「実技総合成績出ました」
雄英高校、とある一室。
実技試験の成績で、何やら話し合いが行われていた。
「
「1Pと2Pは標的を補足し近寄ってくる。後半他が鈍っていく中、派手な”個性”で寄せ付け迎撃し続けた。タフネスの賜物だ」
「対称的に
「アレに立ち向かったのは過去にもいたけど、ぶっ飛ばしたのは久しくみてないね」
「思わずYEAH!!って言っちゃったからなー」
「……それで」
「もう1人の0P敵撃破者か」
「そうですね、
「
「トガと言えば、最近は”トガヒミコ”が何かと話題です。何かしら関係があれば……」
「捜査も視野に入れましょう」
「でだ。どうだ?ブラド」
「だから何故俺に振るんですか」
「個性が似てる」
「それだけ!?」
「それだけ」
「いや、まあ……伸びしろしかないんじゃないでしょうか。最後に見せたあの血のビーム……あれは俺にはない発想だった。似て非なる個性を上手く使っていましたね」
「個性届では、自分の血液以外は使えないと書いてありましたね。デメリットは大きいが、汎用性がとても高い。重宝しそうです」
・・・・・
「お」
雄英から郵便が届いたので、開けてみる。……と、中には映像媒体が。
『やあ、渡我くん。合格おめでとう』
映像に収められていたのは、ブラドキングの姿だった。
「!」
『敵Pは47点。自らにできることを尽くし、殴る蹴るだけでよくここまで頑張った!!』
「……そうか、受かってたか」
『しかし!!それだけではない!ヒーローとは救助も仕事のうちだ。隠されたP、その名も
「え」
『0P敵に逃げず迷わず立ち向かった精神性と、倒した方向が壊れた建物、人のいないところだったことが功を奏した!ちなみに、1人同率で入試首席だぞ!』
首席!?
「嘘だろ……」
『ようこそ!ここが君のヒーローアカデミアだ!!』
「────っっっっしゃああああ!!!!!」
・・・・・
「机に足をかけるな!雄英の先輩方や机の制作者型に申し訳ないと思わないか!?」
「思わねーよてめーどこ中だ端役が!」
おお、初日からやかましい。とりま雄英生なら足はだめよね。
「ほら、足くらいはどけなよ」
「あ゙ぁ!?んだコラ殺されてえのかてめぇ!!」
「君首席だろ」
そして、ヘドロ事件のバクゴー。名前と個性がちょっとだけテレビに映ってたから知ってたけど……やっぱ強そうだ。
「……そうだよ。」
「同じ」
「……ハッ、お前か同率1位ってのは」
「ああ。渡我漿だ。
「爆豪勝己だ。お望み通り、
「へぇ……やる?」
「いいぜ、表でな」
「そこまでにしておけ、爆豪、渡我。ここはヒーロー科だぞ」
「「!」」
……流石に煽りすぎたか。ここまで容易く乗っかるもんなのか……?
「担任の相澤消太だ、よろしくね」
(担任……プロヒーローか?でも知らないな……)
「早速だが、
・・・・・
「個性把握テスト?」
「入学式は!?ガイダンスは!?」
「そんな悠長な行事、ヒーローなるなら出る時間ないよ。雄英高校は自由が売り文句。それは”先生”も同じだ」
……?
「中学の頃からやってるだろ?個性禁止の体力テスト。これを……そうだな、渡我、お前中学のソフトボール投げ何mだった」
「58m」
「じゃ個性使ってやってみろ。円から出なけりゃ何してもいい」
なるほど、この人は合理性のあるものが好きらしい。
「少々、グラウンド汚します」
「構わないよ」
一番飛ばすにはこれしかない。
「──穿血」
圧縮技術は徹底的に鍛えた。エイムと威力はこれからだな。
「801m……!?」
「まずは自分の最大限を知る。それがヒーローの素地を形成する合理的手段だ」
ということで、渡我です。渡我なんです。トガちゃんにとっては弟ですね。カァイイ弟です。漿はよくヒミコの衝動に”付き合って”あげてました。どれほどの血をあげたんでしょうね。