「すみません!少しいいでしょうか!?」
「……ん?取材ですか?」
「はい!オールマイトが雄英高校に就任したことについて聞きたいのですが……!」
……面倒だが……まあ、答えつつのらりくらりと躱そうか。
「あー、授業に関しては新米かと。あの人、事件解決に勤しんでたし……多分感覚派なので、教えることはあまり得意ではないと思います」
「そうですかそうですか!戦闘面に関してはどうでしょうか!?」
「それはまだ授業を受けていないのでわかりませんね。この目で見なければ。……では、そろそろ授業が始まるので行かせてもらいます」
「あっ……」
・・・・・
「昨日の戦闘訓練お疲れ。Vと成績見せてもらった。……爆豪、お前もうガキみたいなマネするな。能力あるんだから」
「………わかってる」
「で、緑谷はまた腕ブッ壊して一件落着か」
「う」
「個性の制御、いつまでも「できないから仕方ない」じゃ通させねえぞ。俺は同じ事言うのが嫌いだからな……それさえクリアすればやれることは多い。焦れよ緑谷」
「はいっ!」
「……さて、今日の本題だ。急で悪いが、君らには学級委員長を決めてもらう」
おー、そりゃ雄英にもあるか、学級委員。
「学校っぽいの来たーーー!!!」
皆手上げてら。俺も上げてる。だってやりたいし。雄英の学級委員長なんて、進路にも大アドバンテージじゃん。
「静粛にしたまえ!!」
ん?
「多を牽引する責任重大な仕事だぞ……!やりたい者がやれるモノではないだろう!」
「確かに……」
「周囲からの信頼あってこそ務まる聖務……!民主主義に則り真のリーダーを皆で決めるといのなら……」
「これは投票で決めるべき議案!!」
「そびえ立ってんじゃねーか!!なぜ発案した!!」
「日も浅いのに信頼もクソもないわ飯田ちゃん」
「そんなん皆自分にいれらぁ!」
「だからこそここで複数表を取った者こそが、真に相応しい人間ということにならないか!?」
ふむ、一理あるな。
「どうでしょうか先生!!」
「時間内に終わればなんでもいいよ」
ということで投票に。
結果は……
緑谷が3票、八百万が2票、飯田は1票。
「じゃあ委員長緑谷、副委員長八百万だ」
・・・・・
「なあ、次のヒーロー基礎学なんだと思う!?」
「また法律関連……と言いたいけど、今日は長めに時間とってあるっぽいからな。まあ何かしらあるだろ」
「おー!」
丁度昼ご飯を食べ終わった俺の目の前にいるのは、上鳴電気。
「上鳴、お前の個性は確か……」
「帯電だ。電気纏うだけだけどな……」
「馬鹿言え、電気系ってだけで十分強い」
それほどでも〜〜、とでも言うかのように照れる上鳴を無視し、弁当をしまう。
「でもさでもさ、オールマイトは肉弾戦だけでNo.1になってるぞ」
「あれは例外。膂力もスピードも何もかもが図抜けてる。……一生誰も勝てねえよ」
「……そういうもんか?」
「そういうもんだろ、圧倒的な個ってのは」
ウウ〜〜〜!!!
「!?」
「なにこれ!?」
『セキュリティ3が突破されました。生徒の皆さんは速やかに避難してください』
「セキュリティ……なにかしらの非常事態か。行くぞ上鳴、避難だ」
「え、待ってぇええ!?」
上鳴を連れて昇降口へ……行く途中、とある先輩に「ストップストップ!」と言われ停止。
「……どうかしましたか?セキュリティ3ですよ?」
「いいや、これマスコミなんだよね!」
「……へ?」
「マスコミ?」
「ほら、外見えるでしょ?」
そう言われて外を見やると、ぞろぞろとマスコミが群がっていた。
「はぁ……せっかく取材受けたってのにまだ欲しがるか」
「え、取材受けたの!?」
「もしかしたらテレビに載るかもね!!」
「嬉しくないですよ……で、マスコミなら戻っていいってことすか?」
「まあそうだね!気をつけるんだよ1年生!!」
「ありがとうございまぁす!!」
安心した上鳴に手を引かれ、教室へと戻っていった。……あの人、どっかで見たことあったような……。
結局、緑谷の指名で飯田が委員長になった。マスコミ侵入の時に活躍したとか。
え、上鳴は昼休みは食堂に居たって?まあそこは気にしないでください。