ以上戦いを長引かせたくないクウガは、スプラッシュドラゴンを決めようとするが、その瞬間、アークルと自身の腕から金色の稲妻が発生するのを感じた。
クウガ(これって!)
ゲグラ『ボ、ボソグ!ボソギデジャス!(こ、殺す!殺してやる!)』
クウガ(はっ、今は気にしているときじゃない!)
クウガ「ハァァァァァァ!!」
自身から発せられる稲妻を気にしている間に、ゲグラは起き上がろうとしていた。クウガはそれに気づき、すぐさまゲグラにスプラッシュドラゴンを叩き込んだ。
ゲグラ『ガッ!』
クウガ「くっ、くぅぅぅぅぅぅぅ!」
ドラゴンロッドが触れた部分から電気が流れてくるが、クウガは封印エネルギーを流し込むため、痛みに耐える。
そして数秒経ったところで、クウガがドラゴンロッドでゲグラを突き放し、封印の文字からエネルギーがゲドルードに流れ込み、ゲグラは爆散した。
クウガ「はぁ、はぁ、きっつぅ」
クウガは座り込み、未だにピリピリと痛む手を見る。そして、少し待ったところで痛みが引き、クウガはホロライブプロダクションに向けて、ビートチェイサーを走らせた。そして帰る途中、クウガは自身から発せられた金色の稲妻について考えていた。
クウガ(アークルや腕から出た電気…。あれってそういうことだよな…)
クウガ(いよいよか…)
ホロライブプロダクションオフィス
S君「すいません。戻りました」
葛山「桜木!大丈夫だったか?」
オフィスに戻ってきたS君に、葛山がすぐ出迎え、怪我等がないか確認してくる。
S君「はい。ちょっと手こずりましたけど、何とか倒しました。怪我も特にありません」
葛山「そうか、ならよかった。周りには上手く誤魔化しておいたから安心しろ。どうする?少し休むか?」
S君「じゃあちょっとだけ、今日は配信もあるので」
葛山「そうだよな。なら、いくつか俺に回せ。代わりにやっとくよ」
S君「すみません。ありがとうございます」
二人でコソコソと話し、葛山がS君の仕事をいくつか受け持ってくれることになり、S君は少し休んだ後、すぐに仕事に戻るのだった。
その夜
20時50分 S君宅
S君(なっ、何とか間に合った…危ねぇ)
S君はスタッフとしての仕事を片付け、何とかモンハン配信に間に合わせることができた。
しかし、S君の表情はゲッソリしている。S君は非常に疲れていたのだ。仕事に加え、今日はグロンギとの戦闘もあり、かなり体力を消耗していた。
S君(疲れた…。でも、配信は頑張らないと)
何とか気を保ち、この後すぐに始まる配信に備えるのだった?
そして21時になり、モンハン配信が始まった。
みこ「あーあー、にゃっはろ〜。エリート巫女アイドル、さくらっみ〜こ〜」
みこ「こんばんは〜!」
スバル・フブキ「こんばんは〜」
みこ「はーい!今日は、久々のモンハンワイルズをやって、いきまーす!!」
スバル・フブキ「イエーイ!」
みこ「まずは自己紹介からお願いしまーす!まずは、スバちゃん!その後フブさん!」
スバル「チワーッス!ホロライブ2期生!大空スバール!」
フブキ「はーい皆さん、こんばんきーつね!白上ですぅ!ハイフレンズー!」
みこ「さらに!今日は、我がホロライブのスタッフ、S君がお手伝いに来てくれてまーす!S君はモンハンワイルズをプレイしてて、ランクもカンストしているそうです」
みこがS君を紹介すると同時に、配信画面にS君のイラストが表示される。
ちなみにS君はみこの配信画面を見ながらモンハンをプレイする。
S君「あっ、どうも…。皆さんお久しぶりです。桜木ことS君です。今日はよろしくお願いします。ランクカンストはただチマチマとやってただけなので、プロハンではありません。ご承知おきいただけると助かります」
〈おー、Sばあ〉
〈久しぶりやな〉
〈カンスト勢か、楽しみやで〉
みこに紹介され、S君が挨拶するが、慣れていないのと疲れでぎこちない挨拶になってしまった。
みこ(元気ないにぇ…)
スバル(えっ、これ疲れてね?)
