『第二戦、スタートだ!!』
「それじゃ渡我、作戦通りに」
「……いや、そうも言ってられないな」
「?」
空気の冷える感覚がする。……いや、本物!!実際に冷やされて……!?
「尾白っ!!」
「わ!?……っ、なんだコレ、氷……!?」
「……この規模は聞いてないな」
「動いてもいいけど……足の皮剥がれちゃ満足に戦えねえぞ」
「関係ねえよ」
「!?」
「氷が……!」
「てめえ、何した……!?」
「教えるかバーカ」
「っ!」
「残念だったな、轟。2対1だ」
「いや、もう障子が来てる」
「……隙がないね、君ら」
「渡我、好きにやってくれ!俺は核の保護に徹する!」
「了解」
そんじゃ、思いっきり暴れましょうや。
「な──」
「遅えよお2人さん」
「がっ……!?」
轟と障子の目に入ったのは、青空だ。
「核による被害さえ齎せりゃあ、俺等の勝ちなんだ。……被害とか気にせずにやらせてもらう」
「この……!」
「あ、障子は目障りだから捕縛しとくな」
「くっ!?すまない轟!俺はダメだ!」
「いや……俺も油断した。渡我のやつ、相当強いぞ」
『さあ、障子少年が早くも捕縛!障子少年、こっち戻っておいで!』
「じゃ、やるか氷野郎」
「……うるせえ」
・・・・・
「うおお……!!」
「あいつらやべえって!!」
「純粋な戦闘能力が段違いなのか」
「この……!」
「こっち」
「あがっ」
「身体に霜が降りてるぞ」
「……」
「寒そうだな、ハグしてやろうか?」
「願い下げだ、気持ちわりい」
「そりゃ残念」
手順①。
「!」
「そうら、避けてみろ」
「んなもん待たずに……!」
「させるかよ」
手順②。百斂で圧縮した血液に指向性を持たせて、同時に轟の氷の妨害。
「撒き散らされた血に反応して凍ってく……!?」
手順③。あとは放つだけ。
「当たったら死ぬからな」
「!?」
「避けろよ。……穿血!!」
「がっ……!」
『……ヴィランチーム、WIN!』
・・・・・
講評にて、MVPは尾白となった。俺は爆豪と緑谷みたく建物の破壊、障子は何も出来なかった判断の遅さ、轟は俺に阻まれたとはいえ、すぐさま核を処理しに向かわなかった過ちだと。
「でも、勝ったのは渡我のおかげだしな」
「いいんだよ勝てば」
「……」
後ろで爆豪が物凄い形相で睨んでくるな……。
「おい」
「どした?爆豪」
「体育祭だ」
「!」
「体育祭でてめえを完膚なきまでにブチ殺す。……いいな、渡我」
「それは退屈しなさそうだ」
「言ってろ」
・・・・・
「よっ、緑谷。爆豪なら帰ったぞ」
「……渡我くん?なんでかっちゃんを探してるって……」
「訓練のときの2人見てたら嫌でもわかる。……さっさと話してこい。あ、皆で反省会してたけど大丈夫か?」
「うん、大丈夫。また明日!」
「おー」
……あの様子なら、まあ大丈夫か。
「で!で!?結局渡我の個性って血を操るでいいのか!?」
「あー……そうだよ。でも自分の血液限定だから、たとえ血液型が一致しても他の人の血は操れないし、血液を増やすことも出来ないから使いすぎると貧血になる」
「まぐろは貧血にいい食べ物ですものね」
「そそ。体内の血中成分まで自由自在だからさ。それで轟の氷を溶かしたの」
「へー!なんか技名付けてたよな!あの血のビームなんて技!?」
「聞いて驚け、
「くっ、かっけえ……!!」
「男子のこのノリはまだわかりそうにないな……」
「でもカッコいいのはわかる。血で穿つってどう考えてもカッコいい」
「え、葉隠ってそっち側?」
百斂の「斂」の字がさ、「びゃくれん」だと出てこねえんだ。