ここまで読んでくださっている皆さま、本当にありがとうございます。
お伝えし忘れたことがあるのですが、本作では、ホロメンたちを「配信者のキャラクター」ではなく、一人の実在する人物として描いています。
そのため、現実の設定や時系列とは異なる描写もありますが、本作独自の世界観として楽しんでいただければ幸いです。
ホロライブプロダクション控え室
控え室内に、一人のホロメンがいた。
マリン「あ〜今日はぺこらとオフコラボか〜楽しみだけど早く着いちゃったな〜」
宝鐘マリンはソファに座りながら一人でぼやく。
ガチャ、と扉が開く。
S君「あっ、マリンさんお疲れさまです。早いですね」
マリン「S君やっほ〜。ちょっと早く来ちゃった」
S君「そうでしたか。今日はぺこらさんとオフコラボでしたね」
S君「内容は桃鉄でしたっけ?」
マリン「そうそう。3Dでやるよ」
マリン「そっちは準備できてるの?」
S君「はい、こちらは問題ありません」
マリン「おっけ〜。じゃああとはぺこら待ちだね」
S君「はい」
少し沈黙が落ちる。
マリン「ねえS君」
S君「はい?」
マリン「暇なときって何してるの?」
S君「えっ、俺ですか」
S君「アニメ見たりゲームやったりですかねぇ」
マリン「へぇ〜やっぱそういうの好きな感じ?」
S君「まぁ……そうですね」
マリン「グッズとか買ったりするの?」
S君「買うのは時々ですね」
S君「使いすぎると生活に響くので」
マリン「あ〜それ分かる」
マリン「気づいたら減ってるんだよねお金」
S君「趣味に使うのは楽しいですけど、限度はありますからね」
マリン「そうそう〜」
マリン「で、S君は何買うの?」
一気に距離が詰まる。
S君「えっ、それは……内緒じゃダメですか?」
マリン「えぇ〜教えてよ〜」
さらに身を乗り出す。
S君「ちょ、ちょっとマリンさん」
マリン「ほらほら〜船長に教えなさいな〜」
S君「うぅ……ホロメンのグッズです……」
マリン「えっ!?誰の!?」
S君「それは内緒で!」
マリン「ここまで来て隠す〜!?」
ガチャ
ぺこら「こんぺこ〜!」
控え室のドアが開き、兎田ぺこらが入ってくる。
マリン「あっ、ぺこらおつかれ〜」
ぺこら「マリンおつかれぺこ〜。S君もおつかれぺこ〜」
ぺこら「ん?何してたぺこ?」
二人の空気を見て、首を傾げるぺこら。
マリン「いや〜S君がホロメンのグッズ買ってるらしくて〜」
ぺこら「えっ!それ気になるぺこなぁ」
ぺこらがニヤリと笑い、S君を見る。
S君「うっ……」
S君が二人に迫られ、もう限界かと思われたとき、テレビから、とある報道が流れてくる。
「関東地方で連続殺人・失踪事件が相次いで発生しており……」
マリン「あ〜最近こういうの多いよね」
ぺこら「怖いぺこね〜。物騒ぺこ」
S君(……)
S君もニュースを観る。
その表情は険しいものだった。
やがてニュースが終わる。
S君「では、コラボの確認をしましょう。お二人とも忙しい身ですから」
ぺこら「そうぺこね〜」
マリン「りょ〜かい」
マリン「あ、そういえば最近すいちゃん忙しそうじゃない?」
ぺこら「たしかにぺこ。ずっと動き回ってるイメージあるぺこ」
ぺこら「配信も減ってるし」
S君「……そうですか」
S君「少しこちらでも確認しておきます」
ぺこら「よろしくぺこ〜」
三人は打ち合わせを始める。そんな中、S君は二人のやりとりを少しだけ見ていた。
S君(やっぱり仲いいな。雰囲気もいい)
S君(二人が楽しくできるよう、やれることをやろう)
S君は気を引き締め、打ち合わせを進めた。
S君(あと話が逸れてくれて助かった)
小さく息を吐いた。
全てはホロメンのために
おまけ
帰宅後、マリンはあることを思い出した。
マリン「あ゛っ!グッズのこと聞き出すの忘れた!」
今回も読んでくださり、ありがとうございました。
少しずつではありますが、物語も進んでいく予定です。
感想や評価、誤字脱字報告などもいただけると励みになります。
これからも『全てはホロメンのために』をよろしくお願いいたします。
そういえば、先日はホロクルがありましたね。
参加された各サークルの方々が制作したグッズやイラスト集など、本当に凄いものがたくさんありました!
ああいった物を作れる方々は本当に尊敬します。
次のホロクルも楽しみです!