フブキ(今回はほどほどにして終わりにした方がいいかな〜)
疲れを含んだぎこちない挨拶を聞き、三人はS君が疲れていることを察する。そして、あまり無理をさせないようにしようと各々が考え、そのまま続行することにした。
みこ「えー、では!今回のモンハンは、歴戦王モンスを倒しに行きたいと思います!」
スバル「っしゃあ!やってやるぜ!」
フブキ「頑張ろ〜ね〜!」
S君「足手まといにならないように頑張ります」
みこ「それでは〜、まずはそれぞれなんの武器を使うか教えてください!ちなみにみこちゃんは双剣です!」
フブキ「白上はスラアクを使うよ〜」
スバル「俺は片手剣で行くぜぇ!」
S君「あっ、今回はスバルさんと同じでサブ武器の片手剣を使います。普段は太刀を使ってます。今回はお手伝いとサポートなので片手剣です。」
今回S君はメイン武器の太刀を担いでは来なかった。太刀で参加した場合、プロハンではなくとも、三人にとってのクエストの難易度が下がってしまい、練習にならなくなってしまう。そのぶん、片手剣なら慣れていない自身の練習にもなるし、広域回復も使えて、三人のサポートができるという考えだった。
みこ「ありがとうございま〜す。ほんでは〜、さっそくクエストに行きましょー!最初は歴戦王レ・ダウだにぇ!」
スバル・フブキ「おー!!」
S君「おっ、お〜」
三人の威勢のいい声と、S君の力の抜けた声とともにクエストが始まった。
クエストスタート!
フブキ「あっ、いたよ!」
クエストが始まり、四人はレ・ダウを発見する。
スバル「よぉーし、サクッと倒すぜぇ!」
みこ「やってやるにぇ!」
S君「まずは奇襲からしましょうね。同じタイミングで行きましょう」
そして四人はハンターを動かし、奇襲攻撃が出来る位置まで移動する。
みこスバフブS君「3・2・1!」
レ・ダウ「グオオオオオオ!?」
奇襲攻撃が決まり、戦闘が開始される。
戦闘開始序盤は、三人はそこそこレ・ダウに攻撃を入れているが、被弾も多い。誰かが被弾する度に、S君が広域化で回復をし、戦闘を続けている。
そしてみこは、相変わらずのPONを発揮し、戦闘中にも関わらず、肉焼きを始めてしまっている。
フブキ「みこさーん!!何やってんだオメー!!」
みこ「ぶっははははは!間違っちゃったw」
スバル「おいふざけんなー!戦えー!!」
みこのPONに、フブキとスバルがツッコミを入れ、ギャーギャーと騒いでいる。その間、S君は黙々と回復と攻撃を続けていた。
レ・ダウ『グオオオオオオ!!!』
やがて、レ・ダウは力強い咆哮とともに、怒り状態になる。攻撃は苛烈になり、威力も上がってしまう。そして…
レ・ダウ『グオオオオオオ!!』
ギュイーン!ズドン!!
みこ「ぎやああああああああ!!」
レ・ダウから放たれたレールガンにより、みこがワンパンで力尽きてしまう。
スバル「みこちー!!!」
みこが力尽きたことにスバルが動揺する。その隙に、ヘイトがスバルに向き、レ・ダウが連続で攻撃してくる。S君も回復をかけるが、ダメージが大きくて回復しきれない。
そしてついに…
スバル「ホワアアアアアアアア!!」
レ・ダウの飛び上がってからの翼の叩きつけを受け、スバルまでもが力尽きてしまった。
フブキ「スバルー!!」
S君「こっ、これはまずい!」
スバルが力尽きてしまい、焦る二人。その後、みことスバルは復帰して戻ってくるが、苦戦は続く。
そしてここで、S君が疲労から操作を誤ってしまい始める。
S君「うわっ、ミスった!」
さらに歴戦王レ・ダウの攻撃後の地形ダメージを受け、雷属性やられからS君のハンターは気絶状態になってしまった。
S君「やっ、ヤバい!!」
ギュイーン!ズドン!!
