赤き血の英雄、悪を穿つ。   作:ただねこ

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遠出を終えて、その帰りにトモコレを買いました。めちゃくちゃ楽しいですねアレ。百合作ります。


8話

「敵ンン!?バカだろ!?ヒーローの学校に入り込んでくるなんてアホ過ぎるぞ!」

「先生、侵入者用センサーは!」

「もちろんありますが……!」

 

 

 

「現れたのはここだけか、学校全体か。センサーが反応しないのなら、向こうにそういう事が出来る”個性”がいるってことか」

「校舎と離れた隔離空間、そこに少人数(クラス)が入る時間割……バカだがアホじゃねえ。これは何らかの目的があって、用意周到に画策された奇襲だ」

 

……たしかに。そこまで思い至らなかった。

 

「?」

「おい渡我。おまえ何する気だ!」

「敵がいるなら戦闘と避難誘導がヒーローの役目……避難誘導は委員長に任せますよ」

「渡我、聞いてるのか!?」

 

相澤先生がなんか言ってるけど、無視してしまおう。

 

「ヒーローの卵、舐めないでくださいね」

 

穿血。

 

「うおっ!?」

 

……雄英に来たにしては雑魚ばっかだな。俺の穿血にビビるくらいか。

 

「いや、これでビビるなら牽制程度ってことか」

「……渡我、これが終わったら説教だぞ」

「わかってますよ、先生」

「……A組。戦闘の用意ができてるやつは迎え撃て。そうでなかったら避難しろ」

「!!」

「13号、生徒の保護と校舎に連絡を」

「それが、ジャミングされているようで……」

「わかった。上鳴も個性で連絡試せ」

「っス!」

 

さすがプロだ。ひたすら実戦経験を重ね、教職でさらに磨かれた非常事態の対処。

ここらへんは、いつまでたっても勝てる気がしない。……いや。

 

「プロになるんだろ」

 

立ち止まってちゃいられないよな。

 

血星磊(けっせいせき)

 

血液パックを1個、ドバッと出してしまおう。そして、その血液を固める。即席の遮蔽物だ。

先生が敵に向かっていったのが見えたので、俺も移動する。

 

「っと」

「硬え……!?ンだコレ、血!?」

「ピンポーン。100万点やるよ」

「あがっ……!?」

 

……いや、最初の穿血は様子見で飛び退いてたのか。……意外と弱い?──いや。

 

(あの2人が相当やばいんじゃないか……?特に全身真っ黒の脳ミソ丸出しの奴だ)

 

でも、動いてない。動く素振りすら見られない。命令を待つ犬みたいな……。

 

「……そうだな、ガキと教師……いや、個性消されるのはキツいな……うーん……」

 

手だらけのやつは、首をガリガリ引っ掻いている。……アトピーか?

 

「オールマイトいないし迷ってたんだけど……いいや、やれ脳無、ガキの方な」

「!?」

 

黒いのが動いた……やっぱ犬か!?いや見た目は犬じゃねえけど……!!

殴ってくる……受けねえと!

 

「!!」

 

力強っ……!?一撃で血星磊が割れた……!?俺の”個性”でも最高硬度だぞ!?見た目と個性が結びつかねえが……”超パワー”に耐えうる身体の結果か?

 

「渡我!!」

「アンタはこっちだ、イレイザーヘッド」

「ちっ…!」

 

先生は無理。あっち(みんな)は……なるほど、あの黒いモヤはワープか。散らして個々に撃破するつもりだな。

 

(で、俺はコイツかー……一番来て欲しくないタイプなんだよなあ)

 

純粋な物量で血を全部蹴散らしてくる。で、多分身体とか余裕で貫くと思う。穿血でギリ行けるか?

 

(つーか圧縮(百歛)のヒマねーっての……!!)

 

とりあえず血刃で1回刺してみるか……!?

 

「うおっ」

 

パンチ一発で地面が割れた……!!

出鱈目な威力してんなコイツ。ホントに人か?脳無……だったっけ。

で、あっちの手だらけ……手で触れたものをチリにする個性か?いや、相澤先生の肘が崩れてる。じゃあなんかしら壊せるってことか。伝播はしないようで。

 

(てゆーか考える暇もないんだよ。避けるので精一杯)

 

さっき手だらけは「オールマイト用」って言ってた。オールマイト来るまで時間稼ぐか……?いや、コイツが標的を相澤先生や13号……他の生徒に矛先向けないとは限らない。

何かしら手立てあればいいんだけど……そもそも時間がない。一撃一撃が強力で、常に地形が変わってくる。

 

(くっそ、やっぱ時間稼ぎか……!?)

 

「……あ」

 

アレなら行けるか……!?

 

(まずは実践)

 

「行きますか」




「僕のヒーローアカデミア」の主人公は緑谷ですが、この物語ではあくまで彼が主人公です。どうぞ、よろしくお願いします。
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