「さあ、取りに行くぞ」
「うん!」
爆豪の持っている1000万……まあ、あいつはそれで満足するようなタチじゃないな。
「素早く行こう」
赤燐躍動。載の方は身体が熱くなりすぎて火傷させかねないので妥協。
「おぁっ!?」
「遊ぼうぜ、爆豪!」
「渡我、デク……!」
怒りとはストレスに於ける薬だ。
歓びとは精神の覚醒剤だ。
落胆とは人生の毒だ。
つまり、爆豪勝己という人間は己の無駄を限りなく削ぎ落とした人物だ。
「苅祓」
「セロ!」
「うぐ……粘着はいやらしいなぁ」
血が張り付く……瀬呂のテープも封じれるけど、お互い様か。
「尾白、酸警戒」
「わかってる!」
「心操、切島は硬い。できる限り避けるから着いてこい」
「ああ」
「……取れよ緑谷」
「うん!」
「──血刃」
『またもや渡我の血!!赤い塊がフィールドを限定するーー!!』*1
「渡我、これって……」
「血刃。触ったら切れる。勝つにはコッチのほうがいい」
「……わかった」
上では変わらず、緑谷と爆豪の攻防が続いてる。
「ふんっ!!!」
「あああああ!!」
『緑谷が食らいつく!それに爆豪が応戦!!試合開始から7分経過した今、まだ殴り合う!!』
「!」
血刃の一部が割れた……誰だ?
「──穿血」
「跳ぶぞ緑谷!!」
「えっ?」
今の──
「
「正解。君の血が身体判定で良かったよ*2」
爆豪は……爆破で上手く蹴散らしたか。
「テメ入ってくンじゃねぇ!!」
「ふふ、ここは行かせてもらうよ!」
『さぁ物間が割り入って三つ巴!どうする!?』
B組の物間……だったか?個性はコピーでほぼ確。条件は……いや考えても仕方がないな。
「おらぁ!!」
「良い個性だ!」
「緑谷
緑谷と特攻仕掛けてもあんま意味ねーな……!
「このまま残り時間……てめーらのハチマキ全部ぶんどってやる!!」
「野蛮だね!そんなだから友達できないんだよ!」
「爆豪の友達は俺だ!」
そこ張り合わなくていいぞ切島。
「……チッ、時間切れだ。良い個性だと思ったけど、消費が半端じゃないね」
時間は……あと3分。絶妙な時間差だ。轟が刺してこないとは限らないし……。
「……緑谷」
「?」
「秘策使う」
「!」
「振り落とされるなよ」
「うん!」