スタンしたS君のハンターに、レールガンが放たれ、S君までもが力尽きてしまった。お食事生命保険が発動し、クエストはなんとか失敗にはなっていない。
S君「あっ…」
みこスバフブ「Sくーん!!」
レ・ダウ「グオオオオオオ!!!」
S君のハンターを倒したレ・ダウが勝利の咆哮のような雄叫びを上げる。
そして、みこの配信画面に流れてくるコメント欄を見ると。
〈あードンマイ〉
〈手伝いなのに乙ってんじゃん〉
〈カンスト勢なのにザコw〉
〈はぁ、つまんな〉
S君が力尽きたことをリスナーが煽ったり責めたりし始め、コメント欄が荒れ始めていた。
みこ(こっこれはマズイよぉ…!!)
みこもコメント欄を見て焦り始め、スバルやフブキの枠でも同様なコメントが流れ、二人も焦っていた。
そしてS君はというと…
S君「…は?」
と一言だけ言う。普段のS君なら、なんとか挽回しようと何かしら発言し、穏やかに振る舞う。だがこのときのS君は、仕事や戦闘の疲労から、正常な判断力が欠けてしまっていた。そして…
ブチッ!!
S君「皆さん…。ちょっと武器を変えてから行くので、少しの間持ちこたえてください」
みこ「えっ」
フブキ「うっ、うん!」
そしてS君はメイン武器の太刀装備に変え、戦闘エリアに戻ってきた。
S君「皆さん、お待たせしました。皆さんそろそろアイテムが尽きそうですよね。一度、キャンプで補給してきてください」
スバル「えぇっ!?確かにそうだけど、S君大丈夫!?」
S君「はい、大丈夫です。早く行ってください」
みこ「わっ、わかった!」
静かな声だが、その声に籠る圧に三人は素直に従い、ファストトラベルでキャンプに戻っていった。
S君「さて、ちょっと付き合えよ。レ・ダウ」
アイテムを補充し、三人が戦闘エリアに戻ってきた。時間にして2分程の間だった。
みこスバフブ「…えっ??」
三人が目にしたのは、S君に蹂躙されるレ・ダウだった。
レ・ダウはS君のハンターに攻撃を仕掛けるも、居合抜刀気刃斬りでカウンターを入れられる。そしてS君は僅かな隙に、赤刃攻撃を入れる。レ・ダウが再度攻撃しようとするが、今度は見切り斬り・旋で躱し、気刃斬りを叩き込む。さらに特殊納刀をし、再度居合抜刀気刃斬りができるようにした。おまけに、傷口ができた際には、すぐさま弱点集中攻撃をいれていた。S君は、それを繰り返し、どんどんダメージを入れていく。レ・ダウも負けじと攻撃してくるが、ことごとく躱し、いなされて、S君は一切ダメージを受けず、一方的に攻撃をしていった。レ・ダウの動きを見切った者にしかできない立ち回りである。
みこ「なにこれ…」
スバル「これ、ホントに同じゲームか?」
フブキ「うわぁ、めっちゃ一方的…」
三人はS君の立ち回りを見て、戦闘に加わることを忘れ、若干引いていた。
S君「お前、そろそろ怯むよな」
ボソッとS君がいった直後、レ・ダウが呻き声を上げて怯み、ダウン状態になった。
S君「そこだ」
S君がそう言うと、レ・ダウに気刃兜割りを叩き込み、練気解放無双斬りに繋げ、大ダメージを与えた。そこでレ・ダウは体力がゼロになり、討伐された。
S君「スゥー…」
S君「カンスト勢舐めんなよ」
クエストクリア!!
