赤き血の英雄、悪を穿つ。   作:ただねこ

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2話

「実技総合成績出ました」

 

雄英高校、とある一室。

実技試験の成績で、何やら話し合いが行われていた。

 

救助(レスキュー)P0で1位とはなあ!!」

「1Pと2Pは標的を補足し近寄ってくる。後半他が鈍っていく中、派手な”個性”で寄せ付け迎撃し続けた。タフネスの賜物だ」

「対称的に(ヴィラン)P0で7位か」

「アレに立ち向かったのは過去にもいたけど、ぶっ飛ばしたのは久しくみてないね」

「思わずYEAH!!って言っちゃったからなー」

 

 

「……それで」

「もう1人の0P敵撃破者か」

「そうですね、渡我(トガ)漿(しょう)くん……」

渡我(トガ)、ねぇ……」

「トガと言えば、最近は”トガヒミコ”が何かと話題です。何かしら関係があれば……」

「捜査も視野に入れましょう」

「でだ。どうだ?ブラド」

「だから何故俺に振るんですか」

「個性が似てる」

「それだけ!?」

「それだけ」

 

 

「いや、まあ……伸びしろしかないんじゃないでしょうか。最後に見せたあの血のビーム……あれは俺にはない発想だった。似て非なる個性を上手く使っていましたね」

「個性届では、自分の血液以外は使えないと書いてありましたね。デメリットは大きいが、汎用性がとても高い。重宝しそうです」

 

 

・・・・・

 

 

「お」

 

雄英から郵便が届いたので、開けてみる。……と、中には映像媒体が。

 

『やあ、渡我くん。合格おめでとう』

 

映像に収められていたのは、ブラドキングの姿だった。

 

「!」

 

『敵Pは47点。自らにできることを尽くし、殴る蹴るだけでよくここまで頑張った!!』

 

「……そうか、受かってたか」

 

『しかし!!それだけではない!ヒーローとは救助も仕事のうちだ。隠されたP、その名も救助(レスキュー)P!!渡我くん、君は30Pだ!』

 

「え」

 

『0P敵に逃げず迷わず立ち向かった精神性と、倒した方向が壊れた建物、人のいないところだったことが功を奏した!ちなみに、1人同率で入試首席だぞ!』

 

首席!?

 

「嘘だろ……」

 

『ようこそ!ここが君のヒーローアカデミアだ!!』

 

 

「────っっっっしゃああああ!!!!!」

 

 

・・・・・

 

 

「机に足をかけるな!雄英の先輩方や机の制作者型に申し訳ないと思わないか!?」

「思わねーよてめーどこ中だ端役が!」

 

おお、初日からやかましい。とりま雄英生なら足はだめよね。

 

「ほら、足くらいはどけなよ」

「あ゙ぁ!?んだコラ殺されてえのかてめぇ!!」

「君首席だろ」

 

そして、ヘドロ事件のバクゴー。名前と個性がちょっとだけテレビに映ってたから知ってたけど……やっぱ強そうだ。

 

「……そうだよ。」

「同じ」

「……ハッ、お前か同率1位ってのは」

「ああ。渡我漿だ。()()()しような、バクゴーくん」

「爆豪勝己だ。お望み通り、()()()()しような胡散臭男(うさんくさお)

「へぇ……やる?」

「いいぜ、表でな」

 

「そこまでにしておけ、爆豪、渡我。ここはヒーロー科だぞ」

 

「「!」」

 

……流石に煽りすぎたか。ここまで容易く乗っかるもんなのか……?

 

「担任の相澤消太だ、よろしくね」

 

(担任……プロヒーローか?でも知らないな……)

 

「早速だが、体操服(コレ)来てグラウンド出ろ」

 

 

・・・・・

 

 

「個性把握テスト?」

「入学式は!?ガイダンスは!?」

「そんな悠長な行事、ヒーローなるなら出る時間ないよ。雄英高校は自由が売り文句。それは”先生”も同じだ」

 

……?

 

「中学の頃からやってるだろ?個性禁止の体力テスト。これを……そうだな、渡我、お前中学のソフトボール投げ何mだった」

「58m」

「じゃ個性使ってやってみろ。円から出なけりゃ何してもいい」

 

なるほど、この人は合理性のあるものが好きらしい。

 

「少々、グラウンド汚します」

「構わないよ」

 

一番飛ばすにはこれしかない。

 

「──穿血」

 

圧縮技術は徹底的に鍛えた。エイムと威力はこれからだな。

 

「801m……!?」

「まずは自分の最大限を知る。それがヒーローの素地を形成する合理的手段だ」




ということで、渡我です。渡我なんです。トガちゃんにとっては弟ですね。カァイイ弟です。漿はよくヒミコの衝動に”付き合って”あげてました。どれほどの血をあげたんでしょうね。
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