赤き血の英雄、悪を穿つ。   作:ただねこ

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赤血もどき、あくまでもどきなので赤血とは差別化する予定です。……純粋に九相図体質が強い。なんだよ失血死しないって。


4話

『んじゃ次の英文のうち間違っているのは?おらエヴィバディヘンズアップ盛り上がれー!』

 

普通だ。あ、4番。

まあ、ヒーロー科といえども普通の授業もこなさなければならない。ヒーロー基礎学と呼ばれる、ヒーローのあれこれを学ぶための学科に単位が集中しているので、必然座学は巻きで行うことになる。なので普通に範囲が広い。勉強苦手なんだよ。

 

「終わったー!食堂いかね!?」

「あ、悪い。弁当持ってきててさ」

「あれ、そうだっけ?昨日一緒に食ったじゃん」

「個性柄、貧血が多くて。貧血に良さそうなもの突っ込んで飯作ってんだ」

「豪快だな……」

 

自分の血しか操作できないからね。血液増やせるわけでもないから輸血パックを幼少から管理してもらってる。ちなみに毎月2回は献血行かなきゃいけない。

 

「……うまっ」

 

 

・・・・・

 

 

「わーたーしーがー……普通にドアから来た!!」

 

……オールマイト。ここまで迫力というか、圧がある存在なのか。やっぱクラスメイトも驚いてるな。

 

「さて、ヒーロー基礎学だ!早速今日はコレ!戦闘訓練(BATTLE)!!」

 

お。もう戦闘訓練やるのか。やべ、ウズウズしてきた。

 

「それに伴って……入学前に送ってもらった「個性届」と「要望」に沿って誂えた戦闘服(コスチューム)!!」

「「「おおお!!!」」」

「着替えたら順次グラウンドβに集まるんだ!格好から入るってのも大切なことだぜ少年少女!!」

 

……今日から自分がヒーローだと自覚しろ、ね。なるほど、確かに重要な認識でありヒーローとして大事なものだ。

 

「さて、行きますか」

 

 

・・・・・

 

 

「……おお……渡我のそれ、血液パックか?」

「うん。コレがなきゃ俺とは言えないからさ」

「ほーん……そういやボール投げん時も血使ってたな」

「ああ、だから貧血……」

 

……緑谷のコスチューム、装飾が少ないな。……てか()()オールマイトリスペクトか。ヒーロー好きだもんな、緑谷。

 

「よ、緑谷」

「渡我くん!?ど、どうしたの!?」

「……それ、手作りか」

「あっ、うん。お母さんが作ってくれたんだ」

「おー!よかったな、緑谷。イケてんじゃん」

「ありがとう!」

 

緑谷が優しく手を振ってくる。うーん眩しい。

 

「さあ始めようか戦闘訓練!!今回は入試からもう2歩踏み込んだ屋内での対人戦闘訓練だ!!!」

 

対人……!!

 

「実はね、屋外よりも屋内のほうが凶悪敵に出現率が高いんだ」

「!」

「真に賢しい敵は闇に潜む!ということで、君達で2on2の戦闘訓練をやるよ!!ちなみに選定方法はくじね」

「くじなのか……」

「ていうか、基礎訓練もなしにですか?」

「その基礎を知るための訓練さ!」

 

ガッツポーズを取るオールマイトに、皆は次々と質問を浴びせる。やめとけ聖徳太子じゃないんだから。

 

で、ルール。

状況設定は「敵」がアジトに「核兵器」を隠し持っていて、「ヒーロー」はそれを処理するのが目的。

「ヒーロー」は時間内に「核兵器」を回収するか「敵」を全員捕縛する。

「敵」は制限時間まで「核兵器」を守るか、「ヒーロー」を捕まえる。

かが、勝利条件。

 

「……ん、尾白か」

「よろしく」

「ああ。今のうちに個性で話し合いしとくか?」

「いいね。俺の個性は──……」

 

 

・・・・・

 

 

最初の試合は、ヒーロー側の緑谷&麗日vsヴィラン側の爆豪&飯田。おー、面白い組み合わせ……でもないか?個性わからんから検討もつかないな。

 

「始まったな!」

「爆豪は……ハッ」

「?」

「どうやらバトルをお望みのようだ」

 

見れば、早速爆豪が奇襲を仕掛けていた。

 

「奇襲なんてズッケえ!!男らしくねえ!!」

「奇襲も立派な戦術ですわ」

「緑くんよく避けたなー!」

 

……さあ、自壊覚悟でぶつかるか?それとも……

 

「……」

 

中学時点でヘドロ事件に遭遇し、耐え続けた爆豪相手に……個性を使わずやり合うか?

 

「味見……といったところかな」

「……渡我」

「ん?」

 

……常闇?

 

「その言葉、いい表現だ……フフ、俺も見習わなくてはな」

「いや、これは別にカッコつけてるとかじゃ」

「『味見』か……時たま使わせてもらうこともありそうだ」

「……」

 

ああ、そういうタイプか常闇。

もう気にしないぞー。

 

 

・・・・・

 

 

「お、無重力の子が核の部屋に着いたな」

「5階の真ん中……緑谷たちからもそれなりに近いな」

「つか真上じゃね?ぶっ壊したらすぐじゃん」

「爆豪がそれをさせてくれるか?」

「爆豪のほうが壊しそう」

「確かに」

 

……ん?爆豪が個性について話してる。なるほど、掌か。ほえーよく出来た個性だこと。

 

「使い勝手いいなー……」

 

あっ。ソレは不味いんじゃないか爆豪。

 

『ストップだ爆豪少年!!殺す気か!!』

 

「当たんなきゃ死なねえよ!」

 

「うおっ!」

「オイ授業だぞこれ!」

「緑谷少年!!」

 

「個性使えよデク……全力のてめえをねじ伏せる」

 

……自尊心……自己評価か?なんにせよプライドが高い。無個性と言い張っていた緑谷相手にそこまで突っかかるか。

お前の個性は強力だろう。なぜそこまで緑谷に固執する?

 

『爆豪少年、次それ撃ったら強制終了で君らの負けとする!いいね!?』

 

「だ〜〜〜っくそ!!」

 

純粋に個性の扱いが上手いな。才能というか……目も反射神経も抜群に良い。……伸びる。というかずっと伸び続ける。こういう奴は強いぞ、緑谷。

 

「目眩ましを兼ねた爆破で起動変更、そして即座にもう一発。意外と繊細だな」

「細かい微調整を重ねなければ、あの体勢で有効打は与えられませんね」

「あーやだやだ才能マン才能マン」

 

いや()()()()。緑谷に個性を使わせたうえで勝ちたいからか。爆豪の余裕が無い。

 

「なんで個性使わねぇんだ……俺を舐めてんのか!?ガキの頃からずっと!!俺を舐めてたんかてめぇはァ!!」

 

……緑谷はそういう心の持ち主じゃないことは……一目でわかると思うんだが。無個性相手にコンプレックスとか究極の嫌味か?

 

「爆豪のほうが余裕なくね?」

 

あ、お互い撃ったし麗日も打った。

 

「……はは。こりゃ凄えや」

 

『ヒーローチーム……WIN!!』

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