S君「…はっ!やってしまった!」
クエストが終了して、S君は少しの間無心だったが、自分がしたことにようやく気づき、焦り始める。
みこ「S君…こわっ」
スバル「S君て怒るとあんな感じなんだ…」
フブキ「まっ、まぁ男の子らしくていいんじゃないかなぁ?アハハ…」
普段見ないS君の一面を垣間見て、三人は驚き引くのが止まらなかった。
またコメント欄も、
〈馬鹿にしてすいませんでした〉
〈煽ってゴメンよ…〉
〈S君上手すぎる〉
〈プロハンじゃないとか言っときながら、プロハン級じゃないか〉
〈凄い!俺も太刀使ってるから参考にする!〉
など、引いているコメントもあれば、純粋にS君のプレイを称賛するコメントも見られた。
S君「あっ、あの!すみません!!出しゃばりすぎました!!」
S君(あんなに出しゃばらないようにって思ってたのに…やっちまったぁぁぁ)
S君が一人で悶えていると、みこが話しかけてくる。
みこ「そんなことないよ〜。S君めっちゃ上手かった!」
フブキ「やっぱりS君すごいじゃん!やって正解だよぉ!」
スバル「いや〜見てたら一方的で引いたけど、後になってみるとスゲェ気持ちいいプレイだったよ!いいもん見た!」
S君「みなさん、ありがとうございます!」
みこ(ほんと、S君が嫌な思いをしなくてよかった!)
三人がS君を励まし、段々と配信の雰囲気が明るくなってきた。
そしてその後は、いくつかのクエストを回り、S君は当初の予定通り、三人の手伝いに徹して、無事配信が終了した。
次の日には、配信が上手くいってよかったことを上司に言われたが、危うく炎上するところだったというところは注意を受けたS君であった。
ちなみにだが、その配信後、S君のもとに、多くのメッセージが届いた。
〈モンハンキャリーしてなのら〉
〈次はぺこーらとも狩りに行くペコ!〉
〈今度違うゲームの配信一緒にやろ!〉
〈すいません。モンハン配信者の〇〇ですが、今度コラボできませんか?〉
これらのメッセージを見たS君は…
S君「すいません…。しばらくはそっとしておいてください」
とてもゲンナリとしていたのであった。
全てはホロメンのために
おまけ
さくらみこ生誕祭後
S君(ヤバいヤバい!仕事が押しちゃった!!)
S君(みこさんの直筆サイン入りグッズ間に合うか!?)
S君は仕事が思ったより多く、生誕祭のリアタイができず、グッズ販売直前まで仕事をすることになってしまった。
そして、大急ぎでグッズ販売のページを開こうとしている。
そして、リンクをタップするが…
〈現在アクセスが集中しており、繋がりにくくなっております〉
S君(嘘だろ!?それはないって!)
アクセスができないことに大焦りし、リダイレクトを試みる。今度はアクセスすることができた。そして、サイン入りグッズをタップしようとすると…
〈sold out〉
売り切れを示す文字が表示され、商品をタップすることができなくなっていた。
チーン…
無慈悲な売り切れに、S君は真っ白になってしまった。そして、少し時間を置いたところで気を取り戻して、いくつかのグッズを購入するのであった。
今回も読んで下さりありがとうございました。
今回はクウガとしての意地、モンハンカンスト勢としての意地をテーマに書きました。また、S君も普通の男というのも書きたいと思っていたので、このような話になりました。今後もこういうのをたまに書けたらなと思います。
また、先日みこちの2ndライブに行ってきたのですが、めっちゃ最高でした!
推しのライブっていいですね!
皆さんの推しは誰ですか?
次回もよろしくお願いいたします。